Ntrもの苦手な作者が描くアンチNTRもの竿役小説。彼らを破滅へ誘うのは、今も読者やファンを魅了し続けるハワード・フィリップス・ラヴクラフト原作……

クトゥルフ神話

さぁ、彼らに恐怖と狂気を教えよう……。

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この作品には「鬼作」シリーズでおなじみの鬼作おじさん、ビッチゴイゴスター先生の「雌妻の鱗粉」に登場する竿役の柳萃さん、最新作の「ママの快楽面接」に登場する浮間理事長、武田弘光先生作品から勝先輩、監督、亀蔵郷造社長、「ボクの弥生さん」から蛇塚ショウジらが登場し、クトゥルフの恐怖の世界へ引き込まれ、破滅する姿が描かれます。

少し時間ができたので書いてみました。


NTRものとかの竿役達がクトゥルフ神話の世界に引き込まれ破滅するお話

落ち着け………とはいえ、もう終わりだ。もう逃れることはできない。逃げる場所なんざどこにもねぇんだ。

 

知らない方が幸せだった。本当だったら、肉壺と呼称している俺が辱しめ、堕としてやった女達の身体を抱いているはずだった。

 

俺は、俺達は知ってしまった。知ってしまった以上、もう逃れる事は出来ない。

 

あのとんでもねぇ、想像以上の存在からは…逃げられねぇ…。

 

………

 

それの事を知ったのは亀蔵社長からだった。行きつけの酒場で知り合った俺達には共通点があった。脅し、過去、弱味につけこんでいい女を貪り食らう。そんな所業で知り合った男仲間。俺達は堕としてやったメスの事でいつも明るく語らった。だが、その日は違った。社長の表情は重かった。社長は大きな失敗をやらかした部下の妻を秘書にして思う存分、その身体を弄び、なぶりつくしていた。いつもよがるその女の話を聞くのが楽しみだった。しかし、その日の社長から語られたその話はとても信じられない話だった。

 

亀蔵社長の親戚に考古学の教授がいたのだが、その親戚が亡くなった。心臓病で倒れたのを水夫に助けられたらしいが助からなかったらしい。社長はその女に使う強力な媚薬を購入するために親戚の遺品から金目の物を探していた。そんな時だった。

 

……?なんだこれは?

 

社長が見つけたのは厳重に施錠された箱だった。親戚がプライベートキーをいつも持ち歩いていたのを思い出した社長はその鍵を開けた。その中身、最初に目に飛び込んできた物を見て、頭の中に浮かべていた金目のもの、自分が弄んでいる部下の妻の乱れる姿の情景が一気にぶっ飛んだ。

 

それは、タコと竜と人間が合体したような怪物の絵が刻まれた浅浮き彫りの粘土板だった。俺や他の奴らも見せてもらったが、すごく不気味だった。弥生というメスの事を笑いながら話していた蛇塚も酒を飲む手が止まって、息を飲む程だった。

 

なんなんだこりゃあ?

 

高校野球の監督をしてる男も学校の教科書とかにも載ってないようなシロモノだと言ってたし、理事長をしている浮間も額に脂汗をかきながら戦慄してる事が分かった。

 

亀蔵社長の話では、親戚の元へとある青年が大きな地震のあった日に見たこともない謎の遺跡の夢を見て、夢遊病患者のようにこれを作っていたのを報告し、持参してきたものだという。さらに話によるとその夢の中で、謎の言葉が聞こえてきたという。

 

「クトゥルフ フタグン」

 

それを聞いて反応したのは高校生の勝だった。同級生の美術系の女子学生とその両親が以前にそんな言葉を突然叫びながら錯乱して自殺したという出来事があったからだ。

 

俺達の間に「恐怖」の二文字が漂い始めていた。

 

さらに、柳萃という俺達の仲間の一人が口を開いた。柳の知り合いに刑事がいて、その刑事が震えながら過去に話していたある事件。それは山奥で謎の儀式殺人を行っていた集団を逮捕した時、粘土板にあるような怪物を象った像を回収したという話だ。さらに話によれば、その怪物はなんでも地球に俺達、人類が誕生する以前から頂点として君臨していた支配者。分かりやすく言えば恐怖の神様、「邪神」という事らしい。名前はクトゥルフ。

 

感受性の高い奴の夢の中に現れてお告げをするとか、ルルイエという古代都市に眠っているとか突拍子もねぇ話だが……なぜか俺達は無視できなかった。メスどもの事や性的な話題なんかする事を忘れて聞き入っていた。

 

中でも恐ろしかったのは、クトゥルフは実在し、必ず甦ること。そして、その時が来た時、人々は道徳を捨てて善悪の枠を越えた新たな殺戮の技術を与えられ、歓喜に満ちた虐殺を楽しみ続けるという。

 

「とても…正気とは思えねぇ…。」

 

「そんな…まさか…。」

 

「こっちだって…信じたくねぇよ…!」

 

監督も浮間理事長も柳もうめくように言ってから黙り込んだ。

 

その日はもう解散したが、それから一週間も経たない内に次のような事が起こりやがった。

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

蛇塚が目撃したのは狂った笑いを浮かべながら、狂った笑みを浮かべてズタズタの死体になって死んでいる同居の男の上に股がっている弥生の姿だった。しかも、弥生は笑いながらあの恐ろしい言葉を……「クトゥルフ フタグン」を繰り返し叫んでいるうちに自らの首に包丁を突き立てたのを目撃してしまった。蛇塚は失禁しながらも警察に通報したが、駆けつけた時には血だまりだけが残されていて、弥生も男の死体も消えていたらしい。その後、蛇塚は調べていくうちに死体を運んだ犯人の正体がこの世のものと思えない怪物と知ってしまったそうだ。魚のような人型の怪物…後から知ったがそいつは「深きもの」または「ディープワン」と呼ばれる、クトゥルフを信奉する化物らしい。同じ頃、監督から彼女である野球部の女子マネージャーを奪われた彼氏の部員や、勝が抱いていた女子高生の彼氏もまた、狂ったような笑みを浮かべながらそれぞれの彼女に殺されたらしい。彼女達はその前に親も惨殺していた。取り調べで親や彼氏の事を「クトゥルフ様の生け贄」と呼んでいたそうだ。それを聞いて、勝も監督もぞっとなった。やがて、女子二人も謎の変死を遂げ……

 

「「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」」

 

勝と監督の二人とも耐えきれずに飛び降り自殺を図った。その死に顔は、まさに恐怖に耐えきれずに錯乱した表情だったそうだ。遺書には誰に対してか、女へなのかその彼氏へなのか…何度も許しを乞う文章が書かれていたらしい。

 

その翌日、蛇塚も狂ってしまった。紙や病室の壁に狂ったようにクトゥルフや深きものの事を今も書き続けているらしい。

 

その後、亀蔵社長と柳から電話があった。それぞれが調教していた話の女が夫と共に突然錯乱して家に火を放って死んだらしい。しかも、その焼け跡から…あのクトゥルフの像が見つかったらしい。

 

それを聞いて俺はぞっとした。いや、社長も柳も同じ気持ちだったろう。

 

俺はもしやと思った。そして、社長に頼んであらゆる人に最近…それも例の女達が狂い、死んだ時期に限定して見た夢を調べてもらった。

 

恐れていた予想は当たっていた。

 

作業員…死んだ祖母が出てきた。

OL…豪華なパーティー会場

小説家…謎の古代遺跡

介護士…大海原

画家…山のように大きな怪物と古代遺跡

彫刻家…大きな影と二つのなぞの言葉

 

等々……

 

社長の親戚が当時調べた時期…青年が夢遊病患者のように粘土板を作った時期と一致するように、芸術家を中心に、感受性のある人間をメインに多くの人間がルルイエやクトゥルフに関する夢を見ていやがった。もちろん、弥生を始めとした女達の狂乱自殺、狂乱心中の時期とぴったり符合してやがった。

 

ありえねぇ…本当だったら何の繋がりもねぇ…。だが…これらの事実を目の当たりにして、信じねぇ訳にはいかなかった…。

 

それから暫くして、柳はヨハンセンという男と数名の船員と共に数日間航海に出て、帰ってきた。いや……あいつは帰ってきたというよりは見つかったと言うべきだろうな。

 

あいつは暫く行方知らずになっていた。詳しい事を聞くために俺と亀蔵社長は身支度もそこそこに柳の居所へと向かった。だが………

 

「亡くなった!?」

 

俺と社長はその事に驚愕した。さらに驚いたのは一緒に発見されたヨハンセンもつい先日、死んだという。二人とも、昏倒しているのを水夫に病院まで運ばれたという。

 

俺と社長の脳裏にあの考古学教授の一件が過ったが、平静を保ちつつ、事を話してくれた柳の知り合いからとある書物をもらった。航海日誌のようだ。

 

俺と社長は帰りの飛行機の中でこれを読んだ。

 

……!?なんだこりゃあ…!?

 

筆跡が乱れている…まともな精神状態で書いたものじゃねぇ…。いったい…?

 

筆跡が乱れた日にちを見て俺と社長の脳裏に過ったのは、死んだ蛇塚や監督がその彼氏や同居人から奪うようにして抱いた女達が狂い死んだ日と同じだった。

 

そして………

 

「「うっっ!!!」」

 

俺と社長も同時に大きくうなり、背筋が凍りつき、身体が恐怖で震え始めた。顔面蒼白になり、俺の頭の中にある肉壺どものあの女体も乱れる様の記憶が音を立てて崩れていった。どうしてか?

 

その記録のあるページに書かれていた一つの絵を見て俺達は驚いたからだよ!

 

まさか…!?そんなばかな!?マジか!?バカな!!柳は、ヨハンセンという奴は、あいつらは見たって言うのか!?

 

古き神々の姿を……

 

クトゥルフの姿を…!

 

………俺達はそれを読んで悟った。

 

邪神クトゥルフは実在する。柳達はルルイエを偶然にも見つけ、上陸した。そして、目覚めたクトゥルフと遭遇し、他の船員は死に、ある者は発狂しながら死んだ。

 

「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!あぁあぁぁぁはははははははははははははぁぁぁ!!」

 

おそらく柳もヨハンセンと同様に、あまりに大きくとんでもない恐怖の存在を目の当たりにして、狂っちまったに違いない…。

 

俺と社長が帰ってしばらくして…とうとう亀蔵社長も死んだ。陽里という女が夫と共にクトゥルフ像を抱えて海へ飛び降り心中したと聞いて、自殺しようとした際に何かを目にして死んでしまったらしい。

 

この星の支配者は人間じゃねぇ…あの化物なんだ…。あいつを奉る狂信者どもは今日も血塗られた宴を繰り広げてるのかもしれねぇ…。

 

俺はもう肉壺どもを楽しむことも増やすこともできねぇ…。俺に刻まれたあの巨大な、超越した恐怖が頭から離れず、じわじわと染み込んできやがるから…。もう俺のアレも…二度と立つ事はないだろう。

 

いつか俺も狂って死ぬかあるいは殺されるんだろうな…。社長の叔父のように、知るべきでなかったこの宇宙の大きく恐ろしすぎる秘密を知ってしまったんだから。 

 

許してくれ、肉壺ども…。こんな記録を残してしまったこの鬼作様を、この恐怖に耐えきれなかった俺様を……。

 

俺の遺言を継いでくれる奴には、どうかこの記録を読まずに厳重に処分してくれる事を…約束してくれ…。

 

ーおまけー 亀蔵社長の最後の時

 

天罰だったのだろうか。自分の部下から最愛の妻を奪うために、自分の玩具にするために全てを仕組んだ事が……天罰なのかと思ってしまう。陽里も部下であるその夫も死んだ。クトゥルフの像を抱えて死んでしまった。それを聞いて発狂しそうになった。しかけてしまった。天罰とも思える一連の出来事はいつから始まりこうなってしまった…。叔父が亡くなってからか?人の女を奪い、大いに後悔したのは人生で初めてだった。思うに、クトゥルフという大きな存在を知ってしまったが故にだろう。もう、目をつけた女を自分の物にしようと仕掛けようにも仕掛けられなくなった。クトゥルフの恐怖が頭から離れず、成し遂げた所で…世界はいずれ終焉を迎えるという事を知ってしまったのだから…。

 

大いなる恐怖を知り、女体をなぶり貪る楽しみを失ってしまった自分はもうこんな恐怖の日々に耐えきれない。そうだ…自ら終止符を打とう…。そうすればいいんだ……。そうすれば、少しは楽にあの世へ逝ける……。あの世でもっといい女を抱ければ………

 

え……?うそだ…そんな…まさか…!!うそだ!!うそだうそだ!!ありえない!!ありえない!!そんなこと!!ああ、頼む!!助けてくれ!!助けて!!助けてくれぇ!!許してくれええっ!!そんな!!こんなことが!!ああ!!ばかな!!そんな!!そんなっ!!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!

 

窓 に ! 窓 に ! !

 

End

 




いかがだったでしょうか?たとえNTRものや凌辱ものの竿役であろうと、恐るべき宇宙敵恐怖を知ってしまったら……決して逃れられない。そんなものをその手のが苦手な私が書いてみました。

ご感想などお待ちして……うわぁあぁぁぁ!!!いあ!いあ!!クトゥルフ・フタグン!!(SAN値直葬即発狂)

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