ガンダムZZって作品の世界に転生してきたプル似のTS転生者だけど、ヤザンとかいう人にゼータ強奪を持ちかけられてます~ガンダムZZ別伝   作:ひいちゃ

11 / 31
前回の元ネタは、Gのレコンギスタ第8話『父と母とマスクと』からでした!
当たっていましたか?


Act.11『マリハ、発進!』

 アクシズでの騒動の数日後、オレとリィナとプルを乗せたミンドラをはじめとした、三隻からなる小艦隊は地球圏へ向けて出発した。

 聞くところによると、この艦隊は、ネオ・ジオンと改名したアクシズの地球侵攻作戦の先鋒として、本隊の出撃に先駆けて地球に降下し、ジオンの残党と交渉したりしながら、地球連邦の首都、ダカールに向かう、とのこと。

 ちなみに出発の頃には軟禁処分は解け、またある程度自由に歩き回れるようになった。

 

 あと、本隊は一か月後に出発するとのことだ。

 

 さて、そんな中ではあるが、オレ(とリィナ)はといえば……。

 

「はい、今日もいい感じですよ、マリハさん」

「はい、先生、ありがとうございます」

 

 今日も今日とて、メイド講習である。(リィナはレディー教育)

 

 ほぼ毎日メイド講習を受けていただけあって、メイドとしての技能もだいぶ上がってきたように思う。いっそこのまま、戦うメイドを目指すか?

 

2:名無しのオールドタイプ

そんなこと言ってると、招くからやめとけ。

 

 いや、本気で戦うメイドもいいと思ってるんだけどなぁ。ナイフを両手に持って大立ち回りを演じるメイドってかっこよくね?

 

* * * * *

 

 そのころ、ミンドラのブリッジにて。

 

「オウギュスト・ギダン。エンツォ大佐の件ではよくやってくれた」

「いえ、グレミー様の部下として当然のことです。それに、年端もいかぬ少女を誘拐または殺害しようとする者を放っておくわけにもいきますまい。アクシズの名誉に関わりますからな」

 

 オウギュストの言葉に、グレミーは苦笑した。『年端もいかぬ少女』を、アクシズの戦略や自分の野望のために使おうとしている自身への皮肉のように感じられたからだ。

 

「その通りだな。せめて子供は大切にしなければならん。だがこれで、ハマーン様の信任も厚くなっただろう。少しは私の歩む道も明るくなってきたかな」

「そうかもしれませんが、そう思いながら歩く足元に、思わぬ小石が置いてあるもの。お気をつけください」

「確かにな」

「ましてや、我々が進む航路の途中には、ティターンズの残党たちが伏せているとの情報もあります。そのような小石に足元をすくわれては、せっかく築き上げてきたものや、生命そのものが台無しになろうというものです」

「うむ」

 

* * * * *

 

8:ジャンク屋ネキ

なるほどな。向こうの政治家たちとの晩餐会やらパーティに参加することになる、と。

 

9:名無しのオールドタイプ

あぁ。それで、リィナにレディー教育をさせたってことやな。ここで連邦の政治家たちに良い感情を持たせとけば、その後の交渉もうまくいくだろうからな。

 

10:名無しのオールドタイプ

まぁ、パーティとかで色々予備交渉のカケラみたいなのをするのは、現実世界でもあったことだからな。

 

11:名無しのオールドタイプ

問題はそれに参加する政治家たちが腐敗しまくってることなんだがな。リィナ曰く、「皆嘘をついてる。心から笑っている人なんて、此処には誰も居ない」っていうぐらいだから。

 

12:名無しのオールドタイプ

まぁ、そんな奴らだからこそ、ネオ・ジオンとの交渉に応じて、サイド3を明け渡したんだが。

 

13:名無しのオールドタイプ

現実日本の政治家よりよほど腐ってるからな。それにリィナがショックを受けないかが心配なんだが……というかネキも大丈夫か?

 

14:ジャンク屋ネキ

まぁ、前世で政治家たちの色々は見てきたからな。ある程度耐性はついてる……と思いたい。心の中につばを入れるツボでも用意しとくわ。

 

15:名無しのオールドタイプ

そんな連邦の腐敗政治家たちにショックを受けるであろうリィナを支えるのもネキの役目やからな。しっかり自分を持つんやで。いざとなれば俺たちが支えてやるから。

 

16:ジャンク屋ネキ

おう、ありがとな。

……ん、の爆発音? 敵襲か?

 

* * * * *

 

アクシズの先遣艦隊に対して向かっていく謎のMS部隊。

そのうちの一つ、バーザムに乗った隊長格の男が言う。

 

「ついに相まみえたか。今日ほど射手座に生まれたことをありがたく思ったことはない! 行くぞ、ジャミトフ閣下を暗殺したネオ・ジオンを一隻、一機、一人たりとも生かして返すな!」

 

 そして、敵襲の警報が鳴り響くミンドラのブリッジ。そこでグレミーがオペレーターに問いただす。

 

「敵は?」

「はい。ハイザックやマラサイ、バーザムなどティターンズのMS(モビルスーツ)が主な模様!」

 

 うなずくグレミーに、オウギュストが言う。

 

「どうやら、ティターンズの残党のようですな」

「言えば招くとはいうが、本当に招いてしまうとはな。アリアス隊に迎撃するよう命じろ」

「はっ」

 

 そして、ミンドラはじめ各艦からも、ガザCやガザDから構成されるMS隊が発進していく。

 しかし、やはり練度の低さから、先遣艦隊側は数で劣るはずの残党に苦戦し、戦線は拮抗していた。

 

 だが、その中でも、艦隊のMS隊隊長、アリアス・モマの活躍は目を見張るものがあった。愛機である、バウの量産型を駆り、ビームライフルでハイザックを撃ち抜き、またある時はマラサイにビームサーベルを振り、腕を斬り落とすなど、目をみはる奮闘を見せる。

 彼の活躍もあり、先遣艦隊のMS隊は、残党軍に対し、苦戦しながらも互角に立ち回っていた。

 

* * * * *

 

21:ジャンク屋ネキ

アクシズのMSパイロットたちも、なかなかやるもんやな。

 

22:名無しのオールドタイプ

金ぴか大尉のメガバズーカランチャーで、他の雑魚もろともベテランも吹き飛ばされたとはいえ、ベテランが全員吹き飛ばされたわけじゃないしな。

 

23:名無しのオールドタイプ

実際、マシュマーも結構強いしな。性格があれだったから、原作でもこちらでも、ジュドーたちにボコられてたけど。

 

24:ジャンク屋ネキ

マシュマーさんかぁ……。どうなったのかな。自ら強化に志願したと聞いたけど……。

 

25:名無しのオールドタイプ

おや、そうなんか。確か原作では自ら志願したか半ば無理やりされたのか判然としなかったが。

 

26:ジャンク屋ネキ

うん。グレミーの言うところでは、「甘さを消し去るために自ら強化に名乗り出た」って話だった。

 

27:名無しのオールドタイプ

あの兄ちゃんも、ネキとの会話で思うところあったんかなぁ。

 

28:名無しのオールドタイプ

話を戻すけど、あのバウもなかなかやるよな。確か、アリアス・モマの機体だったな。

 

29:名無しのオールドタイプ

だよな?

 

30:ジャンク屋ネキ

あぁ、確かそのはずや。

 

31:名無しのオールドタイプ

本当に鮮やかな戦いぶりやな。

 

32:名無しのオールドタイプ

そういや思い出す、彼がプルをボコボコにして重傷を負わしたのを。

 

33:ジャンク屋ネキ

マジか?

 

34:名無しのオールドタイプ

あぁ。攻めてきたのはプルのほうからだったけどな。(その時、プルはエゥーゴにいた)

 

35:32

でも重傷を負わしたことは許せん。あれがなければプルは、プルは……。

 

36:ジャンク屋ネキ

だ、大丈夫か? 安心してくれや。オレがそんなことにならへんように気を付けるからな。

 

37:32

うぅ、頼むでネキ。ワイの前世での無念を晴らしてクレメンス……

 

38:名無しのオールドタイプ

なんだ、この変にしんみりした雰囲気は。

 

39:ジャンク屋ネキ

まったくや……ん?

 

40:名無しのオールドタイプ

ん、どうしたネキ?

 

* * * * *

 

「これは……!」

「どうした?」

 

 何かに気づいたブリッジオペレーターに、オウギュストが問いただす。そのオペレーターは、勢いよく振り返って答えた。

 

「反対方向からもMSです!」

「こちらは囮だったか。どうしますか、グレミー様?」

「うむ……プルは出られるか?」

 

 するとすぐさま、通信スクリーンに、パイロットスーツに着替えたプルの姿が映し出された。

 

「いつでも出られるよ! あいつらをやっつければいいんでしょ?」

「あぁ、頼めるか?」

「了解、了解!」

 

 そして通信が切れるとともに、キュベレイが発進していく爆音が聞こえた。

 それを見送ったグレミーがちょっと渋い顔をする。

 

「あの返事……またマリハに何かを吹き込まれたのか。あまりプルを染めるのはやめてもらいたいのだが」

 

* * * * *

 

46:名無しのオールドタイプ

おー、いよいよプルの出陣かー。

 

47:名無しのオールドタイプ

頑張れよプルー!

 

48:ジャンク屋ネキ

大丈夫かなぁ……。

 

49:名無しのオールドタイプ

まぁ、あの程度の敵、プル一人でおつりがくるやろ。

 

50:名無しのオールドタイプ

お、さっそくファンネルを展開したな。

 

51:名無しのオールドタイプ

お、さっそく一機撃墜か。やはりオールレンジは強いな。

 

52:名無しのオールドタイプ

あれ? でも、ちょっとファンネルの動きが鈍くね?

 

53:名無しのオールドタイプ

ほんとだ。サイコミュが不調なんかな? あれじゃ、ベテランやエースはとらえられんぞ。

 

54:ジャンク屋ネキ

……悪い! ちょっと席外すな!

 

55:名無しのオールドタイプ

おい、どこ行くんやネキ!

 

56:名無しのオールドタイプ

ネキって意外と、シスコンだったりするのか……?

 

* * * * *

 

「ふ、副長! 副長のドライセンが起動しています!」

「なんだと!? ドライセンに通信をつなげ!」

 

 動揺するオウギュストが通信士に命じると、すぐにスクリーンに、メイド服姿でコクピットに座るマリハの姿が映し出された。

 

「マリハ嬢! 何をするつもりだ!?」

『プルが苦戦するみたいなんです! ちょっと助けに行ってきます!』

「待て! やられるのがオチだぞ!」

『大丈夫です! プルが撃ち漏らして接近してきたやつを倒すだけですから!』

「しかし……! グレミー様……」

 

 オウギュストが『止めてほしい』という願いを込めて、グレミーを一瞥すると、グレミーはかすかに笑みを浮かべて言った。

 

「よい、行かせてやれ」

「しかし……」

「私も、彼女を戦わせたくはないのが本音だが、手が足りないからな。今は彼女の手も借りたい」

「了解しました……」

 

 そしてハッチが開いて、マリハの乗ったドライセンが出撃していった。

 

* * * * *

 

 そして宇宙に出ていくと、やはりプルは苦戦中であった。近づかせまいと、必死にファンネルで牽制したり、ビームガンを撃ったりしてるけど、やはり手練れが相手だときついみたい。

 

『う~、サイコミュの調子が悪いのかなぁ……。わーん、こっち来ないでー!』

 

 そしてついに、ハイザックの一機がキュベレイの目前まで迫ってきた。やばい!

 

 ドカッ!!

 

 オレはバーニアをふかして突撃し、そのハイザックに、ドライセンの喧嘩キックを喰らわせてやった。

 なぜだろう、オレの脳裏に、苦虫をかみつぶしたような、あるいは呆然としたような、オウギュスト副長の顔が浮かんだ気がした。

 

「プル、大丈夫か!?」

『マリハ!』

「無理はダメだぞ。接近してくる奴は、オレが応戦するから、ファンネルで遠くの敵を撃ち落とすことに集中して!」

『う、うん!』

 

 それで潮目が少し変わったようだ。プルはファンネルを飛ばして、まだ遠くにいる敵を迎撃していき、それをかいくぐって接近してきたやつは……。

 

「プルには指一本触れさせないよ!!」

 

 接近してくるマラサイに、両腕のマシンキャノンを浴びせて撃墜する。さらにハイザックが接近。そいつには、ビームトマホークを脳天にぶち込む。

 そうやって奮戦していくうちに、こちら側の敵MSはどんどん数を減らしていった。

 

 しかし!

 

『おのれ、我がティターンズの理想、お前たちに潰させるわけにはいかん!!』

 

 隊長機……いや、敵の隊長は反対側で戦ってるから、多分副隊長機かエース機か?……のマラサイが、こっちに向かってきた!

 

「弾圧者の手先が何を偉そうに!」

 

 そう言って応戦するものの、さすがは手練れ。付け焼刃のオレとはかなり違う。あっという間に、オレは防戦一方になった。

 そこに。

 

『マリハはやらせないよ!!』

 

 プルのキュベレイがファンネルで援護をして、そのマラサイの右腕を吹き飛ばしてくれた。

 

『小娘ごときがあああああ!!』

 

 小娘で悪かったな。オレはタイミングを計って……。

 

 ドカッ!!

 

 ビームサーベルで切りかかってきたマラサイに、またキックを炸裂! こっちはジュドーたちと過ごしてきた中で、喧嘩には慣れてる!

 そのキックの衝撃で、マラサイは大きく吹き飛ばされた。もっともこちらも、その衝撃で、脚の関節部に少しガタがきたっぽいけど。

 

「今だ、プル!」

『うん!』

 

 吹き飛ばされたマラサイに、プルがファンネルを浴びせて撃墜することができた。

 ふぅ、なんとかなったな……。

 

「大丈夫だったか、プル?」

『うん……ありがとう、マリハ。おかげで助かっちゃった!』

 

 そしてエースor副隊長が倒されたことで、ティターンズの残党は不利を悟ったのか撤退していったのだった……。

 

* * * * *

 

「よくやってくれた、マリハ。色々言いたいことはあるが、おかげでたすかった」

 

 ミンドラに帰還したオレは、さっそくグレミーにそう声をかけられた。一方のオウギュスト副長は、自分のドライセンの脚部にガタがきたことに涙目になっていたが。

 

「ネオ・ジオンのためにやったわけじゃないぜ。プルを助けなきゃと思っただけさ」

「そうか。できればこのままMS隊に入って戦ってほしいところだが……」

 

 そう誘ってくるが、オレとしてはそれは遠慮させてもらいたい。

 

「いや、それは勘弁してくれよ。プルやリィナを守るために戦うならまだしも、ジュドーたちエゥーゴと戦いたくはないんだ」

「そうか……」

「まぁ、ティターンズや海賊相手だったら、気持ち次第だけど出てもいいけど。嫌なら独房に入れてくれてもいいよ」

 

 身勝手な言い分だけど、本当にかつて仲間で親友だった人たちと戦いたくはないというのは間違いないオレの本音。オレとリィナは正規の隊員ではなく、客分みたいなものだから、それぐらいは大目に見てほしい。

 

「わかった。仕方ないが」

「よろしいのですか、グレミー様?」

「あぁ。彼女たちは、兵士として迎え入れたわけではないからな。戦いを強制するわけにはいかないだろう。むしろ、条件つきとはいえ、場合によっては戦ってくれるのをありがたく思うべきだ」

「はっ……」

 

 グレミーが話のわかる相手でよかったよ。できればこれからも仲良くやっていきたいところだが……そうはいかないだろうな。スレ民の話では、彼はこの後、ハマーンに牙をむき、エゥーゴとも戦うことになるという話だから。

 それでも、袂を分かつその時までは、仲良くしていたいものだ。

 

 そう思うオレを乗せたミンドラ艦隊は、ゆっくりと地球圏へと向かっていった。

 




ファンアート募集中であり升!

* 次回予告 *

相変わらず、ティターンズの残党さんはしつっこい。
今度は、大気圏突入寸前のところを襲撃ときた!

ミンドラのMS隊の皆さんも頑張ってるけど、そんな中アリアスさんが……。
えーい、敵だけど仕方ない!

次回、『ガンダムZZって作品の世界に転生してきたプル似のTS転生者だけど、ヤザンとかいう人にゼータ強奪を持ちかけられてます~ガンダムZZ別伝』

第12話『大気圏突入』

オレも、情がうつっちまったのかなぁ?

※次の更新は、3/6の予定です。

マリハの声、皆さんは誰の声で再生されてますか?

  • 本多知恵子さん
  • 本多陽子さん
  • 甲斐田裕子さん
  • 釘宮理恵さん
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。