因果から外れし者 作:天縛(あましば)
原作:ストライク・ザ・ブラッド
タグ:R-15 オリ主 残酷な描写 アンチ・ヘイト クロスオーバー 呪術廻戦 ハーレム 原作改変 原作キャラのTS(BLは無い)
ある旧家には、忌み子と称される青年が居た。
これは……天より与えられた呪縛を持つ者と、災厄を受け継ぎし者の物語。
呪術廻戦要素はキャラとか能力以外出る予定無し、呪霊はもっと出ないよ、ストブラに世界観合わせて書くつもりなので。
後あらすじで想像出来る程原作主人公出ません、今話も出てないしね。
後先考えずに書いた所為で、タグがガバガバです。
ーside???ー
「ふぅ……ここが……?」
ここは本島から少し離れた、小さな島……こんな所に、"あの人"が本当に居るんでしょうか?
「やっと見つけましたよ……先輩」
「……チッ……何の様だ、姫柊」
「数年ぶりに再会した後輩に、舌打ちは無いんじゃないですか、先輩」
「うるせぇな……で、何の様だよ……場所はジジイから聞いたとしても、そもそも"お前ん所"が俺に用なんてねぇだろ」
「今回は異例中の異例です、先輩。何せ伝説の中でのみ語られていた筈の"第四真祖"……その対象の観察、そして場合によっては対象の殺害が今回の任務です」
傲岸不遜を地で行く先輩も、流石に第四真祖に関しては驚いた様です……少し、驚き方に違和感を覚えますが。
「第四真祖……ね、それで俺に矛先が向いた、と?」
「はい、正確には先輩と私は真希さんにもしもがあった時の保険です、相手はあの第四真祖、念には念を入れたい、との事です」
「真希……ああ、あの姉妹の片割れか」
「はい、今回の任務では、真希さんに本家の霊具庫から、私には
木箱に入った霊具を見て、先輩は笑みを浮かべました。
「へぇ……"コレ"を渡すって事は……ジジイも結構懸念してるんだな、今回の件」
「……後、でんご「どうせ、見つけたらすぐに殺せ、みたいな事言われてんだろ?"コレ"渡すって相当だしな」……はい、その通りです」
「……心配すんな、余程の事が無い限り殺さねぇ、あのジジイの言う通りに動くつもりなんてねぇからな」
良かった、のだろうか。世界に災厄をもたらすとされる第四真祖、世界の事を考えるなら、殺してしまう方が楽なのかも知れません……でも、同時に先輩が殺しをしなくて良かった、と思ってる私が居ます。
「……ま、でも……」
「……?」
先輩は、ある方向を見ながら……、
「"アイツ"、に泥塗る様な真似したら、叩き斬ってやるよ……なぁ、第四真祖」
いつもの笑みを浮かべて、そんな事を言います……"アイツ"、とは誰の事なんでしょうか?
ーside真希ー
「……ここか、絃神島ってのは」
意外と本島と違いはねぇんだな、魔族特区ってのも。後から保険代わりに雪菜と
「……そんな警戒する程の奴なのか?こいつが」
第四真祖は確かに危険だって言われてるが、伝説上の話だ。まぁそれを本当だと考えるなら妥当だが、こいつがそんな危険だとは思えねぇんだよなぁ。
「……ま、見てみれば判る事か……住所はこっちだったよな」
ーside本島のとある旧家ー
「……ふむ……真希の方は着いた頃か……まぁそれは良い、問題はあやつの方か……」
数年前に、あろう事か霊具庫から霊具を盗み、そのまま家出した"馬鹿息子"の顔を思い出す。
「あやつの事だ、儂の伝言なんぞ聞く耳を持たんだろうな」
だが、それで良い、そうでなくては困る。何せあやつと……この事は良いな。全く、歳を取ると昔の事ばかり思い出していかんな……ふむ、“第四真祖"、か……因果を外れた筈のあやつに、再び関わるとは……なんとも因果な物よ、呪われでもしたか。
「失礼致します」
「……なんだ」
「……例の第四真祖の件で、五条家の……方が面会に来ております」
「フッ、取り繕わんでも良い、あやつの事で来る五条家の人間なぞ、一人しかおるまい」
「……もうし「当主、居るんでしょ」……貴様……!誰の許可を得て入り込んで「構わんよ、止めた所で無駄だ、通せ」……御意に」
あやつの事になると、五条家の姫も動き出すか……だが、今あやつと会われるのはちと面倒だ、誤魔化させて貰おうか。
「何用だ、五条家の姫」
「……あいつが、第四真祖の件に関わるって、本当なの?」
「さてな、家出した馬鹿息子の事なんぞ、知らぬよ」
「誤魔化すな……本当の事を言え」
「本当の事を言っておるではないか、儂は知らぬよ、儂と獅子王機関が奴の件で行ったのは、家の真希と、剣巫見習いの姫柊雪菜の二名の派遣のみだ」
「……そう……"今は"、それで許してあげる」
ふむ……思いの他早く引いたな……疑念は持てど、確信には至らず、と言った所か、真面目に逃げたあやつの場所を把握出来るのなぞ、事情を知る儂やその他数名しかおらぬだろうからな、仕方あるまいて。
「だが……ふむ、五条家の姫も動き出したか……」
精々足掻いてみるが良い、馬鹿息子。
前書きでも言った通り、続きは未定。
ただ自分でも面白そうとは思うから書いた、それだけですな。
後、冬士ってのは誤字じゃないです、呪術廻戦に出てくるパパ黒とは別人ですので悪しからず。