超次元ゲイムネプテューヌ Origins Succession 作:シモツキ
それぞれの次元から、私が招待した相手を出迎えてから数十分後。瞬く間に広がったカオス的大賑わいから数十分後。なんかもう、私自身よく分からず「これから思いっ切り案内とかするんだから、覚悟しておいてよねッ!」…とか言っちゃってから、数十分後。取り敢えず私は皆を呼び、教会内のリビングルームへと移動した。
「つ、疲れた…あの場からここに来るまでで、こんな時間がかかるなんて……」
疲労からソファに飛び込みたい気持ちをぐっと抑え…けれど抑え切る事は出来ずに、がっくりと肩を落とす私。当たり前だけど、距離が遠くて疲れた訳じゃない。教会は広いとはいえ、同じ居住エリア内での移動に数十分かかる、なんてレベルではない。
「まぁ、なんというか…完全に同窓会のノリになっていましたね…」
「君はよく頑張っていたよ、後で一杯振る舞おう」
「あくまで私的に呼んでる体なんだから、もう少し肩の力を抜いても良いと思うけど、な」
リビングに来ても尚皆はわいわいとしている中、成人男性トリオからの慰めを受ける。…いや、一人吸血鬼だし、トリオと言うには要素の幅が広過ぎる三人だけども……。
「やー、にしても驚いたッスよ。ピーシェは成長するとこんな感じになるんッスね」
「あぁ、はい、まぁ…でも、わたしも驚きました。貴女の次元では、貴女がエディンの守護女神なんですね…」
「え、記憶喪失で、しかも行き倒れているところをちっちゃな女の子に助けられた!?何その隙のない主人公ムーブ!?良いな良いなぁ、わたしも似たようなものだけど、ヘアピン…じゃなくてリコピンなんだよなぁ…」
「い、良いなぁって…そんな事言われたの初めてですよ…後多分、ヘアピンでもリコピンでもなくニアピンです……」
二十人弱にも及ぶ人数なだけあって、あっちこっちから会話が聞こえてくる。今ワイト君が言った通り、初めは同窓会の様な…主にあの空間で出会った組と、ピーシェの次元で出会った組とで分かれての会話が多かったけど、双方の社交的且つ積極的な面々が中心となり、今は二組が混合状態。どちらでもないイリスちゃんも、グレイブ君と愛月君が気にかけてくれてるおかげで、浮いている感じはなくて…皆と関わりを築いてきた私としては、なんだか嬉しかった。
「あー…こほん。皆、ちょっと良いかな?」
「あ、イリゼがちょっと元気になってる…どうかしたの?」
「うん。さっきも言った通り、まずは皆に私の国を、神生オデッセフィアの街を案内しようと思います!」
でも、ほっこりしている訳にもいかない。いや、しちゃ悪い訳じゃないけど、私にはしようと思っている事が…案内がある。
ルナからの訊き返しに一つ頷き、私は宣言。すると今までは各々好きなように話していた皆が、意識をこちらへ向けてくれる。もしこれが、皆神生オデッセフィアに興味を抱いているから…って事なら、私は嬉しい。
「待ってたよぜーちゃん!案内は招待を受けた時から楽しみにしてたからね!」
「えぇ、お願いするわ。…けど、この人数で一人一人の興味に応えていたらキリがないでしょうし、取り敢えずはざっくり案内して、後は各自で…って感じになるのかしら?」
「まあ、そうだね。けど、実は案内役としてもう一人呼んであるの」
「案内役…イストワールさん?」
「ううん、でも当たらずとも遠からず…かな。案内役っていうのは、私の……」
少し考えてから言った愛月君の言葉に私は首をゆっくりと横に振り、まだ来てないけど先に伝えておこうかな、と考える。
ただ案内するだけなら任せられる人は沢山いるけど、大事なお客でもある皆へ、私の代わりに案内してもらうってなると頼れる相手は限られてくる。そして、私が案内を頼んだ相手というのは……
「ふふっ、もう集まっているみたいね!わたしはレジストハートことセイツ、妹がお世話になったわ!」
……たった今、妙に高いテンションでリビングに入ってきた彼女…私の、もう一人の姉に当たるセイツであった。…いやほんと、やけにテンション高いねセイツ…。
「うわっ…なんかどんな扉でも横開きで開けてそうなテンションの人が入って……え、妹?」
「妹がお世話にって…もしかして……」
目を瞬かせ、こちらを見てくるエストちゃんとビッキィの視線に私は苦笑をしながら頷く。その間、セイツは「あぁ、感じるわ…!新たな出会いと、新たな感情を…!」とか言っていて…あぁ、だからテンション高かったのか……。
「えー…お察しの通り、こちら私の姉です」
「ご紹介に預かりました、姉です」
「…なんで敬語なんだ?」
『何となく?』
別に深い意味はないからなぁ…と思ってグレイブ君の問いに答えると、セイツと回答のタイミング&内容が完全に被る。
そしてその結果、皆から受けるのは「あ、これは姉妹だ」的視線。…まあ、姉妹だからね。
「と、いう訳で、観光は二組に分けて、片方をセイツに頼もうと思ってるの。セイツもこの国の女神だからね」
「イリゼの姉、か……うん?けど、守護女神はイリゼ…なんだよな?」
「わたしは神次元の女神でもあるから、守護女神はイリゼの方が向いているのよ。それにイリゼが守護女神になったのは、もう一人のイリゼ…わたし達からすれば親である原初の女神に向けられていた信仰に、『イリゼ』として応えるって側面もある以上、神生オデッセフィア建国の守護女神は、イリゼじゃなきゃ駄目なの」
「わっ、急に真面目になったね、ぜーちゃんのお姉さん…だから、せーちゃん?」
「急にっていうか、基本はしっかりしてるんだよ、セイツは。…基本は、ね」
『あー……』
『あーって何!?』
カイト君からの問いに答えたセイツに、茜が意外そうな顔をする。それに、今度は私が答えると、皆は私を見てから納得したような声を出し…また私とセイツの声がシンクロした。でも今度は、理由が違う。セイツは恐らく、基本は…って発言に納得されてしまったからで、私は…私を、妹である自分を見て納得されてしまったっぽいから。
「イリゼとセイツ、同じ事をよく言う。…姉妹だから?」
「いやそれは…ない事も、ないのかな…?…って駄目だ、話が脱線してる…とにかく観光は二組に分けて、片方はセイツに案内してもらおうと思ってるの。そこのところはどうかな?」
「俺はそれで大丈夫だ。えぇと、イヴ…だったか?…がさっき言った通り、物足りなかったら改めて自分で回るか、誰かを誘うかすれば良い訳だしな」
「大所帯だと目立って観光し辛いでしょうし、わたしもそれで良いと思います。…にしても、この人も神次元の……」
「女神よ、向こうにわたしの国はないけどね。にしても、驚きだわ。話には聞いてたけど、わたしの知ってるピーシェとは全然雰囲気が違うんだもの」
「あ、それ同感ッス。というかそもそも、成長している時点でびっくりッスよね」
「え?」
「え?」
お互いきょとんとするセイツとアイ…はさておき、他の皆からも同意を得られた事で、案内は二組でする事に決定。早速私達を含めた九人ずつの組を作って……数十分後、こっちにいる間皆に使ってもらう部屋及び、教会の居住エリアを軽めに案内した後、神生オデッセフィアを知ってもらう為の観光が始まった。
*
「ん〜♪流石お菓子作りが趣味なぜーちゃんの国!ふらっと寄ったお店でも、文句無しの美味しさだね!」
「うん、美味しい。…でも、鯛が入っていない。たい焼きは見た目が鯛で、たこ焼きは中身がたこ。これは、何故?」
「え、えぇ?えっと…い、イリゼ〜…!」
見たり、遊んだり、感じたりと、観光には様々な形がある。当然その中には、食べて楽しむ、味わって楽しむというものもあって…暫く街を案内した後、私達はあるたい焼き屋さんへと立ち寄った。そこで買って、移動して、今私達がいるのは噴水広場。
「うーんと…料理の名前は、こういうルールで付けなきゃ駄目、ってものがなくて、それぞれ思い付いた人、作った人が自由に付けたから…かなぁ」
「名前そのままなイカ焼きとか、嫌いな物が入ってても成立するお好み焼きとかもあるッスからねぇ。料理は奥が深いんスよ、イリス」
「因みにたい焼きによく似た食べ物として、鮒焼きや鯉焼きというものもあったりする。厳密な決まりがある訳じゃないようだけど、たい焼きより小さいのが鮒焼き、それより少し大きいのが鯉焼き、と呼ばれているらしいね」
「ん、ん…三人共、詳しい。とても勉強になる」
「知識欲旺盛なのは良い事ッスよー、イリス。…ところで、最後の説明が知的だったせいで、ウチ等の返しがふわっとしてる感じになってるのは……」
「気にしても虚しくなるだけだよ、アイ…」
はは…と乾いた声で笑う私とアイ。話を振られた私はともかく、そういう訳じゃなかったアイは完全に藪蛇というもの。…まぁ、自分から首を突っ込んだ結果とも言えるけど。
「ねね、茜のは白あんだったよね?わたしのカスタードを一口あげるから、一口ちょーだい!」
「良いよ〜。…えー君、ぜーちゃんと来てお次はねぷちゃんかぁ、君も人気だねぇ」
「大半を食べられて後は頭だけになったたい焼きに話し掛けるな茜、側から見ると猟奇的だ…」
食べ進める中で、こういうお菓子の定番であるあげっこも出てくる。私はイリスちゃん、影君とあげっこ済み…なんだけど、二人共選んだのはチョコレート。美味しそうだなぁ、と思って影君にあげっこを誘ったところ、それを見ていたイリスちゃんに誘われた結果、私は同じ味を別々の人から貰う形になってしまった。…あ、そうだ。
「ワイト君も一口どう?餡子が嫌いじゃなければ、だけど」
「あー…はい、ありがとうございます。ではこちらを……」
「あっ…ごめんイリゼ、実は私がもうワイトさんとは交換済みだったり…そして私のたい焼きも餡子……」
「へ?そうだったの?」
「…まあ、私は餡子も嫌いではないので……」
(しまった、逆に気を遣われてしまった……)
抹茶も美味しそうだし、ワイト君は積極的にあげっこするタイプじゃない筈。そう思って誘ってみた私だけど…ルナに先を越されていた。しかもワイト君、それを隠して私の誘いに応じようとしてくれて…今日もワイト君は紳士です。
「さてと。次は何か、見たいものとかしたい事とかある?もしなければ、このまま大通り中心に案内していくけど…」
「あ、だったらわたし観光名所行ってみたいな!」
「観光名所…イリゼの国の名所は、私も行ってみたいかも…」
「そう?…まぁ、観光名所って言っても幾つかあるし、どこにするか迷うところだけど…皆もそれで良い?」
「勿論構わないよ。君の国の名所なんだ、さぞ壮観なんだろう」
ネプテューヌとルナから観光名所のリクエストを受け、皆にも意見を求めつつ私は思案。するとズェピア君は、一見普通の返しを行い…けれどその中で『壮観』という言葉を使う事により、さらっと選択肢を自然にしろ建物にしろ、とにかく見て楽しむものへと狭めてくれた。それを明言せずにしてくれた。…ズェピア君も、紳士です。
と、いう訳で、私は観光名所に向けて案内再開。道中で他にも色々と説明をしつつ、景色といえばここだ、と思う場所へ向けて進んでいく。
「…活気に溢れているな」
「うん。発展具合で言えば、途上って感じだけど…だからこそ、ここからもっと進んでいくんだ、って雰囲気があるよね」
このお店はこれが有名だ、この辺りにはこういう施設が多いんだ…そんな風に解説をする中、ふと聞こえたのは影君と茜のやり取り。ちらりと目をやれば、二人共憂いを帯びた瞳をしていて……その理由は、分かる。分かるけど…今は何も言わなかった。多分二人も、今その話を掘り下げたい訳じゃないだろうから。
「ところでイリゼ様、その名所は徒歩で行ける距離なのですか?」
「うー、ん…私としては行けるよね、とも思うけど、女神の基準じゃ当てにならないだろうし、頃合いを見て飛ぼうか。……と、思ったけど…観光だし、他の手段の方がいい?」
「他の手段…はっ、まさかモルカー!?」
「違うよ!?その選択肢は徒歩以上にないよ!?」
「じゃ、リアカーッスか?」
「誰が引くのさ!?私やだよ!?」
「……あ、アトラル…」
「最早カーじゃなくて『カ』じゃん!…いや、乗り込んだりはするけども!ネセトに乗る気!?」
ついフルスロットルで突っ込んでしまったけど、ネプテューヌがふざけてくるのはよくある事。アイもノリは抜群だから分かる。でもまさか、ルナまで…しかも三段ボケのオチを担当してくるなんて思わなかった。くっ…知らぬ間に、そういう方向に成長してるだなんて…。
「はは、イリゼは楽しそうだな」
「楽しくないよ!?……って、言い切ったらちょっと嘘になるけども…!」
「ふふ、私から見ても楽しそうだよ、イリゼ君」
「ズェピア君まで!?…ま、まさか茜…は表情からして訊くまでもない…!…わ、ワイト君も……?」
「…正直に申し上げますと…楽しそうかな、と…」
「うぅ…何故急に孤立無援に……」
楽しそうだね、という男性諸君からの何とも他人事な評価にがっくりと私は肩を落とす。そんな中、イリスちゃんは背中をさすってくれて、良かった、味方がいた…!…と思ったのも束の間、そもそもイリスちゃんは話の展開をよく分かっていない様子だった。
「…ま、冗談はさておき飛ぶのも良いとは思うッスよ?けど、観光なのに最短距離でー、っていうのは味気ないッスし、のんびり行くでも良いんじゃないッスか?」
「うん、そうだね。それに今は友との再会や、新たな出会いの延長線上にある時間なんだ。何なら名所をゴール地点にして、そこまでの道中を楽しむのも一興ではないかな?」
「な、なんか良い感じに纏められた…でも、皆がそれで良いなら……」
そういう考えがあるなら最初から言ってよ、という不服な思いはあるものの、それはそれ、これはこれ。私が皆に聞くと、皆は勿論、と首肯をしてくれて…それならば、と私はプランを練っていく。ここまでは、向かう道すがらの案内や解説だったけど、ここからは私の考えている場所をゴールに据えた観光ルートを頭の中で組み立てていく。
「それにしても、凄いよねぇ。内装はアップデートされてるみたいだし、補強もされてる様子だけど、多くの建物はずっと前の時代のものなんだもん」
「うぇ?これ、補強されてるの?見た目じゃ分からないけど…」
「歴史的けーかんを崩さない為に工夫されてるんだろうねー。でも、ねぷちゃんの目は誤魔化せても、私の目は誤魔化せないよー?」
「あ、そっか。茜はそういう事、全部『分かっちゃう』んだったね」
「全部分かる…いや、分かってしまう、か。…君も中々、重みのある力を有しているんだね」
「…ズェピア、だったか。今言い直したのは……」
プランを練りながらも案内を続けていると、ふとした流れから茜の能力絡みの話が出てくる。そして私達とは違って、初対面のズェピア君が茜の能力に対する表現を言い直した瞬間、影君はぴくりと肩を震わせ、少しだけ見定めるような瞳でズェピアを見やり……
「…それは、凄い。とても、凄い。とても、とても…凄い」
「え、えーっと……あれ?今私、物凄い尊敬の視線で見られてる…?」
けれどその続きの言葉が発されるよりも先に、イリスちゃんがぽてぽてと茜の前に出て、見上げながら言った。茜に対し、とても凄い、と。無表情で、抑揚もない、いつも通りの…けれど何となく興奮が感じられる、そんな雰囲気を纏いながら。
「イリスはまだ、知らない事ばかり。イリス、もっと沢山の事を知りたい。…ので、全部分かるのは、羨ましい」
「そ、そっか…そっかぁ。でもイリスちゃん、そういう事なら私の力は、きっとイリスちゃんが持ってても嬉しくないと思うよ」
「…どうして?」
「だって、自分で全部分かっちゃったら、誰かに聞いたり、自分で調べたりしなくて良くなっちゃうもん。それってさ、詰まらないと思わない?」
「…それは、確かに。ミナやブランに教えてもらうの、イリス、好き。それがなくなるのは…悲しい」
食い気味に、けど外見上は淡々と言うイリスちゃんに、茜は目をぱちくりとさせる。けどイリスちゃんの思いを理解すると、目線が同じ高さになるようしゃがみ込んで、柔らかな表情と声音で言葉を返した。
諭す、とも違う、優しげな返答。茜の言葉でイリスちゃんは納得したようで、また一つ学べたと満足気。そして伝えた茜の方も、なんだか楽しげで…うん、だよね。元先生、だもんね。
「…素敵な御仁だ。して、先程の事は……」
「いや、聞かなかった事にしてほしい。…この雰囲気じゃ、訊く気にゃなれない」
「うんうん、わたしもその方がいいと思うな〜」
「おや、ネプテューヌ君いつの間に?」
「普通に聞こえてたからね。折角案内してもらってるんだから、一波乱ありそうな雰囲気はノーセンキューだよノーセンキュー!」
「別に波乱を起こす気があった訳じゃないが…まぁ、それもそうだな」
「うん、イリゼ君の厚意を台無しにするのは、私としても本意ではないよ」
そんな事を私が思う中、影君とズェピア君のやり取りも終息していた。流石はネプテューヌ。…と、言いたいところだけど…ひょっとしてネプテューヌ、単にシリアスな展開を回避したかっただけなんじゃ?…なんて事も思ったり……
「ふふん、そんな事は無きにしもアラス・ラムス!」
「早くも地の文読みを体得するとは…ほんと流石ッスね、ネプテューヌは」
「うん、しかもパロネタまで混ぜて……ってアイも読んでるよねぇ!?しかも『地の文を読まれた事による反応』を、同じく地の文を読んで、勝手にやってるよねぇ!?何その訳分からない芸当!」
「……!?わ、わたしのボケが、踏み台にされた…!?…やるね、あいちゃん…は、何か貴女じゃなくて、もっと呼ぶべき相手がいるような気がするから…シノちゃん…!」
「ネプテューヌもそんなところに感心しなくていいから…ほら、案内続けるよ案内!」
いけない、このままだと脱線したままになる…!そう感じて、私は強引に軌道修正。幸い(?)にも私は案内役であり、私がどんどん案内を続けていれば皆も話を中断して付いてきてくれる。
「…そういえば…ねぇイリゼ。偶に現代風…って言えばいいのかな?…の、大きい建物があったりするけど、それって何?やっぱり、大きい会社のビルとか?」
「あー…まあ、色々あるけど、例えばあそこならギルドの本部だね。で、あっちの少し遠くにあるのが、信国連の施設だよ」
「ギルド…そうだ、もし良かったらあそこの案内もしてくれないかな?信次元のギルドがどんな感じなのか、ちょっと気になるんだ」
「勿論。…ワイト君は、信国連の施設の方が気になる感じ?」
「…えぇ、まあ。……あっ…」
「ふふ、もう立場は忘れて、って事を忘れてたね?」
こくり、とルナのお願いを聞き入れた後、私はワイト君の視線から察して問い、返答に対してにやりと笑う。それからルナに返事した通り、ギルドの本部…ではなく、併設された神生オデッセフィア支部へと寄って、ついでにギルドという組織そのものについても軽く解説。ギルドのない次元や世界から来た皆にとっては色々興味を持ってもらえた…と思うし、ルナとも「自分の次元のギルドはこう」という話を交わす事が出来て、私からすれば発見もあった。ただでも一番驚きだったのは、ギルド云々というか、アイから聞いた別次元の
(…これだけじゃ、ないよね。もっと沢山の違いがある筈。まだまだ私の知らない、思い付きもしない色々な事が、別次元や別世界にはきっとある。…知りたいな、国の為にも…信次元の為にも)
今回皆を呼んだのは、私が皆にお礼を伝えたり、これまでのような騒動の中ではなく、平和的な時間の中で交流を交わしたりしたかったから。でも、100%それだけかっていうと、そうでもなくて…今回の交流の中で得られるものもある筈。そんな思いも、確かにあった。…けどまぁ、取り敢えずはまだ楽しむ事を最優先にしようかな。今みたいに、思いもしなかった形で学べる事もあるんだから。
*
景色を楽しむという点においては、主に二通りの見方がある。自然の景色か、人工物の景色かという観点が。どっちが美しいか、なんて個々の感性次第だし、どっちも多種多様なものがあるんだから、順位を付けようとする事自体がナンセンス。…まぁ、女神である私としては、人の手による景色の方が素敵だって思ったりもするけどね。
まあ、とにかく景色には主に二通りがあって、大概の国は両方ある。更に言えば、毎回二つは分かれている訳じゃない。自然の中にある建物、建物に組み込まれた自然…そういうものも往々にして存在していて……それは、神生オデッセフィアも同じ事。
「到着、っと。ほら、ここだよ」
『おぉぉー…!』
足を止め、振り返り、私は言う。続いて辿り着いた皆は見渡して…感嘆の声を上げる。
「どうかな?ここなら街を一望出来るし、自然の豊かさもよく分かるでしょ?」
「確かに、良い景色ッスね。普通に街を歩いてても、建物一つ一つは見えるとはいえ…こうやって全体を見ると、神生オデッセフィアがどんな国なのかがよく分かるッス」
「自然なら、ここに来るまでに十分見た…と言うのは野暮か。…あぁ、ここからならイリゼの国が、国の姿がよく見える」
自分でも声音にほんのり自信のそれが乗るのを感じながら私が更に言えば、まずアイが、続いて影君が頷いてくれる。他の皆も良い景色だと言ってくれて…でも、皆が同じタイミングでここへ、街から離れた崖へと辿り着いた訳じゃない。
「ふぅ、ふぅ…着いた〜。えっと、イリスちゃんは大丈夫?」
「大丈夫。…でも、ネプテューヌは大丈夫じゃなさそう」
「ぜぇ…ぜぇ…はぁ…はぁ…み、水…水ぅぅぅぅ……」
「あ、あはははは…確かにね……」
例えばルナは、皆にちょっと遅れ気味だった。でもここは平坦な地形じゃないし、基本皆身体能力が並みのそれじゃないんだから、多少遅れるのも仕方のない事。というか多分、普通の人ならまだここまで辿り着いてないと思う。
同じくイリスちゃんも、後列組。ただイリスちゃんの場合は、何度もきょろきょろと見回しては景色を瞳に収めていて、その結果遅れ気味だった、という感じ。
でも、もう一人…ネプテューヌだけは、完全にへろへろとなっていて……誰がどう見ても、体力は尽きてしまっていた。
「もー、ねぷちゃん。だから序盤に飛ばし過ぎると後で辛いよー、って言ったのに…」
「うーん、デジャヴ…約六年半越しのデジャヴ……」
「だ、だってぇ…普通に登るだけじゃ、芸がないと思ったんだもん…」
「何を言っているんだ君は。後、残念ながら道中はほぼカット、のようだよ」
「がーん……」
ならわたしが意気揚々と登ってた場面もなし…?…と項垂れるネプテューヌ。それからまたネプテューヌは水を求めて呻き…そこに差し出されたのは、栄養補給用のゼリー飲料。
「ほぇ…?く、くれるの…?」
「あぁ、見苦しいからな」
「え、影……って酷い!声音は若干穏やかなのに、発言が抜き身の刃状態だよ!?」
「後、五月蝿い」
「しかも追撃までされた!?うぅぅ…でもこれは貰うね!だって喉乾いてるし!」
「……因みにメイトもあるが…」
「ぎゃあッ!?」
「い、イリゼ様…?突然どうしました…?」
変な漫才みたいなのが始まったなぁ、と気を抜いて見ていたところに現れたのは、別次元や謎の空間において私へ(何故か)付いて回る存在。不意打ちを仕掛けられた私は思わず叫んでしまい、皆にぎょっとされた。ワイト君なんて、表情こそ怪訝な感じだけど、手の動きからして銃か何かを引き抜こうとしていた。…驚かせてごめんね、皆……。
「よく分からないが、君も大変だね。…ところでイリゼ君。ここは、君の思う名所かい?それとも……」
「うん、私の思う名所だよ」
「……?ズェピアさん、それはどういう…?」
「ここが国、少なくとも地域にとっての名所なら、店なり整備された道なりがある筈だ、という事だよ。ただ見てもらうだけでは…まぁ、そこまでの交通や宿泊なんかを考慮しなければ利益にならないし、整備されていない道ではそもそも目的となる場所までのハードルが高くなってしまうからね」
「つまりここは、ぜーちゃんが個人的に好きな場所、って事なんだね」
「好きだし、思い入れもある場所…って感じかな」
将来的には、ここも観光スポットにしたいけどね、と内心で呟きながら、私は茜の言葉に首肯。思い入れ?と皆は小首を傾げて…私はあの日の事を思い出す。
「ここはね、オリゼが…もう一人の私が女神としての力を取り戻した場所で、私の中に眠っていた力が解放された場所で……私とオリゼが、『親子』になれた場所だから」
「そっか…それなら、思い入れもあるよね。思い出のある、場所だよね」
「そういう事。…まぁ、厳密にはここじゃなくて空中だったり、多分もう少し離れた場所だったりするから、ここ…って言うと少し間違いでもあるんだけどね。…というか、ここだけで言うならむしろ、オリゼがレイに散々侮辱された上で転落する羽目になった、全然良くなんかない場所なんだけど……」
「あ、あー…なんか、申し訳ないッス…」
「え、なんでアイは謝ったの…?」
思い出。確かにそれもあるね、と思いながら私はネプテューヌに返し、それから苦笑い。何故かアイには謝られたけど、それはそれとしてまた私は視線を遠くへと向ける。
「…イリゼ様。オリゼ様、というのは確か……」
「私を生み出した、もう一人の私。複製体じゃない『イリゼ』で、色々あったけど私達に力を貸してくれた…今ここにはいない、私の大事な家族だよ」
「…すみません、このような場で訊くべきではない質問でした」
「大丈夫だよ、ワイト君。それに…なんなら私、皆には自慢したい位だからね!オリゼの凄さと格好良さ、可愛さ偉大さその他諸々を余すところなく──」
『あ、それは結構です』
「イリゼ、凄く嬉しそう。イリス、聞いてみたい」
「皆揃って拒否!?ちょっ、それは酷い…ってイリスちゃん!?こ、ここは違うよ!?ここは全員でばっさり拒否して、私がショック受けつつ突っ込む流れだからね!?」
「……?」
「……うん、ごめん…流石にこれは、というか冷静に考えたらこれは、普通に何言ってるの、って感じだよね…」
側から見たら今の私は完全に情緒不安定な女神だよ…と、がっくり肩を落とす私。こう、お約束とか定番の展開に慣れ切っちゃうのも怖いよね…メタ視点も慣れ過ぎるとこういう弊害が出てくるよね…はは…。
「…ふふっ」
「……?どうしたの、ルナ」
「あ、いや…イリゼはイリゼなんだなぁ、って」
「え、えぇ…?」
微妙な心境になる中で、不意に零れたのはルナの笑い声。なんだろうと思って訊くと、ルナは柔和な表情で答えてくれた…んだけど、イマイチ意味が分からない。え、と…私、私はラウ・ル・オリーゼだ、とか言ったっけ…?
とか何とか思っていたら、どうも今の発言をイリスちゃん以外は分かった様子。ど、どういう事…!?私とイリスちゃんにだけ分からないって…イリを持つ者には理解出来ない何かがあるの…!?というか、イリを持つ者って何…!?思考がネプテューヌのそれになってない…!?
「落ち着いて下さいイリゼ様、大分意味不明な思考になっています」
「あ、う、うん…というかワイト君、凄い真面目な顔で地の文読んできたね……」
「そーゆーとこ含めて、ぜーちゃんはぜーちゃんって感じだよね。前に会った時も、今も」
「あ……」
茜の言葉で、今度こそ理解する。今も前も、私は私。でも、前の私は国を持たない女神で…今の私は、神生オデッセフィアの守護女神。ただ単に、立場が変わったってだけじゃない、それ以上の意味がそこにはあって……だから皆、ちょっぴりとでも思っていたのかもしれない。守護女神になった事で、私の在り方にも変化があったんじゃないか、と。或いは逆に、変化があったから、守護女神になったのかも、と。
「…そうだね。前の私と、今の私は同じじゃない。前に抱いていた思いと、今抱いている思いの間には、きっと違う部分もあると思う。でも…それは皆も、同じでしょ?」
「ああ、そうだね。人は絶えず変化し続けるものだ。その大半は些細な、誤差程度のものだとしても、何も変わらない人などいない。仮にいたとしても、それは維持ではなく、停滞だよ」
「い、いや別に、そこまで理路整然とした考えの下言った訳じゃないけど…こほん。私は何も変わらない訳じゃない。だけど、私は私だよ。守護女神になったって、原初の女神の複製体であるオリジンハートは…皆の友達のイリゼは、今も皆の知ってる私なんだからね」
自分が全く変わらないとは思わない。知らずに変わっていた部分、意図的に変えていった部分、それぞれがあるし、ズェピア君の言う通り、人も女神も…ううん、きっと凡ゆる存在が、日々少しずつ、微かに変化を重ねている。
でもその上で、私は言える。私は私だと。変化した部分もあるけど、私の根底は…私を私らしくさせている部分は、変わっていないって。私は私を、そう信じている。
「…やっぱり、凄いなぁ。うん、ほんとに『女神』って、凄いや…」
「…ネプテューヌ?ネプテューヌは、女神じゃなかった?」
「あ…違うよー、イリスちゃん。見ての通り、わたしも女神!ラブリーでチャーミングだけど、ボケるタイミングは見逃さない女神だよっ!」
びしぃ!と決めポーズっぽい事をするネプテューヌに、私達は苦笑い。それを見て、「おぉ、よく分からないけど、凄い」と、ふわっとした感想を口にするイリスちゃんの様子に、また苦笑い。そこからは一度、会話が途切れて…今度はワイト君が、ぽつりと言う。
「…イリゼ様は、ここを…神生オデッセフィアを、どのような国にするおつもりで?」
「…ワイト君、まさかまた軍人的思考になってる?」
「いえ、これは個人としての単なる興味です。新たな国が生まれ、発展していく…それを自分は、見た事がありませんでしたから」
言葉と共に向けられたワイト君の視線、それには確かに興味の色があった。見回してみれば、他の皆も私からの答えを聞きたそうにしている。
そういえば前に、セイツにも同じような質問をされた。でも多分、あの時と求められてる答えは違うんだろうなぁ…そんな風に思いながら、私は一度目を閉じて、頭の中を整理して…目を開ける。見回して、それから答える。
「神生オデッセフィアはこれまでずっと存在しなかった、信次元第五の国。四ヶ国のどこにも満足出来ないなら、妥協するか、女神の加護や利便性を手放して四大陸の外で生活するしかなかったところに現れた、女神の加護を得ながら四ヶ国とは違う可能性を得られる、新しい選択肢。だから凡ゆる業界におけるニッチ市場を求められてるだろうし、それに応えたいとも思ってる。他にも拠点としての価値や、昔のまま、老朽化や風化をしていない『歴史』の存在も強みにしていくつもりだけど……そういう事じゃ、ないもんね?」
「えぇ、それも興味はありましたが…訊きたかったのは、思いの部分です」
だよね、と返して私は笑う。興味はあると言ってくれたけど、多分皆からすれば、こういう現実的な話は面白いものじゃなかったと思う。だから私は一拍置いて…紡ぐ。私が抱く、私の目指す、守護女神としての思いを。
「私はね、皆の側で、皆と一緒に、色んなものを見て、色んな経験を重ねてきた。楽しい事も、大変な事も、嬉しい事も、悲しい事も…沢山のものが、私の中にはある。それが私の力に、道標になっている。だから……私は神生オデッセフィアを、誰かと繋がり合える場所に、抱いた思いを貫ける大陸に、希望を力に進んでいける国にするよ。したいんじゃなくて…私は、する」
願いではなく、決定。そう出来たらいいな、なんて思いじゃなくて、そうするんだという断固たる意思。それで私は締め括り…もう一度、笑った。皆っていうのは、信次元の皆だけじゃなくて、関わってきた別次元の皆や、今日来てくれた皆の事でもあるんだよ、と心の中で続けながら。
「…素敵、ですね。私は国の事を語れるような人間ではありませんが…一人の人として、素敵だと…そう、思います」
「うんうん、ぜーちゃんならきっと出来るよ。ねー、えー君」
「あぁ、そうだな。イリゼらしい、甘くて、青くて、絵空事で、綺麗事で……眩しい理想だと、俺も思うよ」
「ちょっとー?私はそんな毒のある事考えてないんだからね?」
違うからね?と念を押してくる茜に苦笑いし、酷いなぁ…と影君に視線を送る。いい大人は無闇に角の立つ言い方をしたりしないんだよ?…と言ってワイト君やズェピア君を見やり、ちょっと巻き込んでみる。それを見ていたルナとネプテューヌは、顔を見合わせ肩を竦めて、イリスちゃんはまた「……?」となっていて……そんな中で聞こえたのは、雑に頭を掻く音と、嘆息。
「…えと、シノちゃん?どったの?」
「や…まぁ、なんというか…困ったなぁ、というか……」
「困った…って?」
「イリゼの事ッスよ。正直、友達のよしみで『国のリーダーとはなんたるか!』…的な事を教えてやるのも悪くないかも、なんて思いもあるにはあったんスけど……」
ネプテューヌから訊かれれば言葉通り困ったような表情で笑い、続いてルナも訊けば今度は頭ではなく頬を掻き、嘆息の主…アイはゆっくりと歩き出す。歩き、私の前に…私と正対する位置まで来ると、頬から指を離し……言った。
「神生オデッセフィアを見て、イリゼの言葉を聞いて、思いを感じて……気が変わったッス。手心なんざ一切無しに、神次元の女神として、エディンの守護女神として──真っ向からぶつかってやるッスよ、オリジンハート」
「…望むところだ。神生オデッセフィアの発展を、我が国の人々の革新を──これから存分に見せてやろう、ローズハート」
視線と視線を交わらせ、思いと思いをぶつけ合う。守護女神、ローズハートとしての言葉を受けたからこそ、私も守護女神、オリジンハートとして凛然と返す。相手の力を認めた上で、その上で挑発するようにお互い薄く笑い合う。
今は、アイの方が…エディンの方が、間違いなく上。人口も、国としての積み重ねも、地力も深みも、神生オデッセフィアはエディンに、信次元の四ヶ国に…私の知るどの他国にも敵わない。…でも、それは今の話だ。今はまだ敵わなくとも、必ずや未来では対等に…いいや、それ以上の国に……
「こ、これは…神生オデッセフィアとエディンの次元間戦争…!?あわわ、わたしはとんでもない瞬間の目撃者になっちゃったのかも…!」
「え、そ、そうなの…!?ど、どうしよう…私はどっちの味方をすれば……」
「う…これは、喧嘩…?…喧嘩は、良くない……」
『いやいやいやいや…そういう事じゃない(ッス)から……』
「あははー…あ、そういえば二人って、前に勝負して引き分けだったんだよね?国と個人じゃ全然違う話になるけど、今やったら結果は……」
『それは勿論(私・ウチ)が勝つ…(はぁ・あぁ)?』
「おい茜、なんでこのタイミングで焚き付けた…!単に気になっただけだとしても、今訊くのは致命的だろうに…!」
「…そういう部分は、やはりどの次元の女神も変わらないんですね……」
「ふむ、ここで幕を降ろさねば一波乱起きてしまいそうだね。という訳で…カット、第二話はこれにてクランクアップだ」
多分ネプテューヌはふざけて言ってるだけだとしても、ルナやイリスちゃんは本気にしてしまっているかもしれない。そう思って誤解を解こうとした……のに、アイが余計な事を言うものだから、私も女神として引き下がれなくなる。…え、どっちもどっち?向こうも同じ事思ってるだろう?いやいやいや…私だよ、勝つのは私なんだからっ!
バチバチと視線をぶつけ合う私達二人。動揺してたり、嘆息していたり、肩を竦めていたりする皆。まだ案内は終わってないけど…仕方ない。私は一歩も引く気なんかないんだからね、ローズハートぉ!
……あ、因みにこの後街に戻った私達は、喫茶店で飲み物なんかを頼みつつ、皆で仲良く休憩しました。…うん、仲良く和やかにだよ?だって皆親しい相手だし。
今回のパロディ解説
・モルカー
PUI PUI モルカーに登場するキャラ達の事。ネプテューヌシリーズである事を考えたら、モルカーの様なトンデモ乗り物が出てきてもおかしくはなさそうですね。
・「……あ、アトラル…」「〜〜ネセトに乗る気!?」
モンハンシリーズに登場するモンスターの一つ、アトラル・カの事。ネセトというのは、勿論アトラル・ネセトの事です。…乗る…乗り攻撃か、操竜でしょうか…。
・アラス・ラムス
はたらく魔王さま!に登場するキャラの一人の事。なきにしもあらず、ならぬなきにしもアラス・ラムス…明らかに変ですね。ちょっと語感は良さそうですが。
・私はラウ・ル・オリーゼだ
ガンダムSEEDシリーズに登場するキャラの一人、レイ・ザ・バレルの台詞の一つのパロディ。あくまでクルーゼではなく、レイの発言です。複製繋がりネタでもあります。
・「〜〜ラブリーでチャーミングだけど〜〜」
これはゾンビですか、におけるフレーズの一つのパロディ。ある呪文を逆から読んだ場合のパロディでもありますし、そう書いた方が伝わるかもしれませんね。