やはり俺のぼちキャン△は間違っている。   作:乱A

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(`・ω・)今回、短いです。


第三話「思いと思い」

 

月曜日、また苦難の一週間が始まったが何とか放課後にまでこぎつけた。

クラスの連中も其々帰ったり部活に行ったりするが、挨拶などしても返っては来ないのであえてしない。

はいはい分かってますよ、コミュ障コミュ障。

通学に使っている電車でもたわわな展開が起こる訳なども無く、どちらかと言えばうんじゃらげである。

改めて思うけどうんじゃらげって何だろう?

…もう一回観たいな~、早すぎたよなやっぱり。

 

何だかこのまま帰る気にはなれず、ベストプレイスでマッ缶飲んでまったりするかと鞄を掴んで扉に向き直ると廊下を歩いている志摩が見えた。

何やら本を読んでいるみたいだが気を付けないと誰かにぶつかり、嫌な顔をされた挙句教師を呼ばれて職員室で説教を受けるまである、ソースは俺。

嫌な事件だったね、まあ其処まで無用心じゃないしわざわざ注意する程の事でもないか。

一昨日は結構会話をしたが、今朝も通学途中の坂での挨拶はお互いに「よう」「おう」の二言ですんだ。

うん、あれで仲良くなったと勘違いして話しかけないで良かったよ、うん。

正直に言えば楽しかったしもう一度とも思うが、もし拒絶されたら…。

だからこの距離を保って”知り合い”のままでいれば傷つかずにすむ、絶望なんかせずにすむんだ。

 

 

 

志摩~~

 

ふむ、トマトジュース一缶にコンソメ一個、野菜は予めカットしておくと。なるほど、コッヘル一個あれば出来るのか。カレー麺も飽きたし…、比企谷の鍋も美味かったし今度やってみるか。

 

鍋…、そう言えばラインはよくするけど比企谷とちゃんと話をしたのは初めてだったな。

以前、持って来るのを忘れた道具をお互いに貸し合ってからの付き合いで、ラインも道具を返す時に連絡する為に交換し合った物。

比企谷もソロキャンが趣味らしくその後も時々キャンプ地がかち合った時に二言、三言のラインでの会話をする、その程度の間柄。

キャンプ地に着いた時、既に比企谷のテントがあった時や後れてやって来た時などは妙な安心感を感じていたしテントを張る時も近づき過ぎず、離れ過ぎず、お互いのテントが視界の端に映る距離を自然と保っている。

そんな距離が寂しいながらも安心感もあった。

だけど各務原なでしこ、一昨日のソロキャンでの彼女の乱入で比企谷とは初めて会話らしい会話をした、しかもごく自然に…正直楽しかった。

 

比企谷八幡、あいつと私は似ている様で違う、違う様で似ている。

私は基本一人が好きだ、だからと言って一人で居たい訳でもない、斉藤とのラインや話も楽しい。

そして比企谷も一人で居る事を好んでいる節があるがそれは何だか違う気がする。

ラインをすればちゃんと返して来るし、一昨日だってごく自然に会話が出来たという事は一人で居たい訳では無いのでは無いか?

何と言うか、一人で居ると言うより一人で居なければならないという様な強迫観念みたいな物を感じる。

 

今朝だって話しかけようとはしたがそれを拒む気配みたいな物を感じたので「よう」と言えば「おう」とあっさりと返し、それで終わってしまった。

一人暮らしだと言っていたが一人で居ようとする事を望むのはそれも関係しているのだろうか?

聞くのは怖い、それを聞けば比企谷は私を拒む気がする。

そう、私は何故か彼との関係が壊れてしまうのが嫌なのだ。

 

壊れる位なら…、比企谷がそれを望んでいるのなら…。

この距離を保った”知り合い”でいよう。

 

 




(`・ω・)今回は全然セリフが無かったですね、何と言うかセリフは邪魔な様な気がして。
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