※pixivの方にも投稿してます※
※タグ付けてますが龍馬は喋りません※
※想像の龍馬の史実妻が出てきます※
※新婚旅行の高千穂と以蔵さんが生きてる時期の時系列合わないけどその辺は雰囲気でお願いします※
※龍竜タグ付けるかめっちゃ悩んだけどなんか違うなと思って付けなかったので、付けた方がいいとなったら付けます※
※願望と空想の賜物だし突発であまり詳しく掘り下げられているとは言い難いのでその辺はこう……雰囲気でお願いします……※
ぐだぐだイベでお竜さんと龍馬の関係にもえて、じゃあ史実の奥さんとはどんな感じなんだろうと思った結果突発で書きあがってしまいました。たぶんこの話聞いてる人お竜さんの絆レベル15以上だと思う
あとお竜さん≠史実嫁のお龍さんなのにこれまでのぐだぐだの話読んでると史実嫁の方の話が全然出てこないので、ぐだぐだ人類史(not 汎人類史)だとお龍さんがお竜さんに置き換わってるのかな~龍馬助けたって言ってるしな~とも思ったんですけど、今回はどっちのおりょうさんもいることにしました。そっちの方が面白いので
ん?どうした人間
龍馬には内緒でお竜さんと話したいなんて
はっ!まさかカエルの裏取引を……違う?なんだ、違うのか
……おい、襟巻きを引っ張るな。お竜さんが浮いていなかったら死んでたぞ
なんだ?用があるなら早く言え。お竜さんはリョーマから一瞬でも離れたくないんだ
“楢崎龍……って、お竜さんは知ってますか?”
……ああ、なんだ、そんなことか
もちろん知っている。リョーマの隣にいた女のことだろう?
あいつもリョーマのことが好きだったし、リョーマも、あいつのことが好きだった
お竜さんは、って?
うーん……なんだろうな……
嫌いだけど、嫌いじゃなかった……ぐらいかもしれない
歯切れが悪いのが珍しい、か?
……いや、だって、リョーマの嫁だぞ?しかもあいつは……
もういい全部聞いていけ人間。お竜さん、出血大サービスだ
あの人間……お龍と出会ったのはリョーマと同じ時だ
そもそもリョーマとお龍は新婚旅行でお竜さんのいた高千穂に来たらしいからな
あの槍を引っこ抜いた時も近くにいたんだと思う。お竜さんにはリョーマしか見えなかったけど
あいつはどこまでも偉そうで、勇敢で……気に食わない人間だったよ。リョーマはそういうところが面白くて好きだったんだろうけどな
寺田屋事件?あぁ、リョーマが襲われたのをあいつが救ったって話か
惚気で何度も聞かされたよ。まったく……それぐらいお竜さんだって余裕だっていうのに。実際、出会った後は何度もリョーマのことを救ったんだぞ。リョーマは危なっかしいしお竜さんは出来る女だからな
……まぁ、人間の身でリョーマを守り通したのは、褒めてやらんこともない
そんな感じで、リョーマとお竜さんとあいつの三角関係?は続いていた
あいつが下関に留まるって聞いた時はそれなりに……まぁ、それなりに寂しかったな
あいつと再会したのは、リョーマが死んだ後だ
血まみれで、冷たくなって、どれだけ舐めても傷が治らなくて、死んでるんだってわかって、でも食べる気になれなくて、よくわからない気持ちが込み上げて、ぐちゃぐちゃのまま、叫んで、叫んで、空高く地遠く飛んで、飛んで─────
そうして海についたら、あいつがいたんだ
あいつは……お龍は、前に会った時より髪が短くなって、やつれていた
たぶん、リョーマが死んでから数日経っていたんだろうな。お竜さんはその辺の感覚が曖昧だからわからなかっただけで
大蛇に戻っていたお竜さんの姿を見たあいつは驚くことなくこう言った
「帰るのですか」
まぁ、高千穂で出会っているんだから当然驚かないよな、と思いながらこう答えた
「ああ。天ではなく、海に」
「そうですか」
そう言ってあいつは目を伏せた
何か悩むような、決心したような、そんな雰囲気だった
「あの方が亡くなられた夜、夢枕に血まみれのあの方がおられました」
「そうか」
リョーマはこの女を愛していたからな。別れの一つや二つも告げたかったのだろう
「あの方はしょんぼりとして……すまなそうにしていました」
「そうか」
そりゃあ道半ばで、美人なお竜さんと愛妻を置いての死だ。当然のことだろう
「……ですが、私には、それだけでないように思えたのです」
「そうか……は?」
「あの方は私に何も言い遺しませんでした。ですが、しょんぼりした表情と姿の奥に、何か得体の知れないものを感じたのです」
「お前も……お前まで、リョーマにそんなことを言うのか」
「いいえ、違います。あの方ではない、あの方を取り巻く何かがおかしいような気がしたのです」
「取り巻く、何か……?」
わからない。何も。お竜さんはリョーマの死に目に会えなかったから
「お願いです大蛇。いいえ、お竜。私と同じ名をもらったまつろわぬ竜よ。私はただの人の身、もし今この身を海に投げたとて、あの方を助けることはできません。ですが、人ならざる身のあなたであればあの方を助けることができる」
は?
こいつは、今、なんと
「お願いです。お願いします、お竜。遠いところにいってしまったあの方を、どうか」
助けて、守ってください
「……ぅるさい」
助ける?助けるなんて、守るなんて、そんな
もう死んでいるんだぞ!?リョーマは!!
お竜さんが間に合わなかったせいで!!
「うるさい!!われは間に合わなかった!!たった一人の男の命すら守れなかったのだ!!われは!!」
「なれば今度こそ守ってみせなさい!!」
あの女はそう吼えた。お竜さんよりずっと小さくて、その上見る影もなくやつれた身体で、吼えた
「惚れた男を守れる力があったというのに守れなかったと嘆くなら、次こそ守り通しなさい!!できるはずでしょうあなたには!!」
死んだ男を守れ、などと
もし本当に何かに巻き込まれていたとしても、このとんでもなさは……
なるほど、やっぱり
「ふふっ」
「何がおかしいのです!?」
「いや、これが風呂から飛び出てリョーマに危機を知らせた女の胆力かと思ってな」
「なっ……!?」
「わかった。リョーマは危なっかしいからな。お竜さんに任せておけ、お龍」
リョーマが愛するだけの女だ
そうしてあの女は……お龍はあの後の幕末を生き、お竜さんは海に身を投げた
リョーマを喪った悲しみと、今度こそ守るという思いを込めて
……終わりだ、人間。満足したか?満足してなくてもお竜さんはもう行く。リョーマが心配だからな。あとなんかイゾーが面白いことになってる気配もするし
“待って、それじゃあ……”
ん?ああ、あの女はどこにいるかって?
もちろん
なんてったって、お竜さんはおりょうさんだからな