無理やり書いても文字稼ぎの上に原作の劣化コピーでしかないし。
なでしこ~
「ぶっしつっとう~~、ぶっしつっとう~~」
一昨日、引っ越して来たばっかりだったけどわたしは自転車に乗って富士山を見に行った。
でも雲が邪魔で見えなかったからベンチで雲が退くのを待っていたら疲れていたので何時の間にか寝ていて、目が覚めたら辺りが真っ暗だったのでとっても怖かった。
どうしよう…と思っていたらトイレから男の人が出て来たので助けてもらおうとしたら突然逃げ出した、何故だったんだろう?
でもここでまた一人になったらもう家にも帰れないと思って必死に追いかけた。
その後、色々あったけど…はうぅっ(赤面)
結局その人は助けてくれてもう一人の女の子と一緒にお鍋まで食べさせてくれた、美味しかったなぁ。
そして女の子の指差す方を見ると富士山が見えた、すっごく綺麗だった。
あれが切欠でわたしはキャンプという物に引かれた。
「あった、ぶしつとう!」
目指すのは野外活動サークル。
この学校には二つのアウトドアの部活があって、一つは登山部。
でもこの部活は体育会系でキャンプより登山がメインらしいので、まったり系なこっちの方がわたしには合っている。
みんなでテント張ったり、料理作ったり、たき火して夜更かししたりのまったりアウトドア、楽しみだなーー。
「こんにちわー」
=そして彼女の「野外活動サークル」通称・野クルメンバーとの交流は始まる=
志摩~
「お?」
図書委員の仕事をしながら、アウトドア料理の本を読みつつふと窓の外を見ていると見た事のある桃色の髪があった。
あいつ、此処の生徒だったのか。
ほかの二人と一緒にテントを張ろうと悪戦苦闘している、たしか野外活動サークルだったか?
「何、リン。あの娘達気になるの?」
「いや、別に」
あいつとは偶然会っただけだし、一緒にキャンプしてくれる仲間も出来たみたいだし態々関わる必要も無いだろう。
「よし、クマヘアー完成」
「おい止めろ」
こいつは斉藤恵那、一人でいる事を望む私にとって、気のおけない友人である。
私の髪をセットしてくれるのは助かるが、時々こうやってオモチャにしたりする。
「あらら、何か手間取ってるみたい。リンあーいうの得意じゃん、手伝ってあげたら」
「めんどい」
「まったくもー」
そう言われつつ、見てみるとたしかにポールを固定するのに手間取っている。
ああ、そんなに無理やり曲げると…
折れた。
「あ、折れちゃった。あれだとテント張れないよね、ああいう場合どうするの?」
「まあ、メーカーに送って修理かな。でも折れた部分を繋げる輪っかみたいのがあれば応急修理は出来るけどね」
「こーいうの?」
「なぜ持ってんだよ」
「落し物箱にそれっぽいのが入っていたから。リン、これ持って行って助けてあげなよ」
「え~~」
「うわ、すっごい嫌そうな顔。じゃあ私が持ってってあげるよ」
「うい」
おせっかい焼きめ。
同じ学校だとばれるとめんどくさそうだから余り関わらないようにしよう。
八幡~
中庭への出口ではあるが裏口の為、余り人の来ないベストプレイスでマッ缶飲んでいたらジャージを着込んだ三人の女生徒がやって来た。
どうやらテントを張ろうとしているらしい。
よくよく見ればその内の一人、ピンク髪の女の子は一昨日遭難していた娘じゃないか。
たしか各務原とかいう名前だったな。
誰だよ、ソウナンですよと突っ込んで来たのは。
誰でもない一人ツッコミでしたね、ごめんなさい。
何、もう友達出来たの?
春に入学して今11月だけど俺、友達一人も居ないよ。
志摩はまあ、同じ趣味を持った知り合いって所だ、向うもそんな認識の筈だ。
わちゃわちゃと騒がしいので見てみるとポールを固定するのに手間取っているらしい。
もう一度落ち着いて張り直した方が…、いわんこっちゃない、折れた。
いや、言ってないけどさ。
どーすっかなー、関わると絶対面倒くさくなる案件だよなこれ。
「あれ?確か…比企谷君だよね?」
「うおっ!?」
「あ、ビックリさせちゃった?ごめんね。私は斉藤恵那、よろしくね」
斉藤恵那、たしか志摩とよく一緒にいた奴だよな。
学校では関わらない様にしていたから名前なんか知らなかったが志摩に聞いたんだろう、俺の事は知っているらしい。
「ねえ、比企谷君もキャンプをするんだよね。じゃあコレの使い方知ってるよね」
そう斉藤とやらが差し出して来たのはポール補強用パイプ。\よう/
なるほど、コイツで折れたポールを直そうって訳か。
「折れたポールをコイツで繋げてガムテなんかで補強すれば良いだけだ。どうせ志摩にやり方教えてもらったんだろ」
=比企谷は逃げ出した=
「でもやっぱり経験者から教えてもらった方が解りやすいよ」
=しかし、回り込まれてしまった=
「だがな、それはあれだしどっちかっていうとなにだから…」
「もー、いいから。ほら、あの娘達困っているから早く行こうよ」
腕を摑まれ、引っ張られる方を見るとあのピンク髪の少女は折れたポールを掴んで「ふええぇ~~ん」と泣いている。
一応嫌そうな顔をしながら斉藤を見上げると”断らないよね”とでも言いたげな笑顔だ。
俺は「仕方ねーな」と溜息を付きつつ立ち上がる。
あ、今度はクソでかいよ、念の為。
そして斉藤が「おーーい」と呼びかけた彼女達が此方を向くと…
「あーー、お鍋の人だー!」
と満面の笑みを見せる。
「お鍋の人?」
「あー、本栖湖で行き倒れた時に鍋を食べさせてくれた人やな~」
「名前は?」
「え~と、そういえば聞いてなかったよ」
「おいおい」
「じゃあ自己紹介からいこか~。私は犬山あおい」
「あたしは大垣千明」
「わたしは各務原なでしこです」
「私は斉藤恵那、そして」
斉藤がこっちに向き直ると他の三人も俺を見る。
あれ、これ俺も自己紹介しなきゃいけない流れ?
各務原はキラキラした目で見つめて来て、犬山と大垣とかいう二人も興味津々といった感じだし自己紹介された以上こっちも名前を教えるのは礼儀だろう。
「ひゅき…比企谷八幡だ」
「噛んだ」
「噛んだなぁ」
「噛んじゃったねぇ」
仕方ないだろ、自己紹介なんて慣れてないんだし噛んじゃってもいいじゃない、八幡だもの。
あ、自分で自分の事八幡呼ばわりしちゃったよ、泣いてもいいかな?
「比企谷…八幡、ねえ八幡君!」
「ひゃっ、ひゃい?」
「また噛みよった」
「なんで電話してくれないの?」
「へ?」
各務原は頬をぷくーっと膨らませて見つめて来る。
どうやら俺と志摩からの電話かラインが来るのを待っていたらしい。
「いや、それはなんだ…。それよりポールが折れたんだろう、貸してみろ」
「え、なおせるの?」
俺が手を出すと持ってたままだった折れたポールを差し出して来る。
よし、誤魔化せた。
パイプで繋げ、ガムテで固定したポールで再度テントを張り直すと今度は無事に張る事が出来た。
「やったーー♪」
「どーなるかと思うたけど何とかなったなー」
「980円だけどちゃんとテントしてるな」
「ありがとねー、八幡君」
「お、おう…」
各務原は笑顔で俺の手を掴んで礼を言って来るし、何時の間にやら名前呼びが定着している。
他の三人も笑いながらこっちを見てるし。
おかしいな、何で各務原が関わって来るとこうなるんだ?
一昨日だって何時も通りに……あれ、そもそもこうなったのは斉藤が志摩にポールの直し方を聞いて来て偶々此処に俺が居たからで…志摩?
「しっかし助かったぜ、一時はどーなる事かと」
「あんがとなー、比企谷君に斉藤さん」
「いえいえ、私は何もしてないよ。直したのは比企谷君だし」
「その補強用パイプを持って来る様に言ったのは」
そして俺と斉藤は窓の向こう側を指を差す。
「おお、しまりんじゃねーか」
「志摩リンな。続けて言うとなんやゆるキャラみたいやで」
「リンちゃん!」
一人だけ逃がさねーぞ。
志摩~
比企谷が斉藤に引きずられて行き、嫌々ながらも結局ポールを直すのを手伝っている。
これもあの時に解った事の一つ。
めんどくさそうにしながらも比企谷八幡は、困っている人を見捨てられない。
何故なのか、知りたい事がまた一つ増えた。
そんな事を考えていると比企谷と斉藤がこっちを向いて私を指差す。
…口元が笑っている。
「おい」
(`・ω・)なでしこが切欠とはいえ、やさぐれていた八幡の気持ちを落ち着かせたのはリンとの交流だったりします。
後、あおいのセリフの書き方が難しい。