魔弾が打ち砕くは   作:キルシュトルテ

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 PV700越えました!!!ひゃっほい!!!嬉しい!!!
 それと、誤字報告ありがとうございます。よく変換ミスするので助かります……ヒィ


ロドス

 ロドスは特定の都市に本社を構えているとか言う訳ではなく、いわゆる飛行艇が本社みたいな役割をしているようだった。

 

 ブレイズさんと、途中で合流したブレイズさんの隊の人達に囲まれながら、私達はロドスの中へと降ろされた。アーツユニットやボウガン、ナイフや源石結晶は没収されてしまった。

 

 周囲は見慣れない光景で、都市や下水道、荒野とも違う風景に警戒と戸惑いを覚えた。いや、私のは多分半分は興味なんだけど……。

 

「それじゃ、私はちょっとだけ用事があるから行ってくるね。Metatron(メタトロン)、少しの間その子たちお願いね!」

 

「あっえっ、ジブンですか?!待ってください、ブレ……はあ、行っちゃったですか。まあ、わかりましたよ……」

 

 そうして残ったのは、青銅色の髪をしたサンクタの男性だった。

 

 

 男性はため息をつくと、振り返って言った。

 

「そういう事で、ジブンが御三方を連れていきます。ジブン、コードネームをメタトロンって言います。メタさんでもトロさんでも、呼びやすいようにどうぞ」

 

「じゃあ、トロさん。私達はどこに連れていかれるの?」

 

 トロさんって、なんだかマグロとか寿司とかを思い出して美味しそうって思ってしまう。けど、美味しそうなら美味しそうで覚えやすいしトロさんって呼ぶ事にしよう。

 

「まずはメディカルチェック……検査ですね。健康診断ってやつです」

 

 なるほど、健康診断か〜!と納得出来たのは私だけのようで、サーシャは首を傾げ、イーノは考える素振りをしていた。

 

「どう言えば伝わるですかね……医者というか……体を調べたりするんですよ。病がどこまで進んでるとか、どこが一番悪いかとか、どういう体質か、とかを調べるのですよ」

 

「太い針とかを刺されるのか……嫌だな……」

 

 何を想像したのか、サーシャの眉間に皺がよる。トロさんは苦笑いしつつ、優しく訂正する。

 

「違いますよ。音を聞いたり、ちょっと動いて貰ったりとかですね……医療オペレーターじゃないので詳しくは覚えていませんが、とにかく、刺したり切ったりとかは無いですよ。多分」

 

 「多分」に若干不安を覚えつつ、医務室、というかほぼ病院みたいな感じの所に連れていかれた。

 

 

「って訳で、一人ずつ部屋に入って貰います。別に危害を加えたりはしません」

 

「本当にか?」

 

 やっぱりサーシャが一番警戒している。私は前世のおかげで健康診断とかの想像がつくけど、サーシャは本当に、そういうことは本で少しだけ触れた程度にしか知らない。だから警戒するのは不思議じゃない。

 

「本当です……と言っても、信じて貰えないでしょうね。どうしましょうか」

 

「それなら、私が先に行くよ。大丈夫かどうか私が判断して伝える。2人とも、いい?」

 

 この時点で一番状況を理解出来てる(と、自分では思う)私が先陣を切れば、2人とも、というかサーシャが納得してくれると思う。

 

「それだとジュリアが危ないだろ!」

「心配は嬉しいよ。でも、大丈夫。サーシャも、私が大丈夫だって言えば納得してくれるでしょ?」

 

「うっ、それは……」

 

「サーシャ、ここはジュリアに任せよう?きっと、僕達よりもどういうものか理解してるんだと思うから」

 

 イーノのひと押しが決め手になったのか、サーシャは渋々と「分かった」と頷いてくれた。

 

「ありがとう、イーノ。それじゃあ行ってくるね!」

 

「決まりました?それなら、そこの扉に入ってください。ジブンはここにいますので」

 

 トロさんに指定されたドアの方へと近寄ると、自動で開いた。久しぶりに自動ドアなんて見たよ。

 

◆◆◆

 

「おじゃましまーす……?」

 

「こんにちは。連絡は貰っているけど、私が担当させてもらうわね。とりあえず、座ってもらっていいかしら?」

 

 コータスの女性が、私にそう促した。促されるままに、私は着席する。

 

「まずは問診からね。名前とか、出身とか、分かる?」

 

「えっと、私はジュリアです。ジュリア・モンタギュー。ウルサスの村出身なんですけど、村が焼かれてからはウルサスの……なんて名前か忘れた町で、サーシャやイーノと暮らしてました」

 

「うんうん。サルカズ……で間違いないわよね?」

 

 頷く。ツノのある種族は、他にも色々ある。でも、私にはサルカズの特徴のひとつである尾もあるから、そこで判断されたのだろう。

 コータスの女性は、端末になにやら打ち込んでいる。

 

「それじゃあ、次に……」

 

 鉱石病やアーツ、あと私のアーツユニットについてとか洗いざらい(という表現でいいのかな?)話した。

 

 女性はどこか安心出来る雰囲気を持つ人で、信頼できると思った。村について、深く突っ込まれなくてありがたかった。思い出はあるけど、あんまりしっかりと思い出せないからだ。

 

 

「……よし。こんなものね。精密検査はこの後やるから、先にお友達の問診も終えちゃいましょう。呼んでもらっていい?」

 

 そう言われたので、ドアから出て2人に声をかける。

 

「サーシャ、イーノ、大丈夫だと思うよ。少なくとも、危害は加えられないから」

 

「ジュリアがそう言うなら……なら、次は俺が行くよ」

 

「うん。僕はサーシャの次だね。待ってる」

 

 私と入れ替わりに、サーシャが入って行く。

 

 サーシャの問診中、部屋の中から蚊の鳴くような声がした気がするけど、多分気の所為ってことにしよう。

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