間隔を空けずに投稿したいと思ってるのにこれが中々難しい。
今回のデュエル内容は一度先生が強過ぎてエドを粉微塵にしてしまった為に一度書き直す羽目になってしまいました……
投稿が遅れたのはそれが原因です
昔と比べてHEROマジで強くなったよね()
しかも今回でデュエルが終わりません。
ナンデ?
今か今かと暴れ出したそうな彼の為にも。
さっさと解き放ってやろうか。
「デストロイフェニックスガイの効果発動! 自分フィールドと相手フィールドのカードを1枚ずつ破壊する」
「何っ!」
凶暴な咆哮を轟かせ、デストロイフェニックスガイが血濡れた殺意を解放した。
ただ害すると決めただけで溢れ出す怖気。
自らの身すら介さない、ただ純粋な破壊だけを追い求めるかのような暴力的な本能。
これだけでも分かるが、やはりこのモンスターは尋常ではない。
しかし……それだけではない。
彼の力はまだ半分しか発揮されていない。
血のように赤い彼の瞳がキラリと一際妖しく煌めいた。
それは凶兆であり、定められた運命でもある。
「私はデストロイフェニックスガイ自身と——」
と、ここで私はふと思う。
素直にディストピアガイを破壊しても良いが……
仮に、あの伏せカードが『リビングデッドの呼び声』みたいな蘇生カードだったら。
ディストピアガイのバーン効果は融合召喚成功時ではなく特殊召喚成功時。
私の今のライフはアライブを使った影響もあってたった1200しかない。
当然、相手の墓地にはまだ下級D-HEROがいる。
この状態でディストピアガイを破壊すると万が一にも負け筋を作ってしまう。
ならばここは。
「——その伏せカードを破壊する」
「む……ならば、破壊される前に使用させて貰う。リバースカードオープン、『戦線復帰』!」
……危ない危ない。
「このカードはセメタリーのモンスター1体を守備表示で特殊召喚できる。僕はドリルガイを特殊召喚!」
D-HERO ドリルガイ DEF 1200
「……そして、デストロイフェニックスガイの効果が発動する」
「なんだと……?」
「このカードが破壊された場合、次のターンのスタンバイフェイズに墓地からD-HEROを1体特殊召喚できる」
「つまり、デストロイフェニックスガイは再び戻ってくると言うことか!」
「そうだ。こいつは何度朽ち果てようが戻って来る……不死鳥のようにな」
どんな苦痛をその身に抱えたとしても……その苦痛すらも彼にとっては喜びでしかないのだろう。
破壊と再生を繰り返す事こそが望みであるが故に。
狂っているようにも見えるが、私にはそれだけには思えなかった。
ただ、他人事ではないとしか言えなかった。
……苦痛を愛する、か。
過去は変えようがないし、私が辿る未来は1つだけ。
ちっぽけな私には流れには逆らえないのだから……
粛々と受け入れるしかないのだろう。
そして、そうであるならば刹那に生まれる感情は全て無駄でしかない。
瑣末な事に気を取られていれば、それだけで短い一生が終わってしまうから。
考えても栓なきことだ。
終わりのないくびきから解放される事はできない。
決して。
「私は手札から『V・HERO ファリス』の効果を発動。手札のHEROを1枚捨て、自身を特殊召喚する。私は手札のD-HERO ディナイアルガイを捨て、ファリスを特殊召喚する」
V-HERO ファリス ATK 1600
「V・HEROだと……?」
「ファリスの効果。このカードが特殊召喚に成功した場合、デッキからV・HEROモンスター1体を永続罠カード扱いとして魔法罠ゾーンに置くことができる」
「モンスターを永続罠として……? そんなことして、一体何の意味が……」
「私は『V・HERO インクリース』を魔法罠ゾーンに置く」
普段ならリバースカードが置かれる部分に、インクリースの身体の上部が浮かび上がる。
……そんな風になるのか。
まあ、すぐに解放するのだが。
「私は永続罠扱いとなっているインクリースの効果を発動」
「永続罠扱いになっているのに、効果を発動できるのか!?」
「所詮幻影とでも思った? インクリースは自分フィールドのHEROをリリースすることで自身を魔法罠ゾーンから特殊召喚できる。私はファリスをリリースし、インクリースを特殊召喚」
V・HERO インクリース ATK 900
「そして、インクリースの効果発動。このカードが魔法罠ゾーンから特殊召喚に成功した場合、デッキからレベル4以下のV・HEROを特殊召喚できる。私はこの効果により、『V・HERO ヴァイオン』を特殊召喚する。そして、ヴァイオンの効果発動」
V・HERO ヴァイオン ATK 1200
「彼女の操るHERO達の効果が途切れない……!」
さて、ヴァイオンで落とすカードは……
定番のアレでいいか。
「ヴァイオンは召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキからHEROを1体墓地に送ることができる。私は『E・HERO シャドー・ミスト』を墓地に送る。そして、墓地に送られたシャドー・ミストの効果発動。このカードが墓地に送られた場合、デッキから同名カード以外のHEROモンスターを手札に加えることができる。私が手札に加えるのは……『M・HERO ダスク・クロウ』」
「まだ新たなHEROが出て来るだと!?」
アライブ握れた時点でそうなる運命でしょ。
「私は今手札に加えたダスク・クロウの効果を発動。墓地のHERO1体を除外し、自身を特殊召喚する。私はシャドー・ミストを除外してダスク・クロウを特殊召喚する」
M・HERO ダスク・クロウ ATK 1200
「ダスク・クロウの効果発動。このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから同名カード以外のM・HEROモンスター1体を手札に加える。私は『M・HERO ファーネス』を手札に加える。そして、ファーネスの効果も発動。手札の自身を相手に公開することで、デッキから『マスク・チェンジ』または『融合』を手札に加えることができる」
「融合は分かるが……『マスク・チェンジ』だと?」
「仮面を被ったヒーロー、か」
……ヴァイオンを既に出せてるから、優先するべきは。
「私は『マスク・チェンジ』を手札に加える。その後、手札を1枚選んで捨てる。私はファーネスを捨てる」
一応、ファーネスは自己蘇生ができる効果を持っているけど……
先に『フュージョン・デステニー』を使ったから制約効果がある。
闇属性HERO縛りはやや厄介に思えるが、それでも然程問題は見当たらないね。
そろそろ仕上げと行くか。
「私は墓地の『D-HERO ディアボリックガイ』の効果を発動。こいつ自身を墓地から除外し、デッキからディアボリックガイ1体を特殊召喚する」
D-HERO ディアボリックガイ ATK 800
「私はヴァイオンの効果発動。墓地のHEROモンスター……シャドー・ミストを除外し、デッキから『融合』を1枚手札に加える」
「っ!?」
「また融合召喚を行うつもりか!」
「あいつのフィールドにはエアーマン、ダイアモンドガイ、ヴァイオン、ダスク・クロウ、そしてディアボリックガイの5体のモンスターがいる。融合素材には困らないね」
ふむ、ここで何を出すべきか。
このターンで決着する可能性は……
私はチラリとエドの表情を確認した。
僅かに感じ取れたのは、まだ希望を捨て切れていない事。
……馬鹿馬鹿しい。
最初から期待なんてしない方が余程マシだっただろうに。
望む物があるから手を伸ばして、その所為で傷付いて……馬鹿みたい。
精々後悔で押し潰されるがいいだろうよ。
ふむ、仮にこのターン中で決められるとしても……そこまで焦る必要は無いように思えるね。
少なくとも相手の墓地にはドリームガイがいる。
確か、戦闘に関する効果を持っていた筈だ。
下手に動く必要性は薄い。
それに……
折角ならあいつに教えてやろうじゃないか。
先生なんて身分は最早どうでも良いけど……
何故かそうしてやらないと、気が済まない。
「私は速攻魔法『マスク・チェンジ』を発動。まず、自分フィールドのHEROを1体墓地に送る。そして、墓地に送られたHEROと同じ属性を持つM・HEROをエクストラデッキから特殊召喚する」
「変身、だと!?」
「私が墓地に送るのは、闇属性のダスク・クロウ。よって、私は闇属性のM・HEROを特殊召喚できる」
ダスク・クロウが光に包まれる。
眩い光が晴れたその時、フィールドに立っていたのは……マスクを付けたヒーロー。
睨め付ける視線は鋭く相手を見据えていた。
「参上。レベル6、『M・HERO ダーク・ロウ』」
M・HERO ダーク・ロウ ATK 2400
「融合モンスター……だが、特別な召喚条件を持っているようだな」
「ダーク・ロウは『マスク・チェンジ』の効果でのみ特殊召喚できる。また、このモンスターがフィールドに存在する限り、相手の墓地に送られるカードは全て除外される」
「くっ、存在するだけで厄介な……」
お次は、と。
「私はフィールドのディボリックガイ、エアーマン、ヴァイオンの3体をリリースする」
「何!?」
三体のモンスターが集まり、血のような紅色をした粒子となって一点に集まって行く。
その光景は残酷に見えるかもしれない。
だけど……
ああ、綺麗だな。
柄にもなく、私は心からそう思った。
理由は分からないけど。
「現れよ、究極の一人。『D-HERO Bloo-D』」
ATK 1900 D-HERO Bloo-D
青褪めた色合いの人型モンスターが出現する。
ナニカを吸い尽くそうとしているように、その手は相手へと伸ばされている。
運命が決していない、ね。
果たして、本当にそうだろうか?
「……不思議と、今初めて対面したモンスターの気がしないな」
「先生、まだあんなモンスターを……!?」
「だけど、攻撃力はたった1900だよ?」
「いや、あれはモンスターを3体もリリースしなければ召喚できないモンスター。確実に何かある……」
それじゃ、まずは提示してやらないとね。
「Bloo-Dのモンスター効果。このカードが存在する場合、相手フィールドのモンスターの効果は全て無効化される。私は全てを掌握している。これでも諦めないと?」
「くっ……いや、まだ僕にライフが残されているのなら戦えるさ」
「……無駄に決闘者らしい事を」
まあ、良い。
本来ならこのターン中に勝負を決めることも可能だろう。
トリニティを出したりね。
だが、ここまで諦めの悪いとは思わなかった。
なら......試してやろうじゃないか。
運命を、この流れを断ち切れるかどうかを、ね。
この局面を打ち破ることができるのなら。
それだけ運命に抗えるということではないか。
故に、私は機会をくれてやることにした。
「ディストピアガイを対象として、Bloo-Dのもう一つの効果を発動。1ターンに1度、相手はアルドのモンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備できる」
「何っ!?」
「言っただろう? 私は全てを掌握していると。くらえ、『クラプティー・ブラッド』!」
先程は掌に吸い込もうとしていたディストピアガイだが。
今度は哀れにも吸われる側となったのは面白い皮肉ではないだろうか。
苦悶の声を上げながら、彼はBloo-Dの元へと吸い込まれ……跡形も無く消えた。
「そして、Bloo-Dの攻撃力はこの効果で装備したモンスターの元々の攻撃力の半分アップする」
D-HERO Bloo-D ATK 1900 → 3300
「一気に攻撃力が3300に……!」
「しかも、ディストピアガイを奪われてしまった。こうなってしまってはもう、総司令殿に勝ち目は……」
「私は墓地のディアボリックガイの効果を発動し、再び自身をゲームから除外し、デッキからディアボリックガイを特殊召喚する。さらに、墓地のディナイアルガイの効果を発動。自分フィールドにD-HEROが存在する場合、このカードはデュエル中に一度だけ、墓地から特殊召喚できる」
D-HERO ディナイアルガイ ATK 1100
……ディナイアルガイのもう一つの効果は蛇足になるか。
「私は魔法カード『融合』発動。私はフィールドのダイヤモンドガイ、ディアボリックガイ、ディナイアルガイを融合する」
「この期に及んで、3体のモンスターを使用した融合……これが本当にやつの最初のターンなのか?」
「先生は……本気になると、それだけターンが長くなるんだ。いつもそうだった」
「この場における運命は私の支配にあり、それは決して揺るがない。それでも立ち向かうというのなら……これくらい乗り越えて見せろ。現れよ、レベル10! 『D-HERO ドミネイトガイ』!」
D-HERO ドミネイトガイ ATK 2900
黒い偉丈夫が私のフィールドに並び立った。
イカれたメンバー共だ。
如何にも私らしいな。
「ドミネイトガイの効果発動。自分メインフェイズに1度、自分か相手のデッキトップから5枚を確認し、好きな順番でデッキトップに戻すことができる。この意味が……分かるな?」
「っ……!」
エドの顔が青褪めた。
半端に頭が回るとこういう時損だね?
馬鹿であったのならまだ幸せでいられたのだから。
まあ、結末は一つなんだけど。
「……?」
「んん? どう言う事なんだ?」
「先程ダイヤモンドガイの効果で墓地に行った魔法カードの効果を思い出してみろ」
「……あっ!?」
私が次のターンにドミネイトガイの効果を使用し、大逆転クイズを使うだけでライフの逆転は保証されたも同然。
つまり、ドミネイトガイを次の私のターンが来るまでに何とかしなくてはならないわけだ。
ダーク・ロウとBloo-D、そして次のターンで復活するデストロイ・フェニックスガイも居る中で。
このターン中に決着させようとするだなんて無粋な真似はしない。
だから、1回限りの機会をあげる。
まあ……結果は分かりきっているけれど。
余談ですが、遊戯王における『HERO』は正確には全角である『HERO』です。
MDで検索する時は気を付けた方が……いや、どうなんだろう?
私はMDでHEROデッキ組んでないのでそこら辺はエアプです。
次回で流石に決着します。
あと3話か4話くらいでエクシーズ次元編はお終いの予定です。
しかしこの主人公めっちゃ悪役ムーブしてるな何だコイツ()
7/19
デュエルの内容を一部変更
ディバインガイ→ドリルガイ