やはり俺のぼちキャン△は間違っている。   作:乱A

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(`・ω・)……お久しぶりです。
散歩をしていたらCoCo壱でカレー食べてたモチベさんを見つけたので拉致……もとい、連れ帰ったのでなんとか書けましたがまだぶちぶち言いながら本気を出してくれないので今回は閑話、つまり番外編という事で勘弁してください。


閑話3「スーパーカブのすれ違い2」

 

『比企谷様ですか。ご注文の品が届きました』

「ありがとうございます。明日、取りに行きます」

『お待ちしています』

 

いい加減寒くなったのでカブにウインドシールドを付けようと倉庫の中を探してみたのだが肝心のそれは壊れていた。

どうやら爺ちゃんの引越しの際に外しておいたウインドシールドの上に荷物を置いてしまったらしい。

ならば買い直そうとあちこちの店を探したのだが生憎どこの店も売り切れだったが、なんとか中央市の店舗で取り寄せる事が出来たのだ。

 

「ともかくこれで寒さに問題なくカブで走れるな」

 

以前、爺ちゃんに言われた通りにすっかりとキャンプの魅力に取り付かれてしまったが、同時にスーパーカブの魅力にも取り付かれてしまい、キャンプに行けない平日などもカブであちこち走っているまである。

ただ、季節が季節だけに寒さに耐えるのも限界だったのだ。

 

「最近は近場しか走れなかったが、明日からは久しぶりに遠出をしてみるか」

 

ああ、楽しみだ。

 

 

翌日、授業が終わると俺は速攻で教室を後にし、奴に捕まる前に何とか靴を履き替え、校門を飛び出した所で「八幡くーーーん」と各務原の声が聞こえた、…危ない所だった。

 

すぐにでも店に行きたかったが、生憎とこの高校はバイク通学が禁止な為に家まで帰らなければならずこの時間が煩わしい。

 

ようやく家に帰り着き、着替える時間も勿体無いので財布だけを持ってスーパーカブに乗り込む。

待っていろよ、ウインドシールド!

 

 

 

 

 

ー◇◆◇ー

 

??~

 

此処最近はすっかりと寒くなり、まるで氷の中を走っているようだった。

小熊はウインドシールドを取り付けるかと悩んでいたが私のハンターカブにあんなカッコ悪い物は付けたくなんかなかった。

 

…だけどいざ知り合いのウインドシールド付きのカブに試乗してみたらそんな考えは吹き飛んだ。

機能美という言葉があるように見た目より実用性が大事である。

すぐに在庫を取り寄せてもらい、今日さっそく取り付ける為に買いに来た。

 

「お待たせしました、こちらがご注文の品です」

「わぁ~~」

「来た来た、これよこれ」

 

受け取ったウインドシールドを手に、小熊と二人で浮かれていると他の学校の生徒なのかブレザー姿の男性が入って来て、さっきまで私達がいたレジに駆け寄った。

 

「すみません、注文していた比企谷ですが」

「あ、お待ちしていました。こちらがご注文の品です」

「おお~、ありがとうございます」

 

お、偶然ね。

彼が受け取ったのも私達…と言うより小熊と同じスーパーカブ用のウインドシールドだった。

 

「さてと、さっそく取り付けるか」

 

何と言うか…その…そう、独特な目つきの彼はウキウキ顔でそう言いながらこっちに来ると小熊は不思議そうな顔で彼を見ていた。

 

「どうしたのよ?」

「あっ、あのっ…」

「ん?」

 

=小熊は思わず再会した八幡に話しかけてしまった=

 

 

 

 

ー◇◆◇ー

 

~八幡

 

「あっ、あのっ…」

 

さっそくウインドシールドを取り付けようとカブを停めている駐車場に向かおうとすると小柄な女の子が話しかけて来た。

俺の事を知っているのか?

そういえば見覚えがあるようなないような……

 

「おやおや~小熊先生、何時の間に男の人とお知り合いに?いや~冬だというのに青い春ですな~」

「違う。後礼子、普通にうざい」

 

一緒に居た長い黒髪の女はどこかのラノベの駄女神みたく「プークスクス」と口に手を当てて笑っている。

それよりもこの女の子、何処で会ったんだっけ?

 

「ほら、前に礼子にも見せたスーパーカブの写真。あれはこの人のスーパーカブ」

「ああ!あの」

 

写真に俺のスーパーカブ……、あの時か!

高ボッチ高原からの帰り道のスーパーで俺のカブの写真を撮っていた女の子か。

いかん、思い出したらあの時の俺を殴りたくなってきた。

すみません八世殿下、タイムワープ教えて下さい。

 

「へぇ~、貴方が小熊が言ってたキャンパー君か」

「…キャンパーなんてご大層なものじゃない。ただ、キャンプが好きなだけだ」

「十分キャンパーだと思うけど…ま、良いか」

 

そう言うと顎に手を当て、礼子と呼ばれた女はニヤニヤしながらこっちを見て来る。

 

「…とりあえず俺はこのウインドシールドを早く取り付けたいんだが」

「奇遇ね、私もよ」

「私”達”」

「はいはい、私達私達」

「う~~~」

 

何なんだろう?

俺はこの娘達が何をしたいのかがよく分からない。

 

「じゃあ、そういう事で」

「あっ、ちょっと待ちなさいよ」

「待って」

 

店を出て、カブを停めている駐輪場に行くと彼女達も付いて来る。

どうやら俺が来た時に止めてあった二台のカブは彼女達の物だったらしい。

 

「さてと」

 

さっそく、作業を始め取り付けたウインドシールドに不備が無いかを確認していると礼子と呼ばれていた女の子が近づいて来た。

 

「取り付けと確認が終わったら私達のも確認してよ」

「……何故に?」

「それぞれお互いに確認しあえば自分じゃ気付かなかった不備が見つかるかもしれないでしょ」

「まあ、確かにそうだが…」

「じゃあ、あなたのカブは私が見るから私のカブをよろしく!」

「ちょっと待て礼子、それじゃ私だけ後回しになって二度手間になる。だから礼子のは私が見て彼は私のを見るべき」

 

いや、俺はさっさとカブで走りに行きたいんだけど。

 

「はいはい、『他の女に目をくれないで私だけを見て!』って事ね」

「違う!」

「まあ、そういう事にしといてあげるわ。さ、まずは小熊の方から見てあげて」

 

礼子と呼ばれた女の子はそう言うと俺のカブの点検を始める、なんかグイグイ来るなこの娘。

何時もならしどろもどろになる所だが、あまりの勢いに180度どころか540度回って冷静になるまである。

小熊という娘も彼女の赤いカブの点検を始めていた為、今更遠慮しますなどと言えない空気だ。

 

「良し!三台とも問題無しね」

 

それぞれが自分のカブと別の二台ずつ点検した所、不備は見つからず問題は無かった。

やれやれ、ようやく開放されるか。

カブに跨り、エンジンを掛けようとすると…

 

「ねえねえ、キャンプってどんな感じなの?」

 

と、礼子とかいう女の子が目をキラキラさせながら話しかけて来る。

 

「ど、どんな感じかと聞かれてもな、俺がやってるのはボ…ソロキャンだからテントの設営も焚き火や食事の準備、そして帰る時の後始末なんかも全部自分でやらなきゃならないからかなり面倒だぞ。まあ、それだけの事をする価値はあるけどな」

「へぇ~~」

「ほぉ~~」

 

そう言うと二人共向き合ってあれこれ話し合っている。

やった事は無いがキャンプ自体に興味はあるらしい、というより今がチャンスだ!

 

ブロンッ!

 

「あっ!ちょっと!」

「後は自分達で調べろ」

 

これ以上拘束されてはたまらないとキック一発でエンジンを始動させ、止められる前に走り出す。

おお、ちょっと走っただけでも今までとは段違いだ。

全然寒くない、ウインドシールドマジ最高!

 

「まあ、色々と強引な奴等だったが不思議と嫌な感じはしなかったな」

 

以前の俺だったら近づいて来た時点であれこれ言いながらさっさと逃げ出していただろうがな。

やはり志摩や各務原達との関わり合いが影響してるんだろう。

 

「それはそれとして、風n……」

 

風になるぜ!と叫ぼうとしたら何やら多国籍国家っぽい店の前で掃除をしている女の子が怪訝な表情でこっちを見ていた。

 

……風じゃなく貝になりたい。

 

 

 

 

ー◇◆◇ー

 

??~

 

もっと色々と聞いてみたかったが彼はさっさと逃げる様に走り去ってしまった。

まあ、お互いカブに乗ってるんだからまたどこかで会えるかもねってそれより……

 

「なに露骨に残念そうな顔してるのよ」

「別に……」

 

 

 

 




(`・ω・)くそう、モチベの奴、【探さないで下さい】と書置き置いてまた逃げやがった。
繰り返しますがあくまでも閑話ですので本編に彼女達は出て来ません。
礼子に振り回される八幡も見てみたいけど。
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