甘雨と結婚したい人生だった者の妄想   作:むーしゃか

4 / 11
前回後書き書くの忘れました。はい。ごめんなさい。

だんだん短編じゃ無くなってきた。

幸卵
神の目
彼女が師匠に生き方を教わっていた時、「お前は何を望む」という問に対し”家族でいること”と答えた彼女の手には神の目が握られていた。




その青く澄んだ川は戯れることを知らない

「さようなら…っ」

 

涙を流しながら彼女は言う。

 

「……」

 

手を伸ばす。彼女を繋ぎ止めようと…

 

だが。

 

”また” 届かない

 

何度見た?

 

何度、掴めなかった?

 

何度、何度、繋ぎ止められなかった?

 

何度………繰り返すんだろう?

 

「おーい、大丈夫かー?」

 

また始まるのか…

 

ぺちぺちぺちぺちぺちぺち…

 

痛い、痛い、痛いー痛い?

 

重い瞼を開け、覚えのない景色に困惑し頭が回らない。

 

「あれ、ここは…どこだ?」

 

声を絞り出し痛みを与えた何者かに言葉を投げてみる。

 

「んぇ?ここは…璃月だけど…知らないのか?」

 

相手は会話が可能なようだ。良かった。だが、

 

「りーゆえ…?聞いた事ないな、それにしても、君達の服装異邦人かい?」

 

意識を無理やり覚醒させ、謎の2人組を認識。何者かを探る。

 

「そうだな…異邦人なんだけど、お前の方がよっぽど珍しい格好じゃないか?」

 

やはり異邦人…どう考えてもこの2人組の方がおかしいだろ…

 

「…?そうなのか?こういう服は普通だったと思うのだが…」

 

素直に思ったことを口にした。すると彼らは

 

「よく分からないけど…てあぁーー!!おい空!約束の時間もうすぐだぞ!!」

 

急に叫び出し、約束とやらがあるということだ。

 

「悪いけどオイラたち急ぐんだ、もし困った事とか何かあったら、あそこの港にいるから、探してくれ!」

 

確か約束とは、簡易的でも契約のようなものだったはずだ。確証が持てないので、記憶が薄いということにし、振る舞う。

 

「約束…?契約のことだろうか?よく分からないが、承知した。助けてくれたのかすらも分からないが、謝辞を。」

 

感謝の言葉だけは延べ見送っていく。

 

「じゃあなー!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「なんだったんだろうか…彼らは」

 

どうせまた夢が始まるのだろうか…だが、先程彼らが指さした「港に」と呼ばれる場所は1度も出てきた覚えがない。

 

「行くあても無い。向かうとしよう。」

 

見覚えのある山。全く知らない島…岩?なんだあれ?

 

何も分からないまま、歩みを進める。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

なんだ…ここ…?

 

見た事のないほど高い建築物。

 

更には入り組んでいるのに建物として成り立っている。なんなんだ。ここ。

 

わけも分からずただ歩く。彼は道行く人々から怪奇の目で見られていることを知らない。

 

「…………ドコ…ココ…」

 

訳が分からない。

 

知らない槍持ってる人達に追われるし

 

段差ばっかりだし

 

岩が浮いて…それは別に珍しくもないか。

 

…疲弊感が凄い。

 

「……あれは。」

 

フラフラ〜っと歩く寒くもないのにコートを前開きで着る少女。

 

だが気になるのは。彼女の首元にあるマフラーと頭の角らしき装飾。

 

「俺の…マフラー。」

 

あの時。何処かに飛ばされた。大事なマフラー。

 

「ん〜?」

 

じっと見ていたら。目が合ってしまった。

 

「君は……甘雨の知り合いかい?」

 

笑顔を作り質問をする。

 

「お母さんを…知ってるの?」

 

薄目だった目が開き、黄色の瞳孔を覗かせる。

 

「…母さん…か。」

 

お母さん…と。確かにそう言った。

 

ならば、もう誰かの伴侶となり、幸せに暮らしているのだろうか。

 

 

「大切に…してあげてくれ。」

 

笑いかけ、その場を去る。

 

「うん……結局誰なんだろう?」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

玉景台・月海亭前広場

 

少し休もうと思い、槍を持った人々にバレないよう隅に逃げ込む。

 

「おや……?珍しいこともあるものだねぇ」

 

胸がキュッとなり恐る恐る声の主を見ると

 

お婆さんがいる。

 

「はぁ…どうしまし…!?」

 

「幻覚でも見ているのかねぇ。あの時いなくなっちまったもんかと思ってたよ。」

 

ゆっくりとこちらに近づいてくる。

 

俺は、このお婆さんを、、知っている。

 

「まさか…忘れてしまったのかい?あんたも、時には流されるのかねぇ…」

 

「えと…」

 

やっべ、名前が…

 

「まぁ、ピンばあや、とでも呼んでおくれ。」

 

「あ、はい。ピンさん」

 

いつの記憶だろう。てかこの人夢にも全然出てこなかったしなぁ。

 

「いたぞ!あいつだ!!」

 

「不味い…見つかったッ!」

 

槍を持った方々が来た。逃げ疲れたこともあり。右手に元素の力を…

 

「私の知り合いがお騒がせしたようで、申し訳ないねぇ…」

 

「え?」

「え?」

 

「山を超えた向こうの田舎の方から、わざわざ逢いに来てくれてねぇ…この町のルールも、全く理解してないみたいなんだよ」

 

「はぁ…そうでしたか。無事合流出来たことは何よりですが、皆さんの迷惑になることだけは、遠慮いただきたいということは、忠告しておきます。では。」

 

「助かった…ピンさん」

 

緊張の糸がほぐれ、地面に座り込む。

 

「いいのよ。貴方に確認したいことがあってね…」

 

そう言うとピンばあやはこちらを見て、問うた。

 

「魔人戦争から何年経っているか、覚えているかい?」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

信じられないことを聞いた。

 

璃月というこの港。最大の貿易港?

 

岩王帝君が、仙人達が導く時代が終わり人々が導く時代になったこと。

 

あの時から。数千年も経っているということ。

 

訳が分からないね。

 

「夜叉も…もう…そうか。」

 

(でも、岩神がいなくなってしまっては…俺との契約はどうなってしまうんだろう)

 

「気に病むことは無いよ。長い長い時間が過ぎていく度に無くなっていくものだ。私達は悠久の時間を生きてきたからね」

 

何も言えなくなってしまった。

 

「それに…」

 

「おばあちゃん、頼まれたもの、用意しといたよ。」

 

また見知らぬ少女が出た。

 

「うん?君は誰だい?」

 

そりゃそうか。

 

「この子は游潾。古い知り合いだよ」

 

ばあやが紹介をしてくれている。

 

「ほう。つまるところ…君も仙人ということなのかな?」

 

君もということは、この少女は仙人と面識…目の前のばあやも仙人だったか。気づくのが遅かったか。

 

「あんた、自己紹介を忘れてるよ」

 

「おっと、これは失礼した。私は煙緋。法律に関する仕事をしていてね。」

 

服装を整え微笑んだ。そして、懐から小袋を出し

 

「でおばあちゃん。これどうぞ。」

 

「迷惑かけるねぇ」

 

「いいのいいの」

 

微笑ましい光景を見ているようだ。

 

ふとばあやが

 

「いい機会だから、この子から今のこの場所について、簡単に教えてもらうといい。これから生きる為にも知っておいた方がいいじゃろう。」

 

「いいのか…?確かに、お願いしたいところではある。」

 

煙緋、と呼ばれる少女は本を開き…

 

「うん。空いているようだから教えてあげよう。この璃月のルールについて。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「勉強になった。ありがとう。」

 

少女に頭を下げる。

 

「いいの。気にしないで。いつでも頼ってくれて構わない。」

 

優しいな。装いまで新しくしてもらってしまった。マフラーがないのが違和感だが。

 

「游潾、あなたは、これからどうするんだい?」

 

…これから…か。

 

彼女が幸せなら俺はそれでいい。旅にでも出るか。また。世界を回ろうか。

 

「旅に…出ます。」

 

するとばあやは驚いていた。

 

「甘雨には会わないのかい?あの子も喜ぶと思うわ…」

 

澄んだ顔で言う。

 

「彼女には子供もいますし、今更俺が出てきたところで。邪魔なだけでしょう。」

 

今度はばあやが疑問符を浮かべるような顔をしていたが

気にせず別れを告げた。

 

「ばいば〜い」

 

「あの子は何を言っておるんだろうか…?」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「おやおや〜?私以外にも招待されたお暇な方々がいらっしゃいますなぁ〜」

 

「お前は!!って…なんだ胡桃か…」

 

パイモンが若干呆れている

 

「酷いな!?そんなにガックリさせることした覚えないんだけど!?」

 

胡桃は相変わらずのようだ。突然出てくることも多い。

 

「というか、胡桃また会ったね。」

 

空が何気ない言葉を発した時

 

「また?私達最近会ったっけ?」

 

「?」「?」

 

空、パイモン、胡桃、甘雨の頭に?が浮かぶ。

 

「え、でもたしかに昨日…なぁ甘雨?」

 

パイモンが甘雨の方を見ると椅子に座った甘雨がこくこくと頷く

 

「えっ、少なくとも絶対に甘雨ちゃんとは会ってないと思うよ?まさか君たち本当に幽霊と…」

 

どこからかライトが胡桃を下から照らす。

 

どろどろ〜と胡桃が不気味な笑みを浮かべていた。

 

「ウピャァー!?怖いこと言うなよ…」

 

パイモンが空の後ろに隠れる

 

「あっははー!冗談冗談!!とも言いきれないんだけどね。…その私になんて言われた?」

 

と冗談交じりのにっこりとした表情から一転真剣な顔をして話す。

 

空とパイモンが甘雨の方を見て、事を説明する。

 

「游潾…さんね…で、おまけに生霊説があると。」

 

「どうなんだ?」

 

不安そうな顔でパイモンが聞く

 

「游潾さん…見た目の話を聞く限り私は見た事ないけど。甘雨に生霊が付いてるのはあながち間違いじゃないね。」

 

「え?」

 

「確か…あの…渦の魔人…だっけ?群玉閣が落ちちゃって〜ていう時。あの時くらいまではあなたのそばにいたんだけど…今は居ないみたい。この事からひとつの憶測に過ぎないけど…」

 

「…あの時…死んじゃったってこと?」

 

口を閉ざしていた幸卵が俯いたまま言った。

 

「そうだね。それはありえる話だし、とにかく私も…」

 

「堂主、すまない。お待たせした。」

 

入口から一人の男が顔を出した。鍾離だ。

 

「おっきたね客卿くん。待っていたよ!」

 

「鍾離じゃないか!!久しぶりだな!」

 

「旅人、まさかこんなところで会うとはな。」

 

「うん。久しぶり!」

 

久しき友人と挨拶を交わす。

 

グウォパーが椅子を押してきてくれ、「ありがとう」と、腰を下ろす。

 

「おぉ〜ししょー。おひさしゅーございます〜」

 

俯いていたから心配だったのだが、元の口調に戻っていたのを見て少しだけ安心した。

 

「ご無沙汰しています」

 

「甘雨に幸卵。久しぶりだな。」

 

親子も繋がりがあるようで……とパイモンと身を寄せ相談開始

 

(あれ、甘雨と幸卵って鍾離が岩王帝君ってこと知ってるのか?)

 

(稲妻に行く前に話した時、一部の人間と、仙人には伝えたって…)

 

(甘雨ってややこしい立場にいるよな…仙獣の血が流れてて、人と変わらないような生活してるだろ?)

 

(でも甘雨と岩王帝君て、凄く古い契約があるんだよね?伝えてないなんてことあるのかな…?)

 

(うぅ…今考えてる事じゃないし、正面から聞く事も出来ない…今度時間があったら聞こう…)

 

帝君と半仙獣とその娘は何事も無くただの雑談話をしている。

 

「して旅人、旅は順調か?」

 

ふと鍾離がこちらを見て、決まり文句のような台詞を吐いてくる。

 

「前話した稲妻のとこから…何も進展してない。」

 

予想通りだったのかフッと笑い

 

「行き詰まった、ということか。だが、時に立ち止まることも良いだろう。生き急いだとなっては失うものも多い。」

 

どこか遠い場所を見て、茶を啜っている。

 

「幸卵も、何か進展はあったか?」

 

「……行秋さんに文献を写したものを頂いたけど…それ以外は特に…いつも通りだった…」

 

幸卵がマフラーをギュッと握り消えそうな声で返答する。

 

「そうか。」

 

「え?幸卵も旅をしてるのか?」

 

純粋な疑問。ただ、今聞くのは間が悪かったか?

 

「お父さんの…手がかりを探してるの。このマフラーしか、ないから。」

 

存外に重い話でした。ごめんなさい。

 

「みんなー!お待たせー!新作のころっけだよー!お肉が入って無いやつもあるから!植物油で揚げたから安心してね!」

 

暗い雰囲気をかき消すように香菱とグウォパー、胡桃がお皿を持ってくる。

 

胡桃、いないと思ったら手伝ってたのか。柄にもなさそうな、、

 

「空くん、キミ今とんでもなく失礼なこと考えてなかった?」

 

顔を近付けられじと〜っと目を向けられた。

 

……恥ずかしくなってそっぽを向いた。

 

「あれ?照れちゃった?お〜顔赤いぞ〜」

 

からかわれ始めたから助け舟を…

 

「あつっ!?でも美味いぞこれ!」

 

無理そうなので諦めた。

 

「サクサクサクサクサク」

 

「はむっ」

 

……

 

「みんな、どうかな?」

 

香菱は緊張気味か、少しモジモジしている。

 

「美味しい」

 

「美味いぞこれ!」

 

「うん〜美味〜個人的にはこのソースが気になるなぁ〜合いすぎだよ〜」

 

「ふむ、これも美味い。外側がサクサクしていて、内側もホクホクだ。…揚げ方に工夫を加えたか?やはり流石だな。」

 

各々で感想を出す

 

「ほんと!?良かったぁ〜温度の低い油と高い油で二度揚げしてみたんだぁ!」

 

表情がパッと明るくなった。

 

(二度揚げ…そう言えば彼の得意料理は揚物だったか…彼はもう意思だけになってしまったが…あの時は本当に驚いた…)

 

「…お母さん?」

 

幸卵が心配そうな顔をしている。甘雨の方を見ると…

 

甘雨の目から涙が溢れそうになっていた。

 

「え?あ…ごめんなさい…懐かしくって…すごく、美味しかったです。」

 

 

 

”肉と…野菜を混ぜたやつを揚げてみたやつだ!俺自慢の……え?肉ダメなの?まじか、、、じゃあこの大豆を肉みたいにしたやつだ!これなら食えるだろ?味が肉って…ええ〜…”

 

初めて彼が作ってくれた時のことをまた思い出してしまった。

 

久しく揚げた食べ物は口にしていなかった。

 

彼の料理は出来不出来の差が酷かったが、つい食べ過ぎてしまったこともあった。

 

また…食べられるだろうか…次は…次があるとしたら…幸卵と3人で…

 

 

 

会食(ほぼ試食会)を終え、個別に解散していく。

 

胡桃は「急用が出来てね〜」と鍾離を連れて行ってしまった。

 

甘雨も「仕事に戻りますね、楽しかったです!」と笑顔で仕事場に戻って行った。

 

ご馳走様〜と万民堂を後にし、幸卵と適当に港を歩くことにした……

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

考えないようにしていた。

 

寂しくなってしまうから。

 

恋しくなってしまうから。

 

ずっと頭に残る言葉も。

 

ずっと頭を過る笑顔も。

 

娘に会う度に、本当にどうしようもなかったのか。

 

娘に…

 

「わぷっ」

 

考え事をしていたらぶつかってしまった。

 

「あ…申し訳ございません…余所見を……」

 

振り向いたその男性は見覚えのある顔だった。

 

「うん?大丈夫だ。汝…君も怪我はな…い!?」

 

「游……潾……!!」




おまけ。
幸卵キャラボイス



元素スキル2
避雷針!

元素スキル3
にょきっと!

元素爆発2
天道万象。なんちゃって…

元素爆発3
唯一、残されたものだから。

ダッシュ1
負けないよ〜

ダッシュ2
羊っぽく〜…めぇ〜

宝箱を開ける
ありゃ?これなんだ?

HP低下1
喉乾いた…水ぅ…

HP低下2
師匠は…こんな時…

戦闘不能1
ママ…わた…しは…

戦闘不能2
パパ…どこにいるの…?

戦闘不能3
渦に…飲まれる…

ダメージ
いったぁー?

重ダメージ
ごふぁぁー!?

チーム加入
父さんに…会えるかな

チーム加入2
幸卵の力が必要かな?

チーム加入3
楽しくやろうね〜


今日も元気に謎テンションで書いてたら長くなりました。

文章力無くて伝えられないし、絵も下手だけどキャラデザ…いります?

  • 絵が下手でも欲しい
  • 妄想するからいい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。