正義の味方(自称)が魔王をよくわからん方法で倒すストーリー。

 マジでなんなんだと思うほどのダメダメ展開ストーリー。

 ギャグ、コメディ、おふざけの三連チャンのクソシナリオで展開するストーリー。

 見れる人だけ見て行ってね。

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 途中で出てくる『映像』とか『演劇』とか『ダンス』とかの言葉は、気にしたら負けです。

 何気に初のオリジナル。クソシナリオだから投稿するのに覚悟いりましたね、マジで。


ゲスとクズ そしておしまい。

 場面は―――『映像』から。

 一つの画面。その映像に、白衣の男の後ろ姿が現れる。

 彼の後ろ――背景には複数のパソコンが並べられており、どこかのオフィス、または研究室を彷彿とさせる。

 彼は回転椅子をぐるっと回して、顔を見せた。

 

 

「やぁ、初めまして諸君」

 

 

 しかし、その顔は狐面で隠されており、とても怪しい風貌の男だ。

 分かるのは、声だけ。

 

 

「私の名前は――そうだな。狐面を被っているから、狐博士とでも呼んでくれたまえ」

 

助手「ちなみに博士は顔を見せるのが恥ずかしいので顔を隠しているだけです」

 

「黙りたまえ助手君」

 

 

 ひょこっと、画面の横側から一人の男がそう述べた。

 狐博士に頭を摑まれ、無理矢理画面外へと持っていかれる。

 

 

「外野が失礼した。まずはここの説明からしようじゃないか」

 

 

 映像が上に上がり、狐博士が立ち上がり、部屋の全体図を見せていく。

 そこには他の人物もおり、皆が皆パソコンに目を向けている。

 

 そして狐博士との違うのは―――他の皆は博士と違って白衣を身に着けていないと言うことだけだ。

 

 

「あっ、ちなみにだけど、僕以外が白衣をつけていない理由はただ一つ。上層部が服の予算ケチってるからだよ。まぁ別にいいんだけど。さて、本題に入ろう」

 

 

 狐博士は再び椅子に座り、カメラ目線になる。

 

 

「まずこの場所は【サニン王国】と言う国の城にあるのの作戦立案部だ。そして単刀直入に言おう。今この世界は『魔王』によって滅亡の危機に瀕している!!」

 

部員1「所長うるせぇんだよ!!もうちょっと声のトーン下げろやぁ!!」

 

「君も下げた方がいいと思うよ」

 

 

 大声を荒げた女性部員に、平然と言葉を返す。

 女性がしていい言葉遣いではないが、今は無視だ。

 

 

「そして、我々はその魔王に対抗すべく作戦を立案するために創立された『部』だ。そして、我々は『魔王』撃破のためならば、どんな卑劣な手段だろうと使う!」

 

部員2「それ『悪』を倒す正義の味方がいっちゃダメなセリフじゃないですかぁ?」

 

「世の中、勝てばいいんだよ」

 

 

 また一人の部員にそう言い返す。とてもじゃないが正義の行いではない。

 

 

「ワンピースで【ドフラミンゴ】も『勝者こそが正義』というではないか!!」

 

部員3「完全な悪役の台詞引っ張ってくる時点で正義もクソもないじゃないですか」

 

「あれは不条理ながらもこの世の真理を言ったまでさ」

 

 

 完全に棚に上げての発言だ。本当にコイツ正義の味方なのか?

 

 

「さて、そんな中我々はある一人の勇者を見つけた!魔王に対抗できる唯一の存在だ!」

 

部員4「確かにそいつ、魔王に対抗できそうですけど、性格に難ありまくりじゃないですか

 

「何度も言っているだろう!強ければいいのだと!」

 

部員4「今それ初めて言いましたよね」

 

 

 性格に難がある人物を勇者に選ぶとは…本当に大丈夫なんか?

 

 

「彼は『武力』も『知力』も『権力』もある!まさにビューティフォーな人材じゃないか!」

 

助手2「正確には最後の部分だけ着目して選んだんですよね。何気にその扱い方がうまいし」

 

「力の使い方がうまい。それこそまさにワンダフルじゃないか助手二号くん」

 

部員5「マイナスの方向ですけどねぇー」

 

「プラスだろうとマイナスだろうと関係ないのだよ部員その5!」

 

部員5「名前で呼んでくれませんかね?」

 

「部下の名前など一々覚えている暇があるのなら音ゲーのマスターレベルをフルコンボするのに費やすさ」

 

部員6「所長の方こそダークサイドって言うかクズじゃないですかぁ?」

 

「黙りたまえ」

 

 

 本当にカスであるこの男。

 

 

「さて、無駄な時間を浪費してしまった。それではこれから、私たち作戦立案部の考えた素晴らしい作戦を、ご覧いただこう!」

 

 

 

 

 

 

* * * *

 

 

 

 

 

 

 

―――舞台は『演劇』。

 

 

 そこから一人の男が姿を表した。―――ジャージ姿で。ジャージ男は剣を一本携え、気力のない歩き方をしながら、大声で叫んだ。

 ギャップが激しすぎるだろ。

 

 

「よぉ俺勇者!いやぁさ、俺この国の公爵の三男坊なんだ!毎日賭博場で金かけてたらさ、なんといきなり国に勇者に任命されたのよ!俺のバラ色生活きたぁー!」

 

 

 と、自己紹介の辺りでクズの匂いがするため、あまりこの男に期待を抱くのはやめた方がいいだろう。

 

 

「まぁ俺はこれでも公爵三男坊!ある程度の訓練は受けてるし、『魔王』の部下の『魔族』なんて余裕で倒せるっしょ!そのための秘策も用意したんだからなぁ!はっはっはっ!!」

 

 

「「「「「ならば、俺達を倒してみろ!!」」」」」

 

 

 その時、上空から複数人の男たちが現れた!―――ジャージ姿の。

 

 

「なっ、なんだてめぇらは!?」

 

「俺たちは魔王様の直属の部下である四天王のおひとりから直々に派遣された兵士だ!お前を倒しにきたんだよ!」

 

「お、おかしいぞ!ここは始まりの町!ラスボスの手下の手下が出てくるのは早すぎるだろ!RPGの醍醐味破壊してんじゃねぇよ!」

 

「うるせぇ!RPGの設定なんて知るか!ここは現実なんだよ!お前が仲間を集める前に、早々に潰した方が早いと言うのが魔王様のお考えだ!」

 

 

 ちなみにこの勇者、現在始まりの町で魔王討伐の仲間探しの最中だ。これは王直々のご命令。だと言うのにこの男、調子に乗って「魔王なんて俺一人で十分だ!」と仲間を集めずに出発したのが運の尽きだった。

 そしてこの魔族たち、勇者の馬鹿さ加減と見事にシンクロして、計画を成功させていた。

 

 

「クソゥ!やっぱ仲間(肉盾)は集めるべきだった!」

 

「ハハハッ、己の運のなさを憎め!死ねええええ!!」

 

 

 魔族たちが一斉に勇者に襲い掛かる。このままでは、勇者絶対絶命のピンチ―――だった。この男でなければ。

 

 

――突如、魔族の懐からバイブ音が鳴る。それも全員だ。懐からケータイを取り出し、通話に出る。

 

 

「なんだ突然?今大事なところなんだから――って、あれ?出ない?」

 

「通話が切れたぞ?」

 

「なんだったんだ突然…って、あ!勇者がいない!」

 

 

 勇者が突如、いなくなっていた。そして、一人の魔族が声を荒げる。

 

 

「いたぞ!あそこだ追え

 

 

 魔族たちは逃げた勇者を追いかける。

 そして逃げる途中で勇者が突然大ジャンプ!

 

 

「のんきにしやがって!逃がすな!」

 

 

 その時地面からカチリと音が聞こえた

 

 

「うん?」

 

 

――――ドッカァアアアアアアン!!!

 

 

 

「「「「「うわぁあああああああ!!!!」」」」」

 

 

 突如地面が大爆発を起こしたのだ。一体何が起きたのか。そしてその多くでは勇者がにんまりと笑っていた。

 そう何を隠そうこの男が爆発の原因である。

 

 

「ハハハッ!引っかかったなぁ!俺は逃げる途中に地面に魔法で爆弾を埋め込んだんだよ!それも超強力なやつをなぁ!!!」

 

 

 クズい。ゲスい。酷い。本当に勇者のやることだろうか。まさかの騙し討ちとは。

 

 

「それに、お前らの連絡も俺の仕業だよ!ひゃはは!!」

 

 

「おのれ……勇者とあろうものがそのような汚い手を使うとは」

 

「正直、幻滅しましたね」

 

「全くだ。こういうのは正々堂々やるのが勝負と言うものだ!」

 

「皆さん。このお下劣勇者に我々で引導を与えてあげましょう」

 

 

 突如現れた、謎の四人組。―――ジャージ姿の。

 

 

「な、なんだお前等は!?」

 

「俺らか?俺らは魔王様の側近である四天王だ!!」

 

「な、なんで始まりの町付近でボスが一気に出てくるんだよ!おかしいだろ!?」

 

 

 本当におかしい。この勇者も十分おかしいが、始まりの町付近で魔王を除く最大戦力を投入してくる魔王軍がおかしすぎる。

 

 

「パワーバランスなどわが軍には通じません。圧倒的な力で蹂躙するのみ!」

 

「おうよ!魔王様のご命令だ!遂行以外するつもりもねぇ!」

 

「それでは、まずは僕から行かせていただきましょう!」

 

「任せましたよ」

 

 

 四天王の一人が拳を構えて突進してくる。

 

 

「く、くそ!どうすれば!!」

 

「死ねぇ勇者グアァアアアア!!!」

 

 

―――その時、彼の足元が爆ぜた。

 

 

「「「えっ?」」」

 

「隙ありぃいい!!」

 

 

 勇者は駆け、四天王の一人を剣で攻撃し、一人を仕留めた。

 

 

「ひゃっはあああ!!俺最高!!」

 

「き、貴様!」

 

「残念でした!爆弾はアレ一つじゃねぇだよ!」

 

「クソ、ならば、皆さん魔法で行きますよ!!」

 

「「あぁ/えぇ!!」」

 

 

 三人が詠唱を唱えようとした時、上から何かが降ってきて、三人の視界を奪う。

 

 

「な、なんだこれは!?」

 

「前が見えねぇ!」

 

「それにこれ、なにかネバネバして―――」

 

「死ねぇ!!」

 

 

 一閃。三人の視界を奪い動揺している隙を見逃さず、一瞬で駆け寄り剣で斬った。

 

 

「トリモチの罠だ。俺が仕組んでたのは爆弾だけじゃねぇんだよ」

 

「ひ、きょう、な…!」

 

 

 そう言い残し、四天王は全滅した。

 

 

「四天王弱すぎだろ!このままじゃ魔王も楽勝で倒せ「誰が楽勝で倒せるって?」うわぁあああ!!」

 

 

 突如として、勇者の足元が爆発する。

 

 

「誰だ此畜生!卑怯だぞ、出てこい!」

 

「貴様がそれを言うか。まぁいい。出て来てやろう!」

 

 

 そう言い、現れたのは、漆黒のオーラを放つ魔族―――ジャージ姿の。

 

 

「我は魔王。貴様を滅ぼすものだ」

 

「な、なんで始まりの町に魔王が出てくんだよ!おかしいぞ!」

 

「それはもう聞き飽きたわ。それに、貴様の御託を聞く趣味はない!消えうせろぉ!!」

 

 

 強烈な爆発が起き、勇者を吹き飛ばした。

 

 

「うわぁああああ!!」

 

 

――そのときだった。

 勇者の脳内に、『映像』が流れ始めた。そして―――精神が転移する。

 

 

 

 

 

 

* * * *

 

 

 

 

 

 

「勇者くん。聞こえるかい?」

 

『そ、その声は……って、誰ですかあんた?』

 

 

 勇者の目の前にいたのは、全くの見知らぬ人。誰だお前?

 

 

部員7「所長!仮面、狐仮面忘れてますよ!」

 

「あぁしまった!ふーふーふー……」

 

『え、あんた所長なのか!?』

 

「そうだよ。すまないね。お見苦しいところを見せた」

 

 

 なんと、この男あの狐仮面の正体だったのだ。

 焦りすぎたのか仮面をかぶることを忘れていたようだ。

 

 

『ていうか、これは一体…』

 

「これはね、君の脳波の電極に飛ばしたFM無線信号を脳波に変換して直接語り掛けているんだ」

 

『おいやめろこらぁ!コレ絶対人体に影響ある奴だろ!!?』

 

 

 確実に人体に影響が出そうな方法でやってる辺り、この男も結構腹黒だ。今更だが。

 

 

「さて、本題に入ろう。これはあの魔王を倒せる唯一の方法になる」

 

『―――それはなんだ?』

 

「実は、魔王のスマホにハッキングして、とある有益な情報を見つけた」

 

『おぉすげぇ有能だな!』

 

「そして、魔王は一つスマホゲーをいれていてね。その題名は『ウマ娘』!最近魔王はガチャに10万円課金したが推しが当たらなかったため、トラウマと化しているらしい。これは私の頭脳による推測だが、可能性は十分にある!そこを突きたまえ!」

 

『おぉ!よーしやるぞ!』

 

 

 もうお前らが魔王やればいいんじゃないかとマジで思う。他人のトラウマを刺激してまで勝利が欲しいのかこのゲスどもは。

 

 

『そして、始まりの町に『踊る聖女』を転移魔法で送っておいた。それで魔王を弱らせろ!』

 

『おう!それじゃあ、元に戻るぜ!』

 

 

 

 

* * * *

 

 

 

 

 

 場面は『演劇』に戻る。

 

 勇者は目覚めると、そこには複数人の女性がいた。―――ジャージ姿の。

 

 

「き、君たちが聖女か!」

 

「そう!後は私たちに任せて!」

 

「なんだこの女どもは!まぁいい、こいつらもまとめて消し去って―――」

 

 

 その時、愉快が音楽が流れてくる。

 

 

「なんだこの曲は―――!?ま、まさか!」

 

「さぁ、いけぇ!『ダンス』のときだぁ!」

 

 

―――流れた曲は、【ウマ娘】の主題歌【うまぴょい伝説】。聖女たちが一斉に踊る。魔王のトラウマを刺激するのには、ちょうど良かった。

 

 そして一曲目が終わると――、

 

 

「うぉおおおおお!!」

 

 

 魔王のトラウマが見事刺激され、魔王はのたうちまわっている。

 

 

「よし今だ!ジャスティススラァアアアアッシュ!!!」

 

 

 と、ただの剣の一振りが見事魔王に直撃。魔王はそのまま、ゆっくりと倒れる。

 

 

「おのれ、卑怯、だぞ…」

 

「それは、負け犬が言うセリフだぜ」

 

 

 そうして、始まりの町にて魔族の脅威は一気に去った。

 

 

―――非常に胸糞悪い終わり方で。

 

 

 

 

* * *

 

 

 

―――『映像』へと、入る。

 映像では狐博士が映っており、淡々と言葉を喋る。

 

 

「こうして、魔族の危機は去った。非常に胸糞悪いと言う終わり方の意見が多いだろうが、物事綺麗ごとだけじゃないのさ」

 

 

 狐博士は立ち上がり、後ろを向く。

 

 

「さて、私は午後のティータイムにするか」

 

 

「―――所長!!大変です!!」

 

 

 そのとき、助手1が駆けこんできた。

 

 

「なんだね?私は今忙し――」

 

「勇者が、新たな魔王を宣告し、世界を征服すると!」

 

「なんだって!?」

 

 

 思わず大声を上げてしまう狐博士。

 まぁあの勇者なら人間裏切ってもおかしくはないと思うが―――、

 

 

「―――仕方あるまい」

 

「所長?」

 

「こうなれば、私が次の勇者となって元勇者を討伐しよう!」

 

「えぇえええええええ!!!??」

 

 

 

―――こうして、永久に終わらない下らない戦いが、続くのだった…。

 

 

 

 

 

 


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