まいくら2視点
勘違い?
すれ違い?

マイクラものもっと増えろ

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マイクラですれ違いものが書きたかった

異世界に転生してから数ヶ月がたった。

 

最初は驚いたけど、まぁ人間適応できるもんだな。

 

どうやらマイクラの世界というか力をもらったみたいだ。

 

原木を素手で倒し、石を掘って、色んなものを作れた。

 

食料も野生動物がそこらへんをウロウロしてるから困ることは無かった。

ただ、夜になるとちゃんとモンスターが出てくるのにはまいった。

一回不意を付かれてゾンビに腹を割かれたときはほんとに終わったと思ったが、無事にリスポーンできたときはホッとした。

 

そこからはもう恐れることは何もなかった。

 

自由気ままなサバイバル生活を楽しみつつ、旅をすることにした。

 

できれば人に会いたいと思いつつ、一週間ほど歩き続けていると、こっちを見て腰を抜かして泣きながらしょんべんを漏らしているめちゃくちゃキレイな少年がいた。

思わずえぇ……と声を出してしまった俺は悪くないだろう。

 

その後気絶してしまった少年を抱えて近くにあった村に運んであげた。

そのときに一悶着あったけど、なんとか誤解も溶けて村に住むことになった。

 

よそ者の俺は少しでも気に入られようと、村の設備などを整えてあげた。

 

その甲斐があったのか、どうやら俺は村人たちに気に入られたらしい。

 

彼らは村人ではあるが、ゲームの世界のような鼻の大きいおじさんしかいないということは無く、ちゃんと女の人もいた。

 

言葉はわからないけど、ボディランゲージで大抵なんとかなった。

 

 

 

 

見ようによっては女の子にも見えるあのときの少年は、将来大きくなったらアイドルも顔負けだろう。

 

少年はなんかとても懐いてくれてて、一緒に風呂も入った。そのときに男であることも確認した。

どうやら今まで一緒に遊んでくれるような友達がいなかったらしい。愛い奴め。

 

そんな少年だが村に襲撃があって守った時から更に懐いてきてて、今ではべったりひっついている。

 

パッと見美少女にそんなことされると精神衛生上よろしくないが、鋼の意志で良いお兄さんを演じている。

 

俺にそっちの趣味はない!

 

 

 

 

□□□

 

 

 

 

おにいさんとの出会いは5年前でした。

 

人口が数十人程のこの村では誰も彼も顔見知りで、家族でしたが、同じくらいの年齢の子。いわゆる友だちというものがいませんでした。

別に今までそれが普通でしたし、寂しいと思ったことはありません。

ただ少しだけ暇を持て余していたので、広場を意味もなくウロウロしてました。

 

広場はとても大きな、村よりも大きい草原で、豚や牛、羊などがそこら辺を歩いています。

 

しばらくそこで花を摘んだり、牛を観察したりして過ごしていましたが、ふと森の方から何かが近づいてくるのに気づきました。

 

最初は動物だと思ったのですが、どうも背丈が高く、人のような形をしている事に気づいてしまったのです。

 

村の人達はいつも言っていました。

夜や暗い所は冥界と通じる穴があって、そこからモンスターが出てくるって。

 

刺激しなければ大丈夫なやつもいるけど、ゾンビという人型のモンスターは積極的に襲ってきて、冥界に引きづりこまれてしまうらしいのです。

 

 

ボクは恐怖しました。目の前の存在もですけど、いつの間にか太陽が雲に隠れているのが本当に恐ろしかったのです。

 

まるで、コレが運命で決まっていたかのように。

 

 

ついには足腰が立たなくなり、動けなくなってしまいました。

 

顔を真っ青にしてぶるぶる震えるご馳走になってしまったのです。

 

その間にも、人型の影はより近づいてきて、一層動物の見間違えでは無いことが分かってしまいます。

 

そして暗い暗い森の影から、雲で光が遮られた広場へとその足を進め───

 

ボクは恐怖のあまり失禁をして泣いてしまいました。

 

 

そこからのことはあまり覚えていません。思い出したくもないです。

 

その人影がゾンビやモンスターではなく旅人だったおにいさんで、目の前で泣きながらおしっこを漏らしてる少年をなんとか宥めながら村へと運んだらしいです。

 

 

 

そんなボクたちの出会いでしたが、そこからどんどんとボクはおにいさんと仲良くなっていきました。

おにいさんはとても器用で、色んなものを作ってくれました。

村の整備やリフォームなんかもやってくれて、おにいさんが来る前と比べて見違えるほど豪華な見栄えになっています。

 

おにいさんはボク達の言葉はわからないみたいだけど、村のために働いてくれていつもニコニコしているおにいさんはすぐに村の人達に受け入れられました。

ボクも頑張っておにいさんの言葉を覚えようとしています。

 

そんなおにいさんがいるのが当たり前になっていた日常が壊れかける出来事が起こりました。

 

おにいさんのおかげで広場全体が夜も明るくなって柵で囲まれるようになっていましたが、その柵が雷によって燃えてしまったのです。

すぐに雨で消火されましたが、そこからモンスターが大量に流れ込んできました。

 

ボクたちが気づいたときには、もう村にモンスターが入りこんでいました。

村の人達は混乱し、家の中にこもろうとあちこちに逃げ始めました。

ボクもすぐに家の中に入ろうとしたら、誰かにぶつかって転んでしまいました。

 

ボクはまたも絶望しました。

後ろを振り向いたらこの世のものとは思えない腐った動く死体や、弓矢を携えている骨の化け物がすぐそこまで迫っていたのです。

 

今度こそ本物のゾンビとスケルトンです。

 

なんとか距離を取ろうと這いずりますが、動きが遅いゾンビにも追いつかれそうな速度です。

もうすぐ触れられるという距離までゾンビに追い詰められ、もうだめだと目をつぶろうとした時、

 

ゾンビが横に吹っ飛んでいきました。

 

一瞬の出来事で何が起きたのかわからなかったのですが、どうやらおにいさんが飛び蹴りでゾンビをふっ飛ばしたようです。

目を見開いて呆然としていたボクにおにいさんは笑って手を差し伸べてくれました。

こんな危険な状況でもいつもどおりのおにいさんを見て、なんだかホッとしたボクはおにいさんの手を取ろうとして───

 

 

おにいさんのお腹から矢が突き出てきました。

 

 

 

目を見開き、口とお腹から血を流すおにいさん。

 

 

そのままボクの胸元へと倒れてくるおにいさんを、ボクはまるで時間の流れがゆっくりになったかのような感覚で見ていることしかできませんでした。

 

おにいさん。

ボクの初めての友達のおにいさん。

 

流れ出る血のぬくもりを感じながら、おにいさんを抱きしめます。

 

 

許せない。

 

 

おにいさんを殺したモンスターをボクは許せない。

 

そして、足手まといにしかなっていない弱いボクを、ボクは絶対に許せない。

 

 

おにいさんをそっと横に寝かして、持っていた剣を握ります。

たとえ奴らを全員倒せなくても、ここで死んだとしても、少しでも奴らを倒さなければ、ボクはボクを一生許せないだろう。

 

そんな思いを持って立ち上がり、奴らを見据えると、

 

フッ、と

 

持っていた剣が、横たわっていたおにいさんが光の粒となっていきます。

 

何が、と思っている間に光の粒がボクの隣に集まっていき、

 

そこにはお兄さんが立っていました。

 

 

今度こそ本当に驚きました。

 

 

おにいさんは目を開くと、いつものように笑って、そして何かに気づいたように少しだけ驚いていました。

 

そしておにいさんはどこからともなく2本目の剣を取り出して、ボクに渡してきました。

 

 

もう、何がなんだかわかりません。

いろいろなことが起きすぎて感情がぐちゃぐちゃになっています。

 

それでも

 

 

おにいさんがボクを認めてくれた。

 

足手まといではなく、一緒に戦う仲間として認めてくれた。

 

 

それがボクにはとても嬉しいことでした。

 

 

 

 

その後、おにいさんは剣だけではなく、鎧一式と盾を渡してくれて、そのままモンスターを倒しに行きました。

ボクも健闘はしましたが、ほとんどおにいさんが1人で倒してくれました。

 

そのまま朝を迎え、太陽の光が降り注ぐとモンスターはまるで最初からいなかったかのように消えてしまいました。

再び平和が訪れたのです。

 

 

今回の出来事で、ボクはおにいさんに守られる人ではなく、横に立って一緒に戦う決意をしました。

そのために今は剣の修練をしています。

 

おにいさん。

 

 

おにいさんとは一緒にお風呂も入ったことあるし、ボクのこと男だと思ってるみたいだけど。

 

ここの人はみんな最初は男で生まれて、成長するにつれ女になることもできるんだよ?

 

もうボクのムネもちょっとづつ大きくなってきてるし、お腹の中になにかが作られてる感覚もあるんだ。

 

 

だからね、おにいさん。

 

 

ずっと、一緒だよ?


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