それは天の計らいか、はたまた運命の悪戯か。

魔王クレイマンの五本指筆頭の名を冠する「中指」のヤムザはその卓越した剣技を主に評価され、氷結魔剣を託された男であった。
卑怯で残忍。悪徳の限りを尽くしたような性格に、部下にも高圧的な態度を貫く正に典型的な悪役(ヒール)。自らクレイマンに忠誠を誓い配下となりユーラザニア侵略の指揮を任されるが、三獣士アルビスを前に大敗。最期は主にすら見限られて暴風大妖渦の核として利用された。
そんな踏んだり蹴ったりな魔人ヤムザは妖鬼、紅丸の一太刀で滅ぼされその短い生涯を終えたかに見えたーーが、気付けば何故か傀儡国ジスターヴに居て…!?


から始まる《魔人ヤムザin異世界人》。
ユニークスキル「視透者(ミトオスモノ)」のスキルによって自分の未来を視た事で次々と前世の記憶を思い出していくヤムザが前門のクレイマン、後門のリムルと乱立する死亡フラグに抗いながら【難易度】ルナティックモードと化した第二の人生を死ぬ気で生き抜いていく物語。
尚、余談として三上悟とは幼馴染みだったりするのだがリムル=三上悟だとは気付いていない(気付ける訳ない)為、やはり難易度は高いままだったり。

  Prologue()
X(Twitter)  ▲ページの一番上に飛ぶ