劇場版でも、やはり俺の戦車道は間違っている。   作:ボッチボール

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戦車道大作戦、7周年おめでとうございます!!…いや、自分はやってませんが7周年は素直にすげぇって思います。

…ところで生徒ガチャに生徒のお母さん方が出てくるのは不具合かバグかなんかですかね?え?仕様?なら仕方ないよね!!


満天の星空の下、秋山 優花里は将来を思う。

「…しかし、あいつら大丈夫か?」

 

ぱちぱちと燃え上がる火を眺めながら呟く、火種の準備こそ出来たが肝心の料理の材料は釣りグループ任せだ。

 

これで何の成果も得られませんでしたー!!となってはこの火種も単なる焚き火…いや、そもそも夏なんだし、焚き火の必要すらない。

 

「大丈夫ですよ、先輩」

 

「やけに自信ありげだな、晩飯かかってんだぞ?」

 

「仲間を信じる、西住隊長が私達に教えてくれた一番大切な事じゃないですか」

 

ぐっと拳を強く握って澤が答える。なんだ…本人は自信なさそうだったが、ちゃんと副隊長として下地は出来ているじゃないか。

 

「ただいまー」

 

「あ!ほら、帰って来ましたよ、みんな、成果はどうだった?」

 

釣りをしていた一年達が帰って来た事に気付いた澤は急いで立ち上がり、駆け寄る。

 

「うん!駄目だった!!」

 

「…えーと、これはその…うぅ」

 

くるりと澤が首をこちらに向ける、恥ずかしそうにぶるぶる震えていてなんなら少し泣きそうまであった。

 

…うん、あれだけ自信満々だった分、余計恥ずかしいのだろう。

 

「釣りって難しいんだね~」

 

「うん、大洗って魚が有名なんだし、もっとぱぱっと釣れるもんかと思ってた」

 

「とりあえずお前ら大洗の漁師の皆さんに謝ってこい…」

 

まぁ、いくら秋山のアドバイス付きとはいえ素人がいきなり釣りを初めてもこんなもんだろう。

 

「一応全然釣れなかった訳じゃないんだけど」

 

「みんなの晩御飯には全然足りないね…」

 

それでもまるっきりボウズという訳ではない辺り、ビギナーズラックはあったか。

 

「…どうすんだ?秋山」

 

とはいえ量は足りない。最悪俺は晩飯を別にしてもいいだろうが、それでも一年連中だけで見ても足りないくらいだ。

 

「初日でこれだと、やっぱあいつらに自給自足は厳しいんじゃねぇか?」

 

衣食住において一番重要なのはやはり食である、人は食べ物無くして生きてはいけない。

 

今回の依頼が一年共の自給自足生活の確立なら、依頼の不達成ともいえる。…いや、別に依頼に関してのノルマとかないんだけど。

 

「いえ、これで良いんですよ、比企谷殿」

 

だが秋山は首を横に振って一年達に声をかける。

 

「みんな、今日はあまり釣れなかったね」

 

「はい…」

 

「せっかく秋山先輩がいろいろとアドバイスくれたのに」

 

「このお魚もほとんどが沙希が釣ったものだしね…」

 

何それ超似合う。むしろあの子の場合ガチで魚と対話とか出来そうなんだよなぁ。

 

「けど明日はもっと釣れないかもしれないし明後日は全く釣れないかもしれないんだよ」

 

「そうなると私達のご飯って…」

 

「この先ずっと…食べられないんじゃ」

 

自給自足生活なんて口で言うのは簡単だが、実際やろうとしてもそうそう上手くいくはずがない。

 

都会に住んでいる奴が「俺、自給自足生活に憧れてんだよねー」とか言い出して田舎に住んでもその大半はまた都会に帰って来てたりするものだ。

 

その逆もまたしかりで、都会生活に憧れた田舎者が都会に出た所で都会生活に順応出来ず、田舎へUターンするパターンだってある。

 

結局人は慣れ親しんだ環境に住むのが一番であり、これはひとえに実家から永遠に出なければ良いのでは?と結論付ける事が出来る。

 

「…それでも、みんなはこの生活を続けたいって思う?」

 

秋山の問いに一年達はお互いに顔を見合わせ、言葉も交わす事なく頷いた。

 

「もちろん続けます!中途半端は嫌ですから!!」

 

「今日がダメでも、明日はたくさん釣れるかもしれませんし~」

 

「それにこういうの、アニメみたいで楽しいですし!!」

 

「………」

 

「沙希も続けたいって言ってまーす!!」

 

一年達が次々と手を上げるのを見て、秋山は満足そうに微笑んだ。

 

「だ、そうですよ?比企谷殿」

 

「まぁ…本人達がやる気なら仕方ねぇわな」

 

…いらない心配だったな、あの一年共がずいぶんと逞しくなったもんだ。

 

「しかし秋山、お前最初から釣れないのわかってただろ」

 

「…バレちゃいましたか。いえ、私も最初はそうだっただけですから」

 

それでも、一年生達からこの生活を続けたい…という言葉を、その覚悟を聞きたかったのだろう。

 

「そういう比企谷殿だって、準備くらいはしてたんですよね?」

 

「まぁ保険くらいはな…こっちは晩飯がかかっていたんだし」

 

秋山が釣りに参加しないとなると、これだけの人数分の食料を確保するのは難しいのは最初からわかっていた。

 

一年共をまるっきり信用してなかった訳じゃないがこちとら食べ盛りの男子高校生だ。晩御飯が文字通りご飯だけではあまりに寂しすぎると保険はかけておいた。

 

「何の話ですかー?」

 

「比企谷殿に晩御飯の準備があるみたいですよ」

 

「おー!」

 

「さっすが比企谷先輩!!」

 

「お肉ですか!お魚ですか!」

 

「きっとラーメンだよ、先輩ラーメン好きだし!!」

 

「確かにラーメンはもちろん美味い、あと肉や魚も良いが、それよりもずっと手軽にカロリーを摂取できる最高の一品があるぞ」

 

カップラーメンよりもずっと手軽で、肉や魚以上のカロリーを摂取できる、サバイバル生活において最早革命的な必需品といっても良い。

 

「…あれ?でも比企谷先輩ってずっと私と火を見てたはずじゃ、いつ買ったんです?」

 

「ん?さっきそこの自販機でだが」

 

そう、マックスコーヒーならね。

 

「「「「「「「………」」」」」」」

 

俺以外の全員が顔を見合わせて沈黙を作る。あぁ…これはあれか。

 

「安心しろ、ちゃんと人数分用意してある」

 

だから止めて!マックスコーヒーの為に争わないで!! 

 

「いや、そこはまったく問題じゃないんですが…」

 

「比企谷先輩…本気なのかな?」

 

「本気なんじゃない?だって比企谷先輩だし」

 

「きっと頭の中が糖分で出来てるんだよ!!」

 

「比企谷先輩…可哀想」

 

「勝手に哀れむんじゃねぇよ…」

 

いや、本当にマジでカロリー半端ないから、あと糖質と炭水化物も抜群とマジでサバイバルに一本は取っておきたい一品である。太る?いや、知らんし。

 

「ま、まぁまぁ…みんな、今日は私の秘蔵レーションが用意してありますから」

 

「秋山先輩、頼りになるぅ!!」

 

「私、レーションって初めて食べるからとっても楽しみ!!」

 

「ミリ飯ってやつですね!!」

 

「じゃあ飯盒でご飯の炊き方も教えるからね、一緒に作っちゃおう」

 

「「「「「おー!!」」」」」

 

ワイワイと秋山の周りに集まる一年共と見事に一人ポツンと残されてしまう俺。

 

「ちょっと扱いの差が露骨すぎない?飲まないなら俺が全部飲んじゃうんだが…」

 

「そんなの、もちろん飲むに決まってるじゃないですかー」

 

「ていうか比企谷先輩、それ全部一人で飲むつもりなんですか?」

 

「本当に頭の中が糖分になっちゃいますよ~」

 

「…マジで逞しくなったもんだな」

 

ご飯と魚とレーションと、マッ缶。

 

なんともカオスな組み合わせではあるが、彼女達の…いや、俺の初めてのキャンプ飯のメニューとなった。

 

しかし、こんなメニューでも合ってしまうのがマックスコーヒー、やっぱ神の飲み物なのでは?(個人の感想です)。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

ーー

 

 

「ふぅ…」

 

辺りはすっかり暗くなり、空を見上げれば星空が広がっている。

 

晩飯の後の【1941】の映画上映会…も終わり、キャンプはお開き。さすがに一年共のテントで寝る訳にはいかないのでこのまま歩いて元の空き教室に戻る事になる。

 

ただ、なんとなくではあるのだが。すぐに帰るのも勿体無いと思えてしまう俺がいる。

 

『えーと、キャンプしながら飲むマックスコーヒーとか、いつもよりずっと美味しくなるかもしれないし…』

 

と、別段阪口に感化された訳ではないがそこはマックスコーヒーソムリエとして、試してみたくもなるのが人の情けというものだ。

 

夜、満天の星空の下、マックスコーヒー。

 

ここまでのシチュエーションを用意されれば、こちらもそれに答えねば無作法というもの、早速自販機でマッ缶を購入しテントまで戻る。

 

「比企谷殿」

 

テントの入り口では秋山が手を振っていた、明日からの自給自足生活について一年共に最後のレクチャーをしていたはずだが…。

 

ちなみにこのレクチャーだが魚の捌き方はもちろん、ある程度の長期保存の方法までのガチレクチャーだったりして本当にサバイバル技術たっかいよね…。

 

「一年達は?」

 

「みんな話が終わるとすぐに眠ってしまいました、よほど疲れてたんでしょうね」

 

「映画見てた時から眠そうだったしな…」

 

「きっと今日1日、慣れない事をしていたからでしょう」

 

まぁ頑張りは認めるが。…せっかくの名作映画だというのに。

 

「でも、観覧車のシーンには皆さん驚いてましたね」

 

「ある意味名シーンだからな…いろんな意味で」

 

ネタバレするのもあれなんで、そこは実際に見て欲しい、あの狂気とカオスっぷりは他の映画ではなかなか味わえない。

 

え?有名映画監督の大コケ映画?いや、だから名作映画って言ってるじゃん。

 

「秋山も帰るのか?」

 

「はい、さすがにあのテントで7人で寝るのも狭くなりますし、あんこうチームの皆さんも心配してるでしょうから」

 

第一、このまま秋山が付きっきりで面倒を見てしまえば、それは彼女達の自給自足生活の妨げにもなるという事だ。

 

初日は結局、秋山のレーションに助けられたが明日以降上手くやれるかは彼女達の努力次第だろう。

 

「比企谷殿はどうするんですか?」

 

「そりゃ帰る…が、その前に一杯やろうかと思ってな」

 

ふるふると、先ほど購入したマッ缶をわざとらしく振って見せる。

 

「なんだかうちのお父さんみたいな言い方ですね」

 

「そういやうちの親父もよく言ってるなぁ…」

 

うわぁ…なんか猛烈に嫌な気分になってきた、俺も将来親父みたいに仕事の鬱憤を酒で誤魔化して生きていくんだろうか…。

 

「…では、私もお付き合いしてもよろしいでしょうか?」

 

「…いいけど、これ一本しかないぞ」

 

というか今日一番仕事したのは誰かと聞かれれば秋山に間違いないのだ。仕事疲れに一杯…となると彼女を拒む理由を俺には出す事は出来ない。

 

「ご心配なく、ちゃんと用意はしてますので」

 

そう言って秋山はどこからかマックスコーヒーを取り出した。…いや、いろいろ待て。

 

「え?マックスコーヒー用意してたの?」

 

「はい、常日頃何があっても良いように様々な物を備えておくのは基本ですから」

 

そういえばあまりに自然すぎて気付かなかったが晩飯のレーションもどこからかいきなり取り出してきた気がする…。

 

「しかし備えの中にマッ缶も加えるとは…良いチョイスだ」

 

なんならマッ缶限定でその収納術を伝授して欲しいくらいだ、地域によっては売ってない所のが多いんだよなぁ。

 

「…比企谷殿の影響なんですけどね」

 

「ん?まぁマッ缶最高だしな」

 

「…えぇと、まぁ、はい」

 

秋山は曖昧に笑いながらマッ缶のプルタブを開けて…飲まずに一度俺に向けてくる。

 

「お疲れ様でした、比企谷殿」

 

「…ん、お疲れさん」

 

そう言って待機されればこちらとしても答える必要があるのだろう、自分の持っているマッ缶を秋山のマッ缶にコツリと当てた。

 

「いえ、私は持ち前のサバイバル知識が役立って楽しかったです、ずっと使いたかった道具なんかも使えましたし」

 

「イキイキしてたもんな…」

 

「うぅ…すいません、つい先輩風を吹かせてしまいました」

 

まぁ実際先輩だし、そこはいいんじゃないだろうか。…とはいえ、あぁいう後輩に対しての秋山の姿が見れた今日はなかなか新鮮なものがあった。

 

「しかし自給自足生活とか、あいつらもよくやるな…」

 

「せっかく陸に上がったんですから何かに挑戦したかったのではないでしょうか?少しは気持ちがわかります」

 

「考えたら陸より船の上に居る時間のが長いからな…俺達って」

 

特に俺や秋山といった親元が学園艦にある生徒は中学から学園艦に乗船した生徒よりずっと長く船の上にいる計算になる。…これ、日本人で良いのかな?

 

「そういや秋山、実家の方は…その、大丈夫なのか?」

 

秋山の実家といえば床屋だが、学園艦が無くなってしまえば、その店も無くなるのと同じだ。

 

「父は不安そうでしたけど、お母さんは大丈夫だから心配しなくていいと言ってました」

 

「…そうか」

 

「はい、だから落ち着いたらまたどこかでお店を開くと思います」

 

…正直、それで今まで通りに仕事が出来るのかとなると微妙に思える。

 

広いとはいえ学園艦はある程度閉じられた空間で、長期に渡っての船上生活故についていた固定客も居ただろう。

 

だが、陸に上がってしまえば例え店を出してもまた1からのスタートだ、秋山の親父さんが不安になるのは仕方ない。

 

…そう考えると文科省は本当に学園艦内の人々の仕事を斡旋出来るのか疑問が残る、そもそもが相手があのメガネだ。

 

「その時は比企谷殿も一度、お店に来て下さいね。お父さん、きっと張りきっちゃうと思いますよ」

 

「張りきりすぎてパンチパーマにされる未来しか見えないんだけど?」

 

「パンチパーマは伸びちゃうとアフロみたいになっちゃうんで、定期的にお店に来て下さい」

 

「ひどいサブスクシステムを聞いた気がする…」

 

パンチパーマ八幡かアフロ八幡の二択じゃねぇか、ちょっとどっちも語感良すぎない?

 

「だから、比企谷殿が気にする必要はないんですよ」

 

「…まぁ理容師って技術職だしな、その点うちの親父は職失ってどうやって俺を養ってくれるつもりなのやら、マジ将来が心配だ」

 

「…そこはもっと別の心配をするべきなのでは?」

 

精一杯の笑顔を見せる秋山に、俺はわざとらしく茶化しながら一つで手に持つマッ缶をくびりと飲む。

 

…なるべく、秋山に顔を見られないように。

 

「………」

 

ふと、秋山がじっと俺の顔を見つめている事に気付いて心がざわついた。こいつ…これで結構鋭い所があるんだよな。

 

「…なんだよ?」

 

「いえ…その、髪、ボサボサですね」

 

「…ん?あぁ…まぁこんな生活してたらな」

 

と、言い訳をしてみたが、そういえばあんこうチームも一年共も、なんならバレー部連中だっていつもと変わらない気がする。

 

まぁそこは男子と女子の差というか、普段からきちんとケアをしているかどうかの違いなのだろう。

 

「とかしますから後ろ、向いてて下さい」

 

そう言って秋山はくしを取り出してみせる。今日さんざん釣竿やらレーションやら取り出してきたのを見ていたので最早慣れてしまった自分がいる。

 

「そんなもんまで常備してんのな…」

 

「もちろんです、理容師の娘ですから」

 

…それが理由になるのかは疑問ではあるが、俺としても今の自分の顔を秋山に見られるのは抵抗がある。顔を背ける理由としても、素直に秋山に背中を向けた。

 

「…じゃ、頼むわ」

 

「えぇ、お任せ下さい」

 

秋山が後ろからくしを入れてくれる。自分でも思っていた以上にボサボサだったのか、感覚的にも髪が整っていくのはなんとなく伝わってきた。

 

「意外と素直な髪質ですね、私は癖っ毛がひどいので羨ましいです」

 

意外って何が?性格と違って髪は素直的なの?とはいえ、俺にもどうしようもない癖っ毛が一本立ってる訳だが。

 

「…なんか慣れてるな」

 

「えへへ、小さい時からお父さんの仕事を見てましたから、少しは自信があるんですよ」

 

「秋山は将来、親父さんみたいに理容師を目指したりするのか?」

 

「…どうでしょうね?父の技術は受け継ぎたいと思いますけど、戦車道はもちろん続けていきたいですし、そうでなくても戦車に関わっていたいとも思いますから」

 

「まぁ、そりゃそうか…」

 

むしろ高校生の身で将来を決めている奴の方が少ないだろうし。

 

「そういう比企谷殿は将来、何かしたい事はあるんですか?」

 

「専業主…あいたっ!!」

 

噛んでる噛んでる!くしがものっそい髪を巻き込んでる!!

 

「あぁ、すいません、つい…」

 

「つい、で人の髪の毛もいじゃおうとするの止めてくれる?ハゲちゃうだろ…」

 

「…でも、そうですね。例えば…奥さんがお店を持つのなら、比企谷殿も専業主夫、なのかもしれませんよ?」

 

「それ絶対大変なパターンじゃん…、お店やって家の事しての二重苦のパターンじゃん」

 

「確かに大変かもしれませんが、私は楽しいと思いますよ」

 

「まっ…個人店なら自営業になる訳だしな、会社に入って糞みたいな上司に振り回される事は無さそうではある」

 

「比企谷殿の会社のイメージって…そういうマイナスイメージの比較じゃなくて、もっとプラス方面での比較が欲しいんですが?」

 

いや、わりとマジでそんなもんだからね、仕事なんて上司との心理戦がメインみたいな所あるから。

 

「小さなお店でも二人で頑張って経営して、たまに宝くじの結果とかで一喜一憂したり、私が両親を見てたからそう思えるだけかもしれませんが楽しいと思います」

 

「まぁ…そうだな」

 

もちろん楽しい事ばかりじゃない、自営業には自営業の厳しい世界があるに決まっている。

 

「そうです!比企谷殿、戦車と理容師を組み合わせれば最高じゃないですか!?」

 

「…具体的には?」

 

「髪型に戦車をモチーフにしてカットするんですよ、7TP双砲型カットなんてどうでしょう?今度機会があればカットモデルをお願いしますね!!」

 

「…どんな髪にされるのかだいたい予想つくから絶対に止めてくれ」

 

俺だってラーメンは好きだし、マックスコーヒーも大好きだが、マックスコーヒーのスープのラーメンが出てきても食べようとは思えない。

 

…好きな物に好きな物を組み合わせても最高になるとは限らないのだ。神の飲み物にも、限界はあるのである。

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