ガンダムZZって作品の世界に転生してきたプル似のTS転生者だけど、ヤザンとかいう人にゼータ強奪を持ちかけられてます~ガンダムZZ別伝   作:ひいちゃ

6 / 31
はい、皆さんの想像の通りです。
前回のサブタイトルの元ネタは、ガンダムSEED第2話、『その名はガンダム』からでした。皆さんは正解でしたか?

さて今回のタイトルは? 『脱出作戦』と名のつくサブタイトルはあまりないから、わかりやすいかもしれませんね。

あと、どうして掲示板ものでは、関西弁になっちゃうんでしょうね?(爆


Act.06『シャングリラ脱出作戦』

「よいしょよいしょ……っと。マリハ、これはここに置いとくぜ」

「あぁ、ありがとな」

 

 倉庫の片隅に荷物を置いてくれたビーチャに、そう礼を言う。

 アーガマの出発準備が始まった。俺たちはそれに伴う物資の搬入やら整理をすることになったのだが、意外なことに、ビーチャもモンドも、文句の一言も言わず真面目に作業してくれている。

 

 これにはスレ民のみんなも驚いたようで、『あの二人がまじめに仕事してるだと!?』『原作では結構ぶーたれていたのに!?』『何か悪いものでも食べたのか!?』と、二人からすれば失礼な書き込みが多発していた。

 

 実は俺も、少しびっくりしていたりする。

 

「悪いな、手伝ってもらって」

「いいっていいって。女の子のお前に負担ばかりかけるわけにはいかないからな」

「またこの前みたいに倒れられたら困るからな。これぐらいのことで、お前の大変さが減るならお安いもんだぜ」

「お前たち……ありがとう」

 

 いかんいかん、思わず目からお湯が流れそうになった。

 スレ民からも、「あの二人、気持ちを入れ替えたんやな」とか「ネキが二人を改心させた……スレ民冥利に尽きるわ」とか、そんな評価する声が流れてきている。

 

 あら、目からお湯がこぼれた……。

 

「なんだー? 感動して泣いちゃってるのか?」

「いつもは男っぽいのに、かわいいところあるじゃねーか」

「う、うるさいなっ」

 

 と、そこでオレは一つ、気になっていたことがあった。

 

「そういえばジュドー、ハッチの偵察に行ったきり帰ってこないな」

「そういえばそうだな。もう出発してから1時間も経ってるのにな」

「あそこ開かないとシャングリラから出れないんだよな。本当にどうしたんだろ?」

 

 そうなのだ。

 アーガマの修理が終わり、いよいよシャングリラから出港することになった。その後は、エゥーゴの超大型ドック艦……スレ民が言うことには、ブライト艦長激ラブなエマリーさんという人が艦長代理をしている……ラビアンローズと合流する予定だという。

 

 だが、それには大きな問題がある。宇宙港にアクシズのエンドラが停泊していることだ。今のエゥーゴの戦力では、これを突破するのは困難だし、コロニーにも被害が出る。

 そこで、工業用の搬入口から脱出することにしたのだが、それにも問題が。搬入口は、あのゲモンがまとめているジャンク屋組合の一派が押さえているのだ。

 

 そこでジュドーがその偵察に行ったのだが……。それにしても遅いな。もしかして、ゲモンにつかまったか……?

 ブライトさんに言って、様子を見に行くか……。

 

* * * * *

 

7:名無しのオールドタイプ

あーあ、思った通り……というか、原作通りやな。ジュドー、ゲモンたちにつかまっとるわ。

 

8:名無しのオールドタイプ

いや、棒に縛り付けられているあたり、原作以上にやばいんでない?

 

9:名無しのオールドタイプ

ゲモンの隣にはヤザンもいるし、その後ろにはゲゼが二機もいるぞ。まさか、もう『鎮魂の鐘は二度鳴る』の話が来るとはなぁ。『ガザの嵐』はスキップか。

 

10:ジャンク屋ネキ

問題なのは、これがアニメではなく、現実ってことなんだが……。

シンタとクムも捕まってるしなぁ……。どうしたらいいと思う?

 

11:名無しのオールドタイプ

原作とは違って、ゲモンの取り巻きたちもいるからなぁ……。

後ろからこそこそ近づいてボカッてわけにはいかないよなぁ。

 

12:名無しのオールドタイプ

いかんやろ。ネキも捕まっておしまいや。

 

13:名無しのオールドタイプ

BAD END

 

14:名無しのオールドタイプ

次回作にご期待ください

 

15:ジャンク屋ネキ

終わらすなや!!

 

16:名無しのオールドタイプ

悪い悪い。冗談や。

 

17:ジャンク屋ネキ

まったくもう……。

『ねぇ、君、アーガマの人?』

え?

 

18:名無しのオールドタイプ

聞いた覚えのある声だな?

 

19:名無しのオールドタイプ

ありまくるな。中の人で言えば松井菜○子の声。

 

20:名無しのオールドタイプ

え?

 

21:ジャンク屋ネキ

「はい、そうですけど、あなたは……?」

え、誰や? この美人そうなお姉さん……。

 

22:名無しのオールドタイプ

ルーさん!

 

23:名無しのオールドタイプ

ルーや! 生ルー・ルカや!

こうして生で見れるなんて、感激や……。

 

24:名無しのオールドタイプ

そうか、そういえばもう彼女が登場する話なんだもんな。原作では。

 

25:ジャンク屋ネキ

え、このお姉さんのこと知ってるんか?

 

26:名無しのオールドタイプ

ジュドーの未来の嫁さん

 

27:名無しのオールドタイプ

なお、破局した未来線もある模様

 

28:名無しのオールドタイプ

エゥーゴの志願兵のお姉さんや。あのZガンダムどころかZZガンダムをも乗りこなせる凄腕の持ち主やで。

ネキより3才年上……16で少尉だというんだから、そのすごさがわかるやろ?

 

29:ジャンク屋ネキ

はえー……そんなすごい人なんか。尊敬してまうな。

「は、はい。アーガマの雑用兼パイロット候補生のマリハ・クトゥルといいまふっ」

あ、噛んでもた……。

 

30:名無しのオールドタイプ

パッとしない自己紹介になったな。まぁ、有名人と会ったんだから仕方ないが。

 

31:名無しのオールドタイプ

そういえば、後ろにあるのはコア・ファイターなんだが、どうやってここに入ってきたんだ?

 

32:名無しのオールドタイプ

きっと、ゲモンたちが閉める前に潜入してきたんじゃない?

 

* * * * *

 

 というわけで、この背の高く美人なお姉さんは、エゥーゴの志願兵のルー・ルカさんというらしい。

 ……すごすぎる。何がって女子力が。自分でも女子力皆無と自覚しているオレどころか、あのエルより女子力があるように感じる。女子力で輝いてるようにすら見えるぞ。(語彙力)

 

「それで君、パイロット候補生の君が、ここでどうしたのかな?」

「はい。実は……」

 

 この経緯をかくかくしかじか、っと。

 

「なるほどね。そしたらまず、あのジュドー君を助けなきゃね。うーん……あ、君、コア・ファイターの操縦はできる?」

「え? えーと、メタスのMA形態だったらある程度は……あとは、Zのウェイブライダーも少しだったら……」

「そうか。それなら大丈夫だね。えぇと……」

 

 そして、救出作戦開始。

 

 オレは今、ルーさんが持ってきたコア・ファイターのコクピットにいる。戦闘機とは言うが、操縦系はMSのものとほぼ同じなので、操縦するのにさほど問題はなかった。さて、と……。

 

* * * * *

 

 突然、上空から襲ってきた戦闘機を見て、ゲモンとヤザン、そしてその取り巻きたちが騒ぎ出す。

 

「あれはなんだ!?」

 

 と叫ぶ取り巻きの一人。

 

「鳥だ!」

 

 と別の取り巻きが指さす。

 

「木星クジラだ!」

 

 とヤザン。すいません、それ別の作品です。

 

「いや、戦闘機だ!」

 

 とゲモンが叫ぶ。

 

 その騒ぎをよそに、コア・ファイターが何かを発射。周囲は白い煙に包まれた。

 

* * * * *

 

40:名無しのオールドタイプ

おー、うまくいったやな。

 

41:名無しのオールドタイプ

ゲモンや取り巻き、煙でパニックに陥ってるで。

 

42:名無しのオールドタイプ

志村、後ろ後ろ!

 

43:名無しのオールドタイプ

ゲモン、ルーのフルパワーで殴られて哀れなり

 

44:名無しのオールドタイプ

さすがルーさん。軍人だけあって、ナイフの使い方も手馴れてるな。あっさりとジュドーの拘束、排除したで。

 

45:名無しのオールドタイプ

お、おい、あれ見れ?

 

46:名無しのオールドタイプ

ほへ?

 

47:名無しのオールドタイプ

ゲゼが二台とも動き出したで!

 

* * * * *

 

「もう頭にきたぞ! アーガマを潰して、あのガキどもにギャフンと言わせてやる! 行くぞヤザン!」

「おうよ!!」

 

 いつの間にかゲゼに乗り込んでいたゲモンとヤザンは、それを起動させ、アーガマのほうへと進軍を開始した。

 

 オレは、それを見送るジュドーの下にコア・ファイターを着陸させる。

 

「マリハ! お前が助けに来てくれたのか!」

「あぁ。あまりに帰ってくるのが遅かったからな」

「あんたも助けてくれて、ありがとう。えぇと……」

 

 名前を聞いたジュドーに、ルーさんが得意そうに胸を張って言う。

 

「ルーよ。ラビアンローズのルー・ルカ」

「エゥーゴの凄腕パイロットなんだって」

「へぇ」

「あら? そこまで話してないのに、そういうことまで知ってるんだ?」

「え」

 

 ルーさんに意地悪な目でそんなことを言われて、思わず焦ってしまう。

 あれ、これって、めちゃくちゃ怪しまれてる!?

 

「マリハは普通の女の子だよ。ずっと俺たちと一緒にいたんだから間違いないって!」

「そうそう! ルーさんのことは、ミリタリー雑誌で読んだんだよ!」

「ふぅん……まぁいいけど」

 

 と、とりあえずルーさんは納得してくれたようだ。

 勘弁してくれよ……。オレはプルと似てるとはいえ、普通のジャンク屋の女の子なんだからさ。

 

 ……ところで、プルって誰?

 

 何はともあれ、コア・ファイターをルーさんに返し、オレはジュドーと、ここに来るのに乗ったメタスと同乗し、アーガマに引き返すのだった。

 

* * * * *

 

55:名無しのオールドタイプ

おー、なんとか追いついたやな。

 

56:名無しのオールドタイプ

アーガマがゲゼにぼこぼこに殴られてて草。

 

57:ジャンク屋ネキ

ここから反撃やな! ジュドーを降ろしてから、オレも迎撃に参加するわ。

 

58:名無しのオールドタイプ

おぉ、頑張るんやで。

 

59:名無しのオールドタイプ

お、Zガンダムinジュドーの登場やな。

 

60:名無しのオールドタイプ

これで勝つる!

 

61:名無しのオールドタイプ

あー、やっぱりZとゲゼとではくらべものにならんな。ゲモンのゲゼ、あっという間にスクラップにされたやん。

 

62:名無しのオールドタイプ

それでも生きてるあたりが、さすがゲモンやな。

 

63:ジャンク屋ネキ

さすが、ジュドー。なかなかやるな! オレも負けてられへんで!

 

64:名無しのオールドタイプ

頑張れや、ジャンク屋ネキ!

 

65:名無しのオールドタイプ

しかしさすが、腐ってもヤザンだな。あんなゲテモノMSで、ネキのメタスと対等にやりあってるで。

 

66:名無しのオールドタイプ

まぁ、ヤザンだしね。でも、ジュドーが加勢すれば……。って、あれはなんや?

 

67:名無しのオールドタイプ

え、まさか、こんな時にくるのかよ?

 

68:名無しのオールドタイプ

ガザの嵐隊だとぉぉぉぉぉ!?

 

69:名無しのオールドタイプ

『ガザの嵐』がスキップしたのかと思ったら、実は『ガザの嵐』と『鎮魂の鐘は二度鳴る』の悪魔合体ってオチかよ!?

 

* * * * *

 

「いいか、ビアン、ワイム! ハマーン様の名誉を汚すような、卑怯な戦い方はするな!」

「はっ!」

「了解です!」

「よし、行くぞ! 我らガザの嵐隊の力、エゥーゴの奴らに見せつけてやるのだ!」

 

 そして三機のガザD隊……ガザの嵐は、メタスに加勢しようとしていたZガンダムに襲い掛かった!

 

『くそ、新手かよ! 悪い、マリハ。ゲゼは任せた!』

『あぁ! なんとか持ちこたえるよ!』

 

 そしてZガンダムはガザの嵐隊に向かっていく。

 一方、そうなるとおさまりがつかなくなるのはヤザンのほうである。

 

『Zめ、逃がすか! ティターンズの俺が惨めな生活をしなきゃならなかったのも、ジャンク屋如きに身分を隠してヘーコラしなきゃならなかったのも、どれもこれも、皆お前のせいだ! この恨みを晴らさなきゃおさまらん!』

『あんたの相手はオレだっての!』

『邪魔するな! 大体こんなコロニーに来なきゃならなかったのも! 前の戦いであいつにやられたせいじゃないか!!』

『その時Zに乗っていたのは、ジュドーじゃないでしょー!?』

『えーい、邪魔するなら、お前から先に倒してやる!』

 

* * * * *

 

『よし、やるぞ! ガザ・フォーメーション!!』

 

 三機のガザDは、Zの頭上を飛び回り煙幕を展開する。

 

「うわ、なんだ!? 全然奴らが見えないじゃないか!」

 

 煙幕で敵を見失い、うろたえるZガンダム。だが、敵を見失ったのはジュドーだけではなかった。

 

『どういうことだ!? 計算では、煙は我々の機体だけを隠す筈だぞ!?』

 

 そう、煙の流れが早く、ガザの嵐隊だけではなく、Zガンダムの姿まで隠していたのだ!

 

『思ったより煙の拡散が速い様です……』

『条件が同じなら、数の分だけこっちが有利だ!! 見当つけてやれ!』

 

 三機のガザDはあてずっぽうでビームを発射する。

 そのビームをかわしながら、ジュドーが言う。

 

「めちゃくちゃじゃないか。このままじゃシャングリラが壊れちゃうぞ!」

 

* * * * *

 

76:名無しのオールドタイプ

そしてこちらは、ヤザン対ネキですが……。

 

77:名無しのオールドタイプ

なんでヤザンのほうが先に来とるねんww

 

78:名無しのオールドタイプ

さすがヤザン。ネキのメタス相手に有利に戦ってるやん。メタス、左腕壊されてるし。

 

79:名無しのオールドタイプ

パイロットの腕もあるし、ゲゼとメタスとではパワーが違うからなぁ。

 

80:名無しのオールドタイプ

ネキ、取っ組み合いや殴り合いでは不利や! なんとか距離を取って戦うんやで!

 

81:ジャンク屋ネキ

そ、そんなことは言ってもな。こっちにはビームガンとビームサーベルしか武器がないんやぞ!

 

82:名無しのオールドタイプ

そういえばそうだった!

 

83:名無しのオールドタイプ

だけど、取っ組み合いとかでは不利だしなぁ……。

 

84:ジャンク屋ネキ

うーん、どうすれば……そうや!

 

85:名無しのオールドタイプ

お、けり入れてから、うまくアーガマの前面におびき寄せたな。

 

86:名無しのオールドタイプ

おー、おー、ヤザンのゲゼ、副砲のつるべ撃ち喰らって腕もぎとられたやん。

 

87:名無しのオールドタイプ

ムーバブルフレーム使っているとはいえ、装甲は鉄板同然やからなぁ。一部にガンダリウムを使ってるそうだけど。

 

88:名無しのオールドタイプ

やりあうなら、ガンダニュウム合金を使うべきだったな。

 

89:名無しのオールドタイプ

でもさすがヤザンだけあって、結構かわしとるやん。あ、でもまた腕吹き飛ばされた。

 

90:ジャンク屋ネキ

これでとどめや!

 

* * * * *

 

「これでとどめだ!」

 

 オレはビームサーベルを抜き、そしてヤザンに飛び掛かった。そのボディにビームサーベルを突き刺す!

 そこの装甲は厚くなかったようで、ビームの刃はすんなりとそのボディに突き刺さる。

 

 そしてオレがゲゼから離れ、ヤザンからコクピットから飛び降りた直後、ゲゼは機能停止した。やれやれ、どうにかなったか……。

 

 ヤザンは

 

「俺があんな小娘にやられるだと……? ちきしょう!」

 

 と捨て台詞を吐いて逃げていった。悪かったな、小娘で。

 

 さて、ジュドーのほうはどうかな?

 

* * * * *

 

「くそっ、こいつら……!」

 

 三機のガザDに苦戦するジュドーに、通信が届く。

 

『ジュドー、聞こえる? 一機は私とマリハちゃんがやる。後の二機は任せるわ!』

「大丈夫なのか?」

 

 聞き返すジュドーに、ルーが笑顔で答える。

 

『大丈夫。任せなさい!』

『その代わり、もう二機はちゃんとやってくれよ!』

『わかった、それじゃ任せる!』

 

* * * * *

 

97:ジャンク屋ネキ

『それじゃ行くわよ、マリハちゃん!』

「OK!」

 

98:名無しのオールドタイプ

おー、さすがルーさんやな。コアファイターで、ガザDを逆に翻弄してるで。

 

99:名無しのオールドタイプ

そしてガザDが誘導されているところでは……。

 

100:ジャンク屋ネキ

オレが待ってるってわけだ!

「喰らえ!」

 

101:名無しのオールドタイプ

おー、隠れていたメタスのビームガンが見事命中したな!

 

102:名無しのオールドタイプ

パイロットは脱出したみたいだけど、まずは一機やな!

 

* * * * *

 

「マシュマー様、ガザの嵐隊の反応、消えました。ガザD全機、撃墜された模様です」

 

 エンドラのブリッジオペレーターの報告を聞いたマシュマーは、怒りに燃える表情を浮かべた。

 

「おのれ、ガザの嵐隊まで破るとは……! よし、ただちに出港するぞ! コロニーの外で、アーガマを待ち構える!」

「でもマシュマー様、アーガマがどちらから出るのか、わかっておられるので?」

 

 そう聞いてくるゴットンに、マシュマーはこっくりとうなずくと答えた。

 

「こことは反対側、工業搬出口のハッチからだ! アーガマは我々がこの港にいるのを知っている。今の戦力で我々のほうを突破するのは無謀と考えるだろう。となれば、それとは違う出口から出ると考えて間違いはない」

 

 そのマシュマーの読みに、ゴットンは感心した。

 マシュマーは騎士道精神とハマーンへの妄信という問題はあるものの、エンドラの指揮官に据えられるだけあって、それなりの戦略的才能はあるのだ。

 

「なるほど。それでマシュマー様、出港の手続きは?」

「いらん! 待ち構えるほうが先決だ!」

「はぁ……」

 

 そう受け答えながらも、裏で手続きはやっておこうと考えるゴットンであった。

 

* * * * *

 

105:ジャンク屋ネキ

ふぅ、ただいまやで。

 

106:名無しのオールドタイプ

お疲れ様やネキ。

 

107:名無しのオールドタイプ

疲れてないか? 過労死しないように気を付けるんやで。

 

108:名無しのオールドタイプ

俺たちは、ネキが過労死するなんてBAD ENDはごめんやからな。

ちゃんと休息とるんやで。

 

109:ジャンク屋ネキ

おう、ありがとな。大丈夫や。

あれから、ちゃんと休息はとるようにしてるし、ジュドーも入ってくれたからな。

訓練も通常の量に抑えてるで。

 

110:名無しのオールドタイプ

それはよかった。

 

111:ジャンク屋ネキ

おぉ、いよいよ宇宙やな。

 

112:名無しのオールドタイプ

ネキ、宇宙ははじめてではないんやっけ?

 

113:ジャンク屋ネキ

あぁ。親父と流れてる途中に出たことはあるからな。

でも不思議やな。あのころとはまた違った感じというか、そういうのがある気がするわ。

 

114:名無しのオールドタイプ

まぁ、今回は逃亡とかそういうのではなく、旅立ちって感じだからなぁ……。

わかる気がするわ。

 

115:名無しのオールドタイプ

よっしゃ、ネキの旅立ちに乾杯や!

 

116:名無しのオールドタイプ

めでたい! 祭りや祭りや!

 

117:ジャンク屋ネキ

……それって、お礼を言うべきなのか違うのかどうなんや?

 

118:名無しのオールドタイプ

細かいことはなしや!……ひっく。

 

119:ジャンク屋ネキ

しかももう酔ってるし。

 

120:名無しのオールドタイプ

まぁ、これからも俺たちがサポートしたり支えたりするから、無理せず頑張るんやで。

 

121:ジャンク屋ネキ

おう、ありがとな。

ファさんはシャングリラに残ったけど、カミーユさんと幸せになれたらいいな。

 

122:名無しのオールドタイプ

きっと大丈夫やと思うで、あの二人なら。

 

123:名無しのオールドタイプ

原作では、この戦いの後に無事にカミーユが回復したしな。

 

124:ジャンク屋ネキ

そうか……。

「さよならな、ファさん……」

 

* * * * *

 

 そのころ、アーガマが出て行った搬入口のハッチを病院から見つめる、カミーユとファの姿がそこにあった……。

 




ファンアート募集中です!

* 次回予告 *

仕事だからとはいえ、ゴットンが頑張ってコアファイターを盗み出した。問題は、それにオレとシンタとクムが乗せられてるってことなんだ。

やばい状況だったけど、でもそのおかげで、オレはエマリーさんって人から、新型のパーツである戦闘機を託してもらうことができた。

そしてついに、あのMSが登場するんだって!

次回、『ガンダムZZって作品の世界に転生してきたプル似のTS転生者だけど、ヤザンとかいう人にゼータ強奪を持ちかけられてます~ガンダムZZ別伝』
第7話『それはダブルゼータと呼ばれる』

ついにあれが登場!……って、もったいぶってるのにサブタイトルで言われてるし!

※次回は、2/19 12:00の予定です。お楽しみに!

マリハの声、皆さんは誰の声で再生されてますか?

  • 本多知恵子さん
  • 本多陽子さん
  • 甲斐田裕子さん
  • 釘宮理恵さん

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。