超次元ゲイムネプテューヌ Origins Succession 作:シモツキ
激戦は、終わりを迎えた。誰か一人の強さじゃない、皆の力で、皆の思いで、困難を乗り越え勝利する事が出来た。私一人じゃ、いやセイツと二人でもきっと勝つ事は出来なかった。皆がいたから、私は望んだ先を掴み取れた。だから皆には感謝しかないし、恩返しをしたいと心から思う。
でもまだ、完全に終わった訳じゃない。戦いは終わったけど、現実に戻るのは…仮想空間から帰るのは、もう少し先。最低限今しておかなきゃいけない処理や確認があるから、暫くは仮想空間の中で待つ事になって…あの白い、待機用のエリアへと戻ってきた。
「ふぅ…これでやっと一息吐けるわね」
そう言って吐息を漏らしたセイツに、私は頷く。休息自体は勿論塔の中だって出来る訳だけど、安全な場所だと分かっているここの方が、やっぱり気分的に落ち着くし、緊張感もなく休息が取れるってもの。
でも休む前に、一応私は見回して、全員ちゃんと転移してきているか確認。それを把握してから、私も力を抜いて…って、うん?
「なんか出てきた…ソファ?」
「こっちも何か…っと、これはカーペットみたいね」
突然白い空間の中に光が発生し、家具やインテリアが次々と現れる。私達がぽかんとする中、ネプギアからの通信が入って、このままの空間だと何もなさ過ぎるから…という説明を受ける。確かに、ちょっと待つ位なら良くても、それなりの時間待機するって考えると、何か寛ぐ為の物は欲しくなるよね…。
「おっ、中々ふかふかだなこれ。…いやぁ、にしても疲れた疲れた」
「まさか、トレーナーが最後普通に殴り掛かっていくとは思いもしなかったぜ。そういやレースの時もしれっと攻撃してたし、ほんとグレイブは何でもありだな」
「しかもちゃんと通用してたっていう…もしや、普段のバトルでも『代打、オレ!』的な感じで戦ってたり…?」
疲れたー、と言ってソファに身体を沈めるグレイブ君へ、苦笑気味にカイト君が話し掛ける。そこにビッキィも参加して、割とあり得なくない…グレイブ君ならやれそうな気がする事を、何とも言えない顔で言う(因みに、ちゃんとしたバトルでそれをやったらルール違反だからやらないんだとか)。
勝てそうにないような相手に打ち勝つ事が出来て、目的達成を果たせたからか、疲労を感じさせながらも全体としての雰囲気は良い。それに私はほっとして…それからふと思い出した、戦闘の中で気になった事を一つ、グレイブ君とは別のベットでぐでーっとしていたネプテューヌに訊いてみる事にした。
「…ねぇ、ネプテューヌ」
「うん?どしたのイリゼ?…あ、ぐでっとしたいなら半分開けるよ?ぐでイリになる?」
「あ、うん…確かにそっちはぐでネプ状態だけどそうじゃなくて…ネプテューヌ最後、何か女神化とは違う力を使ってなかった?」
私が尋ねたのは、先の戦い…巨大な姿となった闇に最後の連携技を仕掛けた時、ネプテューヌが見せた姿の事。プロセッサが変化していたのは勿論だけど、プロセッサだけじゃなく、力そのものも変化しているように感じた。
例えばそれはリバースフォームやネクストフォーム、或いはビヨンドフォームの様に。けどリバースフォームをネプテューヌが使える訳がないし、ネクストフォームとも明らかに違う。ビヨンド…それにカニバルフォームは比較的近いように感じるけど、それもリバースやビヨンドよりはであって、正負どちらのシェアも力にしている…という感じではないように思う。
だから私は気になった。確かめなきゃいけない訳じゃないし、言ってみればただの興味だけど…他に優先する事もないし、ね。
「あー。えっとね、具体的にこういう力だー…っていうのは自分にも上手く言えないんだけど…一歩進んだ力、全部ひっくるめて前に進む力…って感じかなぁ」
「そっか。…うん、そうだね。シェアエナジーとは違う、全く別の…でも確かなネプテューヌの力、ってのは私も感じてたよ」
「イリゼこそ、なんか凄いシェアエナジー量だったよね?後実は、あの時のプロセッサは、プラネテューヌに行った時に皆で考えたやつなんだ〜、格好良かったでしょ?」
「え、そうだったの?…それは、別世界の自分の知識を得る事で、更なるパワーアップを図った的な…?」
「いや…普段のプロセッサだと見た目がはしたな過ぎるから、仮想空間の中位はちゃんとした格好したいと思って……」
「そ、そうなんだ……」
突然哀愁を感じさせ始めたネプテューヌに、私は何とも言えない気持ちとなる。見た目がはしたなさ過ぎるプロセッサとは一体なんなのか。これも気になったけど…とても訊けそうな雰囲気じゃなかった。
(どうしよう…これは別の話を振った方がいいのかな……)
基本明るさが底無しなのがネプテューヌだから、変に気を遣わなくてもすぐ復活する…と思いたいところだけど、今ここにいるネプテューヌと、信次元や他の次元のネプテューヌとは少し違う。明るく前向きだけど、その奥にあるものがちょっと違うっていうのは前から何となく私も感じていて、だからどうしようかと考えていた私だったけど…それに答えが出るより先に、別の気掛かりなやり取りが聞こえてくる。
「愛月、大丈夫?」
「う、うん大丈夫。…なんか、こう…ほっとしたら気が抜けちゃったのかな…あはは……」
「…ルナ、貴女顔色が良くないけど、もしかして……」
気に掛けるようなピーシェの言葉に、愛月君があまり元気のない様子で答える。同じように、エストちゃんもルナに呼び掛けていて…改めて見てみれば、確かにルナの顔色は優れない。更に見回せば、一見普段通りに見えるけど、影君やワイト君も、普段よりなんというか…表情が固い。
思い当たる節はある…というか、理由は間違いなく「まともな戦闘」になる前に闇から受けた、ゲハバーンと精神攻撃によるものだと思う。私はよく覚えていない…認識すらほぼ出来ていなかったけど、かなり酷い精神攻撃だったらしいし、イヴ曰く私もアイも今すぐ消えてしまいそうな状態だったって事なんだから、同じ状態に置かれ続けていたルナの体調が優れなくてもおかしくはない。精神攻撃に関しては、割と平気そうな面々もいるけど、そもそも精神干渉は「効くか効かないか」の二択なゲハバーンの影響よりずっと個人個人の相性が大きいだろうし…多分、何も引き摺っていない人はいない。私だって、ゲハバーンにシェアエナジーを触れ続けていたあの感覚を思い出すと、気分が悪くなりそうなんだから。
「…イリゼ」
「分かってる。ルナ、具合はどう?気休めにしかならないだろうけど、何か飲む?」
「飲み物は…いいかな。って、いうか…ごめんね、気を遣わせちゃって。えっと…私は大丈夫!ほら、力こぶもこんなにあるし!」
「…ごめんルナ。柔らかそうな二の腕しか見えない…」
呼び掛けてきたセイツと一緒にルナの所に行くと、ルナはぐっ、と腕を折り曲げて力こぶを見せてくれた。…んだけど、残念ながらあんまり盛り上がっている感じはない。まあ、私だって似たようなものだし、力こぶの大きさ≠腕力なんだから、別に気にする必要はないんだけど……結果、何とも言えない雰囲気に。
「うっ…でもほんと、大丈夫だから。確かにその、落ち着いてきてからは緊張感で忘れてたものが色々ぶり返してきたっていうか、このままだと夢で見そうな気はするけど……」
『ルナ……』
「あ…だ、だからこそぱーっといきたいなーって思います!ぱーっと楽しい、嫌な感じが吹っ飛ぶような何かがあれば……」
大丈夫と言いつつ全然大丈夫じゃなさそうなルナの様子に、私達は思った以上に深手なんじゃないか、ちゃんとしたケアが必要なんじゃないかと不安を駆り立てられる。というか、闇との戦いの影響が全くないのはそれこそイリスちゃん位だろうし、これはしっかり対応を考えなきゃいけない事かも…そう思い始めた時だった。
「ぱーっと楽しい、嫌な感じが吹っ飛ぶような何か、ッスか。まあ確かに、ウチも気が晴れるような、頭空っぽになる位の何かに打ち込みたい気分ッスし…因みにルナは、エンターテイメントは好きッスか?」
「……?うん、好きだけど…」
何か考えがあるような、そんな雰囲気を纏って歩いてきたアイ。何を考えているんだろう?と私達が首を傾げると、アイは私、それに少し離れた場所にいる茜に目をやった後…言う。
「だったら…ここは一つ、ウチの完璧で究極なアイドルっぷりを見せてやるッスよ!」
『いやそれはアイ違いじゃない!?』
びしり、とばっちりポーズを取りながら言うアイに、思わず私達は揃って突っ込む。気遣うと見せかけてただの冗談!?…と一度は思った私だけど、提案自体は本気なようで、再び私へと視線を送ってくる。
「どうッスか?ここは仮想空間ッスし、セットとか音楽とかの準備は何とかなると思うんッスけど」
「や、それはそうだろうし、発想としては悪くないと思うけど…それにしたって唐突過ぎない…?」
「思い立ったが一日千秋って言うじゃないッスか。茜はどうッスか?」
「言わないと思うけどなぁ。…でも、うん…そういう事なら大賛成!私は何があっても、皆の味方だよ!」
『こっちもこっちで茜違いじゃない!?』
二重の意味で乗ってきた茜に、再び私達は突っ込みをハモらせる。そうしている内に皆もなんだなんだと集まってきていて、イリゼはどうする?という視線をアイと茜に向けられる。…どう、って…どうもこうも、私も別に反対じゃない。じゃないけど…ど、どうしてくれるのさ茜!これもう、私も何か一ネタ入れないといけない流れじゃん!そういう流れになっちゃってるじゃん!…う、うぅ…うぅぅぅぅ……
「……へ…」
『へ?』
「…ヘルエスタセイバーッ!」
『何で!?』
……全員に突っ込まれた。突っ込まれたっていうか、ぎょっとされた。…なったよ、なりましたよ、変な空気に。…仕方ないじゃん…私にはこうするしか…こうするしかなかったんだから…!
「…取り敢えず、大丈夫ですか…?」
「だ、大丈夫…ある意味大丈夫じゃないけど大丈夫……」
「途中から話を聞いていたのですが、何かやるおつもりで?」
「えぇ、そうよ。アイの発案で、ぱーっと…多分、ライブ?…をやるつもりらしいけど……」
シンプルに心配されるという逆に辛いディールちゃんからの声掛けに私が答えると、今度はワイト君が訊いてくる。そしてその問いにはセイツが答えつつ、ルナの方を見やると……ルナは、目をキラッキラとさせていた。それこそ、好きなアイドルのライブチケットが当たった時の様な、期待と喜びに満ちた顔をしていて…まあ、あれだよね。そんな顔をされちゃったら…やる気、出ない訳がないよね。
「ふむふむ、ライブを行う事で単純に気分を上向きにさせる…要は元気付けるだけでなく、愉快に賑やかに盛り上がる事で戦いは終わったのだ、と改めて意識出来る状況を作り、更に歌う君達自身もその行為によって引き摺っているものを全て塗り替える、という事だね。加えて仮想空間であるここなら、セットや演出の用意は容易、それにこれ程の仮想空間ならばライブやコンサート用のデータが元から組み込まれている可能性もあり、もし活用出来るのなら外からのサポートは最低限で行えるから、バグ処理で忙しいであろうネプギア君達に負担を強いる事もなくなる……流石は女神、ここまでの事を考えての発案とは脱帽したよ」
「あっ……ちょ、ちょっちゅねー…」
うんうん、と数度頷き全て理解したとばかりに言ってのけるズェピア君。けどまあ、読んでいる皆さんならお分かりの通り、誰もそこまでは考えていなかった訳で…むしろこっちが脱帽だった。発案者として褒め称えられたアイなんて、最早普段の口調が行方不明になって某プロボクサーみたいになっていた。
「…なんでほんと、ここまでさらっと言えるのかしらね彼は……」
「しれっと駄洒落まで入れてる辺り、もうこれ実は二周目とかメタの世界の住人とか、そういう事なんじゃないッスかねズェピア……」
唖然とするセイツと、調子を狂わされたアイの小声での呟きに、私は苦笑しつつ……頷く。割と本当に、そうだとしても私は驚かない自信が…あ、いや、そうだったら驚くかな、普通に…それはそれとして納得すると思うけど…。
「…こ、こほん。まあそういう訳で、私達はこれからライブをしようと思うんだけど…どうかな?」
「ライブ…ライブとは、何?」
「んーと、歌ったり踊ったりを、皆の前でする事…かな。ほら、イリスちゃんもTVとかで見た事ないかな?」
「…まあ、やるのは構わないし、発想としては悪くないとも思うけど…三人共、やけに自信満々ね。何か根拠でもあるの?」
咳払いをして私が呼び掛ければ、イリスちゃんが首を傾げ、それに茜が答えてくれる。続けてイヴも、至極当然な疑問を口にし…私達は、ふっと笑う。自信?そんなもの…あるに決まってるじゃん。
「そういえば、わたし達も昔飛び入りでやったよね。…懐かしいなぁ…」
「あー、確かにそうだったわね。あの時は、ネプギアとユニちゃんと、四人で舞台に立ったんだっけ…」
「何で二人してしみじみしてるのかはよく分からないが…俺は賛成だなー。賑やかなのは好きだしさ」
「問題がなければ、すぐに準備に取り掛かるぞ。仮想空間内とはいえ、全て手元からの操作で出来る訳じゃないだろうしな」
「意外とやる気ですね、影さん…ってあぁ、そっか…茜さんもやるんですもんね」
「…であれば、私も手伝います。お三人の活動には無関係という訳でもないですし…ただ待つより何かしていた方が、確かに気も晴れそうですからね」
だからか、とピーシェが納得する中、グレイブ君の後に言った影君に続いて、ワイト君も協力の姿勢を見せてくれる。実際に表に立つのは私達だとしても、影君の言う通り、『準備』をしてくれる人は必須な訳で…私達は協力してくれる皆にしっかりと頭を下げてお願いした後、ネプギアに連絡。ライブをしようとしている事を伝え、問題ないという返答を受ける。
ありがたい事に、そしてズェピア君の見立て通り、ライブステージのデータも仮想空間の中にはあった。だから私達はそこに転移し、私達三人はステージの裏に。
「さて、ライブってなると普通はセトリが必須だし、内容によっては途中でトークのコーナーなんかを入れたりもするんだけど……」
「別にそんな、きっちり決める必要はないんじゃないッスか?勿論本気でやるつもりではあるッスけど、遊びみたいなもんッスし、何より即興な訳ッスからね」
「披露する相手もお客さん…って訳じゃないし、きっちり決めるより、カラオケの延長みたいな感じでノリを重視した方が良いのかもね」
舞台の仕様を確認しつつ、私達は軽く打ち合わせ。二人の返しに納得した私は、最低限の事だけ二人と決めて、一旦ステージの袖で待つ。
「…あ、えー君とえるなむさんから情報送られてきたよ」
「どれどれ…ってうわ、この短時間とは思えないレベルのプランと提案が……」
「ほんとどうなってるんッスかねあの二人は…能力もそうッスけど、何考えているか分からない癖して割とノリノリって……」
半眼で情報に目を通すアイの発言に、私も茜も苦笑い。ほんと、どうなってるんだろうね…影君はまあ、茜がやるからだろうとして…ズェピア君の方は、案外普通にイベント事が好きなだけだったりして。
「…そんじゃ、出るとするッスか。内々での遊びとはいえ、ギャラリーを待たせる訳にはいかないッスからね」
「だね。今日も頼むよ、リーダー」
「ふふん、それじゃあ…行くよ、二人共っ!」
ぱちんと一つウインクをすれば、茜はにこりと笑って舞台袖からステージへと駆け出す。私とアイも、それに続いて駆けていく。
言うまでもなく、私は女神だから人前なんて慣れたものだし、アイも多分そう。茜だって元教師なら慣れてるだろうし、二人の度胸を思えば、不安はない。でも、内輪とはいえ『観客』を前にしての活動は初めてな訳で…だからドキドキもするし、ワクワクもする。
ただなんであれ、やる事は一つ。全力で、心からの歌と踊りを披露して、目一杯楽しんでもらうだけ。楽しんでもらって…私達も、楽しむだけ。
*
普段の服装からステージ衣装へと装いを変えた、愛らしくもどこか煌めきを、それぞれが持つ魅力を引き出す衣装を身に纏った三人が、ステージ上へ姿を現す。
淡いながらも明るい色合いをした、ワンピースタイプの装い。フリルによってスカートに広がりとボリュームを感じさせるその装いは、正しくアイドルらしいものであり…それと同じように、或いはそれ以上に、表舞台へと姿を見せた三人は、それまでの女神と女性ではなく…観客を魅せる、『アイドル』の雰囲気を放っていた。
「皆ーっ!今日は来てくれてありがとーっ!」
軽快にステージの中央まで駆けた三人は、茜を中央とする形で並び、中央の茜が…トリオユニット・ヴィオレンスブルームのリーダーが手にしたマイクで呼び掛ける。
彼女らしい、溢れんばかりの明るさを解き放った第一声によって上がる歓声。それを肌で感じた三人は見回し、ゆっくりと目を閉じ、瞼を開いてもう一度見やり…言う。
『…って、黒色の観客が大量にいるぅぅぅぅううううううっ!?』
数秒前までのアイドルの雰囲気はどこへやら。完全に素に戻った三人は、びっくりした顔で叫びを上げる。
しかしそれも当然の事。彼女達が突っ込んだ通り、全員揃っていても十五人しかいない筈の観客席…その後方には、あり得ない数の人が、全身真っ黒の人影があった。そしてその人影が歓声を上げているのだから、驚いたとしても無理はない。
「ふふ、ステージの規模に対して観客が我々だけでは些か以上に寂しいからね。簡易的ながら、観客役を作らせてもらったよ」
「か、観客役って……」
「確かにお客さんが沢山いるのは嬉しいし、えるなむさんのその気遣いは嬉しいんだけど……」
「実質初ライブの観客の殆どがサクラっていうのは、それはそれで悲しいものがあるッスね…」
さらりと言うズェピアの言葉に、三人は凄まじく複雑そうな表情を浮かべる。すると観客席前方、人影ではない面々が集まっている側では、「ほらねー」という反応がちらほらと上がり、ズェピアは「ははは…」と苦笑い。様子からして彼もこの流れは予想していたようであり、なら何故こんな事を…と一度は思う三人だったが、一旦それは置いておいて気持ちを切り替える。元々のノリが良く、更になんだかんだ真剣にアイドル活動へと取り組んできた三人である為、やると決めた以上は内輪の事であっても精一杯やりたい、やり抜きたいのである。
「頑張って、三人共ーっ!ズェピアさん、観客に…えっと、コール&レスポンス?…も仕込んでるみたいだから、きっと三人も楽しめると思うよっ!」
「そうなんッスか?なら、まずはウチから……」
両手を口の左右へと添え、大声で声援を送るのはルナ。既にかなりわくわくしている様子の彼女の言葉に三人は顔を見合わせ…ならば、とアイが一歩前に。
「楽しむ準備はいいッスか?もし出来てないなら、今すぐすべしッスよ?準備もなしに乗り切れる程、ウチ等のライブは甘くないッスからね!」
『A!I!アーイっ!』
「いや短いッスね!?二文字て!レスポンス二文字て!」
声を響かせたアイへと送られる、黒塗り観客からのレスポンス。ただの背景に見える観客役が、結構な熱量のレスポンスをしてくれるのは、中々にインパクトがあるもので…だがしかし、確かに短かった。思わずアイが突っ込むのも無理はないという程度に短いレスポンスであった。誰が悪いという訳でもないのだが。強いて言うなら、非はなくともそんな名前をしているアイ自身が原因なのだが。
「こ、こほん。次はあかねぇがいくよー!今日は目一杯楽しんでね!私達も楽しむから、皆も、皆で、思いっ切り楽しもーねっ!」
『A!Z!U!N!A!あーかねっ!』
「いえぃ!…っていやアズナだよ!?A・ZU・NAになってるよ!?」
「…まあ、明るくて真っ当なように思えて、その実結構アレな側面が…って意味じゃ間違ってなくもないような……」
『酷い!』
咳払いの後にこりと笑い、拳を突き上げながら再び茜は呼び掛ける。茜のコールにもレスポンスが上がり…されど明らかに間違っているレスポンスに、茜も思わず突っ込んでいた。更にぽつりと零れたイヴの呟きに、三人はショックを受けていた。
「…えーっと、次は私だね…これはもう、私の時も変なレスポンスが来るに決まってる気がするけど…そんなのに臆する私じゃない!そして…今日はたっぷり、心の奥底まで、魅せてあげる!私達の、ヴィオレンスブルームのパフォーマンスを!」
『I!R!ISE!イーリゼっ!』
「…………」
「……いやボケてよッ!?」
『えぇ…?』
普段の柔らかさと、女神としての威風を織り交ぜた宣言にもまた、レスポンスが届けられる。後半に掛けて加速したレスポンスを、イリゼは全身で浴びるようにして聞き入り……突っ込んだ。おかしな点など何もない、真っ当なレスポンスに対し、むしろ何もおかしな点がない事へと突っ込んでいた。なんでボケてくれないの!?…という、不満に満ちた突っ込みだった。これには全員…アイや茜すらも困惑していたが、信次元民の多くは芸人魂を少なからず持ち合わせているのである。
「…おいズェピア、どうしてくれるんだ。微妙な雰囲気になったじゃないか」
「う、うむ…すまない。ネプギア君から許可を得た範囲のデータを利用して作った観客だが…もう少しデータを精査してから設定するべきだったね…」
「まーでも、これはそれでいいんじゃねーの?行った事ないけど、お笑いライブってこんな感じだろ?」
『お笑いライブじゃない(ッス)よ!?』
「でもおねーさん達、出てきてからの発言の半分位は突っ込みよね?」
『うっ……』
奇妙なコール&レスポンスが終わったところで、愉快そうにグレイブが笑う。その不服極まりない表現に三人はまた突っ込むが、対するエストの返しで言葉に詰まり…ちょっぴりしょげた。
「エスちゃんまでなんて事…えぇと、頑張って下さーい」
「うんうんっ!私は既に楽しんでるよっ!」
「ルナ、さっきからテンション凄いな…ま、ライブはこっからが本番ってかメインだろ?俺は期待してるぜ?」
妹の容赦ない発言に軽く呆れた後、何とも慣れない様子でディールが応援をすれば、続けてルナも嬉々として声を上げる。腰に片手を当てた状態でカイトも言い…段々と上がる観客席前方からの応援に、三人はぴくりと肩を振るわせた。
表舞台に出て以降、大いに振り回されているのだから、少し位しょげたところで誰も悪くは言ったりしない。幾ら人前に慣れているとはいえ、アイと茜は実質的な初ライブ、イリゼにしてもこのような展開は初めてである為、このような反応となるのも普通の事。されど三人共、期待に応えたい、良い舞台にしたいという思いは本物であり…そして彼女達は、一度調子が狂ったからといっていつまでもそれを引き摺るような者達ではない。
「ふー、ぅ…なんかちょっと変な感じになっちゃったけど…皆楽しみにしてくれてる、そうだよねー!?」
『そっうでーすっ!』
「当然だね。当然だし…安心してよ、皆!その期待、私達が軽々超えてみせるから!」
『いえぇぇぇぇッ!』
「見逃すな、聞き逃すなとは言わないッスよ。むしろ、出来るものならしてみろッス!」
『フゥゥゥゥゥゥッ!』
明るく柔らかく笑顔で観客へ問う茜。柔らかくも自信を包み隠さず見せるイリゼ。自信満々に、それでいてどこか親しみ易さも抱かせるアイ。三者三様、それぞれの個性を発揮しながらの声に会場のボルテージは右肩上がりで上がっていき、それに応えるように三人もにっと口角を上げる。
「それじゃあ一曲目、いくよ!まずは私達のデビュー曲!私達にとっての初めの挑戦で、初めの成功!New Past Alternative 〜ヴィオレンスブルームversion〜!」
高らかに茜が口にする曲名。それを合図にイリゼとアイは立ち位置を移動し、同じタイミングで影とズェピアが機材を操作。入力された指示により曲が流れ始め、ステージのスクリーンも映像が変化し、照明も色取り取りの光を放つ。
これから始まるのだという高揚感。その雰囲気は見ている者全員を包み…そして、気付く。
「……!…これは……」
「凄い…さっきまでと、全然違う人みたい……」
「…うん、凄いね。イリゼさんとアイさんは女神だし、茜さんも常人離れしてるんだから、とは思ってたけど……素人の趣味なんてレベルじゃないよ、きっと」
驚きビッキィが目を見開けば、愛月もステージ上の三人の様子に目を丸くする。全然違う人の様だ…それに頷いたピーシェは、三人の眼差し、立ち姿、何より纏う雰囲気から、これから始まるのが『遊び』の域ではない事を感じ取り…拡散する。先日、ルナが見つけたある動画は、合成でも編集されたものでもなく、本物の映像だったのだと。
それまでの明るい雰囲気から一転し、静かな…静かなれど確かな熱を持つ蝋燭の火の様になった三人は、次の瞬間動き出す。静かな火が燃え盛る炎となるように、研ぎ澄まされた集中力と共に、三人は歌い、踊り始める。
「目覚めたのは 白い朝〜♪」
「思い出すのは 空白の記憶〜♪」
決して激しさはない、ゆっくりと温度と勢いを溜めていくような序奏。しかしそれだけでも、歌と踊りの一つ一つで質の、精度の高さを三人は見せる。激しくないからこそ一つ一つがよく見え、元の能力と努力の両方を観客達に感じさせる。
無論、本職のアイドルに匹敵する訳ではない。細かく見れば、聞けば、荒さも経験の乏しさもあるのだと分かる。だが逆に言えば、そこまでの注視をしなければ感じられないレベルにまでは既に到達しているという事であり…まだ足りない部分を補うそれぞれの力、魅力を、三人は持ち合わせていた。
そして、溜めていた…収束していた力を解き放つようなサビ。一気に盛り上がる、跳ね上がる曲調に観客席も盛り上がり、黒塗りの観客は力強く合いの手を打つ。三人のパフォーマンスも激しさを増し、仮に十数人でパフォーマンスを行ったとしても余裕があるようなステージの広さ、それを全く感じさせない程のダイナミック且つ過敏な動きで全員の視線を引き付ける。曲としての緩急、熱い部分と静かな部分こそあれど、気を抜ける部分など一切ないままに最後まで駆け抜け…鋭いターンからのポーズで、三人は一曲目を締め括った。
「……皆ーっ!一曲目、どうだったー!?」
『うぉおおおおぉぉぉぉッ!』
「良かったよーッ!三人共可愛くて、でも大人っぽい感じもばんばん出てきて、歌も上手だしダンスなんてキレッキレだったし、一曲目からサイコーっ!」
「…ほんとにさっきからずっと、テンション上がりっ放しねルナ…発案側のアイ達的には、狙い通りなんでしょうけど……」
「…………」
「いやぁ、輝いてるねぇ三人共。凄いしっかりアイドルしてて……うん?イリスちゃん、何をして…って、もしかして三人のダンスを真似してる…?」
「……!…………!」
「ふふ、わたしも基本あっち側だけど、こうして見るのも悪くないわね。イリゼ…それに二人の活動のサポートをしてくれて感謝するわ。…って、影?影ー?」
数秒間の沈黙の後、イリゼが強く声を上げれば、観客席の後方からも前方からも歓声が返ってくる。楽しみ方はそれぞれで、ルナの様に思い切り楽しむ者もいれば、イリスの様に無言で真似して習得を図る者もおり…後から分かった事だが、セイツが呼んでも全く反応のなかった影はその時、義眼の機能をフル稼働させて撮影を行っていた。だが身体同様義眼自体も仮想空間内で再現されたものである為、撮っても何一つ記録としては残らない事、一方仮想空間である為に、取らずともデータをコピーする事で確保出来る事に後から気付き、それを失念していた自分自身に呆れていたのはまた別の話。
「楽しんでくれたみたいッスね?ウチも一曲目は気持ち良く歌えたっスよー!」
「でもまだ、一曲目が終わっただけ。一曲目もばっちり盛り上がったけど、次はもっと、もっと盛り上がる事間違いなしだよ!なんたって二曲目は完全オリジナル!ちょっとだけど私達も制作に関わった、真の私達の曲!だから、最高潮まで響かせるよ!タイトルは……」
『プレムフルレゾンヴェーゼ!』
高揚した会場の雰囲気に乗るように、茜が次となる曲を紹介。タイトルは…そこまで言ったところで一拍置き、そのタイミングで横並びとなるようイリゼとアイは前に出て、三人はワンピースタイプの衣装を掴む。それから揃ってタイトルを口にすると共に、衣装を空へと向けて脱ぎ去り……一曲目以上にアップテンポな、激しさを伝える曲が流れ出す。
「ぬ、脱いだ!?え、ま、まさかあのPV的動画で言っていた『可憐に過激に』って、そういう……」
「ははは、まさか。あれも仮想空間である事を利用した、一つの演出だよ」
フリではなく、本当に宙へと投げ放たれた衣装を見て、ぎょっとするビッキィ。しかしズェピアは余裕の面持ちであり…飛んだ衣装へと一瞬視線を奪われていたビッキィや他の者達が目線を元に戻した時、三人は衣装を纏っていた。一曲目とは違う衣装で、その身を包んでいた。
貴族や高級将校を思わせるデザインと、黄色や赤を主体とする色合いを持つその衣装は、三人が初めて『本番』に臨んだ際の装いであり、ヴィオレンスブルームの方向性を示す、ある種の制服の様なもの。それを纏い、駆けるようにして三人は歌う。舞うようにして三人は踊る。
可憐で華やかな満面の笑顔と、引き込み心を震わせるような、過激な程にまで熱く激しい歌と踊り。ビッキィの言葉通りの、思いの籠ったパフォーマンスがステージの上では繰り広げられ、三人の放つ雰囲気は包むを超えて会場を飲み込む。
「…なんというか、感動するな…」
(あ、凄く良い顔してる…こんな晴れやかな顔する事もあるんだ…)
ぽつり、と自然に零れ出したような影の声。穏やかなその声に「うん?」とピーシェは横を向き、それから見た事もない表情に目をぱちくりとさせていた。
既に十分過ぎる程に、十二分に心を揺さぶる三人のステージ。しかしまだ、この場だからこその演出があった。魅せる側である三人すらも知らない演出が、パフォーマンスが…歌に乗るようにして、空から現れる。
「…うん?この音は……」
「え、マエリルハ…!?」
不意に聞こえてきたのは、轟くような噴射音。なんだなんだとグレイブが、他の者達も顔を上げ…セイツが驚きの声を上げる。歌う三人もまた、驚き目を見開く。
空に現れたのは、巨大な鉄騎。人型形態で無人機でもあるルヴァゴをバックパックの様に背負った、神生オデッセフィア国防軍の機体であるマエリルハ。滑らかに宙を飛ぶ…空中で立ち回るマエリルハを見た次の瞬間、観客席側ではいつの間にかワイトがいなくなっていた事に気が付き、理解する。そのマエリルハを操縦しているのは彼であると。手伝うと言っていた彼は、早い段階で観客席を離れ、ライブパフォーマンスの為の準備をしていたのだと。
(ワイト君…って、降りてきた…?)
(こっちを向いて、手を差し出してきて……)
(ははぁ、これはまた無茶振りしてくるッスねぇ。…でも……)
噴射炎をなびかせ、鮮やかなスモークで空に線を描きながら、大立ち回りをするように飛ぶマエリルハ。勿論三人のダンスに比べればかなり大雑把な動きではあるが、巨大な人型ロボットが空を飛びながらパフォーマンスをするというのは、それだけで見物であり…暫しパフォーマンスをしたところで、マエリルハは一度着地する。ステージの方を向く形で降り立ち、マニピュレーターを開いて差し出し…それに再び驚いた三人だが、すぐにマエリルハの、ワイトの意図を理解。顔を見合わせ、頷き合い…マエリルハに向けて、駆ける。そして茜はマニピュレーターに、イリゼとアイは更に腕部を蹴るように跳んで両肩部に乗り…その状態で、マエリルハは飛翔する。地上から空中へとステージを移し、空で三人のアイドルは歌う。
「い、幾ら仮想空間の中とはいえ、凄い無茶するわね…。もし落ちたら……あ、でも三人共飛ぶ方法はあるか…」
「けど、ワイトさんがこんな事するなんて意外というか…なんかあのマエリルハ、三段変形しそうな気がしてきたな……」
この面々でなければ実現しなかったであろう、ダイナミックもダイナミックなパフォーマンス。しかしよくよく考えれば落ちても各々女神化なり変身なりをすれば良いだけか、とイヴは納得し、カイトはパフォーマンスというよりも、このような行為をする事もあるのか、とワイトの方に一時関心が移っていた。
三人を乗せた事で、振り落とさないよう控えめとなったマエリルハのパフォーマンス。しかしそれを補うように、ルヴァゴからはミサイルが放たれ、炸裂したミサイルは比喩ではなく本当に花火となって空を彩る。
そして、二曲目もクライマックスへ。仕草一つ、視線一つを取っても熱く激しく、艶かしさをも感じさせる歌の果てに、三人は高度を落としたマエリルハから飛び降り…着地と共に、その声を響かせた。
『──咲き誇る pleine floraison baiser』
締め括るのに相応しい、静かに告げるような最後のフレーズ。しっとりとした、熱を帯びた最後の声は、波の様に会場中へ広がっていき……そうしてまた、歓声が上がる。
「ほんっと凄いね、三人共…でも、どうして茜がリーダーなんだろう?多分だけど、茜ってリーダーやりたがる性格じゃないし、むしろそういうのはイリゼの方がやりたがりそうっていうか……」
「まあ、理由としては女神であるイリゼとアイのどちらかをリーダーにしてしまう…つまりこのユニット内のみとはいえ、違う国の女神間で立場の差を作ってしまうのは避けておきたいという事情だな。けど、理由はそれだけじゃない。むしろユニットとしてのスタイルに合わせて、茜がリーダーになったと言うべきだ」
「チームというのは協力、協調が不可欠な訳だけど、彼女達…いや、イリゼさんとアイ君の二人には、意図的に『相手に合わせる』という行為を必要最低限にしか行わないようにしてもらっているんだ。仲間でありライバル、という表現はよくあるけど、彼女達の場合、『相手を貶めたりはしないし、仲間意識を持って活動してもいるけど、自分の方がより目立つ、目立ってやる』という、対抗意識を重んじてもらっている…と言えば分かるかな?」
「元から二人の間にあった相手への意識の一つを、ユニットでも発揮してもらっている訳だ。それでも、対抗心を前面に出したとしても、きっちりステージを成立させる…より良い舞台、より良い成功を共に作り上げられるだけの力を二人は有してもいるが、同時にそれは諸刃の剣。…だからここに、茜が『中心』として必要になる」
「彼女はこと『把握』においては他の追随を許さないからね。その彼女が共に舞台に立つ事で、彼女が中心となる事で、競い合う二人に発生し得るミスの危険を徹底的に排除する、ミスが起こらない立ち回りが出来るように、茜君を介した舞台を作り上げる…という事さ。一切の遠慮がないが故に凄まじくも危うい諸刃の剣は、茜君の存在によって不壊の聖剣へと進化を遂げる。それでいて茜君はサポートに徹するのではなく、ステージを完全把握する事で要所要所の見せ場を的確に掴み、尚且つ把握し続ける事による負荷の分は、二人に目立ってもらう事で余裕を作って補う…全く大したものだよ、彼女達は」
「そ、そうなんだ…(な、なんだろうこの全て理解してる的スタンス…後方プロデューサー面、的な…?)」
二曲目が終わった事でまた舞台と客席との掛け合いが行われる中での、ネプテューヌの素朴な疑問。それに影とズェピアが答えたのだが、そのあまりに密度のある…予想の遥か上を行く回答に、ネプテューヌは若干気圧されていた。…因みに実際、二人はヴィオレンスブルーム結成時にマネージャーとプロデューサーとして協力を頼まれ、トレーナーを頼まれたワイト共々それに応じているので、プロデューサー風に見えたのは強ち間違いでもなかった。
「良かったよ!皆の盛り上がり、私達の心にも響いてた!おかげで凄く、凄く良いパフォーマンスが出来たっ!」
「同感ッス!けど、盛り上がり過ぎて、ダンス先走ろうとしてなかったッスか?」
「うっ…けどそっちこそ、途中で本来の位置より前に出そうになってたよね?もっと見てほしかった、前で声援を感じたかったとか?」
「こーら、舞台の上で喧嘩しないの。それと、二人やここにいる皆も気付かないレベルのミスでも、私にはばっちり見えてるんだからね?」
『うぐっ……』
にこり、と笑いながら言う茜の指摘に、言葉を返せないイリゼとアイ。二人共それが嘘ではない…彼女ならば本当に、微細なミスでも的確に把握出来るのだと分かっているからこその反応であり、同時にそれは、ヴィオレンスブルームにおけるリーダーの名が、決して飾りではないのだという事が垣間見える一幕でもあった。そして、挑発し合うような二人の掛け合いと、茜の反論を許さない仲裁という一連の流れもまた、パフォーマンスの一つたり得るものだったのは、また別の話。
「こほんっ。それじゃ、次の曲は……何にしよっか?」
「え?…次の曲、決めてないの…?」
「決めてないというか…ウチ等がちゃんと練習したのは、今やった二曲だけなんスよね。ヴィオレンスブルームとしても、まだこの二曲しかないッスし」
「まあ、結成したばっかりなんだから当然よね。…でもそう訊くって事は、リクエストを受け付けてくれるつもりなのかしら?」
「まぁ、これだけ大仰な場所使ってるのに、二曲だけではいお終い、じゃ流石に味気ないし…」
意外な問い掛けに愛月が声を上げれば、アイがヴィオレンスブルームの現状を答える。続けてイリゼとセイツの姉妹によるやり取りが交わされ、ならば何かリクエストをという流れになったが…これ、というものは出てこない。
「歌ってほしい曲、ねぇ…てか、仮に俺が何か言っても、それは多分三人にゃ分からないんじゃないのか?なんせ全然違う世界なんだしよ」
「確かにそうだね。別世界は勿論だけど、同じ『ゲイムギョウ界』と呼ばれる次元でも、違う部分は多い。それにイリゼ様、アイ様、茜さんの三人全員が知らなければ、ユニットとしては歌えないという問題もある」
「…けど、別にきっちり歌える必要はないのでは?私達もお金を払って見ている訳じゃないですし、要は盛り上がれば、楽しめれば目的としては達成出来ますよね?」
「うーん……あ、ならいい事思い付いた!今回の仮想空間は各次元や世界からも協力を受けてるんだから、それを介すれば…よし!これで色んなところの音楽を検索出来る…!」
マエリルハから降りてきたワイトも会話に参加する中、ピーシェがもっと緩く捉えてはどうだろうか、と言う。それを受けたイリゼはある事を思い付き、表示させたモニターを操作し…検索結果をアイと茜も覗き込む。
盛り上がればいい、そういう事ならより広い範囲で曲を調べ、勢いで歌ってみようというのがイリゼの考え。初めての曲を上手く歌える訳がないというのは重々承知だが、失敗したとしても皆が笑ってくれればいい、とイリゼは調べていき…ふと、ある曲の紹介が目に止まる。
「へぇ、子供に人気で…最高視聴率50%超え!?……をした特撮番組の主題歌…これは中々良いかも。えぇと、歌詞アザ☆ゼル、作曲サーゼクス・ルシファー、振り付けセラフォルー・レヴィアたん──」
「止め給え」
「えっ?」
「創作の世界は自由だ、他者を傷付ける為に悪意を持って作ったのでない限り、存在する自由もそれを好む自由もある。だが世界が違えば常識も違う。同じ世界すら地域や環境によって価値観が変わるのだから、別世界で人気だからといって選ぶのはあまりにも安直であり、危険な行為だ。重ねて言おう、君達の名誉とイメージの為にも…止め給え」
「あ…はい……」
(うーん…?なんか、普通に知り合いの名前が出てきてたような……)
ぴしゃり、と撥ね付けるようなズェピアの制止。え、何故…?と、至極当然の反応を見せるイリゼだったが、反論は一切受け付けないとばかりの圧力ある言葉をズェピアは返し、ただただ気圧されてイリゼは頷いた。これには別の点が気になっていたネプテューヌ以外、全員がぽかーんとしていた。
「えーと…絶対止めておいた方がいいというのは、わたし達も分かりましたけど…代わりに何か、あります…?」
「そう言われると、私も特には思い付かないけど…何ならいっその事、それぞれソロで歌うのも良いんじゃないかな?ソロなら各々知っている歌、好きな歌を歌えばいい訳だし、楽しんで歌っている姿を見られれば、それでいいと私は思うよ」
「──そういう事なら…飛び入り参加だって、勿論有りよねっ!」
何とも言い難い空気の中で困惑気味にビッキィが訊けば、ズェピアはヴィオレンスブルーム、という形に拘る必要はないだろうと言う。それもまた一理ある考えであり……その言葉を待っていたかのように、ステージの舞台袖近くから白い煙が噴出される。
突然の演出に、全員の視線が舞台袖へ。少しの間、舞台袖で噴き上がっていた煙だが、次第に弱くなっていき、そこに二つの人影が映る。そして煙が完全に収まった時、そこにいたのは…栗色の髪をした、二人の少女。
「へ?ディールちゃん…?エストちゃん…?」
「ふふん、歌う予定の曲はもうないんでしょ?だったら次は、わたしとディーちゃんに歌わせて頂戴!」
目を瞬かせながら呼んだイリゼへ答える形で、現れた二人の片割れ、エストが胸を張りながら言う。そのエスト…というより二人は、魔法を用いたのか成長した姿をしており、服装もコートを脱いだ、学生服を思わせる格好で以ってステージの中央付近まで来る。
「自分達にも、ッスか…いいッスねぇ。そういうやんちゃな感じ、ウチは嫌いじゃないッスよ?」
「ふふっ、私もいいよ?なんだかその方が楽しそーだもん」
「ありがと、二人共。おねーさんも、いいわよね?」
「…いや、あの…エスちゃん、ほんとにやるの…?っていうか、わたしもやらないと駄目…?」
快諾をした二人ににこりと笑った後、エストはイリゼからも承諾を得る。しかしステージの三人は良くとも、共に上がってきたディールは嫌がっている…訳ではなくともまだ少し躊躇いがちであり、そんなディールにエストは向かい合う。
「でもディーちゃん、わたしが誘った時は楽しそうって言ってたじゃない。あれはわたしに気を遣ってただけなの?」
「楽しそうって思ったのは事実だけど、やっぱりちょっと恥ずかしいっていうか…。…舞台の外にいるわたしの動きをエスちゃんがトレースする、
「いや、ディーちゃんはわたしのセンスじゃないでしょ…。…わたしはただ歌いたいんじゃない、ディーちゃんと一緒に歌いたいの。でも、ディーちゃんがどうしても嫌って言うなら、無理にやってとは言わないわ。…ディーちゃんは、ほんとに嫌?」
「…それは……」
「…イリス、ディールとエストが一緒に歌うところ、見てみたい」
じっと見つめるエストの言葉に、ディールは口籠る。その表情には、迷いの感情が浮かんでおり…そこで観客席から、意外な形の援護が入る。
エストの言葉と、イリスの言葉。二人の言葉を受け取ったディールは、数秒目を閉じ…開けると共に、頷く。頷き、言う。…わたしも、久し振りに二人で一緒に歌ってみたいと。
「そっちも話は付いたみたいだね。それで、曲はどーするの?」
「それは心配しなくていいわ。わたし達でもう決めてるから」
「なら良いけど、私達はどうしようか?二人は自信あるみたいだし、何となくで一緒に歌ったらむしろ質を落としちゃいそうだよね…」
「それならそれで、バックダンサーに専念すれば良いんじゃないッスか?折角二人共やる気なんッスから、引き立て役になってやってもいいッスよ」
「あ、ありがとうございます。でも、あんまり期待しないで下さいね…?皆さんと違って、ちゃんと練習してる訳じゃないので…」
「んもう、ディーちゃんはもっと自信を持てば良いのに。…三人共…準備はいい?」
肩を竦めたエストは、それから真面目な顔になって三人に問う。ヴィオレンスブルームの三人はそれに頷き、再び衣装をチェンジ。ディールとエストの服装を意識してか、次に三人が身に纏ったのはセーラー服とブレザーが混ざり合ったような黒の衣装であり…ディールとエストは前、イリゼとアイと茜は一歩後ろにという配置を作る。
「さーって、それじゃあ皆にわたし達の完璧なパフォーマンスを見せてあげるわ!取り敢えず、ユニット名はヴィオレンスブルームwithグリモアシスターズってところかしら」
「頑張って歌いますので、聞いて下さい。曲名は……」
手にしたマイクでエストは快活に、ディールは一生懸命な様子で観客席へと呼び掛ける。そして……
『ふたりでひとつ!』
『キャラソン!?』
流れ始める前奏と、それに合わせて踊る二人。先程までのどこか不安気な様子はどこへやら、エストだけでなくディールも軽やかに踊り始め、思わず三人は一瞬呆気に取られてしまった。
そうして始まった二人の歌。普段よりもやや落ち着いた、大人の雰囲気でエストが歌い上げれば、ディールは静かに…それでいて溢れんばかりの愛らしさが詰まった歌声でそれに続き、時にそれぞれに、時に重ねて二人は歌っていく。激しさを前面に出したヴィオレンスブルームとは違う、明るく純粋な、真っ直ぐさを感じさせる歌と踊りをディールとエストは披露していき、三人とは違う形で観客の心を引き付けていく。
歌は良い。踊りも良い。しかし何より印象に残るのは、歌う二人が浮かべる笑顔。こうして歌える事が、また共に歌えた事が嬉しくて仕方ないとばかりに、二人共晴れやかな笑顔を見せ、心から楽しんでいるのだと分かる雰囲気を全身から放ち、自分達だけでなく観客を、この場にいる全員を、徹頭徹尾曲の全てで楽しませていた。
「ふぅ、ふぅ…聞いてくれて、ありがとうございましたっ!」
「とっても楽しかったわよーっ!ねっ、ディーちゃん!」
「うん…っ!」
最後まで楽しそうな様子を一切崩さず歌い切った後、ディールはぺこんと頭を下げ、エストはウインクと共に声を上げる。そこからディールに呼び掛ければ、ディールはこれまた本当に嬉しそうな顔で、エストの言葉に頷いた。
ただ盛り上がるだけではない、心が温まるような二人のステージ。その引き立て役を担った三人は、顔を見合わせ…それから、肩を落とす。
「うぅ…レベルが、レベルが違い過ぎる……」
「マジで完璧なパフォーマンスじゃないッスか…」
「二人が嬉しそうでこっちも嬉しくはあるけど…それはそれとして、これじゃ私達前座だよ……」
選曲からしてこうなる気はしてた、と内心思いつつも、大いに三人は項垂れる。決して三人のパフォーマンスがお粗末だった訳ではないが、二人のパフォーマンスがそれ以上のものだった、と他でもない三人自身が感じているのであり…しかし前座だ、と言った後に、「もっと頑張らないと…」と呟いたイリゼへアイと茜が頷いた辺り、意識の面では三人も間違いなく負けてはいなかった。
「…えと…次は、どうしよっか?」
「あ、そういえばやりたい曲一つしか決めてなかったわね。…んー、今度は五人全員で歌う?今のはユニット名が微妙に詐欺状態だし」
「そーゆー事なら、今度こそ何かリクエストを……」
くるり、と振り向いたエストの言葉に、茜が途中まで返す。だが茜はが言い切る前に、突如としてステージ上の照明が落ちる。何事か、トラブルか、まさかバグがまた発生したのか…そんな風にざわつきが起こり始める中、ステージ上の大型スクリーンにのみ光が戻り…それと共に、声が響く。
「ふっふっふ…良いステージだったよ、ディールちゃん、エストちゃん。だけど、飛び入り参加OKの前例を作っちゃったのは、大きなミスだね」
「誰よ!?…っていや、この声は……」
「なんで演出がプロレス風…?」
スクリーン以外の照明がない中で、聞こえてきた声にエストが反応。それとは別に、ビッキィが半眼で呟く中、エストの言葉に応えるように再び煙が…今度はステージ全体を包む程の煙が噴き上がり、短い間ながら視界が塞がれる。そして煙が消えるまで待っていた二人とは対照的に、次第に消えていく煙を突っ切るようにして現れたのは、声の主…それに、もう一人。
「皆が輝くのはここまでだよ!皆には悪いけど、ここからは……」
「違う輝きを見せる番よ!」
びしっ、と軽く背中を合わせるようにしてポーズを取った、宣戦布告も同然な宣言を上げた二人。声の主であったネプテューヌと、そのネプテューヌと共に現れたセイツ。
彼女達の登場に、舞台でも観客席でも息を飲む。二人の内、ネプテューヌの方は声で半ば判明していたようなものだが…それでもこの大胆な登場は、全員を驚かせるだけの勢いがあった。
「ウチ等が輝くのはこれまでとはまた、大きく出たッスね…」
「まさか、ユニット対決を…?」
「ふっ、そう思ってもらっても構わないよ!」
「いや、だから何故全体的にプロレス風の演出を…?」
ふふん、とディールの問いにネプテューヌは腕を組みつつ回答する。再びビッキィは突っ込みを口にするも、特にそれには答える事なく、ネプテューヌもセイツも自信に満ちた笑みを浮かべる。
初めの飛び入り参加であるディールとエストは、あくまで共にパフォーマンスをするというスタンスだった。しかしここからは違うのか、ヴィオレンスブルームと新たに現れた二人…或いはそこにディールとエストも絡むユニット対決となるのかと、そんな空気が観客席では流れ始め、ネプテューヌは次なる言葉を言おうとする。…するの、だが……。
「んー…けどさ、ねぷちゃんはともかくせーちゃんはぜーちゃんの姉だよね?せーちゃん、ぜーちゃんじゃなくてそっちに付くの?」
「それはー…ほら、対決って言っても遊びだし、ノリでこっちに付いてくれた…的な?」
「ですがセイツ様は、ヴィオレンスブルームの活動を知って以降練習に協力して下さったり、時には共に踊ってみたりもしていましたよね…?」
「え、そうなの?…ま、まぁ…それはそれ、これはこれで、今回はこっち側に付いてくれた訳だし……」
「…因みに私とセイツは、これまで何度か姉妹ユニットとして歌った経験もあったりするんだけど……」
「……せ、セイツ…?セイツはこっち側だよね…?自分もやりたいな〜って言った時に、なら一緒にステージに上がる?って言ってくれたのは、そういう事…だよね…?」
「…ふふ、ふふふふっ……」
次から次へと挙げられる、セイツの所属に関する指摘。初めは余裕で返していたネプテューヌだったが、段々と声に不安が混じるようになり、遂には振り向いてセイツへと確かめる。
そんなネプテューヌの問い掛けに対し、セイツは小さく笑い出す。その様子にネプテューヌがまさか、となる中、セイツは自らの服に手を掛け…言う。
「悪いわねネプテューヌ!残念だけど、わたしは…そっち側よ!」
「がーん!?そんなっ、じゃあさっき言った違う輝きっていうのは……」
「わたしが皆に加わる事で生まれる、違う輝きの事ね!」
二曲目に三人が着ていたのと同系統の、セイツ仕様とでも言うべき衣装を身に纏い、はっきりとネプテューヌに対し言い切るセイツ。二人で乗り込んだ筈が、実は一人だったという事実にネプテューヌは膝から崩れ落ち…観客席は苦笑い。
これは本当にネプテューヌが空回りしていたのか、それともそういう演技、演出なのか。何れにせよ、このやり取りの中心がネプテューヌだったからか、あまり暗い雰囲気にはならず…跳ね起きたネプテューヌは、マイクを手に叫ぶ。
「えぇい、だったら一人でも歌うよ!歌ってみせる!或いはここまでの流れはぽいっと捨てて、何食わぬ顔で皆と一緒に歌っても良い気がする!」
「いやまあ、それはどっちにしようがネプテューヌさんの自由だと思いますけど…いやほんと、自由人だなぁ…」
「けどある意味、空気をがらっと変えたよな。やっぱ凄ぇや、ネプテューヌって」
「そんな形で評価されたとしたら、当のネプテューヌはびっくりでしょうけどね…」
相変わらずだ、とピーシェが呆れ混じりに笑えば、カイトは独特の観点から感心を抱き、それにイヴが何とも言えない表情を浮かべる。
そして結局、そこからは特に枠組みなど決める事なく、更なる飛び入り参加も加えて、よく言えば自由に、悪く言えばぐだぐだなノリで彼女達は何曲も歌った。歌い、踊り、その度に声援が上がり…演者も、観客も、確かに、間違いなく、全員が揃って楽しんでいた。そうして最後はステージ上の全員で歌い…仮想空間でのライブは、幕を閉じる。
「私達のライブ、どうだったかな?少しは、元気が出た?」
「うん!少しじゃなくて、凄く出た!すっごく、楽しかった!」
「私も心から堪能させてもらったよ…うん、なんかもうほんと最高っていうか、はち切れそうなレベルで胸が一杯っていうか、物凄くあやかいっていうか…もし次やる事があったら、絶対呼んでね!今度は私、あの光る棒持って、それ思いっ切り振りながら応援するからっ!」
『あはは……』
イリゼからの問い掛けに心からのものだと分かる笑みを愛月が見せれば、徹頭徹尾興奮しっ放しだったルナも興奮冷めやらぬ様子で強く言う。その勢いに皆は苦笑し…その上で、思う。ライブをやって良かったと。共に楽しめて、良かったと。
……因みにこの後、『プレムフルレゾンヴェーゼ』のライブ映像がPVとして公開され、実質的な第一弾であった『New Past Alternative 〜ヴィオレンスブルームversion〜』同様話題となった。しかしその二つのPV以外一切の情報、企画が流れない為に、「ヴィオレンスブルームは実在しない、架空のアイドル」という、妙な噂も同時に流れるようになってしまったのだった。
今回のパロディ解説
・「〜〜『代打、オレ!』〜〜」
元プロ野球選手、古田淳也さんの名言の事。野球ファンだけでなく、多くの人が知るような名言ですが、実際言う、言える機会はほぼないですよね。名言は大概そうだ、と言えばその通りですが。
・「〜〜ぐでイリ〜〜」、「〜〜ぐでネプ〜〜」
SCARLET NEXUSに登場するキャラの一人、アラシ・スプリングがだらけている際の表現のパロディ。ネプテューヌよりネプギアの方が、声的にはより合いますね。
・「〜〜完璧で究極なアイドルっぷり〜〜」、「〜〜私は何があっても、皆の味方だよ!」
推しの子のOPにおけるフレーズの一部及び、登場するヒロインの一人、黒川茜の台詞の一つのパロディ。アイと茜な訳ですが、別にそれを意識してユニットを作ってみた訳ではありません。
・「…ヘルエスタセイバーッ!」
Vtuber、リゼ・ヘルエスタの必殺技の事。イ『リゼ』という事ですね。だからって必殺技する必要なんてないんですが。イリゼが激しくテンパってるだけですが。
・某プロボクサー
元プロボクサー、具志堅用高さんの事。ちょっちゅねー、と言えば彼の代名詞…というイメージですが、元々は自分から積極的に使っていた言葉、という訳ではないようですね。
・「〜〜A・ZU・NA〜〜」
ラブライブシリーズに登場するユニットの一つの事。…ですが、この「ローマ字で表現→それ違う言葉になってるよね!?」という流れのネタは、生徒会の一存シリーズにおけるあるネタを意識しています。
・「〜〜三段変形しそう〜〜」
マクロスシリーズにおける兵器、可変戦闘機の事。先週であればタイムリーなネタになっていたかもしれません。やっている内容的には、マクロスデルタのワルキューレ(とデルタ小隊)が近いですが。
・「へぇ、子供に人気で〜〜セラフォルー・レヴィアたん──」
ハイスクールD×Dの作中における番組、乳龍帝おっぱいドラゴン及び、おっぱいドラゴンの歌の事。これはパロディではなくコラボ作品のネタなのですが、解説は必要かと思いこちらに書きました。
・「〜〜
ワールドダイスターの主人公、鳳ここなのセンスの事。もしやるとしたら、ディールとエストはそれぞれ片目にだけ光…ではなく電源マークが浮かんでたりしそうですね。勿論実際には違いますが。
・『ふたりでひとつ!』
ロムとラムのキャラクターソングの事。ゆいかおり名義での歌にしよう、というのは決めていましたが、色々考えた末キャラソンがあるじゃん、と思いこれにしました。そりゃまあ上手くて当然ですよね。
・「〜〜あやかい〜〜」
AYAKA -あやか-の代名詞的なフレーズの事。最終話に合わせる形でパロネタを入れてみました。物凄くあやかい、だと物凄く凄い、ともなってしまうのですが…元々意味の幅の広い言葉ですし大丈夫です、多分。