アインズ・ウール・ゴウンギルド長 「モモンガ」
前世で『私』は、心は未熟で、ギルメン達に喧嘩をして欲しくなく、とにかく仲裁ばかりしていた。それが偶然いい流れを呼んだことで、個性的過ぎたメンバーの仲裁役としての面が強いギルド長を務めていた。
もちろん、『私』も俺も同一人物なので、俺は同じような役割を求められ、また俺も進んで仲裁役を務めた。ただ、前世とは違い、心に余裕がある。
だから、今世では少しだけ我儘になることに挑戦してみた。
意外にもこの我儘は、ギルメン達に非常に好意的に受け入れられ、
茶釜さんからは
「モモンガさん、やっと私達に遠慮しなくなったね!」
と言われてしまった。
そうか、前世の『私』はそう見られていたのか…
「この個性的過ぎる集団のギルド長を押し付けてしまったことを少し申し訳なく思ってたから、我儘言ってくれる方が釣り合いがとれるようで気が楽だし」
とも言われ、なんだか俺は無性に嬉しくなった。
こうなったら、転移に備えての俺自身の能力向上や、NPC達の強化、あと脅威となるワールドアイテム集めに思う存分協力してもらうことにしよう。
どうせ真意は分からないのだし、ユグドラシルにおいてはギルド長としての仕事の面目も立つ。
……こうして、ガイコツプレイヤーな1人のモンスターがユグドラシルへと解き放たれることになった………
始めに取り組んだのは、種族と職業の強化である。
今はまだ前世と同じステータス、種族、職業であるが、色々余裕がある今世にて探ってみると、まだ強化の余地が残されていたのだ。
特殊イベントを何度も重ねて達成する必要があるため、思う存分協力してもらった。
その結果を見て、俺も含めてギルメン達の顔が盛大に引きつった。
イベント達成により聖属性を身につけ、聖属性の弱点克服
→種族 「生と死の支配者」
(クリフォト・オーバーロード)
信仰系魔法も取得可能に。
これにより「生と死は、私にとっては一種の状態に過ぎぬ」を地で行くことに。
スキル「希望のオーラ」Ⅰ〜Ⅴ
スキル「正の接触」
……etc(その他諸々の前世における死霊系スキルの正反対の効果を持つスキル群)
「生の支配者」でもあるため、高位のホムンクルスに任意で種族変更可能。(ガイコツとホムンクルス、どちらにも任意で変更できる。)ただし、ステータスは軒並み3分の2に抑えられる。
ホムンクルスの外装は、データクリスタルにより変更可能。
称号「魂の支配者」により、
スキル「魂コレクター」を入手。
単身でワールドアイテム「強欲と無欲」の能力をスキルとして発動。(非常に便利ではあるが、ワールドアイテムとしては規模が他と比べて比較的しょぼいため、運営も隠しスキルとして作成許可を出していた)
自らが殺した敵の魂の欠片を経験値として集める。集めた経験値が直接自らのレベルアップに繋がることは無い。集めた魂の欠片はストックされていき、経験値消費型のスキルやアイテム、魔法に使用可能。
………俺の弱点が火属性だけになったのだ…
白(生)と黒(死)の両方を備えてなんか最強に見える現象だ……心が踊る!!
そして、ホムンクルス化だ!!!
これで俺の転移後の3大欲求は満たされること確定だ。個人的にはこれが一番嬉しい。
加えて、スキル「魂コレクター」が便利過ぎる…
超位魔法「星に願いを」のハードルが大きく下がったのは非常に素晴らしい。
クラスに関しては、
隠しクラスのエクリプスによる「the goal of all life is death」
に加えて、
新たな隠しクラス、クリフォトによる「the goal of death is life」
という反対クラススキルを入手。
生物だろうとなかろうと、その対象が最も活発な頃に問答無用で戻す。朽ちた物や死体、発動して効果を終えたアイテム、魔法、それこそあらゆる存在を回復させ、生かす。
えげつない…使い所は難しいが、レベルダウンのペナルティ無しにNPCやギルメンのリスポーンが可能となったのは凄く嬉しい。しかもアイテムも効果対象だ。
これは転移後に確実に役に立つ。
そしてカロリックストーンによるモモンガ玉の強化だ。
正直これは賭けだった。ぶっちゃけ、運営は許可しないだろうな、と。
…できちゃったんだ。運営が許可したんだ。
ここの運営が狂ってるってことを俺はすっかり忘れていたよ。
これにより、一通りの俺の強化は終了し、
ナザリック大侵攻にて「誰が勝てるかふざけんな!」と後にネットで大きく叩かれることになるモンスター過ぎるギルド長モモンガが爆誕した。
ナザリック強化の前に、まずはモモンガ様の超強化です。
ここまで生と死の属性を備えたら、もはやモモンガは魔王ではなく、神様ですね(^q^)