甘々ほのぼのしたやつです

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僕が投稿してる別作品、『甘雨とほのぼのするだけ』とは別の世界線です。
解釈違い等多めに見ていただけると助かります。
探索派遣に軽策荘無いやんけって書いてから気づきました...


甘刻短編

 

 

「甘雨、旅人さんからお願いされてる探索派遣なんだけど、一緒に来てくれないかしら?」

旅人とともに行動するようになった刻晴が甘雨にお願いする。

「はい、大丈夫ですよ。今からですか?」

「急でごめんなさいね。旅人さんからもまだ聖遺物とか揃ってないから甘雨と一緒に行動するようにって」

「安心してください。刻晴さんは私が守りますから。」

微笑む甘雨に顔を赤くした刻晴が返事をする。

「わ、分かったから、早く行きましょ」

急かすように手を引く刻晴を戦闘に、2人は探索へと向かった。

(刻晴さん、顔が赤いけど大丈夫でしょうか...)

 

軽策荘まで来た2人は程よい木の根元で小休憩を取る。

「ふぅ...甘雨、あなた本当に強いのね。旅人さんからは良い聖遺物揃ってますっていい笑顔で言われたけど、想像以上だったわ」

「旅人さんからはかなり期待されてるみたいで...先頭に立って戦うことも度々ありますね。あっ、飲み物ありがとうございます。」

刻晴の用意した飲み物を手に一息ついた甘雨が返事をする。

「どういたしまして。さっき私の前で矢を番える甘雨を見て思わず見とれてしまったわ」

「は、恥ずかしいのであんまり見ないでいただけると...」

「それは無理なお願いね。だってカッコイイもの。真剣に敵を見すえる表情とか、伸ばされた背筋とか。」

「わっ、分かりましたから...見ててもいいですからあんまり口に出さないでください...照れてしまいます...」

顔を赤くした甘雨につられるように顔を赤くした刻晴は変なスイッチが入ってしまったのか言葉を矢継ぎ早に繰り出した。

「甘雨...可愛いわね...今後しばらくは私を守ってくれるかしら?」

「ふふっ...刻晴さんも、顔赤いですよ。もちろん、あなたのことは私が守ります」

照れる刻晴を見て落ち着いたのか、今度は甘雨が反撃に出る。

「私も仕事中の刻晴さんをたまに目で追ってることがあります。テキパキと指示を飛ばすところとか、真剣な表情とか。秘書としては良くないかもしれませんが、私はこの人のことが好きなんだな...って感じることが頻繁にあります」

「えっ、えと、甘雨、落ち着いてっ」

「まだまだ沢山ありますよ?」

楽しそうな笑みを浮かべながら甘雨が続けようとする。

「大丈夫、大丈夫だからっ...」

「顔を赤くする刻晴さんが可愛くてつい...そういうところも好きですよ」

「分かったから、もう勘弁して..」

湯気が出そうなほど顔を赤くした刻晴が飲み物に口をつける。照れ隠しのためか少しそっぽをむくような刻晴に対し甘雨が顔を寄せる。

「私には好きって言ってくれないんですか?」

「か、甘雨っ...近いっ...」

「言って、くれないんですか?」

鼻と鼻がふれあいそうな距離まで近づく甘雨と、恥ずかしがって後ずさる刻晴。軍杯が上がったのは甘雨の方だった。

「刻晴さん、もう逃げられませんよ。後ろは木の幹です。私の事、どう思っていますか?」

「かっ...甘雨のことは...それはもちろん...」

恥ずかしさが限界を迎えたのか、タガが外れてしまったのか、刻晴はそのまま甘雨に口付けをする。

「んんっ...!?こ、刻晴さん!?」

「わかったでしょ、ちゃんと甘雨のこと大好きよ」

「これは...予想外でした。ふふっ、今回は私の負けですかね」

お互い顔を赤くして微笑み合い、元の位置に腰かける。

 

「おーい!甘雨さん!刻晴さーん!」「2人ともー!」

「「!?」」

旅人とパイモンが腰掛けた2人の元へやってくる。

「戻ってくるの遅いから心配して見に来た。何も無かった?」

「えっ、えっと...」

口ごもる刻晴を手で制し甘雨が続ける。

「ごめんなさい、刻晴さんとここで小休憩してたら私が昼寝してしまって...お願いされてたものをまだ集められてないんです」

「うーん...ごめん、甘雨さん。いつも先頭に立って戦ってもらってるから疲れてたんだよね。」「気にすることないぞ!一緒に素材集めようぜ!」

刻晴と甘雨が立ち上がり旅人の後について行く。旅人の後ろで小さい声で甘雨が刻晴に話しかける。

「まだ旅人さんには私たちの関係のこと話してないんです、そのうち言おうとは思ってるんですけど...」

「そうだったのね、ごめんなさい。甘雨のせいで旅人さんに迷惑かけたみたいになってしまって...」

「大丈夫です、私たち二人ともすっかり忘れていたのも事実ですし...」

 

幸せそうに歩く2人の影は、そうあるのが当然かのように繋がるのだった。




推しCPの小説っ...妄想が溢れて止まらなかった。
続きを書くかは未定です。


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