自作のオリジナル召喚法であるユナイトモンスターとブーストモンスターが登場します。
向こうにはオリジナル召喚法が2種類目になってしまうのでこちらに書きました。
導入話はこちら(しばらくうまく投稿できていなかったかもしれません)
https://syosetu.org/novel/194011/34.html
ブーストモンスターの詳細はこちら
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=306920&uid=156641
ユナイトモンスターとプレイヤーカードの詳細はこちら(後書きにあります)
https://syosetu.org/novel/194011/4.html
1話 vs ブーストモンスター
登場人物紹介
拙作、遊戯王BELIEVERの登場人物。
在府市のトップデュエルチーム『チーム ユニティガーディアン』の最古参のメンバー。また、《アームドナイト ロウオウ》の適合者として、在府市を怪人から守っていた。現在は武者修行中。
ソクカシティ、この都市は湊町として古くから栄えた都市だ。
外国との貿易が盛んで他の都市と比べても様々な人種が多く暮らしている。
港だけでなく、地上の交通網も発達していて特に『ソクカグレートターミナル』は様々な車両がやってくる。
今日この日は他の都市からのお客様がやってくるという。
―ソクカグレートターミナル―
ターミナル前には『在府市の皆様ようこそおいで下さいました!』とデカデカと書かれた横断幕を持つ筋肉質の茶髪の男性と、その大きすぎる横断幕に辟易としているスーツ姿の女性の姿があった。
「都市別決闘交流会のデュエリスト、どんな奴がくるんだろうなぁ。アリサさんは知っているか?」
「お前、資料を読んでいないのか。今の内に教えてやる。名前は久我凍也。在府市ではプロチーム、チームユニティガーディアンの一員だ。メリハリのついた攻防が持ち味のデュエリストだ。デッキは・・・」
「そっからはいい。貴重な別都市の召喚法を使うデュエルになるって言うんだ。細かな情報を知らない方がデュエルを楽しめるだろ?」
「それならいい」
「久我凍也、相手にとって不足はねぇ。それから崑崙会の大師範、
「おい、何でそっちは知っているんだ!小さく書いてあっただけだぞ。まさか・・・!」
アリサはガッとジョナスの肩口を掴むが
彼は意にも返さず、駅のホームを見やる。
「おっ、来たんじゃねぇか?」
―――
車両から出て俺達を出迎えてくれたのは筋骨隆々の男性と真面目そうなスーツ姿の女性の2人。
「長旅お疲れ様でした。在府市のみなさん、ようこそソクカシティへ。会場までご案内致します」
彼女の名札にはソクカシティ決闘機構企画部 御剣アリサと書かれている。
「久我凍也だ。よろしく頼む」
そうして、彼女に連れられて移動しようとした時―――、
「あっ、呂洞桜嘉だ。俺ファンなんです!サインください」
大男が長い髪の幼女、呂洞大師範に目を合わせるようにしゃがみこむ。
その様子を御剣さんは『おい、宗武!』と険しい表情で詰問するが彼はどこ吹く風。
「フム、儂のファンか。じゃが儂は別の仕事で立ち寄ったまでよ。少々時間が押しとるのでな。儂は先にテレビ局の方へ寄らせてもらう。サラバじゃ」
そう言い放つやあの人は長い髪をジェット気流のように靡かせながらビルへと駆け上がり、街へと飛んで行った。
2人ともポカンとしていたが、弟子達がよくある事、と呆れながら説明すると納得した様子だった。
御剣さんはいまだ動揺していたが、男は目を輝かせていた。
「あの人スゲェ!あ、そうだ。久我凍也。よろしく頼むぜ。俺が決闘相手のジョナス宗武だ」
呵々と笑い、彼は大きな手を差し伸べた。
―――
―ソクカシティ・デュエルホール―
俺達は併設のレストランで昼食をとった後、体育館のようなホールに通された。
様々な機械を使ってデュエルを計測するらしい。
機器で計測する前に1つ行いたいことがある。
「説明や計測は少し待ってくれないか。まずは初見の状態で宗武さんとデュエルをしてみたい」
ピタッと止まる交流会の面々、だが1人だけ口を開く者がいた。
「俺からも頼むぜ。未知に挑む事こそ"ソクカスピリット"だぜ!」
顔を見合わせる面々にピシャリと手を叩く音。
「時間は充分にあるから問題はありません。未知に挑む精神こそこの街が最も大切にしていることですから」
「2人とも助かる。もう1つだけお願いしたいのだが、この1戦のみテーブルデュエルにしないか?」
本気でデュエルするなら『ロウオウ』のカードは必須。
だが、デュエルディスクを使ったデュエルではリアルダメージが発生してしまい危険性が高い。
「あん?そいつは地味じゃねぇか」
「俺は在府市の秘密の1つである、とあるカードを使おうと思っている。データが残るのはまずいからな。そのカードは俺の全力に必要な物だ」
「なるほど、禁断のカードってワケか。面白い」
獰猛な笑みを浮かべる宗武さん。
そうだろう、全力を出せないデュエリストとのデュエル等面白くもないだろう。
「・・・そんなものを使っても大丈夫なのでしょうか」
「問題はない。それにそのカードは禁断のカードではない。むしろ全くの逆だ」
「逆・・・?」
訝しむ御剣さんを遮るように宗武さんは両の拳を打ち付ける。
「上等じゃねか、早速始めようじゃねぇか」
「いくぞ!」
互いにデッキをプレイマットに置き、カードを5枚ドロー。
更に俺はプレイヤーカードをフィールドに置く。
「これが在府市の固有カード、プレイヤーカードか!」
「ああ、これが俺のプレイヤーカードにして俺自身そのもの、《アームドナイト ロウオウ》!」
イラストは狼を模した仮面に各種装甲には獣の毛皮のようなレリーフが入っている。
本来はデュエル中にこのカードを見ることはほとんどない。
こうして眼前に置かれているのが不思議に感じる。
《アームドナイト ロウオウ》
プレイヤーカード ATK 0
①:手札または墓地から自分フィールド上にモンスターが召喚・特殊召喚される度、このカードの上にユナイトカウンターを1個のせる。この効果は1ターンに4度まで発動する事ができる。
②:自分はEXデッキからメインモンスターゾーンにモンスターを特殊召喚できない。
③:ユナイトモンスターを装備している自分のターン中、このカードの攻撃力は500ポイントアップする。
④:1ターンに1度、手札を1枚捨ててユナイトカウンターを2個取り除き、墓地からこのカードの攻撃力以下のユナイトモンスター1体を選択して発動する。そのモンスターをこのカードに装備する。この効果で装備したモンスターはターン終了時まで破壊されない。
「狼をモチーフにしたヒーローというわけか、カッコイイじゃねぇか」
「ああ、デュエルを続けるぞ。俺のターン!永続魔法《一点着地》を発動。手札を1枚捨て、《ベアルクティ・ミクビリス》(レベル7 DEF1400)を特殊召喚!更にモンスターの特殊召喚時、《一点着地》の効果で1枚ドロー。モンスターを特殊召喚したことでプレイヤーカードにユナイトカウンターを1個のせる」
俺が出したのは鋼色の機械の熊のイラストのカード。数少ない水属性獣族モンスターの1体だ。
「ベアルクティか。珍しいカードだな。本来は別の都市で開発されたモンスターだ。どう出てくる?」
「なら今、見せてやる。《ベアルクティ・ミクビリス》の効果で手札から《ベアルクティ・ミクポーラ》(レベル7 DEF2000)を特殊召喚。ミクポーラの特殊召喚時効果でデッキから《ベアルクティ・ミクタナス》を手札に加える。これでプレイヤーカードのユナイトカウンターは2個!」
俺はEXデッキに手を伸ばす。
「来るか!ユナイトモンスター!」
「俺はレベル7の《ベアルクティ・ミクビリス》と《ベアルクティ・ミクポーラ》、ユナイトカウンター2個でコーリング!万化の水流よ!雄牛の姿を取りて、眼前に姿を表せ!ユナイト召喚!レベル7《変幻の水獣ネアポリス》(DEF2800)!」
俺のデッキの守備の要だ。
「これがユナイト召喚!カウンターを使用する召喚法か。エフェクトが見れないのが残念だぜ」
宗武さんは穴が開くようにネアポリスのカードを見つめている。
未知のカードに興奮を隠せないようだ。
《変幻の水獣ネアポリス》
レベル7水属性獣族・ユナイト・効果ATK1400DEF2800/装備ATK+1800
レベル7以上の水属性モンスター2体+ユナイトカウンター2個
モンスター効果
このカード名の①の効果は1ターンに1度、発動する事ができない。
①:相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動する。そのモンスターを裏側守備表示に表示形式を変更する。
②:相手ターン中、このカードは戦闘またはカードの効果で破壊されない。
ユナイト効果
①:自分のターン中、装備プレイヤーは攻撃力が700アップし、戦闘でモンスターを破壊できない。
「驚くのはまだ早い!《ユナイト・ウィッシュ》を発動。ユナイトカウンターを2個のせる。ユナイトカウンター2個でコーリング!」
「カウンターだけでユナイトモンスターを使えるのかよ!」
「ユナイトイクイップ!一体となれ!《
《アームドナイト ロウオウ》ATK0→800→1300
「ユナイトモンスターがプレイヤーカードの装備にこれが、ユナイトモンスターって事か・・・!」
「ああ、これが在府市のデュエル。デュエリストがモンスターと共に戦うユナイトモンスターの第2形態だ!カードを1枚セットしてターン終了!」
《アームドナイト ロウオウ》ATK1300→800→1800
「相手ターン中、ロウオウの効果は適応されなくなるが、《泡獣ブルンガ》は相手ターン中、攻撃力が1000アップするため、ロウオウ、俺の攻撃力は1800となる」
「守備を固めたって訳か」
《泡獣ブルンガ》
レベル4水属性獣族・ユナイト・効果ATK1200DEF700/装備ATK+800
ユナイトカウンター2個
モンスター効果
①:このカードが特殊召喚されたターン、自分は水属性獣族以外のモンスターの効果を発動できず、モンスター効果が無効になる。
ユナイト効果
①:自分フィールド上のカードが破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する事ができる。
②:相手ターン中、装備プレイヤーの攻撃力は1000アップする。
久我凍矢 LP4000
場:《変幻の水獣ネアポリス》(DEF2800) 伏せカード1枚
プレイヤーカード:《アームドナイト ロウオウ》ATK2000(《泡獣ブルンガ》装備)、ユナイトカウンター0個
手札:1枚
「俺のターンだ!」
彼の手はEXデッキへと伸ばされる。
「《ブーストアップ》をEXデッキからドロー!」
「EXデッキからドローだと・・・!」
ありえない。EXデッキは不可侵の存在の筈。
「狐に包まれた顔って感じだな。今ドローした《ブーストアップ》はEXデッキにも入れられるのさ。メインデッキと合わせて3枚までしか投入できないがな」
更に隣の御剣さんも補足する。
「EXデッキに入れられるのは《ブーストアップ》の1種類だけです。派生の《ブーストアップ》にはない唯一の能力ですね」
「なるほどな」
恐らく《ブーストアップ》というのはブースト召喚の要のカードなのだろう。
「行くぜ!手札からレベル7《暗黒騎士ガイアロード》(ATK2300)を自身の効果で特殊召喚!」
黄色のドラゴンに乗る竜騎士を場に出した後、更に手札に手をかける。
「フィールド魔法《ザ・ロック・オブ・ウォークライ》を発動。発動時の効果処理で《ウォークライ・フォビア》を手札に加え、《ウォークライ・フォビア》(レベル7 ATK1700)召喚!」
彼は唇を歪めて1枚のカードを露わにする。
《ブーストアップ》
通常魔法
このカードはEXデッキに入れる事ができる。EXデッキのこのカードは通常のドローの代わりにEXデッキのこのカードを通常のドローとして手札に加える事ができる。
①:自分フィールドのモンスターをブースト素材とし、ブーストモンスター1体をブースト召喚する。
「マジックカード《ブーストアップ》を発動!レベル7《暗黒騎士ガイアロード》をブーストアップ!限界を超え、更なる地平を駆けろ!ブースト召喚!カッ飛べ!レベル8《壌土騎士ガイアブレイバー》(ATK2600)!」
EXデッキからカードを《暗黒騎士ガイアロード》の上に重ねた。
「これがブースト召喚だ!」
「魔法カードでモンスターを進化させるという事か。しかも、展開先はメインモンスターゾーンのままなのか」
「ああ。ブーストモンスターは自分のスタンバイフェイズに素材を残してEXデッキに戻るからな。そのままだと、EXモンスターゾーンにメインデッキのモンスターが残ることになる」
「往復1ターンのみしか存在しないモンスターという訳か、おもしろい」
「だが効果は強ぇぜ!《壌土騎士ガイアブレイバー》がブースト召喚に成功した場合、バトルフェイズに移行するぜ攻撃力が1400アップするぜ」
《壌土騎士ガイアブレイバー》ATK2600→4000
《壌土騎士ガイアブレイバー》
レベル8/地属性/戦士族・ブースト・効果/ATK2600/DEF2300
レベル6か7の地属性戦士族モンスター
①:メインフェイズ1にこのカードがブースト召喚に成功した場合、バトルフェイズになり、ターン終了時まで攻撃力が1400アップし、守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
②:このカードがフィールド上に存在するバトルフェイズ中、罠カードとモンスターの効果を発動できない。
(ブースト素材を持つブーストモンスターは自分のスタンバイフェイズ時にブースト素材を残してEXデッキに戻る。
「バトルフェイズに強制移行だと!」
類を見ない効果だ。しかも攻撃力アップだけではない。バトルフェイズ限定のモンスター効果と罠カードの無効効果もある。
「驚いたか!ブーストモンスターこそ、"ソクカスピリット"である突破を体現するモンスターだ!バトルフェイズ開始時に、《ザ・ロック・オブ・ウォークライ》の効果を発動。手札からウォークライモンスター1体を特殊召喚する!来い!レベル8!《ウォークライ・メテオラゴン》(ATK2600)!」
メテオラゴンはウォークライのエースカードだ。切り札をこのタイミングで切るか。
「まずは《壌土騎士ガイアブレイバー》で《変幻の水獣ネアポリス》を攻撃!スパイラルブレード!」
久我凍也LP4000→2800
「ダメージは受けるが、《変幻の水獣ネアポリス》は相手ターン中、破壊されない」
「だが、地属性戦士族であるガイアブレイバーが攻撃したぜ、これでフォディアとメテオラゴンの効果が誘発され、自分フィールド上の地属性戦士族モンスターの攻撃力は計400アップする!更にフォディアの固有効果でデッキから《ウォークライ・バシレオス》を手札に加える」
《壌土騎士ガイアブレイバー》ATK4000→4400
《ウォークライ・メテオラゴン》ATK2600→3000
《ウォークライ・フォディア》ATK1700→2100
「これでメテオラゴンの攻撃力は3000。コイツはバトル相手のモンスター効果を無効にする。《ウォークライ・メテオラゴン》で《変幻の水獣ネアポリス》を攻撃!ダイノブレードアタック!」
「《ウォークライ・フォディア》でダイレクアタック!」
久我凍也LP2800→2500
《アームドナイト ロウオウ》ATK1800→0
「くっ!ダイレクアタックで戦闘ダメージを受けた事で装備状態の《泡獣ブルンガ》は戦闘破壊される」
「なるほどな。装備状態のユナイトモンスターはそうやって戦闘で破壊できるわけか」
「そうだ。バトルフェイズはこれで終了だな。俺は伏せカードを展開。《リビングデッドの呼び声》を発動。墓地から《ベアルクティ・ミクポーラ》(レベル7 DEF2000)を特殊召喚。更に《一点着地》の効果で1枚ドロー。ミクポーラの効果で《ベアルクティ・メガポーラ》を手札に加える」(《アームドナイト ロウオウ》ユナイトカウンター0→1)
「手札を補充してきたか、やるな」
「お前もな。ここまで追い込まれるとは」
「カードを1枚セットしてターンエンド!」
ジョナス宗武 LP4000
場:《壌土騎士ガイアブレイバー》ATK2600《ウォークライ・メテオラゴン》ATK2600《ウォークライ・フォディア》ATK1700 伏せカード1枚
手札:3枚
「俺のターン!ドロー!手札のレベル7モンスターを捨て、現れろレベル8《ベアルクティ・メガポーラ》(ATK2500)を特殊召喚!その効果でセットカードを破壊する」(《アームドナイト ロウオウ》ユナイトカウンター1→2)
宗武さんの目が見開かれる。
「?《ザ・ロック・オブ・ウォークライ》を破壊しないのか」
「手札に《ウォークライ・バシレオス》がある以上、戦闘破壊はむしろ逆効果だろう」
「モンスターを戦闘破壊せずにこのデュエルをやろうってか、中々狂ってんな」
「それが必要ならばな。モンスターの特殊召喚に成功した事で《一点着地》の効果により、1枚ドロー」
伏せはない。後は攻めあるのみ。
「魔法カード《ユナイト・リバイブ》を発動。墓地から《変幻の水獣ネアポリス》を装備!」
《アームドナイト ロウオウ》ATK0→1800→2300
「装備状態の《変幻の水獣ネアポリス》の効果で自分のターン中、攻撃力は700アップする」
《アームドナイト ロウオウ》ATK2300→3000
「だが、デメリットとして《変幻の水獣ネアポリス》を装備したプレイヤーは戦闘でモンスターを破壊できないデメリットを持つ」
「成る程な。元から戦闘破壊を狙っていなかったという訳か」
「魔法カード《リード・オブ・ユナイト》を発動。ユナイトカウンターを1個のせ、デッキから《ユナイト・ヴァニッシュ》を手札に加える」
「ユナイトカウンターを3個貯めたか」
宗武さんは警戒感を強める。
「俺は《ベアルクティ・ミクビリス》と《ベアルクティ・ミクポーラ》、ユナイトカウンター3個でコーリング!」
俺はEXデッキからカードを相棒を手に取った。
「絶対零度の狩人よ!目にする全てを閉ざせ!ユナイト召喚!来たれ!レベル8《コールディング・フェンリル》(ATK2800)!」
月を模した氷の鎧を纏う神狼のイラストをサラリと撫でる。
「そいつがエースか!カードからもプレッシャーを感じるぜ」
「そうだ。彼が俺のエース、《コールディング・フェンリル》!」
共に数々の強敵と闘った俺のエース。その能力は強力無比。
「バトルフェイズ開始時に、《コールディング・フェンリル》のモンスター効果を発動する。ターン終了時まで相手フィールド上のモンスターの攻守は半減し、モンスター効果を発動できない、『アブソリュート・ゼロ』!」
《壌土騎士ガイアロード》ATK2600→1300
《ウォークライ・メテオラゴン》ATK2600→1300
《ウォークライ・フォディア》ATK1700→850
《コールディング・フェンリル》
レベル8水属性獣族・ユナイト・効果ATK2800DEF2200/装備ATK+2400
レベル5以上のモンスター2体+ユナイトカウンター3個
モンスター効果
このカード名の①・②の効果はそれぞれ1ターンに1度、発動する事ができない。
①:自分のバトルフェイズ開始時に発動できる。相手フィールド上の全てのモンスターの攻撃力と守備力は半分になり、モンスター効果を発動できない。このターン、このカード以外のモンスターは攻撃できない。
②:このカードが相手によってフィールドから離れた場合、相手フィールド上のカードを1枚選び、除外する。このターン、相手は攻撃宣言できない。
ユナイト効果
①:1ターンに1度、装備プレイヤーが攻撃するダメージステップ時、自分のデッキの上からカードを1枚めくり、そのカードを公開して発動する。公開したモンスターのレベル×100ポイント、装備モンスターの攻撃力がアップし、めくったカードを手札に加える。
「全体効果のステータス半減に効果無効化だと!」
「神狼のブレスは全てを凍てつかせる。最も代償に《コールディング・フェンリル》以外のモンスターは
「デメリットになってないだろ。そっちはモンスター1体のみ、そしてプレイヤーは・・・」
「問題なく動ける。バトル!《アームドナイト ロウオウ》、俺自身で《ウォークライ・フォディア》を攻撃!」
ネアポリスを装備したプレイヤーは戦闘でモンスターを破壊できない。
そのため、フェンリルの攻撃を合わせてフォディアに2回の攻撃すれば俺の勝利は確定する。だが・・・。
「だったら、手札から《名匠ガミル》を捨てて効果を発動するぜ!《ウォークライ・フォディア》の攻撃力はターン終了時まで300アップする!」
《ウォークライ・フォディア》ATK850→1050
ジョナス宗武LP4000→2050
「《名匠ガミル》?何故、そのようなカードを」
ステータスも低く、効果も攻撃力微増のみとあまり使われるカードではない。
しかも炎属性炎族と彼のデッキコンセプトからもかけ離れている。
「ガミルは俺が初めて手にしたデュエルモンスターズのカードなのさ。お守りみたいなもんだ。今だって俺のライフを守ってくれた」
宗武さんは懐かしむように見やる。
こういったカードには精霊が宿る。
現に金槌を肩にかけたドワーフが彼の背後に佇んでいる。
「良いカードを持ったな。
ジョナス宗武LP2050→300
「ライフ300か、よくある事さ。《ウォークライ・フォディア》は戦闘破壊される。だが、ウォークライモンスターが破壊された事で、手札からレベル8《ウォークライ・バレシオス》(ATK2700)を特殊召喚するぜ!」
「カードを2枚セットして、ターン終了!」
久我凍矢 LP2500
場:《コールディング・フェンリル》(ATK2800) 伏せカード1枚
プレイヤーカード:《アームドナイト ロウオウ》ATK1800(《変幻の水獣ネアポリス》装備)、ユナイトカウンター0個
手札:0枚
「俺のターン、ドロー!スタンバイフェイズ時、《壌土騎士ガイアブレイバー》はEXデッキに戻り、ブースト素材の《暗黒騎士ガイアロード》に戻る。マジックカード《七星の宝刀》を発動!《暗黒騎士ガイアロード》を除外し、2枚ドロー!」
この窮地でドローカードを引いてきたか。それこそ強者の証、倒すべき相手だ。
「来たぜ!手札からマジックカード《ブーストアップ》を発動!」
「ここでブースト召喚だと!?」
「レベル8《ウォークライ・パシレオス》をブーストアップ!限界を超え、新たな頂きに上り詰めろ!ブースト召喚!姿を現せ!レベル9《ウォークライ・ヘラクレイウス》(ATK3000)!」
「ウォークライのブーストモンスターだと!?」
「これがウォークライ最強のフィニッシャー、《ウォークライ・ヘラクレイウス》だ!このカードがブースト召喚にに成功した場合、自分フィールド上の地属性戦士族モンスターは攻撃力が1000アップし、更に半分の攻撃力で直接攻撃できる!」
《ウォークライ・ヘラクレイウス》
レベル9/地属性/戦士族・ブースト・効果/ATK3000/DEF3000
レベル7か8の地属性戦士族モンスター
①:このカードがブースト召喚に成功した場合に発動する。自分フィールド上の地属性戦士族モンスターの攻撃力は1000アップし、攻撃を半分にして、直接攻撃できる。
②:このカードはバトルフェイズ中、魔法・罠・モンスター効果を受けない。
(ブースト素材を持つブーストモンスターは自分のスタンバイフェイズ時にブースト素材を残してEXデッキに戻る。)
それが鎧のような筋肉を纏った英雄、《ウォークライ・ヘラクレイウス》の力か。
「だが甘い!俺がサーチした伏せカードを忘れたか!?伏せカード展開!《ユナイト・ヴァニッシュ》!《ウォークライ・ヘラクレイウス》の効果を無効にする!」
これで宗武さんの逆転の一手は消滅した。
《コールディング・フェンリル》はフィールドから離れた時に除去効果と攻撃を防ぐ効果を持つ。このままでは俺のライフを削りきるのは不可能だからだ。
それは彼も百も承知の筈。当然伏せカードの内容も。
その証拠に彼の闘志は熱く燃え盛っている。
「《ユナイト・ヴァニッシュ》、使うしかねぇよな。だが真の切り札は別にある!最後の《ブーストアップ》を発動!」
「2枚の《ブーストアップ》だとっ!」
「まさか、俺もいきなりコイツが来ると思わなかったぜ。《ブーストアップ》を回収やサーチできるカードもデッキに入れているんだけどな」
これが自信の源という訳か。
「レベル9《ウォークライ・ヘラクレイウス》をダブルブースト!鋼を研磨せしは悠久の時!限界を超えた未来を示せ!ブースト召喚!レベル10《ガミルズ・レガシー:アルザスト》(ATK3500→4500)!イッツ、ビクトリータイム!」
明るい鋼まるで日緋色のような金属のモンスターだ。
レベルは最高クラスの10。今までとは格が違う。
「《ガミルズ・レガシー:アルザスト》のブースト召喚成功時、相手フィールド上のモンスターを全て破壊し、破壊したモンスターの中で最も攻撃力が高いモンスターの攻撃力に2000を加えたダメージを与える!『ディストーションレイ』!」
「伏せカード展開!」
「《名匠ガミル》が墓地にいる場合、このカードは破壊されず、モンスター効果は無効にならない!」
ここでも《名匠ガミル》か。どれだけ宗武さんの思いが強いんだ。
《ガミルズ・レガシー:アルザスト》
レベル10/地属性/戦士族・ブースト・効果/ATK3500/DEF3500
レベル8か9の地属性ブーストモンスター
①:このカードがブースト召喚に成功した場合に発動する。相手フィールド上のモンスターを全て破壊し、破壊したモンスターの中で最も攻撃力が高いモンスターの攻撃力分に2000を加えたダメージを与える。
②:自分の墓地に「名匠ガミル」が存在する場合、このカードの攻撃力は1000アップし、このカードは破壊されず、モンスター効果は無効にならない。
(ブースト素材を持つブーストモンスターは自分のスタンバイフェイズ時にブースト素材を残してEXデッキに戻る。)
「
久我凍也LP2500→100
「ダメージ軽減カードだとぉ!」
「これで首の皮が繋がった。そして、《コールディング・フェンリル》が墓地に送られた事で、効果を発動!《ウォークライ・メテオロス》を除外し、相手の攻撃宣言を禁止する!『ジェネラルウィンター』!」
「くっ、ターンエンドだ」
ジョナス宗武 LP300
場:《ガミルズ・レガシー:アルザスト》ATK4500
手札:0枚
俺の手札は0枚。ここが勝負所だ。
このターンであの《ガミルズ・レガシー:アルザスト》を打倒しなけば、俺に勝利はない。
「俺のターン!ドロー!」
来たか!
「魔法カード《サルベージ》を発動!墓地から《ベアルクティ・ミクビリス》と《ベアルクティ・ミクポーラ》を手札に加える」
「ここで手札回収か。ユナイトモンスターの展開につなげつもりか?」
「《ベアルクティ・ミクビリス》を墓地に送り、《ベアルクティ・ミクポーラ》(レベル7 DEF2000)を特殊召喚!更にモンスターの特殊召喚時、《一点着地》の効果で1枚ドロー。モンスターを特殊召喚したことでプレイヤーカードにユナイトカウンターを1個のせる。更にデッキから《ベアルクティ・ミクタナス》を手札に加える」
「ユナイト召喚を狙うつもりか。だが、俺の《ガミルズ・レガシー:アルザスト》はその程度では超えられないぞ!」
「それはどうかな。手札を1枚捨て、ユナイトカウンターを2個取り除いて、《アームドナイト ロウオウ》の効果を発動する。このカードの攻撃力以下のユナイトモンスター、《コールディング・フェンリル》を装備する!」
《アームドナイト ロウオウ》ATK3000→5400
「攻撃力5400!ユナイトモンスターは2枚装備できるのか!?」
「これで終わりだ。プレイヤーで《ガミルズ・レガシー:アルザスト》を攻撃!」
「クッソ・・・!俺の負けだ!」
ジョナス宗武LP300→0
———
「皆様、お疲れ様でした。今日の交流会はここで終了になります」
最初のテーブルデュエルでの後、彼らはデュエルディスクを使ってデュエルを幾度か行った。
久我さんがあのプレイヤーカード、《アームドナイト ロウオウ》のカードを使ったのはあの時だけだった。
「こっちの2勝3敗か。凍也の方が1枚上手ってことか」
「謙遜しなくていい。実力は互角だろう。次戦えば、負けるのは俺かもしれん」
「いいや、最初のデュエルの時のプレイヤーカードだったら、俺は完全に負け越していたんじゃないか」
「そうか・・・」
久我さんはどこか納得していない様子だ。
「・・・お前さん、自分の実力に満足していないようだな」
「俺は、より高みへ登らなければなかないからな。お前だってそうだろう」
ジョナスは呆けた後、肩をすくめる。
「まあな、俺も勝たなきゃいけないヤツがいる。そういや凍也は武者修行しにきたって言っていたよな。アリサ、お前あの人を呼び出せないのか?」
「チャンピオンですか。彼は休暇中ですからどうでしょう。それにこのプログラムは情報統制をしながら行っているモノ。外部の人は中々呼べないですよ」
「実質身内だと思うんだがな」
「連絡を取ること自体はできますから考えておきます」
それに・・・、いずれ都市対抗戦もあるでしょうからね。
「本当か!」
「試しに連絡を取るだけです」
「それは助かる」
彼は私達に礼を伝え、解散となった。
次の日、チャンピオンも駆けつけ、交流会は大いに賑わった。
特に呂洞大師範が無茶苦茶やっているのが印象的だった。
まさかチャンピオンがツッコミ役に回るとは思わなかった。
久我さんは帰りの際、『得るものはあった。2日間ありがとう』と伝えソクカシティを後にした。
《ユナイト・ウィッシュ》
通常魔法このカード名は1ターンに1度しか発動することができない。
①:プレイヤーカードにユナイトカウンターを2個のせる。
《ユナイト・リバイブ》
通常魔法
①:自分の墓地のユナイトモンスター1体を選択して発動する。そのモンスターをプレイヤーに装備するか、自分フィールド上に特殊召喚する
通常魔法
このカード名の①効果は1ターンに1度だけ、発動することができる。
①:自分のデッキから「ユナイト」罠カード1枚を手札に加え、ユナイトカウンターを1個得る。
通常罠
このカードはユナイトカウンターを1個取り除く事で手札から発動する事もできる。
①:相手フィールド上のモンスター1体を対象として発動する事ができる。そのモンスターのモンスター効果はターン終了時まで無効になる。
レベル8水属性獣族・ユナイト・効果ATK2800DEF2200/装備ATK+2400
レベル5以上のモンスター2体+ユナイトカウンター3個
モンスター効果
このカード名の①・②の効果はそれぞれ1ターンに1度、発動する事ができない。
①:自分のバトルフェイズ開始時に発動できる。相手フィールド上の全てのモンスターの攻撃力と守備力は半分になり、モンスター効果を発動できない。このターン、このカード以外のモンスターは攻撃できない。
②:このカードが相手によってフィールドから離れた場合、相手フィールド上のカードを1枚選び、除外する。このターン、相手は攻撃宣言できない。
ユナイト効果
①:1ターンに1度、装備プレイヤーが攻撃するダメージステップ時、自分のデッキの上からカードを1枚めくり、そのカードを公開して発動する。公開したモンスターのレベル×100ポイント、装備モンスターの攻撃力がアップし、めくったカードを手札に加える。
プレイヤーカード ATK 0
①:手札または墓地から自分フィールド上にモンスターが召喚・特殊召喚される度、このカードの上にユナイトカウンターを1個のせる。この効果は1ターンに4度まで発動する事ができる。
②:自分はEXデッキからメインモンスターゾーンにモンスターを特殊召喚できない。
③:ユナイトモンスターを装備している自分のターン中、このカードの攻撃力は500ポイントアップする。
④:1ターンに1度、手札を1枚捨ててユナイトカウンターを2個取り除き、墓地からこのカードの攻撃力以下のユナイトモンスター1体を選択して発動する。そのモンスターをこのカードに装備する。この効果で装備したモンスターはターン終了時まで破壊されない。
というわけで、オリジナル召喚法同士の対決でした。
やっぱりオリジナル召喚は実際に書いてみると、躍動感が違いますね。