ジューダス・ビショップと最強のイマジナリーフレンド   作:束田せんたっき

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ジューダス、牛乳プリンになる

 休暇が終わっても、レインが部屋から出ることはなかった。

 

 俺も彼女がホグワーツに行くまで残ると主張したが、ヘクターからレインのことは彼らに任せて学校に行けというお達しがあったので、仕方なく単身帰ってきた。登校できないなんて、あの晩の出来事は彼女にとってかなりショッキングだったのだろう。

 

 しかも、今まではあまり意識していなかったが、秘密を抱えるというのは相当なストレスのはずだ。俺の場合はミカエラがそれに当たるが、ダンブルドアやムーディといった理解者(?)はいるし、前は気にしていたが最近は俺が独り言してるのもなんかいつも通りみたいな風潮が形成されつつあるから気楽ではある。果たしてこの風潮が良いことなのかどうかは別にするとして。

 

 特に人狼というオブスキュリアルと同等かそれ以上に魔法界からつまはじきにされている属性を背負って生きるというのは、一体どれほどの苦労があるのだろうか。俺には想像がつかない。

 

 そもそも、俺が鍵を開けて入ってしまったことが発端なので本当に心苦しい。家族同然だと思っていたからやらかした失敗だが、誰しも踏み込んではならない領域はあるのだ。

 

 そこで不登校になってしまったレインを勇気づけるために俺ができることは何だろうかずっと考えていたのだが、先日素晴らしい名案を思いついた。それは俺自身が動物になることだ。レインと近い視点の存在になって寄り添えれば、彼女の力になれるかもしれない。そして、俺はその師として最適な人物を知っている。

 

 そう、我らがブラック先生である。久しぶりの守護霊の特訓に付き合って貰った後にお願いしたのだ。守護霊の呪文はさっぱり上達しないが、根気よく指導は続いている。その指導終わりに、こっそりクリスマスプレゼントとしてハリーに贈ったファイアボルトが、マクゴナガル先生に没収されたことを俺から聞いて天を仰いでいたシリウスが素っ頓狂な声を上げた。

 

「アニメーガスになりたいだって? どうしたってまたいきなり」

「いや、実は、毎月勝手に動物になっちゃう友達がいて、俺も動物になればその友達の力になれるかなって」

「毎月勝手に動物に…… それは大変だな。よしわかった。私がアニメーガスになる方法を教えよう」

「本当に!? ありがとうシリウス!」

「その代わりといってはなんだが、グリフィンドールの談話室入るための合言葉を教えてくれないか?」

「んー? まあいいよー」

 

 その日からシリウスに教えて貰った方法を実践する日々が始まった。割と気軽に始めて見たが、その方法は想像以上に複雑かつ難しいものだった。まずは、1ヶ月間マンドレイクの葉を口に含め、その後満月の夜に月光に照らさなければいけないらしい。

 

 マンドレイクの葉は簡単に手に入った。薬草学博士のネビルにきくと、なんとスプラウト先生から譲ってくれるか頼んでくれるという。そして、その試みはあっさりと成功した。日頃から熱心に薬草学を学んでいるネビル様様ということだ。

 

 そして口内マンドレイク1か月生活が幕を開けたのだが、これが結構しんどい。飲み込んだり吐き出したりしたらやり直しだ。特に食事と会話には難儀した。葉っぱを舌で小さく丸めて、奥歯の脇に押し込んで何とか料理だけを嚥下していく。隣でトマトスープを食べていたネビルが首をかしげた。

 

「ジューダスどうかしたの? 何か食べ方が変っていうか」

「そう? ただこの間貰った葉っぱを口に含んで食べてるだけだよ」

「それが普通じゃない食べ方してるっていってるんだよ!? それってその魔法薬を作るのに必要なこと? というかなんで口を開けずに話せるの!?」

「腹話術という名の魔法さ」

「本当に君って無駄に芸達者だね!?」

 

 そこに、よくわからない色とりどりの羽が大量に連なっている髪飾りをつけたルーナが折しも通りかかった。

 

「ハロージューダス。今日も面白そうなことしてるね」

「ルーナも、そのティアラすごくいかしてる」

「今月のクィブラーの付録なんだ。一冊いかが?」

「買った!」

 

 ルーナが俺にクィブラーを手渡しながらいった。

 

「そういえば、レインが来てないんだけどどうしたの?」

「……俺も詳しくはわからないんだけど、具合が悪いみたい」

「早く良くなるといいな。レインってあたしの話ちゃんと聞いてくれるもン」

「僕もそう思うよ」

 

 そういって優しく笑うルーナとネビルの顔を、俺は直視できなかった。

 

 失敗の最大の危機は意外にもミカエラだった。アニメーガスになりたいのは完全に自業自得の動機だったし、ミカエラもミカエラで相変わらず忙しそうに飛び回っていたので、できる限り自力でやり遂げたいと思い彼女には黙っていたのだが、流石の親友は即座に俺の異変に気づいた。もちろん詰問されたが、のらりくらりとかわしていた。なかなか口を割らない俺にしびれを切らしたミカエラは、無理矢理口を開けてその中に指を突っ込むという暴挙に出た。

 

 寮のベッドの柱にブラキアビンドで俺の手を縛り付けたミカエラは、片手の親指と人差し指を広げるジェスチャーをした。すると、その動きに合わせて意思とは無関係に顎が開いてしまう。頬にその手を添えて固定すると、無抵抗の口内にもう片方の手を躊躇なく差し込んだ。

 

「やへへよみはえら! とぅょっ!? ほんほおに!(やめてよミカエラ! ちょっ!? 本当に!)」

「お得意の腹話術はどうした? ほらほら、なァに隠してやがんだ?」

「まひであめ! ほれの、ほれのいっはへふが!(まじでダメ! 俺の、俺の1ヶ月が!)」

 

 ベロで彼女の魔の手から葉っぱを全力で遠ざけるも、そんな抵抗は無意味に等しかった。奥に隠そうとしても、細く冷ややかな指は奥歯の裏から舌の根元まで、口内の隅々を蹂躙した。そしてついに、1ヶ月間文字通り暖めてきたマンドレイクの葉を補足された。

 

「ンン? ジューダスゥ? これはァ、一体ィ、なんなんだァ?」

 

 人差し指と中指で葉を挟んで、優しく引っ張ってくるミカエラ。その薄い唇は酷薄な笑みに満ち、瞳は喜悦で熔けている。このままでは葉が外気に触れてしまう。そうしたら俺のこれまでの努力が水の泡だ。

 

 そこで、俺は起死回生の一手を編み出した。ちょうど今夜がマンドレイクの葉を口に入れ始めてから1ヶ月目の満月である。つまり、どんな状態でも日没まで口の中に入れ続けてさえいれば、条件は達成されるのだ。そう、たとえどんな状態でも。

 

 ゆっくりと葉を引き抜こうとするミカエラの指を、俺は渾身の力を入れて噛んだ。とはいっても、彼女の術にはまっているので、かみ切ることはおろか、痛みを与えることさえできはしない。微々たる力だ。だが、確かに前歯に指の関節の引っかかった感触がした。一先ず、食い止めることには成功したのだ!

 

 俺の決死の遅滞作戦を前にして、ミカエラはますます笑みを深めた。

 

「そんな弱々しい力でオレを止められるとでも? ザコはザコらしく隠してるもん見せとけば良いんだよ」

 

 そうはさせまいとがじがじと小刻みに顎を開閉すると、ミカエラ耳がほんのりと朱に染まった。空いている方の手で俺の頭を押して引き離そうとしてくる。

 

「お、お前!? それやめろ!」

「ふぁんふぇ?(なんで?)」

「とにかくやめろ! シャレになんねえから!」

「みはえらはらはへへよ(ミカエラからやめてよ)」

「あーもうわかったから! ほらよ! さっさとその甘噛みをやめろ!」

 

 マンゴラドラの葉をミカエラが離したのを感じて、俺は指を解放した。素早く引き抜いたミカエラは、よだれでべとべとの指を俺のローブできれいに拭うと、背をくるりと向けた。

 

「ちょっと待って、行くならこの拘束を解いてよ!」

「もう知らん! 勝手にしろ!」

「そんな~!」

 

 とまあ、生活上の困難は多少ありつつも、何とか1ヶ月マンドレイクの葉を口に入れ続けることに成功した。ちなみに縄はネビルに解いてもらった。

 

 運よくその晩は晴れたので、マンドレイクの葉を口から取り出しそれを瓶に入れて唾液で満たした。窓際に置いて月光に晒す。きらきらと葉っぱが煌めいた。きたねえ。

 

 次のステップは、自分の髪の毛一本と7日間日光に当たらない露を小さじ1杯、そしてドクロメンガタスズメの繭を瓶に加えることだった。材料集めはマンドレイクを口に入れるのと並行してやった。髪の毛はすぐ手に入るし、7日間日光に当たらない露はホグワーツの地下室の結露を集めた。ドクロメンガタスズメの繭の入手がネックだったが、シリウスが禁じられた森の中の唯一の生息地を知っていたので2人で取りに行った。

 

 その道中、シリウスは1通の手紙を渡してきた。これは何か尋ねると、俺宛ではなくレイン宛の手紙だという。

 

「その人と似たようなことで苦労してきた私の友人に君の知人のことを話したら、役に立てればとこの手紙を私に寄越してきた。彼が言うには、無理に返事を書かなくてもいいし、必要なかったら捨てても構わないそうだ」

 

 かくして、俺は全ての材料と差出人不明の手紙を手に入れた。完成した瓶詰めの素を、俺は暗く静かでかつ、誰からも触れられない場所に置く必要があった。これは必要の部屋が最適だった。滅多に人が来ないし、たとえ見つかったとしてもこんなもの誰も触りたいとは思わないだろう。

 

 あとは雷雨を呼ぶ嵐が来るまで日出と日没に呪文を唱えれば良い。この頃には、先生たちの検査を合格したファイアボルトがやっとハリーのもとに帰ってきていた。

 

 「アマト・アニモ・アニマト・アニマグス」

 

 夜、胸に杖を向け、すっかり口になじんだ呪文を唱えていると、今日もどこかに行っていたミカエラが帰ってきた。俺の呪文を聞くと、手を口に当てて目を細めた。

 

「ははーん、ジューダス、お前口に入れてたのマンドレイクの葉だろ」

「そそそそんなわけないし」

「あらかた、あとは雷雨が来るのを待つだけってところか。でも残念だったな。オレの見立てじゃァ、あとひと月は雨も降らねえ」

「ええ~、待ちきれないよ~」

「そこでだ、お前の出方次第じゃ嵐を呼んでやったっていい」

 

 顔の前に人差し指を立てたミカエラが、こちらにずいっと近寄った。

 

「また噛めと?」

「ち、ちげえわバカ! オレがいうときに黙ってついてこい」

「それだけ?」

「アア、そうだ」

 

 なんだか拍子抜けだ。しかし、ミカエラの口ぶりがあまりにも真剣だったので、重々しくうなずいた。

 

「約束だからな」

 

 小指を交差させて小さく振る。

 

「ゆーびきーりげーんまんうそついたら魂もーらう。指切った!」

「え? 代償重すぎない?」

「黙れジューカス。メテオロジンクスマキシマ 嵐よ来たれ。ほら、外見てみろ」

 

 ミカエラが指を鳴らすと、あっという間に空を黒雲が覆いつくし、遠雷が光ったかと思えば滝のような雨が降り始めた。

 

「隠してたのに、結局ミカエラを頼っちゃったよ」

「なに水臭えこといってんだ、と、少し力みすぎた。ちょっと吸わせろ」

 

 ふらついたミカエラに肩を貸すと、何かエネルギーのようなものが奪われていく感覚がした。いわば魔法力とでもいうものを吸い取り、心なしか肌つやが良くなったミカエラを伴って、俺は必要の部屋に向かった。

 

 目当ての瓶は、聞いていた通り赤色に変色していた。完成だ。俺は小躍りしながらアニメーガスの呪文を唱え、魔法薬を捧げ持つと、一気に飲み干した。

 

「おいおいそんな焦って飲んだら……ほーらいわんこっちゃねえ」

 

 薬液が気管に入ってむせていると、突然胸が苦しくなった。心臓の鼓動が乱され、どんどん速くなっていく。俺は胸を押さえてうずくまった。痛い、怖い、苦しい。

 

「おい! 気を強く持て! ビビったら畜生になっちまうぞ!」

 

 ミカエラの言葉でパニックになりかけていたすんでのところで引き戻される。そうだ。俺はアニメーガスになってレインに会うんだ。会ってどうにかなるかはわからないけど、とにかくやるしかない。

 

 そのまま吐き気に近い不快感に耐える。徐々に楽になっていったので、ゆっくりと床につけていた翼を戻して上体を上げた。ん? 翼?

 

「ギャハハハ! 碌な動物にゃならねえと思っちゃいたがまさかの鳩! 鳩って! ひー、アー苦しい」

 

 ゆっくりと視線を下に向けると、真っ白な鳩胸がそこにはあった。笑い死にそうなミカエラが持ってきた鏡を見ると、そこには一羽の真っ白な鳩が首をかしげて立っていた。

 

「くるっぽー(やったー成功だ!)」

「く、くwるwっwぽwーw」

「ぽぽ (笑うなよ)」

 

 しかし、俺が何かいうたびにミカエラはうめき声を出すので、いったん俺は変身を解いた。それでもしばらくミカエラの上がりきった口角は下がらなかった。

 

「じゃあ行くよ!」

「クハハ……ア? どこに?」

「レインのところに」

「アー……なるほど」

 

 手で目を覆ってため息をつくミカエラ。何か言いたげだ。

 

「な、何さ。言いたいことがあるならはっきりいってよ」

「いやァ? こんだけ手間暇かけてアニメーガスになったのに、最初にやることが人狼娘のアニマルセラピーなのかよつまんねえなァなんて全然思ってねえぞ。全然」

「絶対思ってるじゃん」

「つーかなにやらかしたんだよお前」

 

 正直にことの経緯を話すと、さっきの三割増しで呆れた顔をしたミカエラが、深い深いため息をついた。

 

「オレが寝てる間にお前ってやつは……。本ッ当にダメダメだな」

「あえてですやん」

「アホ。ちったァ頭使え。しゃーねーなー、連れてってやるからそこの暖炉に行け」

 

 言われたとおりにすると、暖炉に火をつけたミカエラが緑色の粉を投げ込んだ。フォーリー邸、といって炎に入っていく。俺もその後に続くと、気づいたら煤だらけでフォーリー邸の大広間に寝っ転がっていた。

 

「帰るときはいえ。オレは心底どうでもいいからそこらへんで『秘密の部屋』でも読んでる。あと、あまり長居するなよ。今はシリウス・ブラックが徘徊してる。お前がいないとばれたら大騒ぎになるぞ」

「わかった。ありがとうミカエラ」

「まァ、お前には死ぬほど笑わせてもらったからな。その礼だ」

 

 そういってニヤリとするミカエラを置いて、俺は鳩に変身すると窓から夜の闇へと羽ばたいた。晴れた冬の峻烈な空気を切って飛ぶ。箒とはまた違った心地よさに身をゆだねていると、急な突風に攫われた。

 

『よっしゃ久々のごちそうや! 今夜はツイてるで!』

 

 突風だと思っていたのは、レインのペットのカラス、チョコミントだった。足の爪でがっちりと俺の身体をつかんでいる。

 

『ちょっ、ちょっと待って! 俺だよ俺、ジューダスだよ!』

『ジューダスゥ? んなわけあらへんがな。どこの世界に好き好んで鳩になる人間がおんねん。適当抜かしとったらしばくぞ』

『いや、だから好き好んでるんだって! 頼むよチョコミント! 食べないで!』

『おーこわ。なんで晩飯がおっちゃんの名前知っとんねん』

『だからジューダスなんだって!』

『……ほんまに?』

 

 チョコミントは近くの木に止まって、俺を解放した。しげしげと俺の鳩ボディを見つめる。

 

『ほんまほんま! 君のご主人に会いに来たんだよ!』

『なんか胡散臭いなー。証拠出してみいや、証拠』

『チョコミントはくちばしの裏を撫でられるのが好き』

『おージューダス! 久しぶりやな! 元気しとったん!?』

 

 手のひら、この場合は翼? を返すのが速いチョコミントに事情を話すと、快くレインの部屋まで案内してくれた。カーテンの閉じた窓の近くの屋根に降り立ち、くちばしでノックする。

 

 カーテンの裏から現れたレインは、チョコミントの姿を認めると窓を開けた。その目の縁は濃い隈で彩られ、髪はつやを失い乱れていた。

 

「……どうしましたチョコミント? ご飯はさっき食べたじゃないですか。……友達を連れてきたんですか?」

「ガアーゴ(せやで)」

「コケコッコー(こんばんは)」

「なんで鳩が鶏の鳴き声出してるんですか……って、あなた怪我してるじゃないですか!?」

 

 血相を変えたレインが抱き上げるのに任せて、自分の体を確認してみると、確かに脇腹の辺りから血が流れていた。純白の羽毛に赤く滲んでいる。まったく気づかなかった。レインは膝の上に俺を乗せると、羽を手でかき分けた。

 

「ちょっと見せてくださいね……この傷は……うちのチョコミントがすみません。チョコミント、謝ってください」

「アホー(どんくさいのがアカンねん。これが野生や)」

「この子もこうして謝っているので、許してあげてください」

「こけーっ!?(いや謝ってないよね!? 飼い鳥のくせに野生語ってるし!)」

 

 引き出しから包帯と薬瓶を取り出したレインは、口で瓶の蓋を外して傷に数滴垂らした。

 

「ウィゲンウェルド薬です。少ししみるかもしれませんが……」

 

 確かにほんのちょっと痛かったが、レインの痛ましい様子を見ることと比べたらへっちゃらだった。レインは優しい手つきで包帯を傷口に巻いてくれた。助けるどころか、自分が手当てされてて情けなさすぎる。

 

 手当が終わると、レインはそのまま俺の頭を撫で始めた。チョコミントが何か文句をいっているが無視する。お前はいつもされてるだろ。

 

「ふふっ、こうして見ると、あなたなんだか兄さんみたいですね」

「ぎょえっ!?(ぽぽっ!?)」

「その全力で明後日の方向に跳ねるところなんかそっくりです」

 

 もうさっそく正体を見破られそうなんですが。しかし、人差し指と中指でくちばしの下をかかれていると、そんなことどうでもよくなってくる。

 

「はあ……まあ、私は兄さんに取り返しのつかないことをしそうになったんですが」

 

 そういってため息をつくレイン。俺は全身を使ってそんなことはないとアピールする。レインは自嘲するように微かな笑みをこぼした。

 

「慰めてくれるんですか? こんな私を?」

「くるくる(当たり前だ)」

「ありがとうございます。優しい子ですね。……そうだ、名前はあるんですか?」

「ろこっきょー(ジューダス・フォーリー・ビショップと申します)」

「なるほど。それでは、今日からあなたの名前はミルクプリンです」

 

 ゑ? この流れ不味くない?

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