ほむらside
「魔女狩りをするわ。」
まどかとキュゥべえの出会いは阻止できなかった。
なら次の手を打つだけ。
『さっき邪魔しに入ったアレかな。』
「そう。行くわよ。」
『一つ提案してもいいかなマスター。まずは情報交換をもう少ししよう。その方が上手く僕も動けるからね。』
…少し焦っていたのかしら。
反省は必要ね。何度繰り返しても、行動が変わらなければ結果も変えられないもの。
「そうね。何から聞きたい?」
『まずマスターの行動指針や大まかな目標とその優先順位。
そしてキュゥべえ、と巴マミ、美樹さやか、それに鹿目まどか。』
「目標と優先順位。そうね、
最終目標が鹿目まどかの魔法少女化の阻止。
そのために最悪の魔女『ワルプルギスの夜』の打倒。
加えて巴マミ、美樹さやか、鹿目まどか、後から出
てくる佐倉杏子の生存といった所ね。
後で詳しく話すけど魔法少女化はキュゥべえと契約する事で行われる。
そしてあなたの力がどれほどかはわからないけれど……私だけでワルプルギスの夜を倒すのはかなり難しい。つまり私以外の魔法少女を最後まで残さないとワルプルギスの夜は倒せない。
まとめると優先順位はこうなるわ。
①鹿目まどかとキュゥべえの契約阻止
②魔法少女の生存
③ワルプルギスの夜打倒。」
『理解したよマスター。次はキュゥべえと魔法少女達について教えてくれるかな?』
「キュゥべえとは今の人間より遥かに高度な技術を持つ地球外生命体。
正式名称はインキュベーター。人間の感情からエネルギーを得て、エントロピーの増加による宇宙の熱死を止めようとしているわ。
そしてその人間から感情からエネルギーを得る手段こそ魔法少女と魔女。
魔法少女の希望が絶望し魔女になる時生まれるエネルギー、それを狙ってキュゥべえは魔法少女の契約を人に迫るわ。なんでも一つ願いを叶えるという奇跡と引き換えに。」
『なるほど分かったよ。それで強い因果を持つ鹿目まどかが狙われる事になったんだね。魔法少女の生存と言うのが引っかかるねぇ。マスターの知る限りここにいる魔法少女達はどんな原因で居なくなったんだい?』
「魔法少女が死ぬのは一つ。このソウルジェムというの物質化した魂が汚染されるもしくは砕かれる事。
そしてソウルジェムというのは魔法を使う事で濁り、また絶望する事でも濁るわ。この汚濁が限界にまで達すると反転して魔女化。
ソウルジェムの破壊は魂の破壊を意味する。よって砕かれるとそのまま抜け殻になったみたいに死ぬ。
魔法少女の少女としての肉体は、あくまで外付けのハードウェアに過ぎないのよ。」
『
「ヘブンズフィール?」
『僕らは魂の物質化をそう呼ぶのさ。全ての人間が魂だけの存在になれば肉体の
「今の私を見てそう思うのかしら。」
『さぁどうだろうね。厳密に突き詰めればそれはきっと別物だし、何より終わりがある時点でヘブンズフィールたりえないからね。』
『話を戻そうかマスター。次は誰にどんな危機が起こるのかだね。』
「これはその都度話すわ。行動が変わればその後も変わる。今全てを話しても意味は少ないの。………それに、話したところで」
ーー今まで誰も真実を受け止められなかったわ。
『それがマスターが他の魔法少女に真実を受け止めないわけなんだね。』
多分今の私の顔は、まどかには見せられない。
魔女狩りの夜が始まる。
調べて初めてわかった事。
エントロピーというのは増加しかしないが、それを止めるためにはエネルギーを外から加える必要がある。
しかし宇宙が外からエネルギーを加えられる事はないので、キュゥべえがエネルギーを加えている。(止めないと宇宙全体が熱死)
なおエネルギー源は魔法少女の模様