たった一人のためにaiを叫ぶ 作:K・F
原作:新世紀エヴァンゲリオン
タグ:R-15 オリ主 残酷な描写 オリジナル展開 シリアス エヴァmark.06、エヴァ無号機、エヴァ04号機、マゴロク・E・ソード登場 シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の途中から 作者に文才はありません。
*この物語は前後話(の予定)の短編です。シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の途中からストーリーは始まり、シンジ君はカヲル君が死んでしまったことを乗り越えられていません。
*また、エヴァmark.06、エヴァ無号機、エヴァ04号機、マゴロク・E・ソード等、設定のみでしか登場していない機体、武器などが登場致します。
*矛盾が出ないようにしたいとは思いますが、矛盾が出てくる可能性があります。その場合
は、修正等をしますのでお知らせください。
*作者に文才はありません。
*2022年04月30日少々変更しました。
*また、エヴァmark.06、エヴァ無号機、エヴァ04号機、マゴロク・E・ソード等、設定のみでしか登場していない機体、武器などが登場致します。
*矛盾が出ないようにしたいとは思いますが、矛盾が出てくる可能性があります。その場合は、修正等をしますのでお知らせください。
*作者に文才はありません。
*2022年04月30日少々変更しました。
それではどうぞ
──―此処に救いはない──―
牢のような部屋に、すべてを諦めたかのように蹲る黒髪の少年。
「シンジ君、私の話を聞いて……」
少年──―シンジに話しかけるのはアッシュグレーの髪に紅色の目をした
「カヲルのことはもう忘れて。シンジ君が苦しむ必要はない」
微かに目を伏せる
「──―ないよ……。そんなの……そんなの……できるわけ、ないよ……」
消え入りそうなほど小さな声で、答えるシンジ。
「カヲルは……君を救いたかった、君を幸せにしたかった。──―そして、君と共に在りたかった。その
「もう、良いよ……。出て行って」
「──────うん、分かった……。けど、これだけは覚えておいて、私とカヲルはいつまでも、何千年経ってもシンジ君の
そう言い残し部屋を去る
「──────話は?」
艦長服を着た
「うん、全部終わったよ。これで作戦を開始できるね」
「──―そう、では作戦の概要をもう一度説明します。今回の作戦は当初の通り、貴方とアスカ、マリの三名にエヴァ13号機に強制停止信号プラグの打ち込みをしてもらいます。なにか質問は?」
「無いよ」
「では、これを」
そう言って、手渡してきたのはDSSチョーカーだった。
「態々、待ってくれてありがと」
DSSチョーカーを受け取り、自らの首に嵌める。
「──―礼には及ばないわ。本来なら私達が決着をつけなきゃいけなかったのを貴方達に押し付ける形になってるからこれぐらいは……ね」
「気にしないで良いよ。それじゃ、私は着替えに行くから」
「ええ、分かったわ」
ミサトさんの返事を後ろ背に、更衣室へ向かう。
──―シンジ君が悲しなくて良いように。私という存在が崩壊しても止めてみせるよ、碇ゲンドウ。
「──―猫ちゃん、一緒に行こうよ? ホント、置いて行くなんて酷いなぁ」
突如として抱き着き、私の耳元で囁く人物
「はいはい、結局一緒に行くことになってるんだから良いでしょ、マリ。それに用事があるって行ってたでしょ」
「ああ、わんこ君のときに行くとか言ってたやつね。下手すれば今回の作戦で命落としちゃうかもしれないし仕方ないのかにゃぁ」
そうこう話していると更衣室に到着、私が扉の前に行くとプシュッという音を立てて開いた。
「──―アンタ達、遅いわ。もっと早く来れなかったわけ?」
開口一番に文句を言ってきた
「姫、ごめんね〜? ちょっと猫ちゃんと話してて遅れたよ」
「まだ作戦開始45分前、アスカが来るのが早いだけでしょ」
「はぁ? 作戦開始前は1時間早く行動するのが基本でしょ?」
「残念だけど45分前でも
アスカの体を下から上へと見る私。アスカは青筋を立て、顔がこれでもかと言う程引きつっている。
「あ、アンタ……私が、お、お子様体型って遠回しに言いたいのかしら? 喧嘩なら買うわよ? それにアンタだって……大体のサイズは……私と変わんないでしょうが」
「あれ? 今の間はなんだろ? それに私、マリとサイズ変わんないんだけど? 負け惜しみも大概にしたほうが良いよ、アスカちゃん」
ブチッという何かが千切れるような鈍い音が聞こえた。
「その喧嘩なら買ってやるわ。表に──―」
「姫と猫ちゃん、喧嘩してるとこ悪いけど着替えないと間に合わないよ?」
「そうだね。お子さ……アスカと喧嘩なんてしてる場合じゃないや」
「チッ、この作戦が終わったらボコボコにしてやるわ」
「はいはい、楽しみにしてるよ」
負け惜しみにしか聞こえない言葉を軽く流しつつ、全ての服を脱ぐ。
「白いプラグスーツね……」
白一色ではなく首元と胸部、股間付近が薄いグレーのカラーリングがされ、胸部付近と太もも部分は光沢があるプラグスーツを持ち上げる。
「──―アンタに同意するのは不本意だけど、まるで死装束ね」
「まっ、あながち間違えちゃいないと思うよ。今回は人類の存続をチップとして賭けてるしね」
ブカブカのプラグスーツを着て、左手首にあるスイッチを押す。すると、シュッと言う音がしてピッタリ自分の身体とインフィットした。フィットすると胸部付近のパーツが虹色に変化して光る。その後胸部カラーリングがアスカは赤色、マリはピンク色、私は青色に、それぞれのパーソナルカラーに変化した。
「じゃ、行こっか。人類を救いに──―」
「──―私、用事ができたから、アンタ達は先に行って」
エヴァ格納庫へ向かう途中で、アスカが用事があると引き返していった。
「多分、わんこ君の所かなぁ。猫ちゃんも行く?」
「私は先に行ったし、行かなくてもいいかな」
「そう言えばそっか。──―姫、私も行くから待ってよ」
私は一人、エヴァの元へ向かう。
格納庫の中ではエヴァの整備士、全員が死した
整備士の中心には、機体は青色で部分的に黄色がかかり、肩から手首に、腰から腿の部分に掛けて赤色のケーブルのようなものが繋がれており、腰の部分に機械的な羽のようなものが取り付けられ、エヴァ初号機のような角を持ち、目の部分には赤色のバイザーが被せてある、エヴァmark.06改γ。
顔から胸部、右腕以外が機械というアシンメトリーな外観、ベースのJA-02の灰緑色のカラーが面積的に大きいためか、その見た目と相まってミリタリーチックな印象を抱かせる新02号機。
機体はピンク色で部分的に白、黄色がかかり、両側の突き出たバイザーのようなものを装着し、肩のウェポンラックから手の甲までの腕全体を赤い機械的なパーツで補強されている改08号機γが佇んでいた。
「──―マヤさん、エヴァmark.06改γの状態は?」
「そうね……。第12の使徒となった旧mark.06のコアの欠片を使用していて、S2機関が搭載されている割には良好、と言ったところ。それと、内部電源は搭載してあるからS2機関に異常があれば即座に切り替えて。ただ量子波動ミラーとエヴァの封印用拘束具を付けてあるから余程の事がない限りS2機関に異常は出ないと思うわ。あと、
マヤさんの後ろから、白いプラグスーツを着たアスカとマリが歩いてきた。
「──―アスカ達も来たみたいだし、エヴァへの搭乗準備をお願いします」
「ええ、勿論よ」
マヤさんは快く承諾の返事をすると、他の整備士の下へ向かった。
「用事は終わったの?」
「滞りなく終わったし、これで未練なんて無くなったわ」
「死ぬことが前提なのはダメだよ、アスカ」
「アンタ、バカね。誰も死ぬことが前提だなんて言ってないじゃないの、早とちりし過ぎよ」
「──―アスカがそう言うならそう言う事にしておくよ。それじゃまた後で」
それぞれがエヴァへ搭乗するために別れた。
「エントリープラグに搭乗をお願いします」
名前の知らない
「──―武運長久を祈ります」
警報音が鳴り、エヴァmark.06改γの脊椎部分の装甲が開き、エントリープラグが挿入される。
「──―エントリー、スタート」
私の声に反応し、真っ暗だったプラグ内の景色が変わり、外の景色が見えるようになる。
「──―シンクロ率は?」
『シンクロ率96%、誤差0%、ハーモニクス正常、機体、パイロット共に良好です』
私の質問にオペレーターの一人が答える。
「そう、ありがと。アスカ、準備は?」
『──―30秒だけ待って。武装が完装してない』
「了解、まだ射出はしないだろうけど何時でも行けるようにしといてね。それで、マリの方はどう?」
『ん〜? シンクロ率は95%、誤差も無し、武装は完装済み。何時でも行けるよ』
『──―今回の作戦……ヤマト作戦についてもう一度説明をします。レルーカとアスカ、マリの三名にエバ13号機に強制停止信号プラグの打ち込みをしてもらいます。ネルフ本部へ着くまでは全パイロット、エヴァに搭乗した状態で待機。────これより本艦は、フォースインパクトの不可逆的阻止のため、旧南極爆心地跡在留中のネルフ本部を強襲、儀式のトリガーとなる、エバ第13号機の無力化を目的としたヤマト作戦を決行、これまでの全てのカオスに、ケリをつけます。全艦発進!!」
エヴァ3機を乗せたヴンダーが旧南極爆心地跡在留中のネルフ本部へ向けて動き出す。
『エントリー完了。指揮系統を戦闘環境へ移行』
『種子保管ユニット、射出ポイントに入ります』
『了解、ヴンダーとのリンクをカット、内部電源および管理システムを独立状態に切り替え、全ての種子保管ユニットを射出』
『最終目標第13号機を光学で確認』
『予想通り再起動前だわ、13号機はまだ動けない』
『接近中のエヴァ07シリーズを確認、数はちょーいっぱい、計測不能です』
『雑魚にかまうな。エバ3機の射出を急げ』
『マヤ、エヴァ3機の射出準備』
『了解、エヴァ3機射出準備──―完了』
『射出』
リツコさんの声とともにエヴァが発射された。
『頼むわレルーカ、マリ、アスカ』
発射された順番は新02号機、改08号機γ、mark.06改γだった。
『やっほーい!』
「目算で、10000前後……流石に出し惜しみをする暇はないかな。──―
自由落下をするエヴァmark.06改γの頭上に天使の輪が展開され、目元とのバイザーから光弾が発射される。
「マリ! アスカ! 私は此処のエヴァ07シリーズを少し減らして行くから!」
『りょーかい!』
『ふん、勝手にしなさい!』
エヴァ新02号機と改08号機γは、自由落下をしつつもエヴァ7シリーズを撃墜、それに負けじとmark.06改γも自由落下をしながら光弾を使用し、撃墜していく。
「──―オリジナルのmark.06ほど強くはないけど……mark.06改γにだって、光弾、自己再生能力だけはあるんだよ?ただ飛行能力がないのはなんともねぇ……」
mark.06改γが半数を撃墜したあたりで新02号機が改08号機γとのダブルATフィールドで迫り来る無数のエヴァ07シリーズを蹴散らした。
「──―アスカ、流石にそれはずるくない?」
『エヴァもどきが、まとめて通せんぼしてアタシの邪魔をしているからいけないのよ。文句ならこいつらに言いなさい。それとアタシ達はもう着くわ、アンタもさっさと来なさい』
「はいはい、分かりましたよっと」
体力の消耗を抑えるために
『エヴァ新02号機及び改08号機γ、ネルフ本部に到着。遅れてエヴァmark.06改γも到着』
「それにしてもこの不完全な
「はぁ? アンタにはヴォルテックス翼があるし飛行能力なんてなくてもいいでしょ? バカなこと言わないで」
「いやぁ、でも練習なしじゃ飛ぶのきつくない? それにダサいし」
『まぁ、ダサいって言う点には同意するわ。それで……目標地点はあの爆撃口の下ね、こいつ、まじ、うざ、すぎ』
「なんで単語のみなのか聞きたいけど……無理っぽいね」
『―――そうだねぇ。此処は私と猫ちゃんが対応するから。姫、お先にどうぞ』
エヴァの腕が結合したような謎の軍勢が死角から襲撃。碇ゲンドウと冬月コウゾウの二人はエヴァ13号機が起動するまでは意地でも近づけたくないのだろう。いち早く、強制停止信号プラグを持つ新02号機を13号機の元へ行かせるために応戦するmark.06改γと改8号機γ。
『悪いコネ眼鏡それと、レルヌス』
「―――ねぇ、前から思ってたんだけどさ。私、なんでレルヌスって呼ばれてんの?」
『―――アンタは良いところばっかり盗んでいくから名前と合わせたのよ。アンタってこれと言って特徴がないし』
「ふぅん、そうなんだ。―――マリは右側をお願いね。私は左側を倒すから」
13号機の元へ走る新2号機。
『アイアイサー!キャプテン猫!』
エヴァの腕が結合したような謎の軍勢の奥から二つのシルエットが見える。
「―――チッ、エヴァ無号機*2とエヴァ04号機*3が出てくるなんて聞いてないんですけど?マリ、エヴァ無号機とエヴァ04号機って実験中の事故で第六支部と第二支部ごと消滅したんじゃなかったっけ?」
『―――エヴァ無号機は稼働実験中に暴走して消失、エヴァ04号機は稼働時間問題を解決する新型内蔵主機のテストベッドとしての実験中に消滅したっていう風にはされてるけど真相は分んにゃいし……どっちともゼーレが隠してたのかも?』
「パイロットと戦闘タイプは?」
『多分だけど、どっちも自立型に改良されてると思うよ。戦闘タイプはエヴァ無号機は近接だと思うけど情報の出どころがしっかりして無い。エヴァ04号機はスピードと連続攻撃に長けた機体で、全部に対応できるって話。ただ攻撃力は低かったはずだけど、何処まで改良されてるか未知数ってとこ』
「分かったわ。じゃ、04号機の方お願いして良い?』
『オーケーだよ。武器はいる?』
「要らない。これがあるし」
そう言って持ち上げたのはエヴァmark.06改γ専用に改良されたマゴロク・E・ソード*4だった。
『武運を祈るよ、猫ちゃん』
「そっちこそ、ねッ!」
mark.06改γのコントローラーを思いっきり引き、抜き身となったマゴロク・E・ソードを片手にエヴァ無号機へ肉薄、エヴァ無号機はそれに対応してバックステップ、機関銃を構え乱射―――
「A.Tフィールド全開…ッ!!」
乱射された全ての弾がmark.06改γのATフィールドによって弾かれる。ワンステップ行動の遅れるエヴァ無号機。レルーカはそれを見逃すはずもなく、ATフィールドを纏わせたマゴロク・E・ソードで袈裟斬りにする。
続く
短編小説ですが、お気に入り、感想、高評価の程よろしくおねがいします。