Asyl? perspective
全身を包み込む穏やかで優しい温もりに心地良さを感じて目が覚める。
その温もりは、本来誘われるべき夢の世界から逆に私を現実へと連れ戻してくれる。
〖アズール〗の左目で周囲を見渡す。
周囲の光景に自然に笑みはこぼれ、心に幸せと、言いようもない焦燥感をもたらす。
・・・ふふふ。
〖アズール〗は本当に幸せ者ですね・・・
〖幸せ〗を感じる瞬間には、人それぞれに差異がある。
美味しい食べ物を食べた時。
楽しい出来事を体験した時。
個々の願いや望みが叶った時。
それぞれの〖幸せ〗の過程には、明確に差異があり特色もある。
・・・だが同時に紙一重でもある。
〖幸せ〗とは元来、想像もつかない程に深く、理解し難い程に遠いものだ。
だからこそ、〖幸せ〗とは世界から決して失われてはいけない宝物なのだ。
私の右手側で寝ている人狼の少女と、妖怪の少女の髪の毛を〖アズール〗の左手で優しく撫でる。
「ん・・・んぅ、あじゅーるしゃまぁ・・・」
「むにゃぁ、おねえちゃん。むにゃむにゃ。」
その少女達は撫でられてくすぐったそうにしながら、寝言で〖アズール〗の名前を呼ぶ。
微笑みと共に戻した左手が今度は、左手側で寝ていた小さな妖精の子達に抱きつかれ捕まる。
「「「「「「むにゃぁ、あじゅーるしゃまぁ、怪我しないでぇ・・・」」」」」」
「あずーるぅ、怪我しちゃだめだぞぉ、むにゃむにゃ。」
そんな、寝ている小さな妖精達は、〖アズール〗の残った左手が怪我をしないようにと、寝言でも心配しているようだ。
そんな可愛らしい家族達の姿を見て、私の心の端っこに〖幸せ〗が募ってゆく。
心の端に溜まった〖幸せ〗は端っこにポッカリ開いた穴からポロポロとこぼれ落ちていく。
募る幸せが無くなっていく事に慣れている私は、いつもの様に〖アズール〗の心を騙してこぼれた〖幸せ〗を掻き集める。
心に募る喪失感をいつもの様に諦観とともに心の端っこへと掃いて、ポッカリ開いた穴から捨ててゆく。
いつものように
いつものように
〖アズール〗が〖アズール〗自身を〖幸せ〗だと錯覚できるように・・・
幸せそうに眠る人狼の少女達を、微笑みながら見ていた私の視界が暗くなっていく。
・・・あぁ、
夢と現実が裏返り、いつものように、私は私と入れ替わる。
いつもの世界の粋な計らいを当然の様に受け入れる。
所詮、私はこの世界には存在していない〖マクスウェルの悪魔〗。
これ以上この世界に干渉するべきではないのだから・・・
だけど・・・
消えゆく意識で、最後にいつものように世界に乞い願う。
何も知らない〖アズール〗が、ずっと純粋に〖仮初の幸せ〗を享受できる様に・・・と。
かつて〖世界〗を旅していたマクスウェルの悪魔と、大いなる秘密を追っていたラプラスの悪魔達。
かつて、一堂に会し、友人となったその悪魔達は今となっては哀れ離れ離れ。
互いの〖名〗も〖記憶〗も忘れ、〖時間〗さえもが離れ離れとなっていた。
しかし、ようやく〖マクスウェルの悪魔〗は友人達の〖名〗を思い出した。
だが、〖記憶〗さえ、まだ戻らず、変わらずに身体も心も離れ離れの彼女達。
・・・でも、まぁ再会するのは、そう遠くない未来だろう。
そんな物語を近くで眺めている〖シュレディンガーの猫〗は今日も笑っている。
Asyl perspective
「こ、これは一体どういう事でしょうか・・・」
突然ですが、人間とは自身が置かれている状況が、理解出来ないようなイレギュラーな状況であれば、身体や思考すら固まってしまうものです。
前世では、ビックリさせてくるタイプのお化け屋敷やホラーゲームが苦手だった私は、この例に漏れず、イレギュラーに対して、よくパニックを起こしていました。
・・・え?
今のお前は人間じゃなくて吸血鬼でしょ、ですか?
・・・いや、確かに今生の私は人間ではありませんが、そんな事は些細な問題なのです。
身体は吸血鬼ですが、心は人間のままだと思っている私には関係ありません。
まぁ、それはともかく!
そのイレギュラーな状況が、アニメや映画である場合。
状況に対する答え合わせは、程よいタイミングで明かされます。
俗に言う伏線回収と呼ばれる、「あ、そうだったんだ!」と納得が得られるような答えを提示されるものです。
物語の中では大事な事なのですが、現実は悪魔でも現実。
現実の私はイレギュラーな状況に対する答え合わせが得られないまま、既に5時間くらい、今の状況に困惑し固まっている。
とりあえず、状況を整理する為に現状をまとめてみましょう。
まず、辺りを見渡してみると、質素で最低限の家具が揃った無駄に広い部屋が見渡せた。
この場所はものすごく見覚えがありますし、今では前世以上に馴染み深い、月光館にある自室であるとすぐに理解することができました。
その自室のベッドで私は寝ているようです。
誰かが、気を失った私を運んで、ここまで連れてきてくれたようですね。
ちなみに、気を失う前の記憶は、はっきりと覚えています。
・・・まあうっかりしていた出来事なので、あまり思い出したくありませんが・・・
アンユさんという厨二病の人を吸血鬼の肉体を代償に封印した後の事。
夢幻世界そのものの夢月さんの事を〖
妖力と魔力を封じられている状況で、名付けなんてしてしまったものですから、その分体力を奪われてしまいまして・・・
それが原因で夢幻世界から出て、夫人と対面した所で限界を迎えて気を失っちゃった、という流れだったと思います。
うっかりってレベルじゃありませんね。
紫月さんが名付け判定になった時は本当に死んじゃったかと思いました。
あははははぁ。
・・・ヴァルターには絶対に秘密にしなければ。
絶対怒られる・・・
まあ、この名付けのおかげで、夢幻世界そのものの夢月さんは『紫月』さんとして現実世界に存在を確立されました。
これで、夢幻世界とともに崩壊、消滅してしまう恐れも無くなりましたし、紫月さんも夢幻世界の外に出られる様になったみたいですし、結果オーライといったところですね!
あとは、新たに誕生した妖怪としての紫月さんの妖力が安定すれば、夢幻世界を再生しつつも、紫月さんという存在は安定して世界に定着できるでしょうし、これで夢幻姉妹で仲良く、また暮らせるって事でハッピーエンドを迎えれたってわけですね!
めでたしめでたし!
・・・まあ、それはさておき。
多分、私が気を失って倒れてしまったので、その場に居た夫人が、月光館まで運んでくれたのでしょう。
夫人には今回のことだけじゃなくて、他にもたくさんお世話になりましたし、また今度お礼をしないといけませんね。
もちろんエッチな事以外でのお礼でお願いしますけれどね。
そうして、目が覚めた今、起き上がりもせず、ベッドで寝ている訳なのですが・・・
今、
するとそこには、大妖精、チルノさん、妖精メイド達が私の左腕をギュッと抱いて丸まって静かに寝ていました。
真ん中に挟まれている妖精メイドの子だけ、みんなにぎゅうぎゅう押されて寝苦しそうだ。
かわいい。
皆、人間の子供みたいにぷにぷにと柔らかくて、体温も暖かくて、とってもキュートで物凄く癒されます。
・・・チルノさんに抱かれている左手の部分だけは、凍傷になるくらい冷たいですが・・・。
とにかく、そんな可愛らしい幼女まみれの幸せな左腕を見てニヤニヤが止まらなくなります。
そのまま今度は右方向を見てみる。
するとそこには、もふもふの綺麗な茶色のしっぽがゆらゆらと揺れていて、そんなしっぽを抱いて、私に寄り添って、気持ちよさげに眠っているのは、私の愛しい執事ヴァルター。
そして、そんなヴァルターのもふもふしっぽに包まれながら気持ちよさげに、私にひっついて寝ているルーミアちゃん。
今すぐに、そのもふもふのしっぽと一緒に、ヴァルターとルーミアちゃんを抱き締めたい衝動に駆られますが、残念ながら右腕は欠損しちゃっていて、左腕は妖精達に捕まっていて抜け出せないので抱き締める事ができません。
そして、視線を私のお腹の上に向けてみれば、私に覆い被さるように3人の金髪少女達が丸まって眠っていた。
その少女達は瓜二つ・・・いや、瓜三つの顔を持つ可愛らしい3人の双子の悪魔達。
3人の双子なんて、不思議な呼び方だが、幻月さんと夢月さんと紫月さんはそんな関係だろうし、間違ってはいない。
そんな幻月さん達は気持ちよさげな顔で寝ている様子だが、3人ともぷにぷにの生足を私の足にからませてくるので、なんだかとってもくすぐったい。
頻回にすりすりと足をこすり合わせてくるし、なにやらごそごそと動いていますし、本当に寝ているのでしょうか・・・
・・・さて、ここまでの状況説明であれば、夢幻世界での事件は上手く解決して、夫人達が私を月光館まで運んでくれて、ハッピーエンド。
そして、頑張った私へのご褒美に、神様が幼女まみれの極楽をお創りになられたのだと理解出来る。
でも、問題はここからだ。
何故、目が覚めているのに、私は5時間も動かずにいるのか・・・
いや、動かずにいる、ではなく
ジャラジャラジャラジャラ
「な、何故、私はまだ鎖で繋がれているのですか!?」
あまりにも、謎すぎて思わず口に出ちゃったが、何故か月光館の自室に帰ってきたのに、夢幻世界で監禁されていた時と同じように、私の身体がベッドに鎖で縛り付けられているのだ。
それも、夢幻世界の時と違ってまったく身動きが取れないくらいガッチリと・・・
それに、身体に上手く力が入らないですし、どうやらまだ、魔力、妖力は返してもらえていない様です。
鎖を抜けようにも、人間の少女並の力しか出せなくなっている今の私には力ずくは無理です。
そして、寝ている私の身体をぐるぐる巻きにベッドごと縛っているのは、黒い鎖。
久しぶりに見たが、恐らく、ルーミアちゃんの能力で具現化された闇の鎖だろう。
妖力と魔力を封じられている、今の私には触れる事すらできない強固な鎖だ。
何故、ルーミアちゃんの鎖で縛り付けられているのか、何故まだ力が返してもらえていないのか、疑問は尽きない。
という事で、目覚めてから5時間の間、身動き取れずに困惑したまま固まっているという訳です。
「ん、むぅ、むにゃ、」
そんな現状を把握しつつも、再度困惑していた私の右側で、誰かがもぞもぞと動き出した。
どうやら、私の声で起こしちゃったみたいだ。
「ふわぁ、にゃぁ。」
そんな大きな欠伸をしながら身体を伸ばしたヴァルターは、私が起きている事に気が付いて、ジトッとした目を向けてきた。
「お、おはようございます、ヴァルター。」
「・・・おはようございます。アズール様。気分はどうですか?どこか悪い所はありませんか?」
目覚めたヴァルターは、私に寄り添って横になったままで、ジト目で見上げてくる。
「えっ?い、いや、特に悪い所はありません・・・よ?」
「・・・・・・」
そういうと、更にジトッとした目になるヴァルター。
「本当に、
「?可愛らしい皆に囲まれて幸せ絶頂ですし、特に私の身体には悪い所はありませんよ?」
「・・・・・・」
そういうと、今度は呆れた様にため息を吐くヴァルター。
?どうしたんだろう?
「・・・では、アズール様、少し質問してもよろしいですか?」
「はい。」
「その右腕と右目はどうされたのですか?」
「あっ。」
そんな質問をされた所でようやくヴァルターがジト目になっている理由が分かった。
そ、そりゃあ、30年の眠りから目覚めて再会した途端に行方不明になって、ようやく帰ってきたと思ったら右腕が欠損していて、挙句の果てには右目の視力まで失っていたら、呆れちゃいますよね・・・
「こ、これは、そ、そのですね!え、えっと、あ、あの!」
「・・・・・・」
なんとか言い訳を考えていた所で、ヴァルターが泣きそうな顔になっている事に気が付いた。
「わ、わわわ。ヴァルター!泣かないで!?・・・すみません、無茶、しちゃいました。」
出会ってからあまり涙を見せなかった執事の涙に焦りまくり、考えていた言い訳を全てかなぐり捨てて正直に謝る。
「ぐすん。事情は幻月さん達に聞いて把握しています・・・特に言い訳せずに、正直に言えた事は、潔くて良いのですが、アズール様には、今の私の気持ちは分かりますか?」
涙声で、そう言うヴァルター。
「ヴァ、ヴァルター、その、本当に、ご、ごめんなさい。皆に心配掛けたくなかったのですが、こうするしかなかったのです。な、泣かないで?」
「ぐすん。アズール様は、いつもそうです!周りの人ばっかり気にかけて、ご自分の事を大事になさらない。アズール様が傷付いて悲しむ人も居ることを忘れないで下さい!」
「ご、ごめんなさい。ヴァルター。ごめんなさい。」
私の胸の中でヴァルターが、ポカポカと叩きながら訴えてくる。
そうしてしばらく、私の胸の中で静かに泣き続けていたヴァルターは、少ししたら落ち着いた様子で泣き止んだ。
ふ、ふぅ。
ヴァルターの泣いている姿は心臓に悪いのです・・・
とにかく、落ち着いたようで良かったです。
・・・そう思ったのも束の間。
「お、お姉ちゃん?う、うわぁぁぁん。」
今度は、ルーミアちゃんが起きてきて、わんわんと泣き始めた。
そして、その泣き声で妖精達も目を覚まして・・・
「「「「「「アズール様ぁぁぁ。うわぁぁん。」」」」」」
「ア、アズール!む、無茶しちゃ、いけないんだぞ!・・・ぐすん。」
大妖精と妖精メイド達は泣きじゃくっているし、チルノさんまで、鼻を鳴らしている。
うぅ。
ど、どうしよう。
皆、私を心配して泣いてくれているんだ・・・
「み、皆さん。な、泣かないで?・・・心配かけて、ごめんなさい。本当に、ご、ごめんなさいぃ。」
泣きじゃくる皆に、私はパニックになりながらも、ただひたすらに謝り続けた・・・
「アズール様。分かりましたか?皆、アズール様の事が大切なのです。もう無茶しないで下さいね?」
「う、うぅ。分かりました。」
皆が一通り落ち着いた所でヴァルターが私に注意してくる。
心配掛けちゃったのは私だし、しっかりと反省しよう・・・。
とりあえず、ヴァルター以外の妖精達やルーミアちゃんは朝御飯を作る為に食堂に向かった。
・・・久しぶりのまともな食事を食べることができるなんて、とってもハッピーなのだが、問題は私をベッドに縛り付けているこの鎖だ。
今は、妖精達から解放された左手でヴァルターを撫でるようにお願いされたので、添い寝しながらなでなでしている訳だが・・・
「あ、あの?ヴァルター?」
「はい、何ですか?あっ、手は止めちゃ嫌ですよ。」
ガッチリと私の左手を自分の頭の上でホールドしているヴァルター。
甘えん坊のヴァルターはものすっごく可愛くて最高です!!
って、そうじゃなくって!
「いや、あの、なんで、私はベッドでぐるぐる巻きに縛られてるのかなーって・・・」
とりあえず、ベッドに縛り付けられている理由を聞いてみる。
「あぁ。それは、モルモーさんから、今のアズール様は妖力と魔力が封じられている中、無茶したので、かなり魂にダメージを受けているので、しばらくは安静にしておくように言われているからですね。幻月さんに封じられている妖力と魔力についても急に戻すと負荷がかかりすぎるかもしれないとのことでしばらくは封じたままにさせてもらっています。」
「そ、そうなんですね。」
な、なるほど。
確かにモルモーさんはお医者様の様に、診断・治療ができる吸血鬼の方ですし、そんな方がしばらく安静にするように言ったということは、言う事を聞いといた方が良いのでしょう。
それと私の妖力と魔力を封印しているのは幻月さんなんですね。
普通の妖怪は封印などの霊力を要する術は使用できないはずなのですが、何故幻月さんも使用できるのか・・・気になりますね。
正直、今すぐに研究したい内容ではあります・・・
それに、夢幻世界に居た時に色々考えていた魔法研究も進めたいところなのですが・・・
ジャリジャリとぎゅうぎゅうに締められた鎖を動かしてみる。
・・・びくともしない。
「で、でも!こんなに縛り付けなくても良いと思うのですが・・・」
「いえ、ダメです。アズール様の事ですし、寝ていて暇だからと、また無茶して魔法研究などしてしまいそうなので。」
「う、うぅ。」
・・・さすが、ヴァルター。
私の事をよく分かっていらっしゃる・・・
私をベッドに縛り付けている闇の鎖はルーミアちゃんの『闇を操る程度の能力』で具現化された鎖だ。
こちらからの物理的な干渉はできず、妖術または魔法を用いないと脱出することは困難だ。
そして今、私の妖力、魔力は封じられている・・・
どう考えても自力では脱出できない。
「で、でも、ご飯とかトイレやお風呂だって・・・」
「大丈夫です。ご飯は私が食べさせてあげますし、トイレやお風呂だって、私が、拭いたり、洗ったりしてあげますから!」
そんなとんでもないことを言っているヴァルターの顔は真っ赤になっている。
自分で言っていて恥ずかしくなっちゃったのだろう。
といいますか、トイレもお風呂も手伝ってもらうなんて、そ、それは流石に恥ずかしいというか・・・
それと、この歳でおもらしとか絶対に嫌です!!
こんな姿ですが、精神年齢はもう100を超えてるんですからね!
な、なんとか自由にしてもらえるように交渉しなければ・・・
そうして頬を染めてとんでもないことを言っているヴァルターに唖然としながら、自由になるための行動を模索していると、ずっと、私のお腹の上で寝ていた夢月さん達がもぞもぞと動き始めて起きてきた。
そして起きた夢月さん達はニコニコしながら一言。
「安心して?私達もしばらく紅魔館でお世話になる予定だし、手伝える事があればなんでもするよ!」
夢月さん達は純粋に親切心から言ってくれているみたいだが、つい先日まで私を監禁して拷問まがいの事をしていた悪魔達に言われても不安しかない・・・
でも、手伝ってくれる気持ちはありがたい・・・
「私はお姉さんになら、なんでもしてあげるから。この間気持ち良くしてくれた時みたいに今度は私がお姉さんを気持ち良くさせてあげる!」
すっごく意味深な事を純粋そうな笑顔で言っている夢月さん。
「あら?夢月?アズールちゃんに気持ちよくしてもらっただなんて、聞き捨てならないわね。後でどういうことか教えてね?まあ、アズールちゃんは、私達の恩人な訳だし、私もアズールちゃんが求めるなら、あの時の続きで、●●●な事だってしてあげる♥」
扇情的な顔で、物凄いことを言いながら更にいやらしく足を絡ませてくる幻月さん。
「ちょ、ちょっと幻月姉さん!マスター!女の子がそんなはしたない事、言っちゃダメだよ!・・・ま、まぁ、でも、私もそういうのちょっとだけ興味あるし・・・どうしてもって言うなら、銀髪のお姉さんになら・・・良いよ?」
と、頬を赤く染めながら、もじもじと、とんでもない事を言ってくる紫月さん。
そして・・・
「夢月さんに気持ち良い事をした?幻月さんに●●●な事をした?・・・アズール様?どういう事ですか?」
夢月さんや幻月さんの話を聞いて、ハイライトを失った目で、怖い顔になって、こっちを見てくるヴァルター。
そんな少女達に囲まれて、追い詰められても、鎖で身動きが取れない私は思った。
これって、夢幻世界での監禁生活とそんなに変わらないのでは、と。
「ちょ、ちょっと、一旦落ち着いてヴァルター!・・・ご、誤解なのです!!決してやましいことなんてひとつも無いです!!幻月さん達も誤解を解いてください!・・・って幻月さん達は何やってんですか!?服を脱がそうとしないでください!!ちょ、やめ・・・だ、誰か助けてぇぇぇ!!」
そんな私の悲痛な叫びは、妖精達がご飯を持って来てくれるまで続いた。
【後書き】
どうも、「ダンマクカグラ」のサービス終了の報告を受けて、鬱になっているまほろばです。
「ダンマクカグラ」はサービス開始時からかなり入れ込んでいるゲームで、そんな思い出のゲームがサービス終了するとのことで胸にポッカリと大きな穴が開いた感覚です。
でも、サービス終了の10月28日まで、運営の方が一生懸命に用意しているイベントが盛りだくさんで、熱い気持ちを感じたので、最後まで応援して楽しませていただこうと思います。
皆様も、10月28日にサービスが終了してしまう「ダンマクカグラ」ですが、まだプレイしていない人は、ぜひ最後に楽しませていただきましょう!
それはそうと、47話です!
今話からしばらくはほのぼの話多めで進んでまいります。
今話はアズールがようじょまみれになるほんわかエピソードでした。
妖精たちがアズールの左腕に群がっていたのには理由があって、無意識的に右腕を欠損したアズールの事を心配して、生命力あふれる妖精たちが今度は左腕を欠損しないようにおまじないをかけていたという裏ほんわかストーリーとなっています。
その他にもみんなアズールの事を心配してずっとくっついているうちに寝てしまったようです。
ちなみに幻月さん達、悪魔たちは月光館を訪れたところ、アズール達が添い寝してるのを見て途中参加しました。
実は添い寝しながらも起きていて、5時間もの間困っているアズールを見て楽しんでいました。
途中足を絡ませて反応を見ていたのもからかっているだけでした。
それは、そうと恒例ですが、今話での作業用BGMを勝手ながら紹介させていただきます。
まずは、東方原曲から
東方ダブルスポイラー 取材のテーマ4
『無間の鐘 ~ Infinite Nightmare』
そして、オリジナル・ファンタジー音楽サークル『スーニャ音楽堂』 様から
『ヨマの迷い子』
を作業用BGMに使用させていただきました。
これらの神曲のプレイリストや、今話の作業用BGMに使用した理由や、感想など、活動報告にあげさせていただきますので、宜しければ御覧になってください。
それと、活動報告でも記載していますが、今後プライベートが忙しくなる兼ね合いで、投稿頻度が1週間に1回ではなく、2週間に1回になってしまうことが多くなるかと思います。
更新を待っていてくださる方には本当に申し訳ないですm(*_ _)m
話は出細かい調整や確認が来次第投稿していきますので、よろしくお願い致します。
今後も庇護録はまだまだマイペースに続いていきますので、これからもよろしくお願いいたします!!