私は気ままにデュエルがしたい   作:紙吹雪

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いつも感想等ありがとうございます。いつも励まされます。
皆様から頂く感想のありがたさを周囲に示す為に、皆様の感想を全て印刷したシャツを着ようと思います。
ごめんなさいやっぱり色んな意味で無理です。

文章が全然思い付かなくて……遅くなっちゃいます。決してスプラ3とかで遊んでた訳じゃないんです!
許してくださいトマトが何でもしますから!
ヒッセンのサブポイズンミストにした奴を八咫ロックしてやりたい



33話

 

『……………………そうか。なら、此方も町中の監視カメラを使って探してみよう

 

「はい、分かりました」

 

 なんか妙に長い間があったような気がするけど……一先ず私の仕事はこれまでだ。帰って餃子でも食べたいな……バイクで近所の居酒屋行こっと。

 

『……移動中のユートを見つけた。紫雲院素良もそこに向かう可能性が高い。今から君のデュエルディスクにユートの位置情報を送る。なるべく早く、君はそれを追ってくれ』

 

 うわ出た、上司、しかも社長からの命令での残業やめれ……やめてくれ……断れないんだよ。しかもそれ一般ピーポーの私がする内容じゃないでしょ。そう言うのはその筋の人に頼んでくれよ……人材選びミスってんよ〜。

 

「わ、わ、私が行っても何も出来ませんよ!?」

 

『念のためだ。ユートの事も気になるからな……今は大会中だ。あまり派手に追跡できない。君が頼りだ』

 

 無視ですか? しかも理由は念のためとか。マジキツいっすわぁ……でも社長のお願いだからなぁ。断ったら終了処分とか記憶処理とかされそう。この世界の技術力は財団よりも上を行くと思っておこう。質量を持ったビジョンとか作れるし。

 

 でもまあ……君が頼りだ、ねぇ。

 

「はぁ……しょうがないなぁ。わかりましたよ、行けばいいんですね?」

 

『ああ』

 

 やれやれ……まあいいか。今日は大した仕事してないし、体力はまだある。貧弱だけど。これでもこの町来てから多少は生活リズムも改善したし、運動も微かにはしてるから体力も多少は伸びた筈なんだけど……まだまだデュエリストとしての標準域には程遠いようだ。

 

 ほら、今だって階段を降りて出入り口に辿り着いただけでもう息が乱れて汗もだくだくだし……もやしに追跡とかなんで頼むねん。

 

「ぜぇ、はぁ……もう無理、帰りたい」

 

 私が愚痴りながら満身創痍で階段を降りきって外に出ると、見覚えのある顔が3人並んでいた。遊矢くんと柚子ちゃん、それに権現坂くんだ。正直、もう遅い時間だから既に帰ってるんだと思っていた。まだ帰ってなかったのか……

 

「……あ、先生! 素良を知らないか?」

 

「ぜぇ、ぜぇ……ま、待って、今息整えてるから……」

 

「先生がそんなに疲れてるなんて……って、それはいつものことだったわ。前なんか階段を登っただけで息切れしてたし」

 

 柚子ちゃん、事実だけど時には正直に言うよりも多少誤魔化しやオブラートに包んで話すことを覚えた方がいいぞ……真実と言うのは人を傷付けることもあるからね。ほら、今も私の心がひび割れたガラスみたいになっているだろう?

 

 って、傷付いてる場合じゃなかった。

 

「あれ、なんで3人は素良きゅん探してるの?」

 

「さっき、警備の人が素良が逃げ出したと話しているのを聞いたのだ」

 

 うげ、知ってしまったか……まあいい。放っておこう。私これ以上働きたくないでござる。後で社長に報告はするとして、この場は適当に誤魔化してとっととバイクに乗り込むとしよう。

 

「へーなるほど、それは気の毒に……ごめん、私も今忙しいから私はこれにて失礼する」

 

「待って先生、失礼しないで!」

 

「く゛け゛え゛え゛え゛……」

 

 ぎ、ギブギブ! やめて柚子ちゃん襟を引っ張らないで服も伸びるし息ができなあばば……

 

「ちょ、柚子一旦ストップ! 先生の顔が青くなってる!」

 

「あ……ごめんなさい先生」

 

 ぐほぇあ!

 

「さ、サンズリバーで誰かが手を振ってるのが見えたぞ……ええと、とにかくサヨナラ!」

 

 こんなところにいられるか! 私はとっとと仕事を終わらせて帰らせてもらう!

 

「先生、その様子だと素良について何か知ってるのね?」

 

「し、知らないしぃ〜?」

 

「何か知ってるんだな? 先生が素良が逃げたと聞いたのに何の反応もないのはおかしいからな。頼む、教えてくれ!」

 

 秒でバレた!? しかし、バイクの置かれている位置までは後数メートル……ダメだ、たとえ1メートルしか離れてなくても「しかし まわりこまれてしまった!」ってなる予感しかしない。

 

 ううん、今は割と急いでるからなぁ……今この瞬間にも素良きゅんがユートに【CENSORED】とか【規制済み】とかされてるかもだし。

 

 ……下手に逃げて余計な追及受けるよりも協力してもらった方がいい、か。

 

「今忙しいから簡潔に説明する。私は今素良きゅんを追ってるんだ」

 

「本当か!? なら、素良の居場所も知ってるのか?」

 

「ああ! で、今からバイクで向かおうとしているんだ。言っておくけど、着いて行くなら1人までだからね。あと、多分体格的に権現坂くんは無理そう」

 

「ぬわー! 鍛えに鍛えたこの身体が仇になるとはー!」

 

 コントしとる場合かーッ!

 

「と言う訳で、柚子ちゃんと遊矢くんのどちらかにして。私のお勧めは柚子ちゃんかな、背中に胸が当たるし……って、当たる程なかったや。じゃあどっちでもウェルカムだよ!」

 

「くっ……先生ったらこんな時にまで……!」

 

 ふっ……残念だが柚子ちゃんの必殺ハリセンは権現坂くんの背中に隠れた私には届かないぜ!

 

「先生……なら、俺が行く!」

 

「ちょ、遊矢!?」

 

 遊矢くん、この漫才を華麗にスルー。この子絶対女の子泣かせだよ。いや実際にそうだったわ。

 

「よし、じゃあ一緒に行くぞ遊矢くん! ええと、たしかヘルメットがもう一個……あったあった。これ被って!」

 

「お、おう!」

 

「よし、丸太は持ったな!? イクゾー!」

 

 デッデッデデデデ! カーン!

 

「え、丸太ってなん……うおぉぉぉぉ!?」

 

 バイクを発進させる。速度は既に2速だ。

 

「2人はまた後でねー!」

 

「遊矢、気を付けて!」

 

「無事に帰って来いよ!」

 

 ……いい友達と彼女(予定)持ったな遊矢くん。

 

「で、先生。素良は何処に……」

 

「デュエルディスクによると……うん、移動しているみたいだね」

 

 大体の位置を逐次マークしてくれているようだ。科学の力ってすげー。デュエルディスク万能過ぎない? 携帯代わりにもなるし……スマホみたいなものかこれ? でも流石に検索エンジンは使えない。その内使えるようになっても驚かないケド。

 

 私の目的は素良きゅんの捕獲だ。まだ身体は万全じゃない筈だし、疲れ果てて倒れたところをおぶってあんなところやこんなところをぐへへ。いやいや、あくまで仕事を優先しているだけであって私情で動いてるだなんてそんなそんな……

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

「むむ……あれは」

 

「あ、素良!」

 

 マークを追いかけていると、走っている素良きゅんを目視で発見した。なんか広場っぽいところに向かっているみたいだ。たしか中央公園だっけ? この町の地理に詳しい訳じゃないけど、この辺に公園があるのは聞いたような気がする。

 

「先生!」

 

「分かってるって!」

 

 ふふ、流石にバイクには追いつけまいて。と、思っていたら社長から通信が来た。

 

『聞いてくれ。監視カメラに映っているユートを発見した。場所は素良のすぐ近くだ。どうやら、君の読み通り彼はユートを追いかけていたようだな』

 

 ふむ……って事はもう素良きゅんは逃げない筈。追いかけっこはもう終わりだね。たまにはバイクで散歩するのも悪くはなかったけど、致し方なし。

 

「りょーかい……おっと、ユートも目視できた。どうしますか?」

 

『……様子を見てから判断する』

 

「あと遊矢くんがついて来たんですけどいいですか?」

 

『…………構わない』

 

 うん、ごめんね社長。貴方が今無線越しで血管ブチ切れた幻聴がしたのはたしかなんだ。今度からちゃんと話通すから許してくれ。私も同じことされたら絶対キレ散らかすからお願い許して。

 

 と、社長と連絡を取っていると、遊矢もユートを発見したようだ。

 

「なっ、あれは……!」

 

 しかし……見比べると顔面は割と似てるな。匂いはだいぶ異なるけど。

 

「俺にそっくり……あれが柚子が言っていたユート……?」

 

 ……そういえば柚子は会ってるんだっけ。まあ別に口止めとか要求されなかったしいいか。

 

「早くあいつを呼べ! 黒咲隼を!」

 

 その言葉に、今まで背を向けていたユートは振り向いた。

 

「そんな身体で、隼ともう一度戦うと言うのか?」

 

「そうだ! 今度こそ、絶対に負けない!」

 

 ううん、なーんか素良きゅんの様子がおかしいんだよね。今までは余裕のある系のショタだったけど、今は割と感情丸出しで声を荒げている。何があったし。誰か説明キボンヌ。

 

 ここはどうしよう……間に入るか? でも喧嘩腰の理由も分からないのに仲裁するのは難しいな……これ、どう収拾付ければいいんだろう。そもそもフィジカル/ZEROの私が何やってもデュエルするまでもなくボコボコにされるし。

 

 そこら辺はアニメのヒロイン(?)らしく遊矢くんにでも守ってもらうとして……ううむ、ここは一旦様子を見るしかないか?

 

「素良!」

 

 そうこう考えていると、私よりも先に遊矢が2人の方へ走って行ってしまった。

 

「ちょ、待っ……!」

 

 ああもう……無鉄砲なんだから。猪かよっ。

 

『ああ、監視カメラにも榊遊矢が映った』

 

 うわビックリした。

 

「ええと、放っておいていいんですか?」

 

『君が派手に暴れるよりかはマシだろう』

 

 人の事をバーサーカーか何かだと思ってるのかこの見た目年齢詐欺が……前お酒勧めようとしたら未成年だからって断られた時は驚いたぞ。つーか未成年が社長ってどーなんよ? はぁ、親は何してんだか……って、それはもう聞いてたな。やれやれ。

 

「素良!」

 

「遊矢!? どうして……いや、今はそんな事はどうだっていい。あっち行け! 遊矢には関係ない!」

 

「何言ってんだ、病院で寝てなきゃいけない身体なのに! なのに無理に抜け出して……」

 

 すると、ユートがデュエルディスクを取り出した。あれ、たしかこいつのデュエルディスクってリアルに衝撃が出る奴なんじゃ……素良きゅん病み上がりだから下手したらやばい事になるんじゃ……そう思っていたらユートに反応して素良きゅんまでもがデュエルディスクを……

 

「はぁ……社長、ちょっと止めに行ってきます」

 

『くれぐれも派手な事をしてくれるなよ。今は大会中なのだからな』

 

「りょーかい。ここは地味ーに行きますか……」

 

 うん、あのデッキを使おう。そして、ちょっと大物感付けた登場の仕方をしよう。大して意味はないんだけどね? こう……格好付けたいじゃん?

 

「ふぅ……やれやれだわ。全く、私の目が付いているのに勝手な真似をして……そんなに痛い目に会いたいのかしら?」

 

「「!?」」

 

 2人は私に気が付いてなかったので驚いているようだ。くっくっくっ……カツカツと靴音を立てて登場する私はまさにクール系格好いいお姉さんだ!

 

「先生、なんでそんな無駄に大物ぶってカッコ付けて登場したんだ? いつもより口調おかしいし……」

 

「遊矢ァ……私、涙が出そうだよ」

 

「な、なんか怒ってないか先生!?」

 

「先生がなんでここに……いや、そんなの後だ! デュエルしろ、エクシーズ使い!」

 

 無視しないでくれよー(´・ω・`)

 

「いいや、違う……素良、貴方は私とデュエルだ。んてもって遊矢がそいつとデュエルしろ」

 

「え!? あ、ああ……分かった!」

 

 遊矢くんは素直に言うことを聞いてくれた。

 

「ふざけんな! 僕はこいつと……エクシーズの奴に……!」

 

 はぁ……やれやれ。

 

「うるさい! 私とデュエルだ! デュエルで素良きゅんを拘束するぞ! おらっ、デュエル!」

 

「くっ……立ち塞がるんだったら先生だろうとなんだろうとぶちのめす!」

 

 

「「デュエル!!」」

 





バイクに乗る先生……あっ(察し
おまけ 社畜先生のトラウマ

・明日社長の前で一発芸やってね。
・あ、俺の分の仕事もやっといて? 俺もう帰るから。
・俺が頑張ってるんだからお前も頑張れよ!
・あ、タイムカードには○時ってしとくから。
・ねぇねぇ、この仕事土日会社でやってくれない?
・そんなに仲良くない上司と一緒に食事。

いつの間にか環境デッキがスプライトからイシズティアラメンツに移り変わったそうですね。全く関係ないデッキで悪用されるアギドとケルベクぇぇ……しかも10月からアギドとケルドウ規制されてやがんの。その所為かディメンション・アトラクターまで準制限になるそうだし……ウケる(死んだ翌日の魚の目)

後書きでやってほしいコーナーってありますか?

  • 今日の最強カード
  • 次回予告と言う名のネタバレ
  • ややこしいルールの解説的なやつ
  • 没シーン集
  • 何も無くてええで
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