紙吹雪「……うん、そうだね(目逸らし)」
沢渡「おいっ!なんだその目は!?」
紙吹雪「……今回、デュエル無いです。次回からですね」
沢渡「Σ(・□・;)」
バーに色が着きました!
評価、感想等ありがとうございます!励みになります!
「ふぅ〜!気持ちいい!」
「痺れるぅ〜!」
「デュエルで汗を流した後はこれだね!」
デュエルで汗を流すってなんだよ(哲学)。まあ、アクションデュエルじゃなくても緊張したりしても汗は出るけどねぇ……あまり、聞かないセリフだなぁ。遊戯王世界だと全く違和感を感じないし。それを完全に受け入れている私はこの世界に馴染んできた、という事だろうか。
……これ、私元の世界に戻れるかな……?私、デュエルを教えるのは別に嫌いじゃないけどいつまでもそれして生きていくわけにもいかないかな。
……会社の同僚?多分「ああ、遂に失踪したか……」って感じだと思う。あの会社にはあまり仲の良い人居ないんだよね……中学の頃から仲の良かった友達は他の会社に行っちゃったし。寂しくはないけど虚しさは感じてしまう。
「あっ遊矢、首の後ろ汚れちゃってる。首も綺麗に洗いなさいよ!明美先生も!」
「「はいはい……」」
「『はい』は一回!」
「「はーい……」
最近、オカンに見えてきたね柚子ちゃん……
「しっかし、暑いな!こういう時はアイスが食べたくなるな!」
「あー、確かに一理あるなぁ………誰が買いに行く?」
「柚子!頼む!」
「えー……」
嫌そう。まあ暑い中わざわざ出掛けたい人なんてそうそう居ないだろうな。そういえばソリッドビジョンだと衝撃とかあるみたいだけど、トリシューラでも出せば涼しいのでは?ドラガイト出した時は冷たかったし。アブソルートzeroとかも良さそう。まあ、それはそれとして。
「まあ、待つんだ遊矢君。ここはデュエルで誰がアイスを買ってくるかを……」
「えー、時間が掛かるよー?」
「早く食べたーい!」
お前らそれでもデュエリストか!……まあいいや。この歳のデュエリストにそれを求めるのは酷だろう。上から目線だけど。
「もう、しょうがにゃいにゃあ……私が買いに行くよ」
「先生!良いんですか!?」
「まあね」
たまには街を歩いてリフレッシュでもしよう。教えるネタも切れかけてるし、丁度いい機会だろう。そこら辺を散歩していたら何かアイディアが思いつくかもしれない。
「あ、私も行きます!」
そう私に声をかけてくれたのは柚子ちゃんだ。柚子ちゃんは天使か……?天使だな、使っているカードは。見た目もだけど。鮎ちゃんも可愛い。そんな彼女にお餅さんを渡そうとしている私は鬼畜なのでは……?
まあ、そんなこんなで私達2人はアイスを買いに街に出かけました。ついでに私用のお菓子でも買いましょうかね。
……ただし、お金は柚子ちゃん持ちです。私、お金ないからね……塾に直接寝泊まりさせて貰ってるから文句は言えないけどね。すまんねマイエンジェル……
◇◇◇
アイスを無事に買った帰り道。日が暮れかけて夕方くらいの時間帯だ。ちなみにお菓子はチョコレートを買って貰いました。
「まったくもう……みんなアイスが食べたいなら自分達で買いに行けば良いのよ!明美先生も先生です!自分のお金で買ってください!」
「たしかにそれは申し訳ないと思っているけど、口ではそう文句言いながらもこんなに沢山買ってるんだからもしかして柚子ちゃんツンデレ?」
「いや、ツンデレってなんですか……?」
「普段はキツイ態度をとっているけど、たまに好意的な態度になる人の事、かなぁ……特に、遊矢君とか」
「だ、だから私と遊矢はそんな関係じゃなくて……!」
お互いの事名前で呼びながらそんな関係じゃ無い……?どういう……事だ……?私はそんな関係見た事も聞いた事もないです。遊矢君滅茶苦茶妬ましい(豹変)
「そんな事言っても顔が赤いぜ?」
「ち、違っ……「柚子お姉ちゃーん!せんせーい!」アユちゃん?どうしたの、慌てて?」
あれ、本当にどうしたんだろう?この子は遊矢君達と一緒にアイス待ちしてると思ってたけど。
「大丈夫?アイス食べる?」
「あ、ありがとう……じゃなくて!ゆ、遊矢お兄ちゃんのこと、話してる人達を見たの!」
……一体なんの話だろうか?遊矢君何かしちゃったの?そんな事する子には思えないけど。
「遊矢の事?それ、どんな人達?」
「前にペンデュラムカードを盗ろうとした悪い人達!」
「それって…沢渡達の事!?」
「うん!今日こそ遊矢お兄ちゃんに仕返しするんだって!」
カード泥棒ってほんとにいるんだね、なんて気軽に構えている場合でもないかも。ここは遊戯王世界なのだ。闇落ちした沢渡君とやらが黒幕的なサムシングに操られて闇のゲームを仕掛けてきても不思議ではない。その場合、遊矢くんが危ない、か……
……どうしよう。私、デュエルは好きだけど流石に自分の命の方が大事なんだけど……
「アユちゃん、沢渡達が何処に行ったか分かる?」
「ちゃんと聞いたよ、倉庫に行くって!」
「倉庫ね。お手柄よ、アユちゃん!」
「えへへ……」
「行きましょう、先生!今度は私が遊矢を守る!アユちゃん、これ、持ってて!」
……あ、これ私もついて行かないとハリセンでシバかれるやつだ。はぁ、そこまで気乗りはしないけど行きますか……
「面倒事はごめんなのだけど……」
「言ってる場合ですか!早く行きますよ!」
「あ〜!待って〜!」
ちょ、柚子ちゃ、足早……こけるこける!?
改めて私はこの世界の女子にも体力が劣っているなぁとひしひしと感じながら倉庫に向かった。
◇◇◇
「ふっ…」
「沢渡さん!今度のデッキ、マジ強すぎっすよ!」
「ちっちっち、違うな。強いのはデッキじゃない。肝心なのは、それを使いこなすデュエリストの腕!つまり強すぎるのはこの俺、沢渡シンゴさ!」
「沢渡さん、気合入りまくりですね!」
「そうですね。これなら、榊 遊矢に勝つ確率は…」
ふむふむ、アユちゃんの情報は正しかったみたいだね。
「沢渡っ!!」
「な、何!?」
「殴り込みか!?」
「見つけたわよ、沢渡!」
「お、お前は…柊 柚子!?それに、そっちの女は誰だ!…なぜ、ここに?」
あ、こいつ見た事あるかも。なんか、パックの宣伝してた気がする。取り巻きっぽい3人は知らんけど。たしか、妖仙獣使いだっけ?うーん、あんまし覚えてないや。あ、よく見たら取り巻きの女の子可愛い。後で名前聞こっと。
「私とデュエルしなさい!」
「この俺が君如きとデュエル?はっ、ありえないね」
「負けるのが怖いの!」
「フン、何を言ってるんだ」
「もう全部分かってるんだから!あんたが、遊矢にボコボコにされた逆恨みから仕返しを企んでるってこと!」
柚子ちゃん、ストロングに行くなぁ。デュエルの時もそのくらいぐいぐい行って欲しいものだ。
「おいっ!誰が、誰に、ボコボコにされたってぇ!?」
「あんたが、遊矢に、よ!」
「何だとぉ!?LDSでも期待されているこの俺に向かって……!」
「あり得ないわね!あんたみたいな二流…ううん、三流、四流!いいえ、百流のデュエリストが相手なら遊矢が出るまでもないわ!今度は私がボコボコにしてあげる!」
百流はむしろ強そう。ところで、LDSってなんぞ?
「この俺を百流だとぉ…!身の程知らずなその態度、そこの女共々後悔させてやる!良いだろう!デュエルだ!」
ちょ、なんで私まで!?今まで自然な流れだったのに!私なんかした!?って、んん?
「さ、沢渡さん!?」
「後ろ!後ろっ!」
「ん?……って、誰だ、お前は!?」
そこに立っていたのは顔をマスクとゴーグルとマフラーで覆った不審者だった。え?誰?
「いきなり現れて、プリンセス達を助けに来たナイト気取りってわけか?」
「下がっていろ」
「はあ?何貴方?」
柚子ちゃんも知らない人みたいだ。完全に不審者じゃねぇか。いや、それよりも……
「ねぇ、柚子ちゃん。『LDS』って何?」
「し、知らないの?それは……」
ふむふむ、要はこの辺りで一番人気なデュエル塾と。それにしても、この人、一体何の為に…?もうデュエルディスクを構えている。あまり見ないデュエルディスクだ。とは言っても私はあまりデュエルディスクについては詳しくないんだけど。
「変わったデュエルディスクだな…こちらの問いかけに答える気はないって事かよ?それと、そこの女は何こそこそ話してやがる!お前もとっとと構えろ!」
「ほ、ホワイ!?」
「昨日だったか、連絡があったんだよ。1人免許もなしにデュエル塾の先生をしてるやつがいるってな!それも榊 遊矢の塾でな!お前の事だろう…!」
……あ。免許……いや、それどころではなく私は戸籍すら無い!?そりゃあ怪しまれるわけだよ!いや、でもどうしてこいつごそんな事を知ってるんだ?私が異世界から迷い込んだ事はまだ誰にも言っていない。一体何故……ううん、考えるのは後にしましょう。
「…分かった。デュエルを……」
「ついでだ。お前も下がっていろ」
「殴るぞ不審者」
人のことを柚子ちゃんのおまけみたいに言うなよ。確かに柚子ちゃんはきゃわわだ。私なんかと比べるなんて彼女が可哀想だろう。でも、私だってプライドがあるんだからね?
「断る。どうしてもというならどっちがアイツとデュエルするかをデュエルで決めるぞ」
「流石にそれは……」
「おい!とっとと始めるぞ!ねね、手伝え!ルールはタッグフォース式だ!」
「は、はい!」
あ、女の子も参加するのか。これは、ひょっとしてタッグデュエルってやつ?あ、タッグフォース式ってのはなんとなく分かる。友達がそんな名前のゲームをしてて一回だけ貸してもらったことがある。友達曰く『カードゲームも出来るギャルゲー』だそうだが……それは一先ずおいておこうか。
「というわけで、よろしくね?」
「……好きにしろ」
タッグフォースはたしか墓地とフィールドを共有していたはず。つまり、墓地肥やしの重要性が更に上がっている。例えば、『ゴブリンのやりくり上手』なんかは普段よりも大量ドローを狙える。
……さて、ゲーム以外だと初めてだね、タッグデュエルは。
「「「「デュエル!!」」」」
さて、楽しみだね?
紙吹雪「本SSは沢渡さんの出番が少なめです。なので、前書き次元や後書き次元での出番が多めとなっております。」
沢渡「な、納得できねぇ……!」
紙吹雪「ないよりはマシでしょ……」
急にタッグフォース次元のキャラを出してしまった……多分ここだけくらいしか登場しないと思うんで許して()
9/25 誤字修正しました。指摘してくれた方ありがとうございます!
8/1 致命的なガバがあったので少し訂正しました!!!!
私ってほんと馬鹿……