私は気ままにデュエルがしたい   作:紙吹雪

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遅くなってすいません。今回はクロワッサン視点です。

最近投稿が遅れ気味なのは色々と新しく書いてみたい作品があって悩んでたからです。決して風花無双とかサンブレイクとかTRPGで遊んでたからではありません。イイネ?

マジレスすると筆が最近めっちゃ鈍いです()


29話

 

 俺から瑠璃を奪った敵……赤馬零王から瑠璃を取り戻す。その為に彼の息子赤馬零児をLDSの人間をカードにして誘き出し、人質交換を行う。

 

 瑠璃を取り戻す為ならば、俺はどんな困難な状況だろうと乗り越えてみせる覚悟がある。

 

 ——だから、目の前のこのよく分からない女も乗り越える壁の1つなのだろう。

 

 

黒咲隼 LP 4000 手札×1枚(RR-ブースター・ストリクス)

RR-フォース・ストリクス×2

魔法・罠 2枚

 

藤野明美 LP 4000 手札×5

なし

魔法・罠 なし

 

 

 この女は手強い。先ほどの3人とは違う。強い意志を感じる。

 

 ユートによるとエクシーズを使ってくると聞いたが、どう来る……?

 

「手札から魔法カード、強欲で謙虚な壺を発動。デッキの上からカードを3枚めくる。その中から1枚選び、残りはデッキに加えてシャッフルする。また、私はデメリットとしてこのターン特殊召喚をおこなうことができない」

 

「……何?」

 

 特殊召喚を行えなくなるカードを使う、だと? ユートから聞いていた戦い方とはまるで違う。しかし、この女は先程ユートと言う名前に反応した。別人とは考えにくい……まさか、複数のデッキを扱うデュエリストなのか?

 

 捲られたカードはお互いに確認する。これで奴のデッキのことが少しはわかるだろう。

 

ライトニング・ストーム

テラ・フォーミング

浮幽さくら

 

 ……テラ・フォーミング以外は知らないカードだな。たしか、フィールド魔法をサーチする魔法カードだったな。生憎、周りで使っている者は少なかったが。

 

「……ただ、のんびりと、遊んでいたかったんだ。私は」

 

「……何の話だ?」

 

「なんでもない。私はテラ・フォーミングを手札に加えて残りをデッキに戻す。そしてテラ・フォーミングを発動。デッキからフィールド魔法1枚を手札に加える……私が手札に加えるのはふわんだりぃずと謎の地図」

 

 どうやら、奴のデッキはフィールド魔法を基点とするデッキらしいな。なら、話は早い。そのフィールド魔法を破壊してやれば奴の動きは停滞する筈だ。

 

「私はフィールド魔法ふわんだりぃずと謎の地図を発動。発動時何かありますか?」

 

「……いや」

 

 少々悩んでから俺は否と答えた。何故、そんな事を聞いた……? そんな事をご親切にわざわざ聞くデュエリストなぞ聞いたことがない。

 

「そう。なら、いい。私はふわんだりぃずと謎の地図の効果発動。手札のレベル1のふわんだりぃずモンスター1体を相手に見せ、見せたモンスターとはカード名が異なるふわんだりぃずカードを1枚除外する。その後、見せたモンスターを召喚する。私はふわんだりぃず×ろびーなを見せ、デッキから永続魔法ふわんだりぃずと未知の風をゲームから除外する。そして、ふわんだりぃず×ろびーなを召喚する」

 

 

ふわんだりぃずと不思議な地図

フィールド魔法 (準制限カード)

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分メインフェイズに発動できる。

手札からレベル1の「ふわんだりぃず」モンスター1体を相手に見せ、

見せたモンスターとはカード名が異なる「ふわんだりぃず」カード1枚をデッキから除外する。

その後、見せたモンスターを召喚する。

(2):相手がモンスターの召喚に成功した場合に発動できる。

自分は「ふわんだりぃず」モンスター1体を召喚する。

 

 

 ……レベル1・鳥獣族モンスター、か。わざとではないとしても瑠璃の使うモンスターと似たレベル・種族のモンスターを使うとは腹立たしい女だ。

 

「私はふわんだりぃず×ろびーなのモンスター効果発動。このカードが召喚に成功した場合、デッキからレベル4以下の鳥獣族モンスターを手札に……」

 

「その瞬間! 俺は罠カード発動、ゴッドバードアタック! 俺の場に存在する鳥獣族モンスター……RR-フォース・ストリクスをリリースし、フィールド上のカードを2枚破壊する! 俺が選ぶのはふわんだりぃずの謎の地図とふわんだりぃず×ろびーなだ!」

 

 ゲームから除外される所為でエクシーズ素材となっていたファジー・レイニアスの効果が使えないのはやや惜しいが、あのフィールド魔法を破壊してしまえば……!

 

「……ふむ、そっちか。チェーンして速攻魔法、抹殺の指名者を発動する」

 

「何っ!」

 

「カード名を一つ宣言し、宣言したカード1枚をデッキから選びゲームから除外する。ターン終了時まで、除外したカード及びそのカードと元々のカード名が同じカードの効果は無効化される……私が除外するのはゴッドバードアタックだ」

 

「なっ!?」

 

 相手と同じカードを使っていなければほぼ無意味なカードだと……!? つまり、こいつは俺がどのようなデッキを使うのか知っていたのか? 先程のデュエルを見られていたか……たしかにこの女のデッキは鳥獣族主軸のデッキだが、だからと言ってゴッドバードアタックと抹殺の指名者を同時にデッキに入れるのは明らかに俺のデッキを意識している筈だ。

 

 しかし、それだと恐ろしいほどの短時間で俺のデッキへの対策をしていることになる。それほどの実力のデュエリスト、と言うことか……だか、そう簡単に負ける訳にはいかない!

 

「フィールドのRRモンスターが減ったことにより、RR-フォース・ストリクスの攻撃力・守備力は減少する……」

 

RR-フォース・ストリクス

ATK 600 → 100

DEF 2500 → 2000

 

「ゴッドバードアタックの効果は無効となった。ろびーなの効果でデッキからふわんだりぃず×とっかんを手札に加える。その後、手札から鳥獣族モンスター1体を召喚できる」

 

「デッキからモンスターを補充した上に召喚まで行うだと……?」

 

 フィールドにモンスターを並べるのはエクシーズデッキを使う者として基本だ。しかし、奴は全く同じことをしようとしているのに全く異なる動きをしている。特殊召喚できなくなると言うデメリットを持つ強欲で謙虚な壺を使ったのが良い証拠だ。つまり、やつがこれから行うのは……アドバンス召喚か?

 

 ユートはこの女を俺たちと……いや、もしかするとそれ以上にエクシーズ召喚を扱っていたと聞いた。あの時のユートの言葉を真実と仮定するとこいつはエクシーズ召喚を使えるのに態々使わずにデュエルをしていると言うことになる。

 

 それだけ聞けば舐められていると思われるだろう。こいつは本気を出す程度の相手ではない、と侮られていると思われても仕方のないかもしれない。が、奴と対面していれば分かる。

 

 ——奴は微塵も俺を侮っていない。こいつは俺を全力で排除しようとしている。こうして相対しているだけで肌がピリピリする程の敵意を感じる。使っているカードはまるで女子供が好みそうな可愛らしい絵柄のカードだが、効果は全然可愛らしくない。

 

「私は手札のふわんだりぃず×いぐるんを召喚し、効果発動。デッキからレベル7以上の鳥獣族モンスター1体を手札に加える。私が手札に加えるのはふわんだりぃず×えんぺん、その後手札から鳥獣族モンスター1体を召喚できる」

 

 やはり、行ってくるのはアドバンス召喚か……!

 

「私は……ただ、好きなデッキを使って、自由気ままに楽しく遊んでいたかったんだ」

 

「……さっきから何の話だ」

 

「……気にするな。私はいぐるんの効果でふわんだりぃず×とっかんを召喚。ふわんだりぃず×とっかんの効果発動。このカードが召喚に成功した場合、ゲームから除外されているふわんだりぃずカードを手札に加える。その後、手札から鳥獣族モンスター1体を召喚できる」

 

 ここまで特殊召喚は一切行なっていないのに……止まらないのか、奴のデッキは!?

 

「私は先程ふわんだりぃずと謎の地図の効果でゲームから除外したふわんだりぃずと未知の風を手札に加える。とっかんの効果を使って召喚は行わない」

 

「何……?」

 

 みすみす召喚を行う機会を破棄するだと……? いや、奴はまだ召喚権を使っていなかったな。それに、先程手札に加えた永続魔法……きっと、何かがある。

 

「私は永続魔法、ふわんだりぃずと未知の風を発動する。そして、私はふわんだりぃず×ろびーなと……さらに貴方のフィールドの伏せカードを墓地に送り、アドバンス召喚!」

 

「なんだと!?」

 

 モンスターをリリースする代わりに、俺のフィールドのカードを墓地に送るだと!?

 

「ふわんだりぃずと未知の風の効果により、私はモンスターをアドバンス召喚する際、モンスターを2体リリースする代わりにモンスター一体と、相手フィールドのカード1枚を墓地に送ってアドバンス召喚することができる」

 

 先程わざわざ召喚を止めたのはこの為か……! くっ、前のターンで発動していたディメンション・アトラクターの効果の所為でRR-レディネスの2つ目の効果を使えない……!

 

「現れよ。みんな大好きな人気者、ふわんだりぃず×えんぺん!」

 

 

ふわんだりぃず×えんぺん

効果モンスター

星10/風属性/鳥獣族/攻2700/守1000

(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。

デッキから「ふわんだりぃず」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

その後、モンスター1体を召喚できる。

(2):アドバンス召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、

相手フィールドの特殊召喚された攻撃表示モンスターは効果を発動できない。

(3):このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度、手札を1枚除外して発動できる。

その相手モンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで半分になる。

 

 

ふわんだりぃずと未知の風

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、

自分がモンスター2体のリリースを必要とするアドバンス召喚をする場合、

モンスター2体をリリースせずに自分フィールドのモンスター1体と

相手フィールドのカード1枚を墓地へ送ってアドバンス召喚できる。

(2):自分メインフェイズに発動できる。

手札の鳥獣族モンスターを2体まで相手に見せ、好きな順番でデッキの一番下に戻す。

その後、自分は戻した数だけデッキからドローする。

 

 

 レベル10、攻撃力2700か……まず間違いなく、厄介な効果を持っているに違いない。これは、厳しいか……?

 

「ふわんだりぃず×えんぺんの効果。このカードがアドバンス召喚に成功した場合、デッキからふわんだりぃず魔法・罠カードを1枚手札に加える。私はデッキからふわんだりぃずと怖い海を手札に加える。更に、手札から鳥獣族モンスター1体を召喚できる」

 

 くっ……まだ止まらないのか。

 

「私はふわんだりぃず×いぐるんをリリースして風帝ライザーをアドバンス召喚。風帝ライザーの効果を発動。このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドのカード1枚をデッキの1番上に戻すことができる。私はRR-フォース・ストリクスをデッキに戻す」

 

「何っ!?」

 

 エクシーズモンスターは手札かデッキに戻る場合、エクストラデッキに戻される……この女、俺のデッキに対する完全な対策をしている!!

 

「……これで貴方のフィールドは空っぽ。手札の1枚はRRが攻撃対象になった時、手札の自身をゲームから除外して攻撃したモンスターを破壊するブースター・ストリクス。頼みの綱のRR-レディネスも発動前に無力化。墓地で発動できる効果も除外されては使えない」

 

「くそっ! 貴様、やはり……!」

 

 薄々感じてはいたが、こいつは偶然ではなく明らかに俺の使うカードを熟知している! そして、その上で対策及び対処をしてやがる!

 

「これで、終わり。バトルフェイズ……」

 

「そこまでだ」

 

 完全に追い込まれた俺と奴の間に、第三者の言葉が届いた。

 




先生「投稿遅くなったからお詫びに解説入れるのコーナーいえーい!さて、今回の解説はお馴染み私と〜」

赤馬「本編では出番がほとんどなくなってしまったからと言う理由で私が担当する。ここの作者は投稿が遅くなる度にこのコーナーを挟むつもりなのか?たまには定期的に投稿したらどうなのだ」

先生「私は知らないよそんな事。なんか筆が重いって愚痴ってたけどさ。そんな瑣末な事より、社長が解説するのか……契約されて騙されそう(こなみ)」

赤馬「風評被害だ。それで、今回の解説は『コストと効果』について、だな。これもまた初心者がつまずきやすいルールだと思われる」

先生「召喚・特殊召喚・反転召喚したモンスターが守備表示になりそう。まあ冗談はさておき……これが27話で言ってたやつだね。コストとはズバリ、カードの効果を発動させる前に行う処理の事です。〇〇して発動する。の〇〇して、の部分ですな」

赤馬「リリースする、手札を捨てる、ライフを支払う等がよく見かけるな。言うまでもないが地獄門の契約書等のダメージを受ける効果はコストではなくただのデメリット効果だ」

先生「じゃあなんで言ったんですか(正論)。さて、それよりも効果で墓地に送るのとコストで墓地に送るのはどう違うのかだけれど……」

赤馬「単刀直入に言うと()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と言うことだな」

先生「効果の無効と効果の発動の無効の違いは……また今度やな!」

赤馬「まあ、一つずつ解説して行かないと遊戯王……もとい、コンマイ語に明るくない者は頭に入りにくいだろうからな」

先生「噂によると遊戯王に触れやすいようにってコンセプトでこの作品が作られてるらしいからね。何処がだぁ!?って思う人もいるかもだけど」

赤馬「それについてはあとで作者が謝罪の意を込めて土下座焼きとやらをするそうだ」

紙吹雪「え、待って聞いてない」

先生「音声担当が喋るな。大人しくマイクこちらに向けてろ……おほん。話を戻すと……ま、簡単に纏めて仕舞えば妨害に気を付けろって話なんですが。今回の場合もう一つ注意点があるんだよなぁ」

赤馬「マクロコスモスの影響下……要するに墓地に送られるカードがゲームから除外される状態の場合、墓地に送ることがコストになる効果は()()()()()()()()

先生「今回使われたのはディメンション・アトラクターだけどね。でも墓地に送ると明言していない……リリース、手札から捨てるなどのコストは問題なく発動できます。除外はされるけどネ。ややこしいなぁ」

赤馬「例を挙げると、手札から捨てるだけの灰流うららは発動できるがエフェクト・ヴェーラーなどが墓地に送る必要があるから発動できなくなってしまうな」

先生「前者は墓穴の指名者受けないから寧ろ美味しいまである。後者は抹殺の指名者対策が裏目に出る感じかな。かの有名な増殖するGも使用不可になります。では、今回はこの辺りで」


◆ ◆ ◆


それにしてもふわんだりぃず強すぎて想定よりもめちゃ早くデュエルが終わってしまった……見せ場が殆どなくてすまねぇ黒咲。

8/10 諸々を訂正。こんなミスだらけな作品ですまねぇ……すまねぇ……
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