天才物理学者と筋肉バカのヒーローアカデミア   作:いぷしろん

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戦兎「仮面ライダービルドで天ッ才物理学者の桐生戦兎は、ヒーロー活動推奨プロジェクトの一環でA組のみんなと共に南の島、那歩島でヒーロー活動をすることになった。」

一海『急に連絡よこしたと思ったらリゾート自慢か?コラ』

戦兎「せっかく本編で出番ないからせめてあらすじだけでも〜って人が気を遣ってやってんのにそんな態度するんじゃないよ。それにお前にも色々聞きたいことがあんだよ。」

一海『だとしてもだ。オレにはな、一日一回みーたんに話しかけるというノルマが…』

戦兎「あ、俺の話聞いてくれたら美空が握手してくれるってよ」

一海『何でも聞いてくれ』

戦兎「手のひら返すの早っ。まあいいや。とりあえずはあらすじ終わらせないとな。ヒーロー活動の最中、突如として一般人がスマッシュになる事件が発生。オレは見事にそのスマッシュを倒し、その原因物質となる『ファントムリキッド』を発見したのだった。というわけでどうなる第105話!」

一海『あの握手するのにお金とかどこ振り込んだら良いですか?』

戦兎「なんでこっちでもそんなオタク根性なんだよ…。」













π^4Σ_{p:prime number}(1+\frac{1}{p^4}=105話

上鳴「だはぁ〜疲れたーっ!」

 

夕方、ヒーロー活動を終え、A組のほとんどが事務所に戻ってきていた。もちろん戦兎も帰ってきていたが休む暇はなく…。

 

戦兎「そうか那歩島には行ったことないか…」

 

一海『ああ。てかそんな島あるのも今初めて聞いたくらいだ。』

 

戦兎「そうか。急に電話して悪かったな。またなんかあったら連絡してくれ。」

 

一海『気にすんな。みーたんと握手できると思えb』

 

戦兎は一海の言葉を聞くこともなくブチっと電話を切った。

ファントムリキッドの成分を回収後、雄英出張事務所に戻ってきた戦兎は、一海に話を聞くために通話していたのだ。

 

八百万「戦兎さん、先ほどの方の体調がかなり良くなってきたみたいですわ。もう返しても良さそうかと…」

 

通話を終えた直後、スマッシュになっていた男性の手当てをしていた八百万がこちらへやってきた。

 

戦兎「後遺症もなさそうだし…そうするか。面倒見てくれて助かったよ」

 

八百万「これもヒーローの仕事ですので!」

 

八百万はえっへんといった様子で胸を張った。

 

八百万「ところで…先ほどは通話で何を話されていたのですか?スマッシュ…?のお話をされていたようですが…確かあの男性がなっていたバケモノと関係が?」

 

戦兎「まあな。ネビュラガスっていう物質を摂取することでスマッシュってバケモノに変化するんだが…稀に耐性を持つ、つまり摂取してもバケモノにならない奴がいるんだ。オレとか万丈、一海がそうなんだが…その耐性は何らかの要因がないと手に入らなくてな。俺や万丈は原因がわかるから良いんだけど一海だけ分かんないからその確認をしてたってわけ。」

 

八百万「なるほど…」

 

かなり誤魔化して説明したが、要するに一海がネビュラガスを摂取していないのにグリスとして変身できたのは、どこかでこのファントムリキッドを浴びていたからではないのか…ということである。

しかし本人は自覚がなかった。というか那歩島自体を知らなかったのである。だが、もしかしたら無意識のうちにファントムリキッドを摂取していたのかもしれないし、そもそも那歩島以外にもファントムリキッドが存在している可能性は大いにある。まだ仮説は否定されていない。

 

戦兎「ネビュラガスはヴィラン連合にも悪用されてるのにファントムリキッドまで悪用され始めたら…考えるだけで嫌になるな」

 

脳無とネビュラガスの相性はかなりいい。すでに廃人ゆえに限界値までハザードレベルを上げられるからだ。しかも"個性"複数持ちなら従来のスマッシュを超える力を持つ。それにも関わらずネビュラガスよりも性能がいいファントムリキッドを悪用されたらと思うと…ゾッとする。

 

戦兎「それより今はこのファントムリキッドだ!新素材…!もしかしたらこれで何か作れるかも…。そうとなれば早速実験だ!まずは素材の物性を…」

 

戦兎の髪がぴょこんと逆立つ。そして手当たり次第に頭の中に湧き出た計算式を紙に書き殴っては簡易キットで実験を始めた。

 

飯田「戦兎くん!島の皆様がご飯持ってきてくれたぞ!君も一緒に…」

 

戦兎「悪い!今手が離せなくてな。そこに置いといてくれ!」

 

緑谷「いつものだね…」

 

もはや自分の世界に入り込んだ戦兎は誰にも止められない。半年以上も付き合いがあれば嫌でも理解してきた。

 

そして時は経ち、気がつけば夜の九時を回っていた。

 

戦兎「流石にまともな設備がないとうまくいかないな…。散歩でもするか。」

 

流石に実験ができずに行き詰まり、どうしようもなくなった戦兎は、気分転換がてら外に出た。するとそこには、蹴りの練習をしていた緑谷の姿と見回りから帰ってきた爆豪の姿があった。

 

緑谷「あっ、戦兎くん!実験してたんじゃ…?」

 

緑谷は少し焦り気味でそういった。ついさっきまでOFAの話をしていたので仕方ないが、戦兎はそんなこと全く知らずに口を開いた。

 

戦兎「休憩がてらにちょっと散歩しようと思ってな。爆豪は…見回りか。」

 

爆豪「うるせえ」

 

軽く世間話をしていたところ、物陰からごそっとなにかが動く音がした。

 

「あの…ヴィ、ヴィランが出たんだ…」

 

爆豪「詳しく聞かせろ!」

 

訴えたのは島乃活真という小さな男の子。緑谷は昼間に顔見知りになっていたようだ。事務所から少し離れた城跡にヴィランが出たという。

 

戦兎「急いで向かうぞ!活真くんは俺の後ろに!」

 

【Build Change!!!】

 

ビルドフォンにライオンフルボトルを挿してマシンビルダーに変形。戦兎と活真はマシンビルダーで、爆豪と緑谷は"個性"を駆使して現場に向かう。

 

活真「あそこ!」

 

活真が指差した場所には巨大なカマキリのヴィランがいた。しかしどうにも通常のヴィランと違って立体感がなく不可解なところがある。

 

爆豪「テメェらは手ェ出すなよ!!!」

 

爆豪が真っ先に飛び出してヴィランに先制攻撃をする。閃光弾(スタン・グレネード)で敵の視界を奪おうとした爆豪だったが、放たれた眩い光がヴィランの違和感の正体を暴いた。

 

戦兎「なるほど。あれは幻影か。」

 

緑谷「えっ」

 

現にヴィランが鎌を突き立てても地面に穴が開かず、しかも爆豪が鎌をすり抜けるようにして現れ、地面に大爆破を放った。すると物陰に隠れていたであろう少女が姿を現し、それと同時にヴィランの姿は消えてなくなった。

 

「いったたた…ちょっとぐらい怖がりなさいよ!」

 

少女の名前は島乃真幌。活真の姉である。緑谷曰く、昼間も嘘の情報でヒーローを出動させたらしい。

 

爆豪「幻のヴィランを出したのはお前だな?ヒーローおちょくって楽しいか?あ???俺は爆豪勝己だ!おちょくる相手を間違えたなァ!!!」

 

真幌「ヒィッ…!」

 

戦兎「やめろ爆豪!子供相手にムキになんなって!」

 

爆豪「黙れクソボトル!だいたいああいうのを放置しとくから昨今は…って待てやコラ!!!」

 

緑谷「かっちゃん!ダメだってば!」

 

爆豪を二人で押さえつけている間に逃げる子供たち。爆豪はさらに追おうとしたが、それをなんとか止めた。

 

爆豪「クソッ!逃げやがったあのクソガキども…!」

 

緑谷「落ち着いてよ!もう良いでしょ?かっちゃんのその態度で多分反省したと思うし…もう帰ろう?」

 

戦兎「二人は先に帰っててくれ。俺はもう少しここら辺であの子達を探してみる。こんな時間にこの森の中で子供二人だけってのは流石に危険だしな。」

 

爆豪「だったら俺も…」

 

戦兎「お前が行ったら逆効果だって!怖がっちゃうでしょうが!緑谷、爆豪を頼んでも良いか?」

 

緑谷「うん、あとは任せるね!ほらかっちゃん行くよ!」

 

暴れ狂う爆豪を緑谷に押し付けて戦兎は逃げた二人の行方を追う。子供の足だ。そんなに遠くには行けないだろう。

しばらく探していると、草むらの中で小さくうずくまる子供たちを見つけた。

 

戦兎「あっ、見つけた!」

 

真幌「げっ、逃げるよ活真!」

 

活真「待って!この人は良い人だよ…」

 

戦兎と一緒にバイクに乗って話しながらここまできたためか、戦兎は活真の信頼を得ていた。

 

戦兎「うちの爆豪が怖がらせちゃって悪かったな。」

 

活真「んーん、僕たちの方こそ…ごめんなさい」

 

戦兎「気にすんなって。それが俺たちの仕事だからな。」

 

そう言って活真の頭をわしゃわしゃと撫でる。少しだけ活真の顔が明るくなった。

 

真幌「ふんっ、ヒーローなんか…いざとなったら助けに来てくれないんだから…」

 

戦兎「そうだな」

 

真幌「…え?」

 

思っていた反応とは違う言葉に思わず聞き返してしまう真幌。さらに戦兎は言葉を繋げる。

 

戦兎「いざって時、俺一人じゃ助けられない人だって大勢いる。目の前の人を助けることだけで精一杯だ。でもみんなで助けあえば、みんなを助けられる。」

 

戦兎は真幌と活真の二人の手を取り、手のひらを繋いだ。

 

戦兎「俺だけじゃない。活真くんも、お姉ちゃんも、二人でお互いを助け合うんだ。ラブ&ピースのためにな」

 

真幌「そんなのできっこない…」

 

戦兎「その時は俺が必ず助けに行く。これを持ってれば必ずな。」

 

戦兎はそういうと自身の持っている腕時計を外して二人に渡した。

 

真幌「ちゃんと助けに来なさいよねっ!」

 

戦兎「ああ。もちろん。だから安心して家に帰ろう」

 

活真「うん!」

 

戦兎は二人と手を繋ぎながら帰路に着く。事務所に着いた頃にはもうすでに10時を回っていた。疲れ果てた戦兎はぐっすりと眠ってしまったのだが、まだ彼はこれから迫る悪意に気づいてはいなかった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前か…ドクターの実験体ってやつは…」

 

A組が那歩島でヒーロー活動をしているのと時を同じくして、東京では"個性"喪失事件が発生していた。

 

「誰だお前は」

 

「俺はヴィラン連合の…シンイリってやつだ。アンタが強化実験の検体になったナインだろ?」

 

彼の名はナイン。事件の首謀者であり、ヴィラン連合の実験によって"個性"を奪い、計九つの"個性"を扱えるようになった凶悪なヴィランだ。

 

シンイリ「ドクターから"個性"使用による細胞破壊があるって聞いてな。手助けしてやろうと思ったんだ。ほらよ」

 

シンイリはナインにとあるブツを投げ渡す。

 

シンイリ「これを使えば一時的にだが細胞破壊を抑える効果がある。さらに力がパワーアップできる。使うかどうかはお前次第だ。ま、せいぜい頑張れ。それじゃ、Chao〜♪」

 

ナイン「おい待て!」

 

ナインがそういうもシンイリは煙に紛れて姿を消した。

 

「どうするの?怪しさしかないけど…」

 

ナイン「使わずとも持っておく分には損はない。そもそも脅威になる存在など、トップヒーローでなければそうそう現れまい。それより今は計画の遂行を優先する。向かうぞ。那歩島へ…」

 

戦兎たちの知らぬ間に、悪意は那歩島へ近づきつつあった…。

 

 

 

 

 

 

 

 




万丈『つーわけでこっからはサポートアイテムのコーナーだな!』

戦兎「今日紹介するのは…」

尾白「出席番号6番!尾白です!よろしく!」

万丈『尾白ってゴツい尻尾生えてるやつだよな!俺もカッケェ尻尾欲しいぜ』

戦兎「お前に尻尾あったらさらにチンパンジーみが増すけどな。馬鹿だし」

万丈『馬鹿っていうんじゃねえよ!尻尾あったらよ、俺もサ◯ヤ人みたいに…』

戦兎「やっぱ猿じゃねえか!ま、今回のサポートアイテムは『強さ』イメージだからモデルにしてる成分もゴリラだけど…ってなわけでこちらをどうぞ!」



06.尾白猿夫
『MSRゴリラパンチテール』
尾白の尻尾につける拡張ツール。鋼鉄プレートとバネが三重に積み重なった『テールプロテクター』で尻尾周りの筋肉を保護し、自身への衝撃を緩和する。また尻尾の先端にはゴリラモンドの"サドンデストロイヤー"から即死機能を取り除いた『デストロイパンチャー』が装備されており、尻尾先端での最大攻撃力はゴリラモンドにも匹敵する25tとなる。しかし最大攻撃力を出せば反動で身体を傷めるため、攻撃力の調節が必要。

フルボトル:ゴリラフルボトル



万丈『なぁ、他の奴らみたいにもう少し変わった機能はねえのかよ』

戦兎「普通すぎて下手に機能つけるよりシンプル強化のが良いと思ったんだよ。」

尾白「やっぱ普通って思ってたんだ…」

万丈『気にすんなよ!力こそパワーだからな!』

戦兎「そんな馬鹿丸出しのセリフでなぐさめられても嬉しくないと思うぞ」

万丈「んだとぉ〜?」

戦兎「ってなわけで次回106話!お楽しみに!」

万丈「おい!無視すんじゃねえよ!おい!俺は馬鹿じゃねえー!!!」
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