魔弾が打ち砕くは   作:キルシュトルテ

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 やっと7章突破しました。アーミヤちゃん育てろってどこも言ってたので育てたらめちゃくちゃ楽になりました。解決策が増えた……

 今回は(も)短めです。次から!!書きたいとこ入れる!!ひゃほーーーい!!!


ロドス-2

 検査はこそばゆかった。

 CTみたいなやつはなかったけど、それに代わる別のものもあって、それが少しこそばゆかった。

 

「はー………」

「びっくりしたね」

「大丈夫?私のぶんのも飲む?」

 

 少し待っていてと言われて、トロさんから貰ったジュースを飲みながら椅子に座っていた。オレンジジュースみたいな味でおいしい。

 私としては久しぶりだけど、ジュリアとしてははじめてのオレンジジュース。おいしい。

 

 サーシャもイーノもはじめて飲むオレンジジュース(仮)に驚きつつも、割と気に入って飲んでいる。

 

 で、それとは別にサーシャがため息を吐いたのを2人で慰めているところ。担当した医療オペレーターさんと何かあったらしく、珍しくゲッソリしている。ちなみにイーノは私と同じく、大丈夫だったようだ。

 

「ジュリアのぶんはジュリアが飲んでくれ。俺は、大丈夫だから……」

 

 ただ、サーシャは気に入って飲んでいるのと同時に、さっき言った通りゲッソリしている。

 

 どうしたものかと思っていたら、イーノがすくっと立ち上がった。

 

 

 どうしたのだろう?と考えようとする前に、イーノはひとつ息を吸い込んだ。

 

 

「───〜♪、〜〜〜♪」

 

 優しい歌声が響く。よく、イーノが歌ってくれる賛美歌だ。どれだけ荒れていても、心が落ち着き癒される歌声。

 あまり長くはないけれど、それでも励まされて、大好きな歌声。

 

 一通り歌い終わると、イーノはサーシャに微笑みかけた。

 

「サーシャ、大丈夫?」

「!……ああ。ありがとう、イーノ」

 

 サーシャも少し元気を取り戻したのか、笑い返した。

 すると、パチパチパチ、と拍手がなった。

 

「良い歌声ですね。実はラテラーノ人だって言われても遜色ないですよ」

 

 トロさんが戻ってきた。片手にカードキーらしきものと、バインダーを持っている。

 サーシャが若干警戒するような素振りを見せたからか、トロさんは苦笑した。

 

「だから危害は加えないですって。……さて、お話が2つあるですが……」

「ですが?」

 

 悪い報せといい報せってやつかな?

 

「まあ順番に。まず、御三方に泊まって貰う部屋が決まりました。3人同室で大丈夫です?」

 

「それは」「別に」「大丈夫だよ」

 

「OKです。それじゃあ、2つ目。行く宛てが無いなら、ロドスで働きませんですか?」

 

 トロさん曰く。

 

 ロドスも会社だ。タダで治療を施すという訳では無い。とはいえ、金銭のない感染者もいる。

 ならば、体で払う───語弊があるので言い直せば、働いて返すってことになる。

 

 だから、行く宛てが無いなら働けばどうかという提案だ。

 いや、提案とは言うけど、私達に選択権はほぼない。だって、身よりもない孤児が3人。払える宛すらどこにも無い。

 

「悪い話じゃないですよ?テストをする必要はあるですが、やることは戦闘から医療、事務まで沢山あるです。それに、衣食住は保証されます」

 

 衣食住の保証、というところで私たちは顔を見合せた。例えストリートチルドレンや家捨て少年だとしても、屋根の下で暮らせることの魅力はあるのだ。勿論私にも。

 

 それと、食べ物が必ず毎日食べられるなら───いやいや、でも───うーん───と、こそこそと話し合っていたが、トロさんの一言で私達の意見は完全一致した。

 

「あと、それと別に少なからずお給金が出ますですよ」

 

 互いの顔を見合わせて、私たちは頷いた。

 

 

 そうして、私達は製薬会社『ロドス・アイランド』でオペレーターとして働くことになった。

 

 これは余談だけども、私達は全員、テストで良い結果を出すことが出来た。

 特にサーシャが、狙撃テストの点数記録を塗り替えたことには「流石サーシャだ!」と、私とイーノの方が喜んだ。

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