ようこそ非日常なスクールライフへ   作:白ノ宮

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8話

食事を済ませた我々は教室に戻る最中会話をしていた。

 

「どうだった、山菜定食の味は?」

 

微笑...というよりニヤニヤしながら聞いてみる。

 

「無料と考えればあり...かもしれない。だが、なるべくやめておきたいかもな」

 

だろうね。

漂っている成分から味を予想してみたけど結構渋みが強い。

 

僕的にはこれも好みの範疇に入るが、好き嫌いは結構分かれる筈だ。

 

あ、そうだ。

 

「綾小路よ、この学校って結構監視カメラ多いよね」

 

「そうだな。至る所にある、それがどうかしたのか?」

 

「昨日茶柱先生が、実力や評価がそのままポイントに直結するみたいな事言ってたじゃんか?」

 

「言ってたな」

 

「それで、この監視カメラの数って何か繋がってると思わない?」

 

「そうかもしれないな、だがなんでオレにそんな事を?」

 

「んー?友人だから情報は共有しとかないとなーってさ」

 

「そうか」

 

「うん、そういえば今日から授業が始まったわけだけど、ちゃんと教師の声聞き取れてる?」

 

「いや、煩くてよく聞こえないな」

 

「駄目じゃないか。ハ...雑音に流されずしっかり教師の声に集中したまえよ」

 

危ないな、ハエ供って言い掛けた...。

言ったとしてもクラスじゃなけりゃ問題ないか。

 

「もし分からないとこがあれば言って欲しい。私が分かる範囲で教えよう」

 

それにしてもキャラ...というか口調が安定しないな。

早いうちに安定させないとね。

 

昼休み終了10分前、真面目な生徒は戻ってきているが、雑音発生装置の方々は誰もいない。

その後授業開始してから5分後あたりにゾロゾロ入ってくる辺り、ホントに底辺なんだなと実感する。

この感想も1ヶ月後の煽りに使えるな。

 

席について7分程意識をシャットアウトする。

 

教師が入ってきて残りの授業が開始される。

やはりわかりにくい教科はなかった。

 

──授業後──

 

何かしていたわけでもない人たちがやり切った感を出しながら教室から出ていく。大半は体育館へ向かうのだろう。

 

そして相変わらずクラスメイトに話しかけるタイミングを失っている綾小路を見る。纏っている雰囲気的にほとんど諦めているみたいだが...。

 

「綾小路、何故虚空を見つめているんだい?早く行かないと部活動紹介始まるよ」

 

そういえばオリジナルだと堀北と一緒に行ってたか?いや、あれは勝手について行ってただけか。

 

「オレも行くのか?」

 

「え?行かないのかい...?てっきり私と行くものかと思っていたのだが...」

 

「いや...行こう」

 

言動や表情に表れないけどホント嬉しそうにするねキミ。

 

移動中は珍しく...というか僕が喋る事を意識せずにいると沈黙が続き、綾小路から話をしてくることはなかった。頭の回転が早い割に不思議とこういう事苦手だよな。

 

特に何のアクシデントもなく部活紹介は進んでいった。

前世の中高と部活動紹介の差(体育系の部と文化系の部の活気)はやはり変わらなかったが、無気力で活動しているところはなさそうだ。流石国立。

 

僕は予定通りチェス部と将棋部に顔を出すつもりだ。

二つの部活は大会に出場しているわけではないが部内でトーナメント戦を行なっており、入賞者には何か景品があるらしい。

賭博目当てではあるが、それとは別に景品とやらも気になるな。

 

因みに各部活動紹介の際に隣に立つ綾小路を横目にガン見していたが、どこを見ているのかわからない目でまさに『無』という感じで聴いていた。

 

もう機械化しているんじゃなかろうか?

それと堀北さんよ、いつの間に綾小路の隣にいるのだ。

まるでこれじゃ仲良し三人組じゃないか。

やめたまえよ、僕は『まだ』無闇矢鱈に敵を作りたくはないのだよ。(堀北と同類に思われたくはない)

 

全ての部活の紹介が終わると遂にあの人が登壇する。

 

あの眼鏡の強者、堀北学だ。

 

マイクを持って何もせず立っている。

 

そうしていると、CやDの一部の連中がヤジを飛ばす。

会長はそう行った言動には一切目をくれず、ひたすら沈黙を貫いた。

 

すると会長の纏う雰囲気をやっと感じとったのか、それとも反応が帰ってこないのがつまらないと思ったのかはわからないが、騒々しさは消えて体育館は会長のフィールドとなった。

 

そんなこんなで部活との掛け持ち禁止の生徒会の新人募集が終わって解散となった際に堀北妹を見る。

 

「うわ、見事に固まってる。まるでリアルなマネキン人形だな...」

 

「萌城、どうしたんだ?」

 

僕のつい出てしまった独り言に綾小路が反応する。

堀北妹を指差して小声で言う。

 

「ほらアレだよアレ。孤高と孤独を履き違えてる黒髪さん」

 

「堀北だったか...?確かに固まってるな、あれじゃ目が乾燥するんじゃないのか?」

 

「注目するところはソコじゃないと思うんだけど?...あれさ、意識が飛んでるみたいだから戻してあげたほうがいいと思うんだ」

 

「どうやって...?」

 

流石にこの言葉じゃ動かないか。

まぁ、いいや。

 

「...思いつかないからやっぱり放っておこうか」

 

「そうか」

 

「うん、行こう」

 

本日はこれで解散。

僕はチェス部と将棋部へ、綾小路はスーパーに寄った後帰宅するようだ。




山菜定食って実際はどんなメニューなんでしょうね?
天ぷらかな?

9話は...来週(平日の朝6時)を予定してます。
文字数拡大したら週一投稿になるかもしれませんね。
まぁ、変わらない可能性の方が大きいですけど...。

唐突ですが、息抜き作品をどうぞ。こちらもよう実を原作としたもので、台本形式なので原作キャラとの会話がこっちの方が多くなる予定です。

https://syosetu.org/novel/294020
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