10月27日はアイデアファクトリーの設立日ということでアイエフちゃんの誕生日です。
 というわけでアイエフちゃん誕生日おめでとうSSを投稿しました。


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第1話

 

 ○○××年10月上旬。

 プラネテューヌ守護女神姉妹はあることについて話し合っていた。

 

「そろそろあいちゃんの誕生日だね」

 

 その内容とは、アイエフの誕生日について。

 

「去年は私とお姉ちゃんとコンパさんといーすんさんで祝ったんだよね」

「そうそう。あいちゃんがケーキを目の前にして……

 

『今日はやけに豪華じゃない。なんかの記念日だったっけ?』

 

 ……って言い出した時はどうしようかと思ったよ」

「自分の誕生日すら忘れてたんだよね……」

「というわけで! 去年はわたしたちだけでひっそりと済ませたけど、今年はみんなでやろうと思うんだよねー!」

「みんなで、って?」

「ノワールたちにも協力してもらってさ、みんなであいちゃんを祝おうってこと!」

 

 早速各国の女神たちに連絡を入れるネプテューヌ。

 誕生日はまだ何週間も先のこととはいえ守護女神はなにかと多忙な身、断られることも視野に入れてダメ元で誘う。

 

「あの子にはそれなりに世話になってるし、協力させてもらおうかしら」

「そういえば……私はあの子の誕生日を祝ってあげたことなんてほとんどなかったわね……いい機会だから参加させてもらうわ」

「是非とも参加させてくださいまし‼︎」

 

 すると、二つ返事で了承を得ることができた。

 こうして、アイエフの誕生日パーティの準備が始まるのだった。

 

 

 

 

 それから数週間後、10月27日。

 アイエフの誕生日当日。

 

「さてと、今日も仕事仕事」

 

 アイエフは今年も自分の誕生日を忘れていた。

 自宅(といっても仕事漬けの日々なので寝るためだけの場所といった方が正しい)から教会へ向かう。

 

「それにしても、今日はやけに賑やかね」

 

 街中、豪華な飾り付けがされ、露店が並び、空には花火が上がっている。

 

「ネプ子もネプギアも何も言ってなかったけど……」

 

 それもそのはず、アイエフの誕生日を祝うためのサプライズイベントなのでアイエフ本人が知るはずもない。

 

「せっかくこんなに出店が並んでいるんだし、この中から適当に朝ごはんでも買おうかしらね」

 

 目のついた適当な露店で軽い朝食を買いつつ、そこの店員に尋ねることにした。

 

「今日、やけに賑やかですけど、何かの記念日なんですか?」

「女神様の御友人の誕生日らしく、国をあげてお祝いするんですって」

「へぇ〜、そうなんですね。ありがとうございました」

 

 露店で買ったサンドイッチをもぐもぐと食べながら、派手な街並みを眺めて教会まで歩いて行く。

 

「今日はネプ子かネプギアの友だちの誕生日なんだ。こんなに盛大に祝ってもらえるなんて少し羨まし……いや、流石にこんなに派手なのはちょっとどころじゃなく恥ずかしいわね……」

 

 教会に近づくにつれ、ただでさえ派手な街並みが更に派手になって行く。

 

「うわ、飛行船まで飛んでるわ。何か書いてあるわね。なんて書いてるんだろう? プラネタワーに隠れて最初の文字しか見えないわね」

 

    『ア』

 

「ア……?」

 

 飛行船が移動していくにつれ、プラネタワーに遮られて見えなかった文字がどんどん見えてきた。

 

    『アイエフちゃん誕生日おめでとう‼︎』

 

「…………は?」

 

(……待って、今日って10月27日…………っ! そうだ! 私の誕生日だわ‼︎ じゃあなに⁉︎ プラネテューヌの街並みがこんなことになっているのも、全部私のせいってこと⁉︎)

 

 そして、周りを見渡すと、高層ビルの巨大スクリーンにデカデカと映し出されている、

 

    『HAPPY BIRTHDAY IFFY』

 

 というメッセージと自分の写真を目の当たりにした。

 

 なぜこのようなことになっているかは、10月上旬まで遡る。

 プラネテューヌに集まった守護女神たちは、アイエフの誕生日パーティについて話し合っていた。

 

「余ってる予算があるんだよね。これをバーッと使っちゃおうよ。いーすんもあいちゃんのためならって許可くれたし」

「なら、花火あげたり、パレードとかしない?れ

「いいわねそれ。そして、縁日みたいに出店たくさん置くのはどう?」

「いいですわね。この際もう国をあげて祝う感じにしてしまうのはどうでしょう?」

 

 最初は友達の誕生日を祝うためにあれこれアイデアを出し合う微笑ましい光景だったが、女神たちは段々とヒートアップしていき次第にとんでもないことになってきていた。

 そもそも女神とは国の代表者であり、誕生日には国を挙げて祝われる。つまり女神たちにとってはこれは当たり前のことなのだ。

 

(恥ずかしいなんてもんじゃないわ! もう外を歩けないわよこんなの!)

 

 しかし、ただの国民の一人であるアイエフにとっては恥ずかしいことこの上ない。

 高層ビルの下を歩くアイエフのことを知らない国民たちも、何かの記念にとモニターに映るアイエフの写真を撮っていた。

 

「あの子誰?」

「女神様のお友達なんだって」

「へぇ〜可愛い子だね」

「こんなに祝ってもらえるってことは、よっぽど良い子なんだろうね」

 

 ……といった、道行く人々の言葉が耳に入り、アイエフは更なる羞恥に顔を赤らめワナワナと震える。

 

「ね……ネプ子ォォォォオオオオッッ‼︎」

 

 そして、怒りの全力ダッシュで教会へと向かうのだった。

 

(ネプ子のことがだから善意でやってるんだろうけど、これは文句の一つや二つ言ってやらなきゃ気が済まないわ! おそらくネプ子だけじゃなくてネプギアも共犯でしょうね! 下手したらイストワール様までグルな可能性があるわ! コンパは可愛いから許すけど!)

 

 そして教会に到着し、その扉を押し開ける。

 

「ネ……「あいちゃん誕生日おめでとう!」

「おめでとう!」

「おめでとう」

「おめでとうございます!」

 

 アイエフが何か言おうとするも、ネプテューヌとノワール、ブラン、ベールからの祝いの言葉とクラッカーの音でかき消された。

 

「……ありがとうネプ子。そしてノワール様もブラン様もベール様もありがとうございます」

「アイエフさん! おめでとうございます!」

「おめでとう!」

「おめでとー!」

「おめでとう……!」

「ありがとうネプギア。ユニ様もラム様もロム様もありがとうございます」

「あいちゃんおめでとうです! 今ケーキを持ってきますね!」

「ありがとうコンパ」

 

 コンパが別室に冷蔵してある誕生日ケーキを取りに部屋から出ていく。

 

「……さて、お礼を言い終えたところで、ネプ子たちにやってほしいことがあるんだけど」

「なになにー? あいちゃんの頼みならわたしたち何でもやっちゃうよー!」

「そう? なら……」

 

 アイエフは穏やかな笑みを浮かべる。

 

(……まぁ、やり方は変だったけど、こんなにたくさんの女神様から祝ってもらえる私って、幸せ者ね)

 

 先程まで燃え上がっていた怒りはもう消えていた。

 

「正座」

 

 ……かのように見えたが、実際は冷静になっただけで自らが受けた恥辱を忘れたわけではなく、守護女神ですら恐れ慄くような威圧感を放ちながら、そう言い放つのだった。

 

「ネプ子とネプギアだけじゃなくて他の皆様も。今すぐ」

「は……はい!」

 

 

 

 それはそうと、正座の後にはみんなで誕生日パーティを楽しんだのだった。

 

 

 

 

 





 アイエフちゃん誕生日おめでとう。
 来年の6月にはコンパのもやりたいです。やれるかはわかりませんが。

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