ガンダムZZって作品の世界に転生してきたプル似のTS転生者だけど、ヤザンとかいう人にゼータ強奪を持ちかけられてます~ガンダムZZ別伝   作:ひいちゃ

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ビーチャ「なぁモンド。前回のサブタイの元ネタってなんなんだ?」
モンド「うん、作者の話では、ガンダムAGEの第12話『反逆者たちの船出』だそうだよ」
ビーチャ「へぇ。さて、いよいよ最終盤だ。頑張っていこうぜ! ……浮気者の声を払拭できるようにな!」
モンド「おう! ……え?(汗」

ということで、今回からはキャラの会話形式で答え合わせをしていこうと思いますw

さぁ、ここから一部オリジナル展開に入りますぞ!

なお、今回と次回(29話)は特別に、二日連続しての公開とさせていただきます。お楽しみに!


Act.28『コロニーを撃つ巨光(オーロラ)

 ハマーンは、グレミーとの対決に備える一方で、ダカールへのコロニー落としを画策していた。

 

 これも、連邦軍とエゥーゴがまだ戦力の立て直しの途中であり、いまだに宇宙がネオ・ジオン優勢であるがゆえだ。

 

 地球連邦軍とエゥーゴの艦隊が戦力を再編し、サイド3に攻め込む準備を進めている中、それに対する脅しと同時に、双方の戦意を完全に折るためだ。

 この脅しに連邦とエゥーゴが屈して矛を収めればよし、そうでなくとも心が折られれば、ハマーンはグレミーに全力を集中できる。折ることができなくても、ダカールにコロニーを落とせば、連邦とエゥーゴはそれによる混乱の立て直しを余儀なくされ、ネオ・ジオンの内戦に介入できなくなる、という考えだろう、と我が艦長代理のビーチャは推測した。これにはマシュマーさんも同意し、さらにエゥーゴの参謀本部も同じ考えだとの知らせが、ブライトさんからあった。

 

 オレたちネェル・アーガマ艦隊はそれを阻止するために、至急その準備が行われている宙域へと向かっていた。

 ハマーンたちの戦略がどうであろうと、ダブリンへのコロニー落としで、その惨劇を目の当たりにしてきたオレたちとしては、それを許すわけには絶対にいかない。

 エゥーゴの本隊が来るまでのサイド3への攻略作戦は、オレたちに一任されているので、サイド3での進撃を中断して、宙域に向かっている、という次第だ。

 

* * * * *

 

「グレミー様。発射用意は完了しました。しかし、目標は本当にそれでよろしいのですか? それよりはハマーンの本隊に発射したほうが……」

 

 グワンバンのブリッジ。そこでオウギュストが、グレミーにそう質問していた。

 グレミーが指示した作戦は、彼から見れば、とても甘いものだったのだ。ハマーンの本隊に発射するか、あるいはコア3に放てば、現在の作戦より、自軍の被害をさらに少なくし、完勝できる可能性が高いものを……。

 

 だが、グレミーは首を振った。

 

「いや、これでよい。確かに貴様の言う通り、本隊なりコア3なりに撃てば、決着は簡単につくことだろう。だが、私はそのために、自ら進んで大量虐殺者になることはできぬ。大量虐殺者にどれだけの大義があるというのだ?

 それしか勝つ手がないとすれば使うことに躊躇はしないが、それはあくまで最後の手段だ」

「……」

「それに、アレを撃つことは、外交的なリスクが生じる。アレのような大量破壊兵器、しかも、一年戦争の負の遺産を持ち、使う相手を警戒しないわけがないからな。ならば、犠牲を少なくするように使えば、そのリスクはいくらか少なくなろう」

「……」

「他の理由もある。ただでさえ、ネオ・ジオンの戦力を二分して対峙しているのだ。ハマーン派を消し飛ばしてしまえば、その後の連邦軍との戦いは絶望的なものとなるだろう。それよりは、この一撃でハマーンを降伏させ、ハマーン派の戦力を糾合させれば、連邦軍への対処も楽になる、というものだ」

「なるほど、そこまでお考えでしたか……。わかりました、どこまでもお供します、グレミー様」

 

 感嘆の表情を浮かべながらオウギュストが言う。甘さを感じなくもないが、辛さを甘受するような主君でいてほしくない、と思うのも確かであった。

 

* * * * *

 

1:ジャンク屋ネキ

見えてきたな。あれが奴らが落とそうとしているコロニーか。

 

2:名無しのオールドタイプ

しかし、まさかこんな展開になるとはなぁ……。

 

3:考察ニキ

あぁ。すっかり、原作とは違う展開になってしまったわ。俺もこの先どうなるか読めんわ、すまんな。

 

4:ジャンク屋ネキ

謝ることはないで。お前らがいるだけでオレの支えになってくれてるからな。

 

5:名無しのオールドタイプ

嬉しいこと言ってくれるで……。

 

6:ジャンク屋ネキ

目の前、宙域の端にエンドラ級が二隻と、MS(モビルスーツ)が20機ほど展開してるなぁ。

コロニーの近くにも、エンドラ級二隻とMS18機いるっぽいわ。

 

7:名無しのオールドタイプ

この二隻をどうにかしないとコロニーにたどり着けないってことやね。

気張ってや、ネキ。

 

8:ジャンク屋ネキ

おうよ!

 

* * * * *

 

 そしてさっそく出撃準備。オレはもちろん、リャナンシィに。

 ジュドーとプルもZZ(ダブルゼータ)ガンダムに流れていく。(今回はいよいよ正念場ということで、プルが自ら、あえて連れて行ってほしいとジュドーに懇願したのだ)そしてZZに到着したジュドーたちに、アストナージさんが声をかける。

 

「ほれ、ジュドーの言った通り、ZZを複座機にしておいたぞ」

「ありがと! さすがアストナージさんだね!」

「ははは、おだてたってなにも出ないぞ。ほら、乗った乗った」

「あいよ!」

「うん!」

 

 そして、ジュドーとプルはZZに乗り込んでいった。ちなみに後で聞いた話によると、ジュドーが座るメインパイロットシートが後部座席、プルが乗るコパイロットシートが前部座席になっているらしい。

 

 さて、エルとルーさんも、それぞれガンダムMk-Ⅱ(マークツー)(ゼータ)ガンダムに乗り込んでいく。ビーチャは艦長代理の仕事があるから出撃はなし。(出撃できなくて文句言ってたけど、トーレスさんになだめられていた)

 

 そしてオレたちはネェル・アーガマから出撃していった。

 ネオ・エンドラからもモナーク・ガルスをはじめとしたMS隊が出撃していく。

 

* * * * *

 

 そしてオレたちは、コロニーを守るネオ・ジオンのMS隊と戦闘になった。

 

「それ行け! 一郎、次郎、三郎!」

 

 リャナンシィから一郎、次郎、三郎を切り離し、それでドライセンを翻弄しながら、その隙をついて攻撃を仕掛ける。

 

『いい加減、通してちょうだいよ!』

 

 ジュドーのZZはダブルビームライフルを撃つ。一機は回避したが、その背後にいたもう一機がビームの余波で中破した。

 

『私の操縦センスの華麗さを証明してみせねばな』

 

 マシュマーさんのモナーク・ガルスも、肩のミサイルポッドや、左腕の有線クロー・アームを駆使して、複数の敵を相手に有利に立ち回っていく。

 

 ZとMk-Ⅱも、互いにフォローしあいながら、うまいコンビネーションで戦っている。

 

 しかしさすがに敵も手練れで、なかなか突破できそうにない。

 一刻も早く、コロニーにたどり着き、投下を阻止しなければならないのだが……。

 

 そう焦っているうちに、別のドライセンが横から襲ってきた!

 

「!!」

 

 オレはとっさに、次郎をそのドライセンにぶつけて態勢を崩した。

 そこにビームライフルを発射して仕留めた。

 

 またもう一方では、ZZに背後から襲い掛かってきたドライセンを、マシュマーさんがモナーク・ガルスのメガ粒子砲で倒してくれていた。

 

 そうしていくうちに、少しずつ敵は数を減らしていき、ついに敵を全滅させることができた。

 

『ふぅ、てこずったな』

「あぁ。エネルギーも弾も結構使っちまった」

 

 と、ジュドーと言葉を交わす。そこにネェル・アーガマのビーチャから通信が入る。

 

『まだコロニーの至近には敵がいる。ここはいったん補給に戻って来いよ。ネェル・アーガマで補給しつつ突撃し、それから発進して挑むとしようぜ』

『あぁ、そうだな。それじゃみんな、一度艦に戻ると――』

『みんな、待って! あれ見て!』

「え?」

 

 プルがそう言った瞬間。

 サイド3の方向から一条の光が飛んできて、コロニーと、おそらくその付近に展開していたネオ・ジオンの部隊を飲み込んだ。

 

 その衝撃的な光景に、オレはもちろん、その場のみんなはただ凍り付いていた。

 

 そして光が消えていく。そこには、コロニーはもちろん、何も残っていなかった。

 

 これはもしかして……ソーラ・レイ!?

 

* * * * *

 

17:名無しのオールドタイプ

まさかここで……ソーラ・レイだとおおおおお!?

 

18:名無しのオールドタイプ

まさかここで、マハルのソーラ・レイが出てくるとは……。

あの、すいません。グリプス2のコロニー・レーザーじゃないんですか?

 

19:ラド

いや、明らかにサイド3の方向から飛んできたから、明らかにグリプス2じゃないと思う……。

 

20:考察ニキ

俺もこれにはたまげたわ……。完全に原作のストーリーから逸脱しとるやんけ……。

 

21:名無しのオールドタイプ

というか、ネキとプル、大丈夫か? 死に際の思念とか。

 

22:ジャンク屋ネキ

あぁ。かなり距離が離れていたからか、全然感じることはなかったわ。プルは大丈夫?

『う、うん……。少し飛び込んできちゃったけど、平気……』

 

23:考察ニキ

それにしても、コロニー落としを結果的に阻止できたのはいいけど、今度はソーラ・レイか……。

これは一筋縄ではいかんで……。グレミーの奴、とんでもない隠し玉を用意しやがったな……。

 

24:ジャンク屋ネキ

そうだな……。これは作戦考えなきゃならんかもや……。

 

* * * * *

 

「グレミー様、初弾発射完了。目標の消滅を確認しました」

 

 オペレーターからの通信を聞き、グレミーはうなずくと次の指示を与えた。

 

「よし。第二射、発射準備。目標はコア3に合わせろ。だがあくまで撃つのは最後の手段だ」

「はっ」

「それとオウギュスト、ただちに演説の準備をしろ。これから我が『新生ネオ・ジオン軍』の将兵たちへの演説と、ハマーンへの最後通牒を行う」

「了解いたしました」

 

 そう野心と大義を胸に秘め、指示を飛ばすグレミーを、プルツーはその表情に動揺を浮かべながら見つめていた……。

 




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* 次回予告 *

グレミーがソーラ・レイを発射して、事実上の最終決戦になった。
プルツーはグレミーにつき、それにラカンとキャラさん、アリアスさんが絡む。
ハマーンを止めようと逸るマシュマーさんは暴走気味なところに、そのラカンに付け込まれた。
頼むから不幸は起らないで……!

次回、『ガンダムZZって作品の世界に転生してきたプル似のTS転生者だけど、ヤザンとかいう人にゼータ強奪を持ちかけられてます~ガンダムZZ別伝』
第29話『ソーラ・レイ始動! 出撃ガンダムチーム!!』

マシュマーさん、死なないでくれよ!

※次の更新は、4/24 12:00の予定です。

マリハの声、皆さんは誰の声で再生されてますか?

  • 本多知恵子さん
  • 本多陽子さん
  • 甲斐田裕子さん
  • 釘宮理恵さん

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