今回も前々回に続いて遊佐視点です。
とある人とのデュエルがあります。
何故こんな回を挟むのかと言うと、以前に言いましたがシンクロ次元編は途中端折るからです。
先生視点オンリーだと短くなり過ぎるかなと。
一応幕間で多少補いはしますが……
なので姑息な差し込みをさせてください(サルガッソの灯台を墓地に送りながら)
まあ本音の所はいい加減遊佐にもデュエルの出番くれよって幻聴が聞こえたからですが
——先程からセキュリティ達の様子が変わっている。
と言う事は、いよいよロジェは動き出したか。
デニスはまあ融合次元に送り返すとして、問題は素良きゅんな訳だが。
彼が味方になるか敵になるか……まあ原作通りなら結局はランサーズ寄りになってくれるだろう。
しかし……念の為確認はしておこう。
明美が存在した事で元とは異なる結果になる可能性はなくは無いのだから。
……と言う建前で可愛過ぎるデュエリストこと素良きゅんに会いに行くんだ!!!!!
うっひょー! 他の次元に向かう手段がなかったからようやく会えるぜ!
はぁはぁ、はぁはぁ!
さぁて何処かなぁ……コッチヘオイデヨ……
くんくん。
お、あっちから甘い匂いがする。
行ってみると次元移動している途中のデニスとそれを見守る素良きゅんがいた。
「……っ、誰!?」
「怪しい者ではないよ」
私はデニスが完全に戻ってから素良きゅんの前に姿を現した。
デニスには私の姿は確実に見られていないだろう。
プロフェッサーことハゲ親父の目的も理解しているけど……
まあ、遊矢シリーズの合体を阻止できればなんとかなる、か?
ぶっちゃけ、解決方法は一応思い付いている。
物理的に覇王龍ズァークを4つに解体するとかではなくよ?
柚子シリーズもできれば全員生存を目指したい。
……いっそ遊矢君を監禁したら解決するかもしれないけど、流石にやめとこう。
「何者なの?」
「私は東堂遊佐……ふむ、そうだな……藤野明美の親友、かな」
明美はスタンダードで何故か塾の教師をやっていた。
彼の信用を得るにはそう名乗るのが手っ取り早いだろう。
「先生の? ふーん……で、その親友さんが何の用?」
あなたを舐め回すためだよげっへっへぇ!
と言いたいのをここはグッと堪えてだな……
幸い表情はサングラスとマスクで隠してるから大丈夫だ。
多分今私凄いだらしない表情してる。
「ロジェって言うアカデミアとやらの裏切り者がさっきまでいたデニスとやらを探してたから。邪魔してやろうかなぁって思ってたら君に出会ったよ」
「裏切り者かぁ。確認する……のはちょっと面倒臭いな」
次元を超えてプロフェッサーに連絡できる手段は無いのだろう。
次元を移動できる技術があっても不可能なのかとか疑問に思うけどまあいいか。
そこら辺を気にし出すと頭が痛くなってくる。
「少なくとも、君の敵じゃ無いよ。そこは信用して欲しいかな〜」
「……悪いけど、まだそんなに信用はできないな。先生の事を知っているのは確かだろうけど、それだけで信用には値しない」
「そっかー……」
……まあ、何と言うか。
予想通りだなぁ。
こんな格好の人を初対面で信用できる人の方がおかしいよね。
え、自覚あったのかって?
殴るよ?
「……先生にはまだ一度も勝ててないから。今度は勝つ」
そんな声が、微かに聞こえてきた。
明美ってなんか強いんだよね。
こう……強かなのよ。
接戦になると何故か心理戦とか得意だしたまに小技とかも駆使してくるし。
追い詰めても地味にピンチ時の引きもなんか強いし。
「……そうだ。お姉さん、デュエルしない?」
「……なるほど、デュエルで信用できる相手が見極めると」
なんて自然なデュエルへの導入の流れなんだ……!
まあ冗談は置いといて。
「そう言う事ならば受けよう。だが、周りにはセキュリティって連中が彷徨いている。場所を変えるかな?」
「いや、構わないよ」
デュエル途中に邪魔されたら……いや、物理的にのしてやればいいか。
ロジェに洗脳されてて動きはあまり良くないし、割とどうとでもなる。
ならば、とっととやろう。早く寝ないと健康に悪いからね。
「「デュエル!!」」
素良 LP 4000
遊佐 LP 4000
「先攻は君に譲るよ」
「あらそう。なら、遠慮なく……」
正直、ファーニマル使いに後攻譲りたくない気持ちも微かにあるが……
それでも先攻貰えるならありがたいな。
遊戯王は先攻絶対有利なのだ。
「私のターンっと……」
……あ、これ暇な時に明美とデュエルした時のデッキのままだ。
エクシーズデッキだから変な疑いを掛けられる可能性が微レ存だけど大丈夫かなこれ?
いや、別にエクシーズ次元から来たと思われても大した損害はないか。
「
ZS-昇華賢者 ATK 900
「更に、
「っ、レベル4のモンスターが2体……エクシーズ使いか!」
さてと、ダブル・アップ・チャンスが初期手札にあるんだよねぇ()。
なのでダブルの方は出しても効果が使えない。
エクシーズ・チェンジ・タクティクスも持ってこれないし初手にしてはやや不安だなぁ。
ZS2体は結構な引きではあるんだけど。
「私はレベル4のZS-昇華賢者とZS-武装賢者でオーバーレイ! エクシーズ召喚!」
出現したのはみんな大好きランク4の元祖。
おお、畳まれた状態で現れた!
すげー! 原作ファンとしてはこれ以上ないファンサービス……
いや、あっちの意味のファンサービスでは無いからね?
「現れよNo.39! 私の戦いはここより始まる。白き翼に望みを託せ。希望皇ホープ!」
No.39 希望皇ホープ ATK 2500
「ナンバーズ……先生も使ってたカードだけど、こいつは見た事がない……」
「ふぅん、そうなんだ」
明美、使用デッキが安定しないからなぁ。
お金に余裕の無かった学生時代は【スキドレバルバ】使ってたっけ。
ADSの存在を知ってからそっちに乗り換えたらしいけど。
「エクシーズ素材となった2体のZSのモンスター効果発動。この2体を希望皇ホープモンスターの素材としてエクシーズ召喚した場合、効果を付与する。まずは武装賢者の効果。エクシーズ召喚に成功した場合、デッキから
「HRUM……?」
たしか普通のRUMは黒咲が使ってたっけ。
ああ、新旧闇属性鳥獣族対決をまた見てみたいが……
「しかし召喚権を使っていないにも関わらず手札が一切減っていない……」
「まぁね。それじゃまずは……」
希望皇ホープのいつもの光景を見せてやるか。
「私は希望皇ホープ1体でオーバーレイ!」
「モンスター1体で……ああ、先生もやってたな。状況的にアーゼウスじゃない筈……」
明美年下相手に何出してんの?
いや、それよりショタの尊敬の眼差しが欲しかった(本音)。
「現れよ、CNo.39! 混沌を光に変える使者! 希望皇ホープレイ!」
CNo.39希望皇ホープレイ ATK 2500
「攻撃力は変わってないな」
まあ所詮は下敷きだからね……
効果を使う機会なんて殆どないモンスターですしお寿司。
「準備は整った。行くよ?」
「……来いっ!」
「私は魔法カード、HRUM-ユートピアフォースを発動! このカードは自分フィールドのランク9以下の希望皇ホープ1体を、ランク10以上の希望皇ホープにランクアップさせる!」
「っ、他のRUMとは……一味違うね」
スパイスガールかなっ?
と、冗談はさておき。
「私はCNo.39希望皇ホープレイをランクアップさせる!」
さあ、行こうか。
「ランクアップ、ハイパー・エクシーズ・チェンジ! 現れよ、No.99! 新たなるホープが今、光り輝く!希望皇ホープドラグナー!」
「っ、先生の友人ってだけはあるみたいだね!」
No.99 希望皇ホープドラグナー
エクシーズ・効果モンスター
ランク12/光属性/戦士族/攻3000/守3000
レベル12モンスター×3体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手ターンに、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。
「No.1」~「No.100」のいずれかの「No.」モンスター1体をX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分はXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できず、
このカード以外の自分のモンスターは直接攻撃できない。
(2):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
その相手モンスターの攻撃力を0にする。
この子こそ紛う事なく最強のホープ……あ、シャイニングは除く。
あんな手軽に出てくる奴私は知らん。
デッキには入れてるけど。
「私はホープドラグナーのモンスター効果を発動! オーバーレイユニットを2つ使い、エクストラデッキより1〜100までのナンバーズをエクシーズ召喚扱いで特殊召喚する!」
「エクシーズモンスターを呼び出すエクシーズモンスター……!」
私はクラゲとかダイソンとかは入れてないけどね。
「私はエクストラデッキより、獣装合体 ライオ・ホープレイを特殊召喚! このカードはカード名をCNo.39 希望皇ホープレイとして扱う」
「……なるほどね」
「私は墓地のユートピアフォースの効果発動。墓地のこのカードが墓地に存在し、ランク10以上のホープエクシーズモンスターが自身の効果でエクストラデッキからエクシーズモンスターを特殊召喚した場合、そのモンスターを1体を対象にする。ユートピアフォースはライオホープのエクシーズ素材になる。そしてライオホープの効果発動。デッキ、エクストラデッキからZWモンスター1体をその効果による装備カード扱いとして装備できる。私が装備するのは
獣装合体 ライオ・ホープ ATK 2500 → 3500
よし、序盤ならこんなもんでしょ。
「私は手札の雷神猛虎剣の効果発動。ライオホープにこのカードを装備カード扱いとして装備する。その効果によりライオホープの攻撃力は更に1200アップする。更に風神雲龍剣の効果も使って装備する。こっちは攻撃力は1300アップする。私はこれでターンエンド」
獣装合体 ライオ・ホープ ATK 3500 → 4700 → 6000
「攻撃力6000か……しかも、おそらくあの装備されているカード。間違いなく攻撃力を上げるだけではない筈」
「ふふ、鋭いね」
そうさ……この布陣はそう易々と崩せる物ではない。
ライオホープに装備したZWの効果。
雷神猛虎剣と風神雲龍剣の耐性付与により壊獣とかを除けば突破できる手段は限られる。
ただ突破するだけならディスアドになるし、万全の備えだ。
更に天馬双翼剣とライオホープ自体の効果でモンスター効果には滅法強い。
2回もモンスター効果を止められるのだから魔法カードで突破するしかない訳だが。
ホープドラグナーのオーバーレイユニットはまだ2つも残っている。
そして、ホープドラグナーの効果は相手ターンにも発動できる!
つまりは……そう言う事だ。
おまけにホープドラグナーは攻撃してきた相手モンスターの攻撃力を0にする効果もある。
下手に打点を上げて殴りに来ても返り討ちだ。
まあこの効果はおまけみたいなもんだが……
「……僕のターン、ドロー」
素良きゅんが思っていたよりも静かにデッキからカードを引いた。
おかしいな、私の記憶だともっとこう……堂々としていたと言うか。
「この瞬間! 私はホープドラグナーの効果を発動! このモンスターの効果は相手ターンにも使用できる。私はエクストラデッキより、No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシーを特殊召喚! 更に墓地のユートピアフォースの効果も発動しエクシーズ素材を補充する」
これで私の備えは万全だ。
しかし、壮観だね。
ホープ2体にタイタニック。
あとは凌牙の使用カードがあればチョベリグだったけど流石に入れてない。
「……流石、先生の親友を名乗るだけはあるみたいだ」
「むー、私自身を見てよ。明美を基準に考えられてもねぇ」
確かに明美だって強い……いや寧ろ明美の方が強いか。
10戦中4勝6敗で負け越してるし。
なんだかんだ、勝負強いんだ明美。
「……でも、突破してみせるよ。この布陣を」
「やる気だねぇ」
……今思ったけど、明美は生徒にどんな教育したんだか。
まあ、今に分かるか。
原作ブレイクなレベルの調教とかしてなかったらそれでいい。
それに、私のこの布陣を破るのは厳しいだろうし。
さあ、かかって来て素良きゅん!
打ち砕いて慰めてあげるからねぐへへ。
「…………」
私がそんな事を考えている間に。
目の前の小さなデュエリストは、静かに闘志を燃やしていた。
一級フラグ建築士遊佐。
次回は多分素良きゅん無双(?)