天才物理学者と筋肉バカのヒーローアカデミア   作:いぷしろん

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minimum Cyclops number=101話

コンプレス「あの野郎…逃げ足だけはいっつも速いんだよなぁ」

 

荼毘「今シンイリのこと考えても仕方ねえだろ。まずは目の前のコイツらを片付けなきゃな」

 

風「困ったものです。かなり舐められている…」

 

雷「仕方ねえ。俺たちの実力を見せてやる!」

 

ヴィラン連合の二人の前に立ちはだかるのは難波重工の鷲尾風、雷。彼らは共にネビュラスチームガンを取り出し、ギアエンジン、ギアリモコンをスロットに挿し込んだ。

 

Gear Engine!!!Funky!!!

 

Gear Remocon!!!Funky!!!

 

空に向かってトリガーを引く。すると黒煙が立ち込めてたちまち二人を覆い隠してしまった。

 

風・雷「「潤動!」」

 

彼らのその一言で二人は黒色のスーツに包まれる。そして雷には白の、風には青緑の歯車がそれぞれ右半身と左半身に合体し、二人の複眼が赤く光る。

 

Remote Control Gear…

 

Engine Running Gear…

 

二人はリモコンブロス、エンジンブロスとして姿を変貌させる。

 

荼毘「あの武器シンイリの…厄介そうだな」

 

二人のネビュラスチームガンを見て一気に警戒を高める。

 

風「さぁ、行きましょうか」

 

トゥワイス「ってちょっと待てーい!誰か忘れてんぜ!オレのこと!」

 

四人の間に急に割って入るトゥワイスたち。かと思えば急に"二倍"で人を増やし始めた。しかも増やしたのは自身ではない。荼毘とコンプレスだ。

 

コンプレス「おい待て!ここで敵倒しすぎたらマズイって!」

 

トゥワイス「言ってる場合かよ!言っとくけどあの機械バカ強いぞ!オレらじゃ抑えらんねえ!」

 

現れた50体のハードガーディアン。そのスペックは旧世界のものと遜色なかった。ハザードレベル4.0相当のグリスやクローズチャージにも引けを取らない強さだ。数が増えただけで一般人であるトゥワイスなんかすぐにやられてしまうのは目に見えていた。現に今もトゥワイスは蹂躙されてその数をどんどん減らしている。

 

風「ハードガーディアンに勝てないようでは私たちに勝てませんね。」

 

雷「天下のヴィラン連合も所詮その程度ってことだな。」

 

その言葉が荼毘とコンプレス、2人の逆鱗に触れた。

 

荼毘「おいトゥワイス。俺たち増やしまくれ。あとのことなんざ知ったこっちゃねぇ」

 

コンプレス「殺そうかコイツら。盗人の名にかけて」

 

トゥワイス「いいねいいね!そうこなくちゃ!」

 

指示を受けたトゥワイスたちが続々と二人を量産し続ける。分身の耐久性は無いものの、火力は倍々になっていく。

 

トゥワイス「いいか!お前らはコピー!やって死ぬことはない!!!」

 

そこに並んだのは大量の荼毘とコンプレスのコピーたち。彼らの憎悪は全て風、雷に向かっている。

 

雷「有象無象がいくら増えても無駄だ!」

 

その瞬間、雷は白の歯車型エネルギー弾を肩の歯車から放出。コピー達を一掃しようと試みた。しかしコンプレスが巨大な岩を生成して歯車の行方を阻む。やられたのは最初の弾道を避けきれなかった数体だけ。それも耐久性の低いものばかりだった。

 

コンプレス「危ねぇ!こういうこともあるかと思って山で調達しといてよかったよ!」

 

コンプレスはパチンと指を鳴らすと、コピー達が一斉に風、雷の頭上に大量の岩石を生成。隕石が如く岩が降り注ぐ。

 

雷「ここはオレに任せろ!」

 

Funky Drive!!!Gear Engine!!!

 

雷は銃口を上に向けて必殺技を発動。すると数発の白いエネルギー弾が岩石を全て粉砕し、周りに砕け散る。

 

荼毘「油断してんじゃねえ」

 

その瞬間、4人の荼毘が二人を取り囲み、四方から青い火炎を放った。エンデヴァーにも負けぬその威力は二人にも有効だが…

 

Ice Steam!!!

 

風は隠し持っていたスチームブレードでアイススチームを発動。炎は冷気によって瞬時に塞がれてしまう。

 

荼毘「やっぱ持ってるよなぁ。」

 

風「我々難波重工にかかれば、武器の複製くらい余裕ですよ。」

 

コンプレス「難波ァ!?重工業最大手じゃんか!こりゃ解放軍にとんでもねえバックがいたもんだ」

 

彼らの正体が難波であることに驚きを隠せなかったと同時に、異能解放軍という組織の大きさに少し腰が引けてしまう。

 

Rifle mode!Funky!!!Elec Steam!!!

 

そして油断していたコンプレスに風のエレキスチーム弾が炸裂。しかし攻撃が当たったにも関わらずコンプレスは消えない。

 

雷「手応えあり!テメェが本物か!」

 

多数の分身の中からついに本物のコンプレスを発見した雷は、彼に向かって猪突猛進する。実直な攻撃。それこそが雷の強みだが…

 

コンプレス「そんなに上手く行くわけないでしょうが!」

 

コンプレスは雷の上半身を圧縮。スパンと上下に切れてしまう。

 

コンプレス「よし、これで一人!」

 

雷を殺した。一人敵が減る。次は風を仕留めるために岩を圧縮したビー玉を取り出さなければ。そう思いながら手元を見た。その瞬間、そこに絶対あるはずのものが…なくなっていた。

 

雷「油断したな!」

 

コンプレス「…俺の…左腕…!」

 

コンプレスは左腕を失ってはいなかった。死穢八斎會と初めて会った時、シンイリがコンプレスを庇って治崎の攻撃を受けたからである。つまり本来ならなくなってしまうはずだった左腕は、今この瞬間まで彼の体にはくっついていたのだ。

しかしそれはたった今、雷のスチームブレードによって斬られてしまった。地面には左腕だったものが転がり、左腕のあった場所は血が吹き出している。

 

雷「そっちが分身を使うなら俺だって分身を使ってもいいだろ」

 

エンジンブロスのアイドロンシューズは特殊な蒸気の力で先端から簡単な残像を生み出すことができる。直進するだけの雷の残像を作り出すことなどいとも簡単なことだった。そしてコンプレスが残像に夢中になった瞬間に背後に回り込んで彼の左腕を斬ったのだった。

 

トゥワイス「コンプレス!!!腕が!」

 

雷「うるせえ!」

 

雷はネビュラスチームガンでこちらに向かってきたトゥワイスを撃ち抜く。視線をずらしたその瞬間、コンプレスを庇うように荼毘が出現。雷の頭を掴み、最大火力の炎をゼロ距離で放出した。

 

雷「あがっ…」

 

流石のエンジンブロスといえど、超高温には耐えられない。オーバーヒートしたエンジンブロスは強制的に変身解除されてしまった。

 

荼毘「流石の難波重工様もこれには耐えられねえか。ケホッ」

 

しかし最高出力の蒼炎は己の身を焼いてしまう。体がヒリついて仕方がない。だが休む暇はない。彼の横をライフル弾が掠めた。

 

荼毘「っと、酷いなぁ。こっちは体焼けてんだぜ?」

 

風「雷を倒したくせに何を言っているのですか」

 

荼毘「お前も俺たちのコピー倒したろ。お互い様だ」

 

風「ならばこれで決着をつけましょうか」

 

Funky Drive!!!Gear Remocon!!!

 

両社共に構える。もうトゥワイスたちも荼毘達のコピーも狩り尽くした風は目の前の荼毘が本物であると確信している。もし本物でなくても対応できるくらいに今の彼には隙がなかった。

ネビュラスチームガンには青緑色のエネルギーがチャージされてゆく。それと同時に荼毘の手の熱がどんどん高まり、全身が焼き切れんばかりの炎が集約されている。

 

荼毘「はぁぁぁぁぁ!!!」

 

そして互いにエネルギーを放出。荼毘は灼熱の蒼炎、風は歯車型のエネルギー弾を発射する。

 

風「思ったよりはやりますね…!」

 

荼毘「テメェもな…!」

 

威力は互角。互いに押し合い拮抗している。わずかでも隙を見せれば終わる。それほどまでに緊張が張り詰めていた。

 

雷「兄貴!これを使え!」

 

そんな時、弟の雷が風にボトルを投げ渡す。それを風はキャッチ。ネビュラスチームガンのスロットに差し込んだ。

 

Funky Drive!!!Gear Engine!!!

 

荼毘「クソッ…!」

 

銃口からさらに白い歯車型エネルギー弾が放たれる。拮抗していた状況はそれにより打破され、荼毘は全身で攻撃を浴びた。高密度のエネルギーが爆発を起こす。荼毘もタダでは済まないだろう。

 

風「手強かったですが、どうやらここまでのようですね…っておや、まだ死んでいませんでしたか」

 

気絶した荼毘に近寄る。まだ死んではいないようだ。

 

風「まあいいでしょう。私が直々にトドメを…」

 

その瞬間、背後から爆発が起こった。風圧を感じ振り向くと、なんと背後のタワーが崩壊していた。中には内海達がいる。心配だ。

 

風「これは…私も向かった方がいいでしょうね。その前に荼毘を…」

 

荼毘を殺してからタワーに向かう。そのつもりで下に目線をやったが荼毘は何故かいなくなっていた。

 

コンプレス「希代の盗人がアレだけ隙を見せられて黙っていられるかってんだよ!」

 

コンプレスは風が目を離した隙に荼毘を圧縮。そして雷と風の目を盗んで逃げ去った。

 

雷「おい待てッ!」

 

風「いや追いかけなくていい。雷、我々の目的はヴィラン連合の始末ではなくスタークが力を手に入れるまでの足止め…。そしてタワーが破壊された今、彼は力を手中に収めたはずです。」

 

雷「だったら俺たちの仕事はここまでか」

 

風「ですね。私はタワーに行きますが…あなたは怪我が酷いしここに残りなさい」

 

雷「ああ。」

 

風はそう言って内海やデストロの待つタワーへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死柄木「これが敵の本拠地か…」

 

タワー崩壊の直前、死柄木がトゥワイス達の助けで一足先にタワーの入り口に辿り着いていた。

 

スターク「よっ、久しぶりだなぁ♪」

 

死柄木「シンイリ…聞いたぜ。お前俺たちを裏切ったんだってな」

 

スターク「別に裏切ったわけじゃあない。俺は目的のために動いてるだけだ。」

 

死柄木「そうか…そうだな。俺たちは常にそうだったな…。」

 

死柄木はブツブツと呟きながらタワーの外壁にひたっと触れる。

 

死柄木「気に入らないもんはぶっ壊す!それだけだ!」

 

その言葉と共にタワーに亀裂が走る。ひび割れたタワーは根本から崩壊を始め、次々とその瓦礫が落ちてくる。

 

スターク「内海!」

 

スタークは頭上を見てすぐさまデストロの近くにいる内海を発見した。しかも見慣れないアタッシュケース付き。十中八九、その中に例のブツが入っているだろう。スタークは赤い蛇に擬態し、そのまま天空へと飛翔。落下する内海を咥えて着地した。

 

内海「た、たすかった…」

 

スターク「今はそんなことどうでもいい。早くそれを渡せ!」

 

スタークは内海からアタッシュケースをもぎ取って内海を投げ捨てる。そしてアタッシュケースを開けるとそこには…

 

スターク「ついに…ついに戻ってきたぁぁぁ!!!」

 

深紅の外装に天球儀や星座盤を想起させる模様の着いた特殊装置。何より…ビルドドライバーにそっくりであった。

 

【Evol Driver!!!】

 

全宇宙を支配できるほどの強大な力を持つ兵器。冠された名はエボルドライバーという。その究極のドライバーをスタークは腰に巻きつけた。

そしてどこからともなく取り出したのは2本のボトルだった。

 

Cobra!!!Rider System!!!

Evolution!!!】

 

コブラエボルボトルとライダーエボルボトルのキャップをそれぞれ回してベルトに装填。EVレバーをしっかり握って回すとボトルのパーツが上下に回転。そこからボトルに充填された未知の物質が取り出され、EVライドビルダーが展開し、モヤのかかった赤と紫のハーフボディと共に黄金のリングが彼とハーフボディに生成された。

それと同時に彼は両腕を胸の前でクロスし、変身を待ち侘びている。鼓動の高鳴りと同時に自身のエネルギーの高鳴りも感じ取れる。それを表すかのようにベートーベンの喜びの歌のような待機音が流れる。

 

【Are you Ready?】

 

「変身!」

 

そしてゆっくりと両手を前にかざし、変身ポーズをとる。それと同時にEVライドビルダーが合体。三つの黄金のリングは天球儀が如く彼の中心で自転する。そして星座や星雲のようなエネルギー波を放ちながら自身は暗雲に包まれる。体のパーツの点が一等星のように光りながらその正体があらわになった。

 

Cobra!!!Cobra!!!Evol Cobra!!!

フーッハッハッハッハッハ!!!】

 

2匹の蛇が這っているような複眼が紅く光る。胸元のアーミラリアクターがグルグルと自転してはバチっと固定され、頭部のマスタープラニスフィアの回転もバシっと一点に定まった。

 

彼はついにここまで至った。いや、戻ってきたと言った方が正しいだろう。なぜならこの姿に変身できるのはこの宇宙全体でこの男ただ一人なのだから…。

 

エボルト「エボル…フェーズ1…!」

 

彼の正体はエボルト。史上最悪の地球外生命体である。

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