真新しい隊舎の長い廊下を『なのはちゃん』の先導で仮眠室に案内してもらう。それにしても帰省の度に行く喫茶店の娘さんにそっくりだ。名前まで一緒と来れば・・・確認してみるか、彼女は気付いているかわからんからな。
「あの、質問宜しいですか?え~と・・・」
「高町なのは一等空尉です。『なのは』でいいですよ?十六夜さん」
「ではなのは一尉で。自分と同じ出身の方って居るんですか?」
「そうですね、地球出身者で魔力持ちの人ってあまり居ないんですが極稀に高い魔力を持った人が出るようなんです。この部隊だと私と部隊長ですね。」
「へぇ、なのは一尉はもしかして海鳴の出身だったりします?」
「えぇ!?何でわかるんです!?」
(これはビンゴだな。)
「覚えてないかな、良く翠屋でシュークリームとチョコケーキに紅茶頼んでたんだけど」
「・・・思い出した!いつもそれしか頼まないおにーさん!高校卒業してからあまり来なくなったと思ったら自衛隊行ってたんですね。」
「こっちはビックリだよ、こんなところで会うなんて。」
「私もですよ。自衛隊から即戦力が来るかもしれないって聞いたらまさか大希さんが来るなんて。」
「有無を言わさず飛ばされたんだけどな。・・・転職か、どうするかな。」
そう、ここに残るか自衛隊に帰るかを明日迄に考えないといけない。正直自衛隊に未練が有るかと言われれば、一切ない。それに聞くところによれば魔法の才能が有るらしいから個人的な能力のチャレンジならこっちの方が良さそうだ。一つ気になることがあるな、聞いてみよう。
「まとまった休暇を取って帰省とかは出来るのかい?」
「出来ますよ?転送ポートも有りますから」
「ならまた翠屋にも行けるんだな。荷物も取りに戻れるか?」
「多分その時間は貰えると思います。・・・入ってくれるんですか!?」
「こっちの方が楽しそうだし才能があるかどうかはわからんが能力は活かせる。お世話になるよ。戻ろう、寝る前に回答したい。」
「戻る必要あらへんよ、そしたら仮眠室やなくて寮のお部屋に。大希さん相部屋でもええか?子供やねんけど」
どこから現れた、まるで狸だな、カワイイ子狸。
「別に構いません。相部屋って事はFWチームの人ですか?」
「敬語やなくてええよ。ライトニング分隊のエリオって子や。それと書類とかの手続きもあったりするんで・・・明日で良いです?」
「了解です、宜しくお願いします。それと早めに荷物を取りに行きたいんでその辺の調整お願い出来ますか?」
「OKや。来週末には一度戻れるようにしときます。」
この後部屋に案内してもらって寝させて貰った。FWチームがホールに忘れられていたらしいが大丈夫なんだろうか・・・?
懸賞で当たったポケットwifiルータが届きました。
かなり快適ですね、早い早い。
近所にケーキの美味しい喫茶店ないかなぁ・・・