私は気ままにデュエルがしたい   作:紙吹雪

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遅くなりましたすいません(無言の土下座)
ちょっとこの先のプロットを組んでて遅れました。展開悩む……おかしいな、書き始めた当初は気楽にデュエルしてるだけの小説にしようと思ってたのに何故かストーリーが出来てきているぞ……

大体VS黒咲の辺りから思い付きで先生のバックストーリーとかが物凄い勢いで私の脳内に捏造されたぞ……その所為ですっごい苦労してるゾ……(自業自得)

今回は素良の使用カードのテキストを大体省いています。以前書いた筈なので……間違えてまだ出ていない奴まで省いていたらすいません。それとは関係なく先生の使っているカードのテキストもちょっと省いてます。一万文字超えそうだったので……許してくだせぇ。

あ、そうだ(唐突)
最近生まれて初めてアニメのガンダム見たんですけど(水星の魔女)めっちゃ面白いですね。
やっぱすげーよ……ニカは……



34話

 

「先攻は僕が貰う! 僕のターン!」

 

 ほう、先攻を取られたか。くくく……と、特に意味もなく笑ってみる。悪役っぽい……いや、ここは悪役令嬢風に笑ってみようか?

 

 なんか最近の私行動おかしいような……気の所為だな!

 

「おーっほっほっほ!」

 

「その意味不明な気持ち悪い笑み、すぐに絶望に変えてあげるよ!」

 

「ガーン……絶望した」

 

「……僕は手札からファーニマル・ベアのモンスター効果発動!」

 

 あ、無視ですかそうですか……なんか最近よく無視されるな。ちょっと癖になり……いやならないわ。普通に傷付くわ。私別にマゾじゃないわうんそうだよきっとそう。

 

「このカードを墓地に送ることで、デッキからトイポットを手札に加える。そして、そのまま発動!」

 

 ううむ、ウィング握ってたら手札補充されちゃうなぁ……なんでこう言う肝心な時にうららいないんだろう。うららに限らず、最近初手に手札誘発全然握れてない気がする。これで次のドローカードが手札誘発だったら泣くけど……まあ、流石にそうそうないでしょ。フラグなんてそんな簡単に建たないよ、うん!

 

 ……言ってるうちにありそうに思えてしまうのは何故だろうか。

 

「トイポットの効果発動! 手札のエッジインプ・チェーンを捨てて、デッキからカードを1枚ドローする! そしてドローしたモンスターがファーニマルモンスターなら、手札からモンスター1体を特殊召喚できる……ドロー! 僕がドローしたのはファーニマル・ウィング! 僕はこのままファーニマル・ウィングを特殊召喚する!」

 

 引き強っ。主人公レベルの引きをサラッとやるんじゃあないッ!

 

「更に! 墓地に送られたエッジインプ・チェーンの効果を発動! デッキからデストーイカード……魔玩具補綴(デストーイ・パッチワーク)を手札に加える!」

 

 うーん、回ってるなぁ……まあ、デストーイは基本相手の場を荒らして殴り殺すデッキだから先攻は出来ることはやや少ない。ここは余裕を持って見守ろう。と言うか若干飛ばし過ぎまである。素良きゅん、焦ってるなぁ?

 

「そして、そのまま発動! デッキから融合とエッジインプモンスター……エッジインプ・シザーを手札に加える! そして、魔法カード融合を発動! 僕が融合素材にするのはフィールドのファーニマル・ウィングと手札のエッジインプ・シザー!」

 

 やっぱ補綴強いなぁ。単純にアドだし。雑に強い。

 

「現れ出ちゃえ! 自由を奪い闇に引き込む海の魔獣! デストーイ・ハーケン・クラーケン!」

 

 おおん、先にそいつ出したって事は……

 

「僕は魔法カード融合回収を発動! 墓地の融合とエッジインプ・シザーを手札に加える! そして墓地のファーニマル・ウィングのモンスター効果発動! 墓地の自身と他のファーニマルモンスター1体をゲームから除外して、デッキからカードを1枚ドローする! さらに、僕のフィールドに存在するトイポットを墓地に送ることでもう1枚ドローできる! そして、墓地に送られたトイポットの効果発動! このカードが墓地に送られた場合、デッキからエッジインプ・シザーかファーニマルモンスターを手札に加えることができる! 僕が手札に加えるのはファーニマル・キャットだ!」

 

 ガン回りしてんよぉ〜。これでも他のデッキと比べると大分マシだと思えるのが怖いな……今手札7枚もあるのに。ドロー加速コンボつおい。

 

「そして、僕はまた魔法カード融合を発動! 僕が融合素材にするのはフィールドのデストーイ・ハーケン・クラーケンと手札のファーニマル・キャットとファーニマル・ペンギン!」

 

 出てくるのは……うん、あいつしかいないな。融合素材的にも。

 

「現れ出ちゃえ! 全てに牙むく魔境の猛獣、デストーイ・サーベル・タイガー!」

 

 うーん、こいつは耐性がなぁ……まあ、なんとかするけどネ。幸い、今回のデッキなら多分なんとかなる。

 

「デストーイ・サーベル・タイガーのモンスター効果発動! このカードが融合召喚に成功した時、墓地のデストーイモンスター1体を特殊召喚できる! っとと、さらに融合素材として墓地に送られたファーニマル・キャットとファーニマル・ペンギンのモンスター効果も発動! 墓地の融合を手札に戻し、デッキからカードを2枚ドローして手札を1枚選んで捨てる。んでもって、墓地からデストーイ・ハーケン・クラーケンを守備表示で特殊召喚する!」

 

 うわぁ……まだ続くなこれ。私めっちゃ暇だな。ソリティア終わるまでちょっと隣の遊矢くんとユートのデュエルを盗み見するか……んお?

 

「な、なんだ? この感覚は……」

 

 私の気の所為じゃなければ、遊矢くんが少しだけ苦しそうに見えた気がする。胸抑えてるし……って、ユートも胸抑えてない? あれぇ?

 

 フィールドに目を移すと、ダベリオンとオッpがお互いのフィールドに並んでいた。

 

「おーい、大丈夫ー?」

 

「あ、ああ……なんとか」

 

 うーん、不整脈とかじゃないだろうな……はっ!?

 

「まさか、恋……?」

 

「何の話だ!?」

 

 怒られちった。

 

 ……いや待てよ。そう言えばユートの切り札ってダベリオンなんだよね。んでもって遊矢くんの切り札がおっpだよね。あ、そういうイミじゃないからね?

 

 うーん、なんだか偶然にしてはなんかこう……出来過ぎてるような。いや遊戯王アニメ世界に来ちゃってる時点で色々アレだけども。

 

 それと、気になるのがもう一つ。私の手持ちカードについてだ。

 

 私の鞄の中から何故か知らないカードまで取り出せてしまう。これに関してはもう考えるのを辞めてはいるが、何枚か取り出せないカードが存在する。それが、この2人のエースモンスターだ。

 

 他にもクリスタルウィングとかスターヴヴェノムとか無いと困るカードが幾つかあるが、それらは全然取り出せない。クリスタルウィングないのは結構困るんだが……あと、それらの関連カードも全滅だ。超融合の使い心地が悪くなったな。シンクロデッキ関連もやや制圧力が落ちたか。

 

 あと無いのはリンク関連と……覇王龍ズァーク関連だ。リンク関連はまあ置いといて、ズァーク関連もないのはなーんか引っ掛かるな。これ、もしかして何か物語に……

 

「余所見をしている余裕なんてあるの? まだまだ! 僕はまたまた魔法カード融合を発動! 僕は手札のエッジインプ・シザーとファーニマル・ラビット!」

 

 おっと、今はデュエルに集中しようか……後で考えよう。なんか思い出せそうな気がするし。

 

「現れ出ちゃえ! デストーイ・デアデビル!」

 

 ATK3400か……私、スキドレとか使ってたから効果無効を警戒されたのかな? まあスキドレの被害者は遊矢な訳だけども。まあ、それはそれとして……これで融合3回目か。

 

 うん。素良きゅんさ、飛ばし過ぎ。

 

「融合素材となって墓地に送られたファーニマル・ラビットの効果発動! 墓地のエッジインプ・シザーかファーニマルモンスター1体を手札に加える。僕はファーニマルキャットを手札に加える!」

 

 ……

 

「僕はまだ通常召喚を行なっていない! 僕はファーニマル・ドルフィンを召喚! そして、ファーニマル・ドルフィンのモンスター効果発動! 僕の墓地に存在するトイポットをフィールドにセットし、デッキからエッジインプ・シザーまたはファーニマルモンスター1体を墓地に送る」

 

 

ファーニマル・ドルフィン

効果モンスター

星4/水属性/天使族/攻1600/守1000

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分の墓地の「トイポット」1枚を対象として発動できる。

そのカードを自分フィールドにセットし、

デッキから「エッジインプ・シザー」1体または「ファーニマル」モンスター1体を墓地へ送る。

(2):このカードが融合召喚の素材となって墓地へ送られた場合に発動できる。

自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、

「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カード1枚を選んでデッキに戻す。 

 

 

「僕は、更に魔法カード魔玩具融合(デストーイ・フュージョン)を発動! 僕は墓地のエッジインプ・チェーンとファーニマル・ペンギンをゲームから除外して、融合する!」

 

 魔玩具融合まで切るのか……

 

「融合召喚! 現れ出ちゃえ、すべてを封じる鎖のケダモノ! デストーイ・チェーン・シープ!」

 

 ふむ……フィールドにモンスターが5体並んだな。なんとなーく、狙いは分かる。と言うか素良の性格的にも考えて、アレを握ってそうだ……

 

「僕はカードを1枚伏せてターンエンドだ!」

 

 ふぅん……なるほど。盤面を整理しよう。

 

 

手札 2枚

フィールド

デストーイ・ハーケン・クラーケン、デストーイ・サーベル・タイガー、デストーイ・デアデビル、デストーイ・チェーン・シープ、ファーニマル・ドルフィン

魔法・罠 伏せ2枚、うち1枚はトイポット

 

 ……ふふっ。

 

「ふふふっ……」

 

「どうしたの先生? まさかビビっちゃった?」

 

「うふふ……あはははははははっ!」

 

 自然と、頬が緩む。口は弧を描き笑い声が漏れる。

 

 ()()()()()()()()()()()()

 

「なんだか、可笑しくってね。あー、腹痛いわー……なーんちゃってね」

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

 僕と対峙している先生は、正直に言うとあまり気に入らない。初対面の時から融合を使って僕に勝ったのはまだいい。決め手はダ・イーザとか言うモンスターだったし。

 

 でも、その後は違う。彼女は融合どころかシンクロやあのエクシーズまでも使い、デュエルをしているのを見た。ただ使うだけでなく、どれも有効に使いこなし、それどころかエクストラデッキを全く使わないこともあった。

 

 実は、こっそり2、3回程挑んで再戦したけど、全く勝てなかった。

 

 なんか、エルドリッチとか言うモンスターを使われて……なんだったんだよアレは! 融合もシンクロもしてない癖に強いし……って、その話は今はどうでもいい。後だ後。

 

 その時はあくまで本気で戦ってなかったって自分に言い聞かせた。でも、悔しいけど先生の実力は本物だと思ってる。遊矢にも何度も勝ってるし、憎たらしいけど先生の授業には学べる部分もあったと思う。

 

 そんな先生がいつも言っていることがある。

 

『何でも使いなさい。卑怯な手段以外だけど』

 

 そう言って、僕のデッキと相性は悪くないからとエクシーズモンスターを勧めてきた。

 

 ……冗談じゃない! 僕はあんなのを使いたくなんてない。融合こそが1番だ。僕が断ると、先生は困ったような顔で僕を見つめる。まるで、幼子に言い聞かせるような優しい口調でこう告げた。

 

『ワロス』

 

 ……これ絶対僕を馬鹿にしてるよね? 口調と表情はまだ善人に見えなくもないのに。いや、よく見たら歪んだ風に笑っているように見えなくもない。

 

 本気じゃない僕に勝ったからって……思い上がるなよ、先生。このデュエルに勝って見せてやるさ、僕の本気を!

 

「(さぁ、どう来る……?)」

 

「私のターン、ドロー。私は魔法カード増援を発動。デッキからレベル4以下の戦士族モンスターを手札に加える。私が加えるのはマジック・ストライカー。そして魔法カード成金ゴブリンを発動。相手は1000LP回復し、私はデッキからカードを1枚ドローする。成金ゴブリンを再び発動。1枚ドローする……更に成金ゴブリンを発動」

 

 

素良 LP 4000 → 5000 → 6000 → 7000

 

 

 僕のライフを回復させたか……いくらライフが増えようが、自分の勝利は揺るがないとでも思ってるのかな? 3000も僕のライフをわざわざ回復させたその思い上がり、絶対に後悔させてやるからな!

 

「魔法カードライトニング・ストームを発動。相手フィールドの表側攻撃表示のモンスターまたは魔法・罠カードを全て破壊する」

 

「させない! 罠発動、大革命返し!」

 

「何っ」

 

「フィールドのカードを2枚以上破壊するカードの効果を無効にして破壊する!」

 

 これは先生とのデュエルを経てデッキに入れたカードだ。先生に見せるのは初めてだけどね。

 

 先生はブラックホールとか激流葬とかハーピィの羽箒とか、カードを大量に破壊するカードをよく使ってくるしよく薦めてくる。だから、このカードを入れてみた。毎回毎回同じ手を食うと思うなよ……

 

 悔しいが、多少は対策をしなければ先生に勝つのはかなり厳しい。数回のデュエルで僕はそう感じた。この時点でかなり屈辱だけど……やむを得ない。僕のプライドがまた軋む音が聞こえた気がした。だけど……絶対に勝つ!

 

「……へー。ほんのちょっぴりは成長したね」

 

「……ふん」

 

「……だが。私は墓地の成金ゴブリンをゲームから除外し、手札からマジック・ストライカーを特殊召喚する。マジック・ストライカーは墓地の魔法カード1枚をゲームから除外して手札から特殊召喚できる。更に、俊足のギラザウルスを特殊召喚する。このモンスターは手札から特殊召喚できるが、代わりに相手は自らの墓地からモンスターを1体特殊召喚できるが……」

 

「僕のフィールドにはモンスターが5体。そのデメリット効果は適用できないってことか」

 

 この辺りの小技は本当に豊富だな……小賢しいけど。

 

 そして、両者共にレベルは3……来るか。

 

「私はレベル3のマジック・ストライカーと瞬足のギラザウルスでオーバーレイ! エクシーズ召喚! 現れよ、弦魔人ムズムズリズム!」

 

 現れたのはさすらいのギタリストのようなモンスターだった。わざわざエクシーズを使ってくるのは当てつけのつもりか……だが、どんなモンスターが来ようと関係ない。必ず潰してやる……!

 

「弦魔人ムズムズリズムの召喚に成功した時、僕は手札からエッジインプ・サイズの効果を発動! このカードを見せることで、自身を素材とした融合召喚を行える!」

 

「相手ターンにモンスターの効果で融合だって!?」

 

 いつの間にか遊矢が此方を向いていた。

 

「あはは、遊矢は余所見してていいの?」

 

「くっ……」

 

「心配しなくてもすぐに先生を打ちのめしてそっちに加勢してあげるよ」

 

 挑発するように先生の方を見たが、先生はやや俯いたまま何も言わない。

 

 ……珍しいな。あの先生があんなに静かなんて今まで見たことがないかもしれない。それ程に今の先生はちょっと変わっていた。ハッキリ言って不気味だ。普段から気持ち悪いけど。

 

 表情が抜け落ちたかのように無表情な顔は、ポーカーフェイスなのか。それとも……

 

「……とっとと進めろ」

 

「……空気読めないなぁ? 僕が融合素材にするのはエッジインプ・サイズとフィールドのファーニマル・ドルフィン!」

 

 いつもへらへらしている先生め、吠え面かかせてやるっ!

 

「現れ出でよ! 残虐残酷な海の魔物! デストーイ・クルーエル・ホエール!」

 

 

デストーイ・クルーエル・ホエール

融合・効果モンスター

星9/水属性/悪魔族/攻2600/守2400

「エッジインプ」モンスター+「ファーニマル」モンスター

(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。

自分及び相手フィールドのカードを1枚ずつ選んで破壊する。

(2):1ターンに1度、自分フィールドの融合モンスター1体を対象として発動できる。

デッキ・EXデッキから「デストーイ・クルーエル・ホエール」以外の「デストーイ」カード1枚を墓地へ送り、

対象のモンスターの攻撃力はターン終了時まで、自身の元々の攻撃力の半分だけアップする。

この効果は相手ターンでも発動できる。

 

 

「デストーイ・クルーエル・ホエールのモンスター効果発動! このカードが融合召喚に成功した場合、お互いのフィールドのカードを1枚ずつ選んで破壊する!」

 

 このカードは先生がよく言っていた対象を取る効果ではない。忌々しいことに先生の教えに多少の影響を受けているのは認めざるを得ないな……

 

「僕が破壊するのはセットされたトイポットと弦魔人ムズムズリズムだ!」

 

「あっそ」

 

 自分が折角出したエクシーズモンスターを破壊されたのにその余裕、何故だ!? 先生はまだ召喚権こそまだ残ってるものの手札は残りたった3枚の癖に……!

 

「くっ……その態度、気に入らない! 僕は墓地に送られたトイポットの効果発動! デッキからファーニマル・オウルを手札に加える!」

 

「私は魔法カード三戦の才を発動。このターンのメインフェイズに相手がモンスターの効果を発動している場合、3つの効果から一つ選んで効果を適用する。私は2枚ドローする効果を使用する……SRベイゴマックスは、自分フィールドにモンスターがいない場合に手札から特殊召喚できる。ベイゴマックスの効果発動、デッキからSRモンスターを1体を手札に加える。私が手札に加えるのはSRタケトンボーグ。そして、タケトンボーグは自分フィールドに風属性モンスターが存在する場合、手札から特殊召喚できる。マドルチェ・ホットケーキを召喚。そして効果発動。墓地のモンスターを1体除外してマドルチェ・ホットケーキ以外のマドルチェモンスター1体をデッキから特殊召喚できる。私はマドルチェ・ミルフィーユを特殊召喚」

 

 ……あっという間にモンスターが4体も揃った。それでも手札はまだ2枚残ってる。そして、僕は直感で分かった。

 

——先生はこのターンでデュエルを終わらせるつもりだ。多分、次のターンとか防御のことを何も考えていないような気がする。僕を絶対に仕留めると言う殺意しか感じない。僕を狩るつもり……なのか?

 

「私はレベル3のSRベイゴマックスとSRタケトンボーグでオーバーレイ! エクシーズ召喚! ランク3、管魔人メロメロメロディ! 更に私はレベル3のマドルチェ・ホットケーキとマドルチェ・ミルフィーユでオーバーレイ! エクシーズ召喚! ランク3、鍵魔人ハミハミハミング!」

 

 ランク3のエクシーズモンスターが2体か……だけど、その程度じゃ僕のライフを削り切る事なんてできやしない。

 

「鍵魔人ハミハミハミングのモンスター効果発動。このカードが特殊召喚に成功した時、墓地の魔人エクシーズモンスター1体を特殊召喚し、手札を2枚までそのモンスターのエクシーズ素材にできる。もう一度、弦魔人ムズムズリズム」

 

 先生は1枚だけエクシーズ素材にした。そして、先程僕が破壊したモンスターの蘇生……だから余裕の表情だったのか。恐らく、僕がそうすることを読んでたな!?

 

 くそっ、どいつもこいつも……僕をこけにしやがって!

 

「管魔人メロメロメロディのモンスター効果発動。オーバーレイユニットを1つ使い、自分のフィールドに存在する魔人モンスター1体を選択し、そのモンスターはこのターン2回攻撃できる。私は管魔人メロメロメロディ自身を選択する」

 

 2回攻撃か……ふぅん、なるほどね。

 

「でも、僕のフィールドを見なよ?」

 

デストーイ・ハーケン・クラーケン DEF 3000

デストーイ・サーベル・タイガー ATK 2400 → 2800

デストーイ・デアデビル ATK 3000 → 3400

デストーイ・チェーン・シープ DEF 2000

デストーイ・クルーエル・ホエール ATK 2600→ 3000

 

「先生の弱小エクシーズモンスターで勝てる訳ないじゃん。さっさと諦めたら?」

 

管魔人メロメロメロディ ATK 1400

鍵魔人ハミハミハミング ATK 1100

弦魔人ムズムズリズム ATK 1500

 

 僕のモンスター達の最低攻撃力ラインは2800。1番やられやすいデストーイ・チェーン・シープには破壊された後に攻撃力を800ポイント上げて復活する効果がある。

 

 デストーイ・サーベル・タイガーは3体以上の素材で融合した場合に戦闘・効果による破壊を受け付けなくなる。デアデビルとハーケン・クラーケンは単純にそれぞれ攻撃力・守備力の数値が高い。

 

 先生がどうにかして僕のモンスターの攻撃力を上回ってもクルーエル・ホエールは1ターンに一度、僕のフィールドの融合モンスターを1体選択して、デッキかエクストラデッキからデストーイカードを墓地に送ることで選択したモンスターの元々の攻撃力の半分攻撃力を上乗せする効果がある。半端な攻撃ならこれで返り討ちだ。

 

 それに比べて先生のエクシーズモンスターのランクは3体とも3。それほど強い効果も持たないだろうし、1番高い奴でも攻撃力すらたった1500だ。子供みたいな絵柄のモンスターを使ってよくもまあ無表情でデュエルできるね。

 

 先生とは言え、この布陣をそう易々と突破できないだろ!

 

「私は装備魔法ストイックチャレンジを管魔人メロメロメロディに装備する。ストイックチャレンジを装備したモンスターは攻撃力が私のフィールドのオーバーレイユニットの数×600アップする。ただし、効果の発動はできなくなる」

 

 今の先生のフィールドに存在するオーバーレイユニットは4つ。つまり、2400アップするって訳か。

 

管魔人メロメロメロディ ATK 1400 → 3800

 

 なんだ、たったそれだけ? 先生の手札はもう0だし、これ以上何もできないね。

 

「はん、散々偉そうに語っておいて……攻撃力が3800になったモンスターがいる程度で僕に勝てるとでも?」

 

 攻撃力3800のモンスターの2回攻撃はたしかに脅威だ。しかし、今の僕の布陣を崩すにはまるで足りない。

 

「バトル。管魔人メロメロメロディでデストーイ・サーベル・タイガーを攻撃」

 

「ふん……所詮はその程度だね。いいさ、別に。これで僕の勝ちだ! ダメージステップ時、デストーイ・クルーエル・ホエールのモンスター効果発動! デッキからデストーイ・リペアーを墓地に送ることで対象にしたモンスターの元々の攻撃力の半分を現在の攻撃力に上乗せする! 僕はクルーエル・ホエールを選択する。返り討ちにしろ、クルーエル・ホエール!」

 

デストーイ・クルーエル・ホエール ATK 3000 → 4300

 

 これで次のターンで僕の勝ちだ……!

 

「……チェーンして、弦魔人ムズムズリズムの効果を発動。自分の魔人モンスターが相手モンスターに攻撃する時にオーバーレイユニットを1つ使い、このターンのエンドフェイズまでその攻撃力を倍にする」

 

 ……は? ば、倍……?

 

「その前にストイックチャレンジの効果による攻撃力上昇量が減る。そして、その後倍加させる」

 

管魔人メロメロメロディ ATK 3800 → 3200 → 6400

 

「攻撃力6400だと!? だ、だけどその程度なら……!」

 

 この戦闘で受けるダメージは2100。この後1番攻撃力の低いサーベル・タイガーを攻撃しても3600で合計5700。普段ならダメだけど、今の僕のライフは……

 

「あははっ、たしかに攻撃力を倍にするのは先生が使ってたリミッター解除くらいしか知らなかった。けど、それでも僕の今のライフである7000には届かない! 自分のプレイミスで負ける気分はどうだよ先生!」

 

「……ああ、言い忘れてたな」

 

 なんてことのないように先生はこう言った。

 

 

「ストイックチャレンジを装備したモンスターが相手モンスターと戦闘する時、相手プレイヤーに与えるダメージは2倍になる」

 

 

「……なッ!?」

 

 だ、ダメージまで2倍だって!? 遊矢のオッドアイズみたいな効果まであったなんて……こ、これじゃ……

 

「さあ、バトル再開だ。敵を粉砕しろ、管魔人メロメロメロディ」

 

「う、うわぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

素良 LP 7000 → 2800

 

 今まで受けたことのないくらいの衝撃が僕を襲った。なんとか受け身は取ったけど、正直身体が言うことを聞かない……

 

 くそっ、あんなよく分からないモンスターなんかに……くっ、全部先生の掌の中だったってこと、か……

 

「トドメ。管魔人メロメロメロディで……ん?」

 

 すると、僕のデュエルディスクが光った。正直、もう僕には戦える気力がなかった。エクシーズデッキを相手に惨敗したってことだけでなく、先生が怖かったからだ。

 

 だから、アカデミアに強制送還されることに少しだけ安堵を覚えた。そんな自分が情けなく感じた。僕は、エクシーズの連中と同じ負け犬なのか……?

 

「僕は、エリート、だったの、に……な」

 

 僕は転送と同時に気を失った。微かに見えたのはやはり人形のように無表情な先生だった。これが、多分だけど素の先生なんだろう。どうして普段はあんな風に振る舞ってるのかは分からないけど……

 

 僕には先生の背後に、般若の顔が浮かんでいるように僕には見えた。

悲しみなのか、怒りなのかは分からないけど……まるで心の奥底で激情を抑えているようにも感じた。

 

「……いやなこと、おもいだしちゃった」

 

 最後に聞こえたのは氷のように冷たいけど、何処か悲しさを感じさせる先生の声だった。

 




先生「ファッ!? なんか素良消えたンゴ……」(意訳)

今回のデュエル、素良きゅんの手札管理が割と手間でした。
それはそれとして刻の封印が制限カードになってるのはなんでやねん。wiki見れば分かるけどパワーカードと言うよりはコンボでやべーことになるカードなんですよね、八咫烏とかと同じで。

Q.スピードロイド出てるけどいいの?
A,大丈夫大丈夫、あいつの出番多分あんまないから(!?)
それはそれとして先生は普通にEMとか幻影騎士団とか捕食植物とかも何故か持っています。先生の無限カバンが何処に繋がっているのかは作者にも分かりません。

Q.ハミングの効果ェェ……
A.使わなくても勝てたんで……もっとギリギリになるかと思ったけどそんなことなかったぜ!(ストイックチャレンジで足りないなら団結にしようと思ってたら余裕で足りたので成金追加しました。ダメージ倍しゅごいのぉ……)

Q.先生のキャラ変について
A,先生はたまーにあんな感じになります。
例1:残業が確定した
例2:昨日買った家電が半額になっていた
例3:財布を落としたことに帰ってから気付いた













Q.クルーエル・ホエールで魔玩具厄瓶墓地に送っていれば素良勝てたんじゃね?
A.ファーニマル・ペンギンの効果によって墓地に送られています。編集中に気付いて滅茶苦茶焦った()

後書きでやってほしいコーナーってありますか?

  • 今日の最強カード
  • 次回予告と言う名のネタバレ
  • ややこしいルールの解説的なやつ
  • 没シーン集
  • 何も無くてええで
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