ガンダムZZって作品の世界に転生してきたプル似のTS転生者だけど、ヤザンとかいう人にゼータ強奪を持ちかけられてます~ガンダムZZ別伝   作:ひいちゃ

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はい。前回の元ネタは、ガンダムW第30話の『リリーナとの再会』からでした。
いかがでしたか?

さて、今回はネタ回として一部で評判かもしれないタイガーバウムの話ですww

注意!
ボットンさんについて、ゴットンの誤りではないかと誤字報告してくる人がいますが、これは誤字ではありません。
ボットンさんは新キャラで、原作通りに戦死したゴットンの代わりに、マシュマーさんの副官になった、ゴットンの兄です。
詳しくはAct.20をチェック!
ということで、よろしくお願いいたします。




Act.24『敵地、タイガーバウム』

「これがタイガーバウム……」

「派手なコロニーだねー」

 

 そうつぶやくイーノに、率直に感想を述べるプル。

 確かにプルの言う通り、オレたちの目の前には、外壁を金の竜で飾った密閉型のコロニーが浮かんでいた。このコロニーはタイガーバウム、サイド3に所属するコロニーである。

 オレたちは、ムーン・ムーンの人たちや、民間船に乗った人々を降ろさせてもらうため、ここにやってきたのだ。

 

「旧世紀の香港とか、京都をモデルにしたコロニーだって話だぜ」

「いや、香港はともかく、京都はちょっとどころじゃなく違うだろ」

 

 モンドの話に、オレはそう突っ込んだ。本当に、京都の人達に謝れ、という感じだ。

 というかモンド、なんでそんなにオレに接近している。

 

 さて、そんな派手なコロニーであるものの、このタイガーバウムは、総監のスタンパという男の手腕により、戦いとは長らく無縁な状態が続いていたという。あのグリプス戦役にも巻き込まれなかったのだから大したものだ。

 よく見ると、確かにコロニーの周囲には、機雷が敷設されており、さらにネェル・アーガマの入港時にも武装にしっかりと封印を施すなどしっかりしている。これぐらいなら、無事に人々を降ろしてもらえる……か?

 

「平和のための必要経費だ! この少女たちはスタンパ様のためにいただいていく!」

 

 コロニーに入ると、ネェル・アーガマにやってきた係員がそう言い放った。

 へ?

 

「あーれー! たーすけてー!」

「ルーさん、実は結構楽しんでない?」

「助けてジュドー!」

「なんで俺じゃないんだよ!」

 

 ルーさんとエル、そしてムーン・ムーンの船や民間船に乗っていた女性たちが、引っ立てられていった。

 

 なんなの、これ? あれか? 帯を引っ張って、『あーれー!』とか言わされる奴なのか?

 

* * * * *

 

1:ジャンク屋ネキ

というか、ルーさんを始めとした女性陣が引き立てられていったんだが。

 

2:考察ニキ

いやまぁ、知ってた。

 

3:名無しのオールドタイプ

スタンパが実はとんでもない女好きってこと、先に教えておけばよかったな。

 

4:ジャンク屋ネキ

いや、それはいいんだが、お子様なプルはともかく、なぜオレが引き立てられなかったのか解せぬ。

『ぶー! お子様で悪かったね!』

だから怒るなって。ほら、ジュドーが怪訝そうな顔してるぞ。

 

5:名無しのオールドタイプ

まぁ、ネキは確かに外見はかわいい女の子なんだが、内面がなぁ……。

 

6:ジャンク屋ネキ

そんなこと言ったって仕方ないだろ。オレ、転生前は男だったんだから。

 

7:名無しのオールドタイプ

まぁ、それも運命と諦めれ。スタンパにつかまらなかっただけでもよしと思わにゃ。

 

8:ジャンク屋ネキ

複雑や……というか、ルーさんやエルが抜けたら、オレたち戦力がガタ落ちするんだが。それに、女の子の端くれとして、仲間の女の子たちがあんなことやこんなことをされるのは阻止したいし。

……ん、なんや?

 

* * * * *

 

 MS(モビルスーツ)デッキに出てみると、数人の少年たちが金属の棒を持って、整備員たちを威嚇していた。

 数人ほど、武器が金属の棒ごときでは整備員たちに勝つことはできないだろうが、その整備員たちも、脅されて大人しくしているというよりは、どうしたらいいかと戸惑い、硬直している模様。

 

「今からお前たちを人質にとるんだよ、さっさと外へ出ろ!」

「黙ってガンダム寄越せ!」

 

 なんかどこかで聞いたようなセリフのような声がするぞ。

 オレは心の中で、ジュドーに半眼を向けた。

 

 いやいや、それより今はこの状況をどうにかしなくてはなるまい。

 オレは拳銃を構えながら聞いてみた。

 

「お前たち、スタンパの手下か!?」

 

 すると、少年たちは、表情を厳しくして、顔をふりふりしながら言った。

 どうやら、彼と一緒にしてほしくないらしい。

 

「俺たちは、ただMSが欲しかっただけだ! 奴なんかの手下じゃない!」

 

 そこにジュドーが言った。

 

「MS手に入れてどうするつもりなの!」

「売って金にするんだよ!」

「そうでもしなけりゃ、税金払えないだろ!」

 

 おやー、またどこかで聞いたような動機が出てきたぞー?

 まぁ、税金を払うためというまっとうな動機の分だけ、ジュドーよりはマシだが。

 

 だがこれは、何か事情があるみたいだし、もしかしたら説得の余地があるかもしれない。

 

 そこで、打ち合わせのためにネェル・アーガマを訪れていたマシュマーさんが、一歩踏み出して説得した。

 

「少年たち、税金のためというのはわかるが、そのような手を短絡的に選んで、君たちの心は痛まないのかな? 例えその手でその場をしのぐことはできても、何かが痛むのなら、その手段は誤っているということだ。その場しのぎではなく、もっと別な手段を選ぶべきだろう。なんなら私たちも相談にのるぞ」

「うっ……」

 

 その説得を受けて、少年たちが言葉に詰まった。さすがマシュマーさんだ。これまでの経緯からか、説得力がある。

 オレたちも引き続いて説得してみることにした。

 

「なぁ、事情を説明してくれよ。MSを売ることはできないけど、もしかしたら助けになるかもしれないぞ」

「そうそう。困ったことがあったら、この魔法少女プルプルが助けになるかもよー」

 

 プルと一緒にそう説得する。

 というか誰だよ、プルに魔法少女ものを教えた奴は。

 

「本当か? 本当に助けになってくれるのか?」

「あぁ。必ずとは言えないけど、できることなら助けになるぜ。俺たちも元はと言えばお前たちと似たようなものだったからな」

 

 ジュドーからもそう説得すると、彼らは武器を降ろして事情を説明してくれた。

 

* * * * *

 

11:ジャンク屋ネキ

重税を課して、払えない者は、男だったら鉱山送り、女だったらスタンパのハーレム送りか……。なんか、テンプレの独裁者みたいな話だなぁ。

 

12:名無しのオールドタイプ

だな。俺も見て、中南米によくいそうな独裁者かよと思ったな。

 

13:名無しのオールドタイプ

奇遇やな。ワイはヒトラーかと思った。

 

14:12

ちょっと待て。ヒトラーは禁欲的で、ハーレムなんかは作ってなかったはずだぞ。今の発言取り消せ。

 

15:ジャンク屋ネキ

『あわわ、みんな、喧嘩はダメだよ~。プルプルステッキでおしおきしちゃうぞ☆』

だから、誰だよ。プルに魔法少女ものを教え込んだのは……。

 

16:考察ニキ

すまん、俺だ。

 

17:名無しのオールドタイプ

お前さんかい。

 

18:ジャンク屋ネキ

頼むから、プ〇キュアは教えないでくれよ。プルがあれにまで染まったら洒落にならん……。

それはそうと、これ、利害は一致してるんじゃね? オレたちはルーさんたち女性陣を取り返したい。子供たち(リーダーはルナンというらしい)は重税から解放されて、親たちを助けたい。

 

19:名無しのオールドタイプ

そうだな。そしてとどのつまりは、独裁者のスタンパを倒せば全て解決。アラブの春の後みたいになったら? 知ら菅。

 

20:ジャンク屋ネキ

『ねぇ、マリハ。知ら菅ってなに?』

プルは知らなくていいんだよ……。

『ぶー、いいもん。ジュドーに聞くから!』

お、おい、それはやめれって!

 

21:考察ニキ

まぁ、そうとなればやることはただ一つ。

 

22:名無しのオールドタイプ

レッツ革命!やな。

 

23:名無しのオールドタイプ

とはいうけど、どうするんや? 大人の男たちはみんな、鉱山に連れていかれて、子供たちにしかおらへんのやで。

 

24:名無しのオールドタイプ

子供たちだけで革命起こしても、すぐ潰されるだろうしな。……あれ、ネキは?

 

25:ジャンク屋ネキ

ただいま。ジュドーに『プルに余計なことを教え込まないでくれ』と怒られてた。

オレが教えたわけじゃないのに、理不尽だ……。恨むで、19。

 

26:19

悪い悪い。それで、革命を起こそうかって話になったんだが、どうする?

 

27:ラド

ネオ・エンドラからMS隊を出すわけにもいかないよな。被害が大変なことになりかねん。

 

28:名無しのオールドタイプ

まぁ、そりゃな。

 

29:ラド

マシュマー様だったら喜んで出しそうではあるけどな。というか出しそうな雰囲気だ。

ボットンさんが必死に抑えているが。

 

30:名無しのオールドタイプ

ということは、中に潜入してどたばたするしかないな。

 

31:考察ニキ

ということはあれか?

 

32:19

あれだな。

 

33:ジャンク屋ネキ

あれ?

 

* * * * *

 

「えー……この娘とこの娘は残せ。このひどいのはつまみ出せ」

「は、はい……」

「ありがとうございます」

「そ、そんなー」

「その声も嫌いじゃー!!」

 

 哀れにもジュドーは退場。

 

 というわけで、女装して潜入しようとしたオレたちだが、メイドをしていた経験をフル活用したオレと、素がよさそうなイーノはOKな一方で、やはり無理があったジュドーは、スタンパの部屋で叩きだされたのだった。

 ジュドーは泣き真似をしていたが、まさか本当に悔しかったのか……? 本当に泣き真似がリアルなんだが。

 

 まぁ、それは置いといて。

 

 部屋では、サラサさんがスタンパに説法をしているところだった。ラサラさんやルーさん、エル、他の女性陣も変なことをされた形跡はないようだ。

 なんだ、そんなに心配することなかったんじゃないか。

 

 と。

 

「そこの娘! 紅茶を入れてきてくれ!」

「あ、はい、ただいま」

 

 スタンパに優雅なカーテシーで答えると、キッチンへ行き、ティーセットをもって戻ってくる。

 そして、ミンドラで習った技を活かして、スタンパのティーカップに紅茶をいれると、ルーさんのそばに座る。

 

(マリハ、メイド姿、とても様になってるじゃない)

(へへ、捕まっていたころに、色々教わってね。それはそうと、ジュドーも潜入してるから、もう少し我慢しててくれよな)

(OK)

 

 そして、好色なスタンパをいなしながら、彼や兵士たちにメイドの技を活かしておもてなしをしていると……。

 

 ズズーン!!

 

 突然すごい揺れが館を襲った!

 

「な、なんじゃ!?」

 

 スタンパは突然の異変に大いに慌てている。窓の外を見ると、そこではジュドーが乗ってるらしいズゴックが、他のMS相手に戦っている。

 

「よしみんな、逃げよう!」

「OK!」

 

 その混乱に乗じて逃げ出す。その途中、戦闘が起こっているほうを見ると、ジュドーはなかなか奮戦しているようだ。だが、途中、アッガイが参戦してきて逆転。アッガイの巧みな動きの前に、ジュドーは大苦戦である。

 

 どうにかしないと……。あ、ふと見ると、そこにはジュアッグが。これは使えるかも。

 

 そして乗り込む。すると、通信機から聞き覚えのある二人の声が聞こえてきた。

 

『ふふふ、また会えたな、ジュドー』

『ハマーン!? なんでこんなところに!』

『もう一度話がしたくてね。会いに来たのだよ……私に従え、そうすればニュータイプとしての力を認め、犬死をさせずに済む』

『犬死なんか、するつもりは無い!』

『わかってないようだな?』

『わかってるさ! あんたたち大人の戦争は、みんなを巻き込んでいくってことぐらい!』

 

 そしてジュドーは奮闘するが、やはりハマーン相手では、少し分が悪いようだ。

 だが今、ハマーンはオレに気づいていないようだ。それなら……。

 

 しとめるのは少し忍びないので、脚を狙う。そして、指のロケットランチャーを発射!

 

『なに!?』

 

 さすがに不意打ちはハマーンにもどうにもならなかったのか、直撃を脚部に受け、アッガイは崩れ落ちる。

 脱出したハマーンをジュドーのズゴックは追い詰め、クローを振るうが……!

 

『はぁ……はぁ……あんたって、あんたって!!』

『そうだよ。お前が生身の人を殺せない、かわいい坊やだってわかっているのさ』

『俺だって……俺だってーーー!!』

 

 あらら、こりゃダメだ……。

 

 ズゴックのクローは数ミリどころか、数十センチ単位でハマーンに届いてないのだ。まぁ、そりゃそうだ。MSに乗ってる奴を倒すならまだしも、生身の人を殺せるほど、オレたちは人間ができていない。

 

 仕方なく、オレはジュドーのズゴックのところまで走っていく。そして、その手で肩をぽんならぬどんっと。

 

「はいはい。ジュドーの負け。かわいい坊やでなくても、生身の人をMSで殺すなんてなかなかできないんだから』

『マリハ!? 止めないでくれよ!』

『ふふふ、マリハ・クトゥル、お前はわかっているようだな。なんならお前もジュドーと共に私の元に来てもかまわぬのだぞ』

「いや、それはやめておきます。まったく……ハマーン、あなたには負けましたよ」

 

 と、そこに、センサーに反応。ザクⅠをはじめとしたスタンパの手下たちのMSが接近しているのだ。そしてそれは、ハマーンも気づいたらしい。

 ズゴックの周辺に爆発が起こる。

 

『もう少しの所を……スタンパの愚か者共が!』

「ジュドー、ルーさんたちも無事に屋敷から脱出したようだし、オレたちも撤退しよう。ハマーンとは、後でちゃんとした形で決着をつければいいだろ」

『あ、あぁ……』

 

 そしてオレたちは、MSで撤退を開始。適当なところで乗り捨てると、ネェル・アーガマに走っていった。

 

 だがオレはこの時、気づいていなかったんだ。サラサさんとラサラさん、そしてモンドが、再びネェル・アーガマを抜け出していったことを。

 

* * * * *

 

「なに、ハマーン様がアクシズを出たと?」

 

 グワンバンのブリッジで、グレミーがオウギュストにそう確認していた。

 

「はい。ハマーン様の元に派遣している工作員からの報告です。避難民を乗せた民間船に潜入してアクシズを出た、とのことです」

「そうか……。何を考えているのか……だがこれは好機だ。この機会に、一気にアクシズを抑えるぞ」

「ではいよいよ……」

 

 そしてグレミーはうなずき、目を閉じて続ける。

 

「ここで内乱を起こせば、戦力をただ消耗し、連邦軍に勝つことすらできなくなるかもしれん。だが、ハマーン様……いや、ハマーンを倒す好機は今しかない。ハマーンがいない隙に押しに押しまくり、差を広げて、損耗を抑える。これに賭けるしか手はあるまい」

「は……」

「だが、向こうに感づかれるのはよくない。あくまでアクシズの制圧は秘密裏に進めろ。あとそれと、お前が用意してくれた『アレ』の用意もしておけ。その威力をもって脅せば、被害を出さずに終わらせられるかもしれん」

『了解しました』

 

 そして立ち去っていくオウギュストに背を向けたまま、グレミーは自分に言い聞かせるように独白する。

 

「果たして、私の野望が、この身に相応か否か。いよいよそれが試されるか……」

 




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* 次回予告 *

スタンパさんのコロニーから出ようとしてるけど、出られない。
モンドとサラサさんラサラさんが行方不明になったんだ。
おまけにハマーンもジュドーを待ち受けてるし……。

そんな中、悲しみを胸に秘め、モンドの百式がタイガーバウムを駆ける。

次回、『ガンダムZZって作品の世界に転生してきたプル似のTS転生者だけど、ヤザンとかいう人にゼータ強奪を持ちかけられてます~ガンダムZZ別伝』
第24話『ラサラ』

えぇ、オレでいいの!?

※次の更新は、4/14 12:00の予定です。

マリハの声、皆さんは誰の声で再生されてますか?

  • 本多知恵子さん
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  • 釘宮理恵さん
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