私は気ままにデュエルがしたい   作:紙吹雪

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やっと書けたぜ、待たせてごめんね!

一挙に追い越されたので投稿再開します。
最早一挙を見ながら執筆している有様。
本当に申し訳ない……ここからは投稿頑張ります。
他の作品との兼ね合いもあるのでどうしてある程度は間が空くのはもう致し方なし……




幕間 シンクロ次元編 2/2

 

 柚子の居場所はたしか原作通りだとあそこなんだけど……

 くっそ、ちょっと遠いな。

 乗り物がなければ駆け付けるのは流石に無理か。

 明美を置いて行くか蔑ろにしながら全力で走れば可能性はあるけど、それはできない。

 

 ……明美を安全な場所に移せられたら。

 

 せめてそう願わずには行かないが、今この状況で絶対に安全な場所なんて存在しない。

 ロジェの野郎が邪魔過ぎるな……くっそ、なりふり構わずに闇討ちしておけばよかったかもしれない。

 変な影響が出るのが怖くて保留しておいたのが間違いだった。

 例えば赤馬零王が急に乗り込んでくるとか。

 

 だが、それも全部今となっては言い訳でしかない。

 ズァーク……もとい、今こそ一つにさえ阻止できればどうにかなる筈。

 ぶん殴ってでも止めてやるさ。

 

 

 

 そして、明美をおんぶしながら走り回る事数時間。

 

 

 

 ……うん、数時間なんだ。

 

 全然見つからなかった。

 柚子の行き先は地下なのは分かってたし、時間を無駄にした……

 ……明美の頼みだから叶えたかったけど。

 

 と言うか、途中で明美はまた気を失った。

 仕方ないのでここは原作知識を活用しよう。

 

 アカデミアの兵士……オベリスクフォースが今夜シティに襲来する。

 それに対してロジェは先んじてセレナと柚子を捕らえようとセルゲイやセキュリティを繰り出す。

 結局セレナはアカデミアに戻されて柚子はセルゲイに捕まっちゃう。

 

 そこで、私は先にセルゲイを再起不能になるまで死なない程度にボコボコにしておいた。

 多分折れてない骨を数える方が楽なくらいに。

 これでアカデミア勢力の対処に集中できるぜ!

 

 ……と、思ってたんだけど。

 

 なーんかセルゲイ復活してるみたいなんだよね。

 メカになって復活とか何処のドイツ軍人だよ。

 いやまあ、原作からして改造人間ではあるけど……バイクと合体してたし。

 

 くっ、明美を庇ったまま阻止できるか?

 弱音を吐いても仕方ないからやるしかないんだけど……

 一応の保険はある、大丈夫だ私。

 

 日は既に暮れている。

 あまり時間に余裕はない。

 私は明美を背負いながら時を待つ。

 

 ……幸い、あまり時間はかからなかった。

 

 赤い光が見えた。

 距離にしておよそ800mといったところ。

 思っていたよりも近い、助かるね。

 

 私は出来る限りの速度でその場所に向かう。

 幸いにも数分もしない内に到着できた。

 建物から建物へと渡って行けたお陰だ。

 ……いくら明美が軽いとはいえ、流石にちょっとキツかったけどね。

 

 さて、その建物には既に戦っているオベリスクフォースの姿が!

 だけど駆け付ける最中にチラチラと周辺の様子を窺った限り、まだまだ人数は残っている。

 あ、零羅きゅんだ!

 やはり可愛いぜ……ぐへへ。

 

 おっと、ふざけてる場合じゃなかった!

 セレナちゃんは……いたいた、あそこか。

 薬で動けなくされてたんだっけ。

 ……どう見ても薄い本にしか見えねぇ。

 

「誰だ貴様は!?」

「あ、あなたは……」

 

 私を見てオベリスクフォース達は戸惑っていたが、すぐにこっちにも敵意を向けて来た。

 ふむ、今ここに居るのは三人か。

 余裕だね。

 

「セレナちゃん、明美の隣に居てあげて。お願いね」

「何、で……ここに?」

「ふふ、色々あるんだ」

 

 私は明美をゆっくりと下ろしてセレナの隣に置く。

 結構激しく動いたのに全く目を覚さない。

 ……きっと洗脳の所為で身体に負担が掛かってたんだ。

 ただでさえ虚弱なのに。

 

 マジでロジェ許さんからなあいつ。

 

「貴様も邪魔するのなら排除する!」

「ふん、女一人が来たところで何ができ——」

 

 私を半笑いで嘲笑っていたオベリスクフォースの一人が壁にめり込んだ。

 何故かと言うと、私が思い切りぶん殴ったから。

 ピクリとも動かなくなったけど、加減はしたから死んではいない筈だ。

 ……多分。

 

「さて、と」

「……ヒッ!?」

 

 状況を把握したのか、残りのオベリスクフォースは後ずさる。

 けど、もう遅い。

 

 今度は裏拳で顔面を打ち抜いた。

 首がぐるんと回って身体も回って……五回くらい回転してからバタリと床に倒れた。

 まるで独楽みたいだ。

 

 残る一人は胴体を横から回し蹴りを入れてやった。

 胃液を吐き出し、壁に身体を打ち付ける。

 ……そして、ゆっくりと倒れ伏した。

 

 三人のオベリスクフォースは光の粒子となって消えた。

 

 他愛無し。

 

「この程度の相手なら、デュエルするまでもないね」

「……」

 

 あ、零羅きゅんから怖がられてる気配。

 なんかごめんね。

 でも、やらなきゃいけない事だから……うん。

 

「まだ……来る、ぞ」

「でしょうねぇ。まあ、この程度なら数のうちにも入らないけど」

 

 確かに身体能力はエリートとして相応しいレベルではある。

 だけど……私には遠く及ばないから。

 シティに来る前、そして来てから……私がどれだけ鍛えたと思ってるんだ。

 この瞬間の為に。

 

 やって来るオベリスクフォースを片っ端から殴り倒して行く事数十分くらいだろうか。

 流石に向こうも学習して来たのか、もっと人数が集まってから来る事にしたらしい。

 少しだけ休憩する時間ができた。

 

 一先ず零羅を休ませてあげようすると、いきなり窓からバイクが降って来た。

 これは……遊矢だ。

 

「零羅! それに……あんたは確か……」

「明美の友達の遊佐だよ。こうして話すのは初めてだね……明美の様子とか、聞きたい事もあったんだけどいまはそれどころじゃないね」

 

 私は明美とセレナの様子を確認する。

 ……両者共に、まだ動けそうじゃない。

 明美は相変わらず眠り姫だし、セレナの薬は抜けそうにない。

 

 あ、えっちな意味じゃないからね?

 変な事考えたら握り潰すから。

 

「……あんたが零羅とセレナを守ってくれたのか」

「明美も守ったよ、忘れないでね」

「あ、うん……っ、誰か来る」

 

 まーたオベリスクフォースか?

 と思った入口を見ると、オベリスクフォースの他にも誰かいた。

 ……この勲章が好きそうな顔は!

 

「セレナ様」

「バレット……私を、連れ戻しに来たのか……」

 

 使用カードがまるでOCG化されない人間の屑ことバレットだ!?

 こいつがセレナを連れ戻してしまった原因だ……

 決して近付けてはならない。

 

「邪魔だ、女」

「はい女です」

「……そこをどかないのなら、女とて容赦はせん!」

 

 バレットがデュエルディスクを構える前に素早く奴の懐に接近する。

 そのままディスクを構えている方の腕を思い切り殴り込む。

 ……が、手応えが薄い。

 

「なるほど、後ろに下がって衝撃を逃したか」

「……誰だか知らぬが、そちらを望むとはな。セレナ様もだが、女性は時に男よりも勇猛なものだ」

 

 バレットはディスクをしまい、私を見据えて構えを取る。

 ふむ……オベリスクフォースの雑魚共とは違って、かなりできるらしい。

 使用カードがOCG化されていない上にこの後の出番が一切無い癖に……

 まあ、そんな事はどうだっていいさ。

 

「さっきは私からだったからな。今度は……そっちから来い」

「不意打ちをしたというのに、潔いな。面白い、戦士としてお相手しよう」

 

 ……私の悪い癖だね。

 戦いを楽しもうとするのは。

 今も心の底から楽しい気持ちが湧き上がって来るのだから。

 

「遊矢くん、他のオベリスクフォースを頼んだよ!」

「わ、分かった!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「——ちっ、まだ立つか!」

「それはこっちの台詞だ……タフな奴だ」

 

 殴り合う事およそ三十分くらいだろうか?

 互いにデカいのを数発叩き込んだくらいだが、終わりそうな気配はない。

 私も向こうもピンピンしている。

 

 なんと、その間に素良きゅんが来たりユーリとユーゴが来たりしていたらしい。

 戦闘に夢中になっていたから今気付いたぞ、くそっ。

 

 ……んん?

 なんか気の所為かもしれないけどさ。

 ユーリが明美を見て怯えてない?

 もしかして既に出会ってたのかな?

 

 だとしたら何をしたのよ明美…… *1

 

 あ、ユーリとユーゴのデュエルが始まった……ってオイ!

 

 

 

「今こそ……一つに……!」

「今こそ、一つに!!」

「今こそ、一つに!!!」

 

 

 

 アカン。

 

 ミギャー!?

 早く来てくれ柚子!

 でもここに来られても正直邪魔だから来たらすぐ帰ってくれ!

 

 と、私が考えていると柚子が入って来た。

 明らかに様子がおかしくなっている遊矢ユーリユーゴ達から強烈な光が漏れ出している。

 それに四体のドラゴン達も……やっぱり覇王は存在するらしい。

 

 あと、柚子とセレナのブレスレットも光っている。

 ……うん、だろうね!

 じゃなかったら逆に困るね!

 

 光が落ち着くとユーリとユーゴの姿が無くなっていた。

 この二人の確保は……ううん、後で考えよう。

 どうにかしたいのは山々だけど、そもそも既にユートがもうアレみたいだからなぁ……

 

 原作みたいな終わり方は流石に困る。

 少しでも良い方向へ変えて行かないと。

 と、私が考えていたその時。

 

 

 

 全身が私が知っている姿よりも大分機械で構成されているセルゲイが割り込んで来た。

 

 

 

 ……改造手術され過ぎだろ!?

 何だその見た目、ちょっと格好良いじゃんか!

 いや、一番気にしなくちゃいけないのはそこじゃなくてだね。

 

「くっ、やはり生きていたか!」

「……」

 

 奴は私を見ても何の感情も抱かなかったらしい。

 淡々とした眼をしている。

 強いて反応を挙げるなら、眼の中のセンサーが動いていたくらいか。

 ここだけを見ると本当に機械みたいだ。

 

 くっそ、こうなるだろうと思ったから予め排除したのに……

 まさかあんなザマから復活するなんて全く思わなかった。

 明らかに余生を病院で過ごす羽目になるって考えてたよ!

 

 最早生身の部分の方が少ないんじゃないかこれ……?

 種族は機械族だと名乗っても許される外見だ。

 つーかロジェ、まだこいつを切り札にしてたのかよ!

 いっそ殺戮マシン的なのを作った方が安上がりでしょうが!

 

「また乱入者か。お前も邪魔をしに来たらしいな」

「……」

 

 セルゲイは何も言わず、両腕を私達に向けた。

 ……何をするつもりだ?

 

 さて、問題だ。

 この時セルゲイが取った行動は何だと思う?

 

 

 チクタク

 チクタク

 チクタク

 

 さぁて、正解は〜?

 

 

 

 

 

 

『両腕をロケットパンチで打ち出した』でしたっ!

 

 

 

 

 

 

「!!!???」

「ぐっ!?」

 

 あまりにも唐突な攻撃に面食らった私は対応が遅れてしまった。

 

 それでも何とか身体を逸らして飛んでくる腕を躱すことができた。

 危ない、髪が一房刈り取られて地面に散ったぞ?

 というか、銃弾に匹敵する速度だったんですけど!?

 

 背後をちらっと見てみれば、腕は壁に半分以上めり込んでいた。

 多分だけど腕は金属製で生身ではないのだろう。

 ほら、向き直ったら既にセルゲイの腕が生えてるし……絶対機械の腕だ。

 

 ヒットボックスの比較的小さい私は回避できたが、バレットはそうもいかなかったらしい。

 肩を抑える彼を見るに当たってしまったのだろう。

 コンクリを容易に砕く破壊力だから、容態を見るに多分掠っただけなんだろうけど……

 最低でも脱臼はしていると見て間違いない。

 

「き、貴様……!」

 

 バレットは膝を付いてセルゲイを睨む。

 割と致命傷になってしまったらしい。

 私も当たっていたらと思うとゾッとするよ……

 

 ……ん、待てよ?

 バレットが負傷?

 そしてあいつの立ち位置……

 

「セレナ様……できれば、この手で貴女を——」

「ちょっ、おま!?」

 

 やべぇ、アイツ送還機能使うつもりだ!?

 私は急いでバレットとセレナを引き剥がそうとするが……

 不味い、出遅れた所為で間に合わな——

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気が付くと、私は全く知らない場所に立っていた。

 ……えっ?

 

 

*1
超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズでフルボッコにしてました






この後は概ね原作と同じなので省略します。
非力な私を許してくれ……

なお、柚子と一緒に先生も攫われました。
セレナと遊佐はなんか融合次元に拉致されました。
遊佐の人物像を考える上で参考にしたのは伝説の龍こと桐生一馬なので多分平気でしょう。
次回は比較的近日出せる……と、思う……多分……きっと……




そうだ、侍女姿のヴェールとジェニー可愛いですね!

個人的にはマギストスとも相性が良いのが魅力的。
アルテミス経由して聖月出してアルテミス装備してクロウリーサーチして……みたいな動きが面白い。
レグルス一枚(要手札に魔法使い族一体)初動で召喚権を使わずに展開途中でお手軽にメルカバー出せたり。

えっ、環境入りする程かって? 

さぁ……?
規制受けてもマリス全然まだまだクソ強いンゴ。
個人的には爬虫類族が好きなので巳剣には頑張って欲しいものです。
どうせ規制受けるだろうけど。

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