やはり俺が吸血鬼なのは間違っている。続 作:角刈りツインテール
↑『やはり俺が吸血鬼なのは間違っている。』の続編になります。それを見ていなくても本家の化物語と流れが同じになるだけなので一向に構いません。そんな感じで『ゆいモンキー』第一話スタートです。
001 そして俺の青春ラブコメは再び回り始める。
『一度怪異に遭った者は再び怪異に遭いやすくなる』
これは忍野のこぼした言葉で、それを聞いていたから多少の覚悟はあったのだ。
あったはずなのだが。
まさか———それが他人にまで及ぶなんて考えてもみなかった。
これは俺———比企谷八幡が地獄のような時間を乗り越えた頃の話だ。
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「まじか……」
俺は担任の平塚先生によって板書された文字を見る。見間違えではないのかと何度も何度も確認するもそれが事実であることの証明にしかならなかった。
班長決め、という文字の横に班名が書かれており、その横には葉山を筆頭に陽キャどもの名前が連なっている。そこまではいい。いつも通りの光景だ。
そして本題はここからだ。聞いて驚け見て驚け。
そのメンバーのなかに俺の名前があったのだ。
デジャブである。
「平塚先生……これは一体どういうことですかね」
「ん?あぁ、それは数週間サボった挙句授業中睡眠をとっていた君への罰だ」
「一つ。サボりではありませんインフルです。二つ。えーーーっと……」
弁解の余地がなかった。先生の目が痛い。
「とにかく俺は班長なんてしませんよ」
「おいおい比企谷。この時期にインフルとかないだろ?つくならもっとマシな嘘をつけ」先生は深いため息をついた。「……まぁ、お前の目を見たらなんかあったってことくらいは分かる。妹関連か?というわけでこれくらいで許してあげる私の優しさに感謝しろよ」
そう言って拳を天高く突き上げながら去っていった。なにわら海賊団だよ。あんたとソウルメイトになった覚えはねぇんだけど……。
ていうか俺の目どうなってんだ?更に腐ってたりするのだろうか…あとでトイレで確認しとくか。
「あ……ヒッキー」
呆然としていた俺に話しかけたのは由比ヶ浜だ。なんていちいち言う必要もないだろうけども。この世界で俺をヒッキー呼ばわりするのはこいつだけだ。
「えっと、その、なんていうか……よろしくね?」
そう言うだけ言って陽キャグループへ戻って行く。ひゅーひゅー、と騒ぎ立てているのが聞こえるが無視して俺も席へ戻る。
俺と由比ヶ浜は付き合っている。
……なんて一言で言い表せるほどに単純な関係ではないのだが、詳しくは前作をご覧いただこう。
ちなみに俺と由比ヶ浜の噂は何故かすぐに広まった。
いやそれにしてもだろ。なんでたった二日間でこうもバレるんだよ。
閑話休題。
あの地獄を乗り越え、土日を満喫しての(溜まりまくっていたプリキュアの録画を見まくった。小町に引かれた。)月曜日だったのだがどうも疲れが取れておらず、3限目で総合学習の時間なんて無意味な時間がやってきたからさて寝るかと思ったらこの有様である。我ながら滑稽だ。吸血鬼時代はいくら睡眠不足でもこんなことならなかったんだけどなぁ、とあの時間に思いを馳せる。別に戻ろうなんて思わんが嫌いではなかった。だから俺は。
キスショットを助けたのだ。
……あ、今はキスショットじゃないのか。
———吸血鬼の搾りかす。
———俺が生かしてしまった、人間でも吸血鬼でもない何か。
まぁとにかく授業中の昼寝に対しての言い訳をさせてもらうと俺は久しぶりの人間生活に慣れていなかったのだ。体の退化に頭が追いついていない。まぁ勿論それを先生に言うつもりはないものの、やはり不服なものは不服である。ふふふ、いつか先生にぎゃふんと言わせられる時が楽しみだ…なんてニヤけていたら横から女子の小さい悲鳴が聞こえた。俺に対してのものではないと信じたい。
…….閑話休題。何回すればいいんだよ。
うちの学校の修学旅行は自分のクラスのメンバーで構成された3人班だ。ちなみに読者諸君はご存知ないと思うので述べておくが俺は生粋のぼっちなので友人は片手で数えられるほどしかいない。少なくともこのクラスに会話できる人間は2人だけだ。他クラスを含めると4人ほどだろうか。見ろ、もはや片手でさえ余っている。
1人は由比ヶ浜結衣。
では、もう1人はというと———
「八幡」
おっと、噂をすれば。
彼女……いや、彼こそが俺の数少ない友人であり唯一無二のマイエンジェル・戸塚彩加である。
そんな感じでスタートです。感想・評価などお願いします!
ちなみに
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前作から見てる。
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続から見てる。