ガンダムZZって作品の世界に転生してきたプル似のTS転生者だけど、ヤザンとかいう人にゼータ強奪を持ちかけられてます~ガンダムZZ別伝   作:ひいちゃ

9 / 31
はい。前回、Act.08の元ネタは、ガンダムW第11話『幸福の行方』でした!
正解した人は何人いるでしょうか?
果たして今回は?

それと、ナンバリングの表記を、テテテの #〇〇ではなく、Act.〇〇に変更させていただきました。どうぞよろしくです。


Act.09『ミンドラの再会』

 アクシズに向かっているミンドラ。

 アクシズ上層部が地球侵攻作戦を始めるにあたり、アーガマ追討の任をキャラが新艦長になったエンドラに引き継ぎ、左遷されることになったマシュマーと、先の戦いで保護した捕虜の少女二人を回収し、先遣艦隊の指揮を執るべく、その準備としてアクシズに帰還していたのである。

 

 そのミンドラのブリッジで、副官のオウギュスト・ギダンが上司たるグレミーに苦言を呈した。

 

「グレミー様、なぜあの捕虜の二人にある程度とはいえ行動の自由を与えたのです? それに、あのような教育を施すなど……。それは、年上のほうは『あの娘』に似ているからグレミー様が気にかけているのはわかりますが……」

 

 オウギュストも、『あの娘』には会ったことがある。それゆえに、彼女に最初に会った時は大層驚いた。そんな彼女だからこそ、グレミーが気に掛けるのは気持ち的には納得できる。しかし、年下のほうはそうではない。

 

「ちゃんと考えてのことだ。オウギュスト・ギダン。おそらく我が艦はこれから地球侵攻艦隊の先駆けとして地球に降りることになる。そうなれば、地方の名士や連邦の役人たちと色々と接触しなければならぬこともあろう。パーティとか晩餐会とかな」

「その時に備えて、と?」

 

 オウギュストの言葉に、グレミーはうなずいた。

 

「そうだ。彼女の力を借りて、交渉を有利に進めることができれば、私のアクシズでの立場も盤石となる。それにだ。救助したとはいえ、アーガマにいる仲間または家族と引き離してしまったのだ。それぐらいの償いはするべきではないか?」

「確かに……その償いが、年下のほうにレディーとしての教育、年上のほうにメイド教育というのはどうかとは思いますが」

「私とて完璧ではない。趣味に若干の偏りがあるのは大目に見てもらいたいな。脱出したり、変なことはされないように監視はつけているからそこは安心しろ」

「はっ……」

 

 オウギュストがとりあえず納得したような様子なのを見て、グレミーは一息つき、逆に問いかける。

 

「そういえば、左遷のためにアクシズに連れ帰ることになったマシュマー様の様子はどうか?」

「やはり意気消沈しているようですな。これまでの失態に続いての左遷。無理もないかと」

「マシュマー様は、ハマーン様に心酔しているようだからな。あのお方の役に立てないとなればそうもなるか……。少しでも立ち直ってもらいたいが……」

 

 グレミーの言葉は本音であった。

 グレミーは、アクシズ軍に入った時からマシュマーを尊敬していた。

 人材不足を補うための窮余の策……一般兵や下士官の中から特に才能がありそうなものを、一気に士官に昇格させ、特別教育と訓練を施したうえで艦長とし、各コロニーに派遣して実戦経験を積ませる『特別人材確保プラン』……によってとはいえ、18才という若年でエンドラの艦長に就任したマシュマーは、グレミーにとっては本当に憧れだった。セロ家はトト家に比べて家格は落ちる、つまりマシュマーはほとんど自分の才覚で艦長の座を勝ち取った。それも、憧れの理由の一つだった。

 トト家を盛り立て、あわよくば自分の野望を果たすためにプランに応募し、こうしてミンドラ艦長になったとはいえ、もし昇格試験に落ちていたら、マシュマーの下で働こうと思っていたほどである。

 それゆえに、今のマシュマーの姿は、グレミーをしてその胸が痛むほどだったのである。

 

* * * * *

 

1:ジャンク屋ネキ

ふぅ……今、今日のメイド教育終わったやで……。

 

2:名無しのオールドタイプ

お帰り、ネキ。

 

3:名無しのオールドタイプ

突然ログアウトした時にはどうしたかと思ったが、無事でよかったやで。

 

4:ジャンク屋ネキ

うん……サンガツ。

 

5:名無しのオールドタイプ

ネキの精神状態が無事でなさそうなんですが……。

 

6:名無しのオールドタイプ

俺もそこは本当に心配なんや……大丈夫か?

 

7:ジャンク屋ネキ

大丈夫じゃないかもしれん……。オレ、戦いを早く終わらせて、その犠牲者を減らしたいと思って戦いに身を投じたんやで?それがこうして捕虜になってしもうて、その敵の艦で過ごすことになって、どうしたらええんや……。

 

8:名無しのオールドタイプ

あ……。

 

9:ジャンク屋ネキ

それに、リィナも巻き添えにしてしまって……。ジュドーにどう顔向けしたらええんや……OTL。

 

10:名無しのオールドタイプ

その気持ちはわかるけどな……。まずは生命があっただけマシとおもわにゃ……。

 

11:ジャンク屋ネキ

……。

 

12:名無しのオールドタイプ

なぁ……厳しいこと言ってもいいか?

 

13:ジャンク屋ネキ

なんや?

 

14:12

ネキには俺らという支えがまだあるけど、今、リィナの支えになれるのはネキしかおらんのやで?

 

15:ジャンク屋ネキ

……!

 

16:12

リィナはこれから大変なことに巻き込まれるかもしれん。

なのに、そんな彼女を支えなきゃならんネキがつぶれてどうするんや?

 

17:ジャンク屋ネキ

12……。

 

18:12

捕まったってええやないか。ネキはまだ生きているやないか。その理想の道が一時中断したと思えばええんや。いつかアーガマに戻った時に、再びその道を再開すればいい。

今は、リィナを、ジュドーと再会するときまで支えてやるのがネキの使命やと俺は思うで。

 

19:ジャンク屋ネキ

そうか……そうだよな。それがオレのするべきことだよな。

サンガツ、12。お前のおかげで少しは気合が入ったで。

 

20:12

どういたしましてや。くれぐれもつぶれないようにな。

これからも俺たちが、お前をなるべく支えてやるからな。無理せずしっかりするんやで。

 

* * * * *

 

 オレがそう、スレ民のみんなと会話をしているところに、今日のレディー教育を終えたリィナが戻ってきた。

 

「お疲れ様、リィナ」

「うん。マリハもお疲れ様。メイド教育、メイドのしぐさがだいぶ板についてきたみたいね」

 

 そう言うリィナに、オレはちょっとふざけながら、覚えたてのカーテシー(だったか?)をしながら言う。

 

「恐縮でございます、お嬢様♪」

「ふふ、いつものマリハとは別人みたい」

「ははは、少しはメイドらしくなってきたかな? 今、お茶入れるな」

「うん」

 

 そしてオレは、さっそく教えてもらったことを思い返しながら、リィナとオレの分の紅茶を入れる。

 

「でも、本当によかった」

「え?」

「この艦に拾われたばかりのマリハ、何かとても沈んでたから」

「リィナ……」

 

 オレが打ちひしがれていたことに気づいていたのか。

 そんなオレに、リィナはかすかに微笑んで言った。

 

「マリハ、私のことなら心配しないで。マリハがいるから平気だよ。それに、必ずお兄ちゃんと再会できると信じてるから」

「そうか……はは、リィナに心配してもらうなんて、なんかリィナの支え失格だな」

「え?」

「いや、なんでもないよ。さぁ、紅茶を飲もうぜ」

「うんっ」

 

 本当に、リィナの支え役としては失格だな。オレのほうが年上なんだからしっかりしないと。

 

:本当にな。無理はよくないけど、もっとしっかりするんやで、ネキ。

 

 そんな書き込みが流れてきたのを、オレは心の中に刻み込みながら紅茶をすすった。

 

* * * * *

 

 そしてもう一日か二日でアクシズに到着する、という頃。

 その日のメイド講習を終えたオレは、艦内をぶらぶら散歩していた。周囲に監視の目を感じるが、まぁ、オレは捕虜だからな。仕方ない。

 

 そんなわけで歩いていると、通路脇にあるベンチに誰かが座り込んでいるのを見た。

 あれは……シャングリラの病院で見たことがあるぞ。マシュマーさんじゃないか? 何か、かなり憔悴しているようだ。

 

 そんな彼は、懐から何かを取り出した。あれは……銃!? まさかあれで自殺するつもりか!?

 

「マシュマーさん! それやめてやばいやばいやばいそれはやばい!!」

「ええい離せ! これ以上生き恥をさらすわけにはいかんのだ!」

「だから待ってって! 人生50年もあるというのに今死んだらもったいないよ!」

「ええい、死なせろ、死なせてくれえー!」

「わー! 誰かマシュマーさんを止めるの手伝ってー!!」

 

 もみくちゃになるオレとマシュマーさん。そこに、オレを監視していた人たちも加わって、なんとか彼の手から銃を奪うことができた。

 

「もう……なんで自殺するなんて……」

「自殺ではない! 自決だ!」

「同じようなものじゃん……」

 

 ドタバタ劇で疲れ果て、オレはそうため息をつきながら言う。

 すると、マシュマーさんはオレを見て、何かに気が付いたようだ。

 

「そういえばお前は……シャングリラで出会った、白衣の天使ではないか。ふ……お前とこんなところで会うとは、なんという因果な……」

「本当にな」

「ふ……笑うがいい、娘。功を成すことができず、剣と戦う場を奪われ、ハマーン様に尽くすことさえできなくなったこの身を……」

「笑いなんかしないよ。敵だったオレが言うのもなんだけど、マシュマーさんはあんなに頑張ったじゃん」

「娘……」

 

 なんと声をあげて元気づけてあげればいいだろうか。

 オレは頭の中で言いたいことを組み立てながら、口を開いた。

 

 ……できの悪い兄を持った妹の気持ちってこんな感じなのかな。

 

「なぁ……マシュマーさんのハマーンへの忠誠心ってそんなものなのか?」

「な、なんだと!?」

「こんなこと言うのはなんだけど、一回左遷したぐらいで、ハマーンに尽くすのを諦めるぐらい脆いものなのか? マシュマーさんの忠誠心って」

「そんなことはない! 私のハマーン様への忠誠心はだれにも負けんと自負している!」

 

 そう立ち上がって言うマシュマーさんからはわずかに覇気が蘇っているように感じる。そのことに少し安心しつつ続ける。

 

「ならまたやり直せばいいじゃん。左遷したからって、ハマーンのために戦う道が断たれたわけじゃないだろ? 今までの失敗を糧にして、また立ち上がればいいんだよ。そんな騎士もかっこいいと思うぜ?」

 

 スレには、『ああああ……敵に塩どころか油注ぐような真似して』とか、『あえて言わせてもらうが余計なことを!』とかそんな悲鳴のような書き込みがたくさん寄せられているが仕方ない。だって、あんな憔悴しきって自殺しようとしている人を見過ごせるわけないじゃんか。ジュドーたちには後で謝るから勘弁してくれ。

 

 オレの言葉を聞いたマシュマーは軽く苦笑を浮かべて言った。

 

「ふ……君のような幼い娘に諭されるとは、私もまだまだだな。だが、ありがとう天使よ。君のおかげで、私はまた立ち上がれそうだ」

「そうか……よかったよ」

「やはり君は、白衣の天使なのだな。今回のことでよくわかったよ」

「やめてくれよ。オレはそんな大した奴じゃないって」

 

* * * * *

 

 そして、オレとマシュマーさんを乗せたミンドラはアクシズに到着した。

 

 降りてみると……はえー……。

 

 市街地に出たオレとリィナはそろって目を見張っていた。

 そこには、シャングリラのものとは大違いな、きれいで賑やかな街があった。空が岩石になっているが、そんなのは気にならないほどだ。

 

 そのまま、オレが周辺をキョロキョロしていると……。

 

「マリハ、早く来い。アクシズでのお前たちの住居に案内しなくてはならん」

「あ、あぁ、ごめんよ」

 

 そしてオレは、自分を呼ぶグレミーの下に駆けていった。

 

* * * * *

 

32:ジャンク屋ネキ

はえー……。オレたちのアクシズでの住処に来たけど、これすごいやん。

この宮殿の一室がオレたちが過ごす部屋ってマジか?

 

33:名無しのオールドタイプ

本当にすごいよな。確か、ハマーン様も住んでる宮殿なんだっけ?

 

34:名無しのオールドタイプ

そうそう。確か、ジュドーが潜入してた時には、バルコニーで日光浴していたはず。

 

35:名無しのオールドタイプ

ジュドーが落ちてきた時には、なぜかスーツに着替えていたけどな。

 

36:名無しのオールドタイプ

そういえば、プルもここで住んでるんだよな。ニュータイプ娘とはいえ、待遇良すぎじゃね?

 

37:ジャンク屋ネキ

オレと顔が似てるって娘か……。

 

38:名無しのオールドタイプ

多分、遭遇したらドギモを抜かれることになると思うから覚悟するんやで。

 

39:ジャンク屋ネキ

そ、そんなにか……。

 

40:名無しのオールドタイプ

確かにドギモを抜かれるな。ある意味で。

 

41:名無しのオールドタイプ

まぁ、噛みつかれることはないから安心すれ。

 

42:ジャンク屋ネキ

お、おう。

 

43:ジャンク屋ネキ

なんや? なんか館に入ったら、「ぷるぷるぷるー」とかって声が聞こえるで?

 

44:名無しのオールドタイプ

確かに聞こえるな。今回は本〇陽子さんではなく、本多知〇子さんの声なのか。

 

45:名無しのオールドタイプ

本〇知恵子さん……(;_;

 

46:名無しのオールドタイプ

確かに惜しい人をなくしたよな……(しんみり

 

47:ジャンク屋ネキ

な、なんや!? 突然オレめがけて、下着姿の半裸ロリ娘が突撃してきたで!?

 

48:名無しのオールドタイプ

彼女がプル、エルピー・プルや。落ち着け。

 

49:名無しのオールドタイプ

生プル!!

 

* * * * *

 

「プルプルプルー!!」

 

 そう言って、オレとリィナ、グレミーのほうに突撃してくる半裸の女の子……年頃はリィナと同じぐらいか。スレ民の話では、彼女がどうやらエルピー・プルらしい。

 なるほど、確かによく見ると、オレと顔立ちが似ている気がするな。リィナもびっくりして、オレとプルを見比べている。

 

「ねぇねぇ、グレミー? 彼女が新しくここに入ってきた人?」

「あぁ。この後、お前と一緒にミンドラに乗る予定だ。それはいいとして、下着姿で館の中を走り回るんじゃない!」

「えー、いいじゃん。グレミーのケチ! ねぇ、お姉ちゃん、名前は?」

 

 そう無邪気な笑顔で聞いてくるプルに、オレとリィナはそろって自己紹介。

 

「あぁ、オレはマリハ・クトゥルだ」

「私はリィナ・アーシタ。よろしくね」

「へぇ~、マリハ、女の子なのに『オレ』なんておかしいね!」

 

 そう無邪気に言ってのける彼女に、オレは苦笑してしまう。そして、カーテシー(だったっけ?)をしてお返しする。

 

「私はこういうこともできるんですよ、プルお嬢様?」

「へぇ~、すごいすごーい! でも、マリハ、本当に私そっくり。本当にお姉ちゃんみたい」

 

 なんか、オレになつきそうな勢いのプルに、グレミーが焦れたのか、咳払いをして言ってきた。

 

「プル、もういいだろう。早く部屋に戻って着替えてきなさい」

「わかったよ! いーだ! グレミーの馬鹿! マリハ、また遊ぼうね!」

 

 そう言ってパタパタとプルは走り去っていった。それを見て、グレミーはため息一つ。

 

「まったく……」

「アクシズの人って、元気がいいんだね」

「とんでもない!! あれは例外! 悪いお手本だっ! 見なかった事にして欲しい!」

「そんなこと言われてもな……でも……」

 

 あることに気が付いてふとつぶやいたオレに、リィナが聞き返す。

 

「どうしたの、マリハ?」

「ううん、なんでもないよ」

 

 オレは慌ててそう返す。

 でも、なんだったんだろう……。プルが来た時に感じた不思議なビジョンは……。

 

「さて。リィナ、マリハも部屋に着いたら礼服に着替えてくれ。ハマーン様との謁見にのぞむから」

 

 はい!?

 

* * * * *

 

 そしてオレは、リィナ、グレミーと一緒にハマーンとの謁見室にいた。ちなみにリィナはきれいなパーティドレス、オレは言わずもがなメイド服である。

 

 それにしても……さすがアクシズの最高権力者との謁見の部屋であるとはいえ、とても豪華だ。宮殿内でのオレたちの部屋とはくらべものにならない。

 

「ほう……その二人が、お前が戦いの中で見つけてきた者たちか」

「はっ、その通りです。ハマーン様」

「そうか……二人とも名は?」

 

 ハマーンの質問に、まずリィナが鮮やかなカーテシーをして答える。

 

「リィナ・アーシタと申します、ハマーン様」

 

 そしてオレの番。すごく緊張しながら、カーテシーをして答える。

 

「リィナ嬢の侍女を勤めます、マリハ・クトゥルと申します。ハマーン様」

 

 無事にあいさつをできたことにほっとしたのか、グレミーが安堵したような表情を浮かべる。

 

「そうか。私がミネバ様に代わり、このアクシズの全権を取り仕切るハマーン・カーンである」

 

 すごい、このカリスマ性というか存在感というか、それがもうすさまじすぎて、圧倒されそうである。もし、この存在感が物理的な力を持っていたら、オレはこの宮殿からはじき出され、一気に地球に叩き落されていただろう。

 

 さて、そんな圧倒されているオレたちを一瞥し、ハマーンはグレミーに視線を戻した。

 

「しかし、このような年端の少女たちを囲うとは、特殊な趣味を持っているようだな、グレミー?」

「とんでもございません。彼女たちはただ、宇宙を漂流していたのを救助しただけでございます」

 

65:名無しのオールドタイプ

ものはいいようやな。

 

66:名無しのオールドタイプ

自分が拳を振り下ろしてコアファイターから弾き飛ばしたのを隠してるで。

 

 そんな突っ込みの書き込みに気づくよしもなく、ハマーンはふふと笑って話題を変えてきた。

 

「まぁよい。それより、面白いものを手に入れた。持っていくがいい」

「なんでしょう?」

「サイコガンダムだよ。正確にはその改良型だな」

 

70:ジャンク屋ネキ

なぁ、サイコガンダムってなんや?

 

71:名無しのオールドタイプ

なんや、ネキ知らないのか?

 

72:ジャンク屋ネキ

あぁ。ガンダムシリーズは、1stとアナザーガンダムしか見たことないねん。

 

73:名無しのオールドタイプ

それじゃ、知らないのも仕方ないか。元はティターンズが開発した強化人間専用可変MAやで。

 

74:名無しのオールドタイプ

高層ビルに匹敵するほどの巨体で、MSに変形する機能もついとる、とんでもない奴や。

 

75:名無しのオールドタイプ

確か、Mk2は、カミーユに撃墜されて大破状態で放棄されていたのを、アクシズが回収して修復したんだよな。

 

76:ジャンク屋ネキ

はえー……そうなんか。

 

 オレがスレで会話している間にも、グレミーとハマーンの会話……なぜかオレにはそれが、狸と狐の腹の探り合いに見えた……は続いていた。

 

「あぁ……。しかし、使いこなせる者がおりますか?」

「お前が組織しつつある、ニュータイプ部隊はどうだ?」

「……それは口さがない者たちの噂です、ハマーン様」

 

 すごい。なぜだか知らないが、ハマーンとグレミーとの間に火花が散っているのが見えるぞ。

 そして。

 

「まぁいい。サイコガンダムは預ける。お前には地球侵攻作戦の先遣隊として、地球に降りてもらうぞ」

「わかりました。このグレミー、ハマーン様のためなら」

 

 そうグレミーが言ったところで、ハマーンは立ち上がって、そしてオレたちの脇を通りすぎながら言った。

 

「……世辞はいい」

 

 そして、ハマーンがオレの横を通り過ぎた時。

 

「!?」

 

 プルと会った時に感じたあの感じ。宇宙の中にオレが漂っているようなイメージと感覚。しかし、今回はそれがダンチだった。あまりにスケールが大きすぎるというか。

 

 オレが我に返ったとき、そこにもうハマーンはいなかった。

 




ファンアート募集中です!

* 次回予告 *

ハマーンのアクシズということを知らないジュドーと、なんとモンドまでアクシズに潜り込んできた。それがドタバタのはじまり。
プルはジュドーになつくし、リィナとモンドは謎の追っ手からの逃避行するし、ジュドーとハマーンはばったり会っちゃうし。
とどめにオレは、ハマーンから軟禁処分を受けることに、とほほ。

次回、『ガンダムZZって作品の世界に転生してきたプル似のTS転生者だけど、ヤザンとかいう人にゼータ強奪を持ちかけられてます~ガンダムZZ別伝』
第10話『俺とプルとハマーンと』

ダメな兄とダメな妹の両方を持った子の気分はどんなの?

※次の更新は、2/28 12:00の予定です!

マリハの声、皆さんは誰の声で再生されてますか?

  • 本多知恵子さん
  • 本多陽子さん
  • 甲斐田裕子さん
  • 釘宮理恵さん

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。