前回までの龍が如く 遊佐編は!
トップスの「龍」である東堂遊佐はある日親友だった藤野明美と再会する。
彼女は一度はもう会えないだろうと思っていた人物との再会に喜ぶ遊佐。
しかしセキュリティ長官ロジェの魔の手が忍び寄る。
一度は打ち倒した筈のセルゲイを探す為、彼女は地下のゴミ処理施設へと足を運ぶ。
そこにもセルゲイを見つける事はなく、彼女はセルゲイが再起してロジェの手駒として動いている事を確信する。
不安を胸に抱きながらも彼女は友人が戦っている試合の実況席に戻るのであった……
……あれ、あらすじがまともだ。
「ええい、いい加減しつこいぞ!」
「こっちのセリフでもあるけどね!」
しかし、長引いてしまったな。そろそろ終わらせないと……
おっふ、いい加減手首が痺れて来た。
これ以上長引くと間違いなく事故る。
そして明日は筋肉痛が心配だ!
遊佐の行方はまだ気になるけどもういい。
終わらせに入る!
と言うか終わらせないと先に私が事故って敗北(事故死)する!
先生 LP 4000 手札×0
フィールド 炎竜星-シュンゲイ、光竜星-リフン、水竜星-ビシキ、風竜星-ホロウ、闇竜星-ジョクト
魔法・罠 なし
デイモン LP 4000 手札×1
フィールド エーリアン・ソルジャー、エーリアン・リベンジャー
魔法・罠 古代遺跡コードA、一族の結束
「くそっ、だがデッキにもはや竜星モンスターは居ないだろう?」
「まあね」
流石に出し尽くした。防御に徹したのはこの特殊なデュエルに慣れる意味合いもあったんだけど……いやまあうん、全然裏目だわ。
何と言うかもう、疲れた。早く柔らかいベッドの上で寝たい。
「そろそろ終わらせてやるよ、バトルだ! 俺はエーリアン・ソルジャーで攻撃表示の光竜星ーリフンを攻撃!」
「デイモン選手のエーリアン・ソルジャーの攻撃力は永続魔法一族の結束の効果で2700になっています! 攻撃力0の光竜星-リフンがこの攻撃を受けたらダイレクトアタックされたのと同じダメージになってしまいます!」
よし、ここだ!
「その瞬間、私は炎竜星-シュンゲイのモンスター効果発動! このカードは相手メインフェイズ及びバトルフェイズ中に、フィールド上の竜星モンスターのみを素材にしてシンクロ召喚を行う事ができる!」
「なっ!? 俺のターン中にシンクロ召喚だと!?」
もう耐える時間は終わった。反撃開始と行こうか!
「私はレベル4のシュンゲイとレベル1のリフンでチューニング!」
合計レベルは5。まずはコイツからだ。
「現れよ、レベル5! 天に吼え意志を伝える竜! 源竜星-ボウテンコウ!」
源竜星-ボウテンコウ
シンクロ・チューナー・効果モンスター
星5/光属性/幻竜族/攻 0/守2800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分は「源竜星-ボウテンコウ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「竜星」カード1枚を手札に加える。
(2):1ターンに1度、デッキから幻竜族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
このカードのレベルは、墓地へ送ったモンスターと同じになる。
(3):表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動できる。
デッキから「竜星」モンスター1体を特殊召喚する。
「な、なんと明美選手、相手ターン中にシンクロ召喚を決めたぁ!」
うん、この輝きは元禁止カードの威厳があるな。
まあその原因の元は恐竜だの真竜だのだけど……
「ボウテンコウのモンスター効果発動! このカードが特殊召喚に成功した場合、デッキから竜星カード1枚を手札に加える。私が手札に加えるのは竜星の輝跡だ。これで新しいモンスターが特殊召喚された事により、巻き戻しが発生する」
「ああ。攻撃対象を選び直せって事か……ならば俺はエーリアン・ソルジャーで攻撃表示の風竜星-ホロウを攻撃!」
「おおっと! 攻撃力0の風竜星-ホロウがこの攻撃を受けたらダイレクトアタックされたのと同じダメージになってしまいますって、このセリフさっきも言ったような?」
デジャヴかな?
「私はその攻撃宣言時、風竜星-ホロウのモンスター効果発動! こいつもシュンゲイと同じ効果を持っている。私はレベル1のホロウとレベル2のビシキ、そしてレベル5のボウテンコウをチューニング!」
「俺のターン中なのに連続シンクロ召喚だと!?」
「現れよ、レベル8! 輝竜星-ショウフク!」
出てきたのはボウテンコウとは違う輝きを放つ美麗な竜。
元ネタが竜星九子だからか竜星は中国味を感じる見た目だったけど現実で見ると中々格好良い。
打点はレベル8の面汚しだけど。
2300ってお前……効果強いからいいけど。
「輝竜星-ショウフクのモンスター効果発動! このカードがシンクロ召喚に成功した時、このカードのシンクロ素材となった幻竜族モンスターの属性の種類の数までフィールドのカードを対象にしてデッキに戻す! 私はそのエーリアン・ソルジャーとエーリアン・リベンジャー、そして古代遺跡コードAをデッキに戻す!」
「デッキに戻すだと!? くっ……」
「なんと!? 明美選手、一気に形勢逆転したー!!」
いやぁ、デッキバウンスは強いなぁ。
「流石ですね」
「うわっ、びっくりした! いつの間に戻ってたのよ遊佐!」
いや、マジでいつの間に帰って来たんだ遊佐……声を聞くまで全然気が付かなかったぞ。
私はともかくMCまで気が付いてないってお前は忍者か?
観客も驚いているような反応してるしさ。
「何処に行ってたのよ……」
「ちょっと急用が出来てね」
おっと、ショックで忘れるところだった。
「墓地に送られたボウテンコウの効果発動。このカードがフィールドから離れた場合、デッキから竜星モンスター1体を特殊召喚できる。私は魔竜星-トウテツを特殊召喚する」
「くそっ、またかよ……!」
ふむ……ついでにやっておくか。
「特殊召喚されたトウテツの効果により、私はシンクロ召喚を行う!」
「相手のターンなのに、3回も連続でシンクロ召喚!? この人凄くない!?」
「はいはい、子供みたいにはしゃがないの」
「お母さんかお前は!」
なんか実況席で漫才が発生してるけど気にしないでおこう。
「私はレベル5のトウテツとレベル2のジョクトをチューニング! 現れよ、レベル7! 邪竜星-ガイザー!」
邪竜星-ガイザー
シンクロ・効果モンスター
星7/闇属性/幻竜族/攻2600/守2100
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードは相手の効果の対象にならない。
(2):自分フィールドの「竜星」モンスター1体と
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(3):自分フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
デッキから幻竜族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
ショウフクよりもレベル低い割に打点は高めで耐性持ちなガイザー。
うん、ソリッドヴィジョンで見ると迫力凄い。
凶暴そうだわ……コントローラーの私に対しては何もされないよね?
急に裏切られたりしたらとか想像したくないな……
と言うか運転中に攻撃される事自体が嫌だなって。
「さぁ、どうする?」
何はともあ完全にこっちが優勢になった。
後は早目に倒すだけだ。
そろそろ痺れが酷くなってきた……
「くそっ、俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ!」
「私のターン、ドロー!」
引いたカードはブラックホール……このタイミングだとイラネ。
「私はカードを1枚伏せて輝竜星-ショウフクのモンスター効果発動。私のフィールドのカード1枚を破壊して、墓地のレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。私は今伏せたカードを破壊して墓地の炎竜星-シュンゲイを特殊召喚する。更に邪竜星-ガイザーのモンスター効果発動。自分フィールドの竜星モンスター1体と相手フィールドのカード1枚を対象にして破壊する!」
「くそっ……だったら!」
破壊したカードはリビングデッドの呼び声か。
相手はアクションカードを回収する為か速度を上げてコースを回っている。
もし拾ったカードが回避ならガイザーは対象耐性があるしショウフクも魔法耐性持ってるから大丈夫だけど……
一応念には念を入れようか。
よし、そうと決まれば後は!
「破壊されたシュンゲイと墓地のリフンのモンスター効果を発動する。リフンを墓地から特殊召喚し、デッキから地竜星-ヘイカンを特殊召喚する」
アクションマジックの対策として一応入れてはいたけど……まさか本当にこいつがフィニッシャーになるなんてね。
「私はレベル7の邪竜星-ガイザーとレベル3のヘイカン、レベル1のリフンをチューニング!」
「レベル11シンクロだと……」
「現れよ、レベル11! 星態龍!!」
うわデカっ!?
スタジアム一帯を埋め尽くすレベルだぞこれ!?
誰がそこまで再現しろと言った!
大半の人があっけらかんに呆けているぞ。
1番呆けてるのは私だけだな!
ま、まあいい。
流石に死んだりはしないだろう……しないよね?
ほら、相手もアクションカードを無事手に入れたみたいだし!
「バトル! 私は輝竜星-ショウフクでダイレクトアタック!」
「まだだ! 俺はアクションマジック回避を発動!」
回避か。このカードの面倒臭さは身に染みている。
何度も遊矢君に使われたからね!
だからこそ、対策は余裕で練られている。
「無駄無駄無駄! 風竜星-ホロウはシンクロ素材になった場合、そのシンクロモンスターに魔法カードの効果を受けなくする効果を持つ!」
「なっ!?」
「行け、ショウフク!」
デイモン LP 4000 →1700
「くっ、くそぉ!」
よし、勝ったな……うん?
あれ、なんか都合の良い位置にアクションマジック見えるような?
「っ、ハハ! まだ終わらねぇ!」
「おおっ、この土壇場でアクションマジックを再びゲットした! これで耐えて次のターンに反撃なるか!?」
「……」
相手さんは無理なくアクションマジックをゲットした。
妨害しろよって?
無理無理。灰流うらら握ってないし。
え、そう言う話じゃない?
とにかく、とっとと攻撃宣言するか。
遊佐も察している通り、攻撃宣言してしまえば問題ない。
「星態龍でダイレクトアタック!」
「アクションマジック、回避を発動!」
「おお! これでダイレクトアタックを無事に回避でき……あれ?」
相手は発動している筈なのに、何故かディスクが受け付けてくれないようだ。
ナンデダロウナー。
「馬鹿な、故障か!?」
「星態龍は攻撃する時、ダメージステップ終了時まで他のカードの効果を受け付けない」
「なっ……」
星態龍
シンクロ・効果モンスター
星11/光属性/ドラゴン族/攻3200/守2800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードはS召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードのS召喚は無効化されない。
(2):このカードのS召喚成功時にお互いは魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(3):このカードは攻撃する場合、ダメージステップ終了時まで他のカードの効果を受けない。
「やれっ、星態龍! あ、いやでも、なるべく怪我とかはさせないように頼むね!?」
流石に間接的にとは言え自分の所為で人が大怪我するところは見たく無い。
カードに意思が伝わるのかどうかは知らないけど……
星態龍は私の意思を汲んでくれた……のかどうかは分からないけど。
対戦相手のデュエルホイールの側面をどつくだけだった。
意外と融通は効くのね……
デイモン LP 1700 → 0
「しょ、勝者は藤野明美ー!」
「まあ、私はこうなると思っていましたけどね」
心なしか遊佐がちょっと誇らし気にしている気がする。
まあ、それは良いとして。
「あんた、やるな……頑張れよ」
「あ、はい」
……このデイモンって人。
遊佐の話によると後で地下に送られるんだよね。
なんか近いうちに解放されるとは聞いたけど……罪悪感が全く無い訳じゃないなぁ。
まあ、負けて自分が地下行きになるよりかは……うん。
あーもう、全身が痛い痛い。
今日はもうとっととベッドに寝転んで泥の様に寝よう。
次の試合はたしかデニス君と黒咲だったかな……
なら、観戦はやめて身体を休めるのを優先するか。
多分黒咲の方が勝つでしょ多分。
デニス君の方のデッキは知らないから何とも言えないけどね。
それにしても疲れたな。
くそっ、痛いのは嫌だからこんな怖いデュエルやりたく無かったのに!
勝てば良いとは言えこんなデュエルを続けてたら身体がおかしくなりそうだ……
かと言って逃げるのは無理そうだし……はぁ。
まあ、なるべくダメージを受けないように頑張って立ち回るしかない、か。
◆ ◆ ◆
「ふむ……」
「流石は彼女の……東堂遊佐の認めるデュエリストと言ったところでしょうか」
「彼女を上手く手駒にできれば東堂遊佐諸共障害を排除できますかね」
「ここで一手、打たせて貰いましょうか」
「藤野明美……待っていなさい」
◆ ◆ ◆
「本日最初の試合は〜……柊柚子選手対藤野明美選手! 女性同士の対決です!」
「……ヒヒッ……ヒッヒヒ……」
「先生……?」
ボウテンコウシンクロ時のシュンゲイの打点アップ効果は意味ないので省いてます。仕方ないね!
本日の最強カードはこれ!
輝竜星-ショウフク
シンクロ・効果モンスター
星8/光属性/幻竜族/攻2300/守2600
チューナー+チューナー以外の幻竜族モンスター1体以上
(1):このカードがS召喚に成功した時、
このカードのS素材とした幻竜族モンスターの元々の属性の種類の数まで、
フィールドのカードを対象として発動できる。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。
(2):1ターンに1度、自分フィールドのカード1枚と
自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのフィールドのカードを破壊し、その墓地のモンスターを特殊召喚する。
召喚成功時のデッキバウンスがかなり強い。
対象は取るものの2、3枚程度のデッキバウンスは使いこなせば凄まじい荒らし性能を誇る。
ただし、チェーンして竜星の共通効果を使ってシンクロ召喚するとタイミングを逃すのは注意。
蘇生効果も中々強力で竜星を破壊すればアドバンテージに。
今話みたく要らない魔法罠を蘇生札に変換する使い方もできる。
何気にショウフクはアニメに出てるらしいです。
そんなん覚えている人いる?
星態龍、デザインは好きなんですがねぇ……
新入りのアイツに出番を取られてますね。
こっちは一応カウンター罠に強いと言う利点はあるんですけども。
回避が都合良く2枚も登場したのは単に私の構想不足です。
すみません。