超次元ゲイムネプテューヌ Origins Succession   作:シモツキ

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番外編 相棒と共に

 旅を進め、バトルを重ね、私は多くの事を知っていく。ポケモンの事を、旅の中で出会う沢山の人の事を。始めはポケモン図鑑の為って理由以外は曖昧だった私の旅の目的は、旅をする中で段々と形に、はっきりしたものに変わっていった。もっと知りたい、もっと会いたい、もっと強くなりたい…進めば進む程、私の中の意欲は増していって…けれど、それだけじゃない。今の私には、そこにもう一つ…進む理由が、ある。

 クロケット団。愛月君から聞いて以降意識していた私は、その名前に触れる機会が何度かあった。直接その団員に会う事こそなかったけど、私が耳にした話や噂も、やっぱり気になるというか、何かありそうなものだった。そして更に旅を進めた私は、ある街で、怪しい組織のアジト…と思われる場所の話を聞いた。知った私は…調べよう、確かめようと思った。私は旅の中で色んな人に助けられたり、学ばせてもらったりしたんだから…今度は私が、私から何かしよう、何かしたいって気持ちがあったから。

 そこには見張りの人がいて、その人に私は話し掛けて…けれどトレーナーには、「目が合ったらバトル!」…という謎の伝統がある。それに従って見張りを薙ぎ倒した結果、襲撃者だと思われて、うっかり私も「不味い、誤解は解かないと!」…とアジト内に侵入した事で余計に危険人物扱いされて、もう出る事も叶わなくなってしまった。進む他ない状況になってしまった。ただでも、焦りはしたけど、不安感はなかった。だって…私は一人じゃないから。ここにいるのは…私達、だから。

 

「切り開くッスよセロシア!ブレイズキック!」

「追撃いくよるーちゃん!龍の波動!」

「最後に決めるのが主人公、ってね!クリュー、ゴールドラッシュ!」

 

 炎を纏った激しい蹴りが、相手の出鼻を挫くと共に次々と弾き返す。紫の輝きを放つ光線が、連携の動きを断ち切りながら薙ぎ払う。最後は黄金にして大量のコインが殺到し、動きの止まった相手を押し流していく。

 侵入者を撃破すべし、と集まってきた謎の組織のトレーナー、その人達が繰り出したポケモン。それを私達は、真正面から打ち倒す。

 

「ふぅ…総員、突入ー!」

「ふぅー!」

 

 突入、の声に合わせて、私達は突っ込む。動揺する相手の隙を突いて、奥の通路に飛び込んで、扉を閉める。

 

「さっきのは良い一発だったッスよー、セロシア。特訓の成果が出てるッスね」

「ばっしゃ!」

「るーちゃんも良かったよ。もうドラゴンタイプの技も、ばっちり使いこなしてるね」

「ちちるる〜!」

 

 小走りで通路を進みつつ、私達はそれぞれに相棒を労う。立ち止まる事なく、追い付かれないよう進行を続ける。

 アイとセロシアこと猛火ポケモンのバシャーモ。ネプテューヌとクリューこと宝物ポケモンのサーフゴー。二組と出会ったのは、このアジトの話を聞いた街の中で…アイとネプテューヌも、私と同じようにクロケット団の事を調べていた。類は友を呼ぶって事なのか、それとも目的が同じだから自然と行き着く先も重なったって事なのか、街の外れに向かう道中で出会って…こうして今、三組で動いている。

 多勢に無勢の中でアジト内を進む事が出来たのは、他でもない二人のおかげ。…三人で見張りを一気に倒しちゃった結果、襲撃されたと勘違いされた気がしないでもないけど…ま、まあそこは気にしないでおこう。

 

「…あれ、ここは……」

「見るからに他とは違う扉…という事は、この先にいるのが団のボスかな?」

「かもしれないッスね。入ってみる価値はあると思うッス」

「だよね。あ、セーブしとく?それとも一回出て、回復してからもっかい来る?あーでもここって悪の組織のアジトっぽいし、どっかに寝たら回復出来るベットとかあるかも?」

『ええぇ……?』

 

 ぽんぽんと訳の分からない事を言うネプテューヌに、私とアイは困惑。……まぁ、途中ベットあった気もするけど…自販機とかもあった気がするけど…ベットはともかく、自販機ってここ業者さん入ってるの…?

 

「こほん。ともかく…行こう!」

 

 二人からの頷きを受けて、私は扉を開ける。ここまでは基本ちゃんとしたバトルは避けて、勢いで突っ切る事でここまで来たけど、この先に団のボスがいるなら、そうはいかない。尚且つもたもたしていたら、追い付かれて包囲されてしまう。…よくよく考えたらポケモンがいるとはいえ、女の子三人で大人の組織に突入とか危な過ぎるし、ほんと速攻で片を付けるしかない。

 そんな思いで扉を開き、私は二人と共に部屋の中へ。そして入った私達を待ち受けていたのは……紅茶の香り。

 

「ふむ、想定よりも早いね。中々優秀なトレーナーの様だ」

 

 品の良い内装、その部屋の中央にある椅子に座っていたのは、何かこう…雰囲気のある男の人。紅茶を手にしたその人は、ゆっくりとこちらに振り返る。

 

「よく来たね、お嬢さん達。歓迎するよ…と、言いたいところだが…既に我々の歓迎は、十分に受けた後だったかな?」

「そーだね。貴方がここの一番偉い人?」

「如何にも。私はズェピア・エルトナム。ここの長であり…団長として、今回の来客はしっかりともてなす必要がありそうだね」

「くるゔぁーう」

『……!』

 

 芝居掛かった様子でズェピアが言った次の瞬間、背後に感じた気配。はっとして振り返れば、そこには二対四枚の羽を持つ、蝙蝠ポケモンのクロバットの姿があった。……っ…いつの間に…!

 

「こんなあっさり背後を取られるとは…確かクロバットは元から静かに飛ぶのが得意らしいッスけど、相当な実力があるのは間違いなさそうッスね…」

「ふふ、ルセットは私の自慢の子でね。君達を軽んじている訳ではないが…ここに来るまでで少なからず消耗しているだろう?遠慮せず、全員纏めてかかってくるがいい」

「舐めないで…って言いたいところだけど、団員がいつ追い付いてくるか分からないし…二人共、ここは確実にいこう」

「ま、ヒーローはいつも仲間と一緒に戦うものだもんね。さぁ、勝負だよ!」

「らふぅー!」

「ちるっ、ちっちる!」

「ぐばっしゃーっ!」

 

 素早くズェピアの側にルセットが移る中、私達は頷き合い、構える。多分この人は、これまで戦ってきたジムリーダー…それも挑戦者を試す為の戦いではなく、一人のトレーナーとして本気で戦う時の強さにもまるで劣らない程の強さがあるんだと思う。

 でももう…いや、入った時点で退く選択肢はない。それに今は、心強い味方もいる。だから私は本気で、全力で……挑む!

 

「それでは開演といこうか。アトラス団が長の力、存分に味わっていってくれ給え!」

「私は、私達は負けません!貴方達の…クロケット団の行いは、ここで止めてみせます!」

 

 前に出るルセットと、私達の相棒。そして私達はクロケット団を止める為、アトラス団のリーダー、ズェピアとのバトルを……

 

『…って、うん?』

「…おや?」

『……アトラス団…?』

「アトラス団だよ?」

『クロケット団ではなく…?』

「クロケット団ではなく」

『…………』

「…………」

 

 

 

 

『あれ!?全然違う組織だった!?』

 

 三人揃って思いっ切り仰天する私達。え、いや…違うの!?違ったの!?嘘ぉ!?

 

「うわほんとだ!メッセージウィンドウでも、『アトラス団ボスのズェピアが〜〜』ってなってる!」

「じゃ、クロケット団はなんなんッスか!?ここの組織の噂に尾鰭が付きまくったとか、そういうパターンだとでも!?」

「いや、クロケット団は実在するよ?その名の通り、日夜美味しいクロケットを作ろうと励んでいる集団だね」

「りょ、料理団体!?いやでも、確かに怪しい噂が……」

 

 何故か知ってるズェピアの発言で、余計に混乱。おかしい、明らかにおかしい。だってクロケット団の噂は、どれも料理とは結び付かな……

 

…………。

 

 

・火事騒ぎ…料理中に大ポカをした結果?

・異臭騒ぎ…シンプルに料理に失敗した結果?

・具合の悪そうなポケモン…野生の子が失敗したクロケットを食べちゃった?

 

(あ、これ多分料理団体だぁぁぁぁぁぁ……!)

 

 自分の中で納得のいく結論が出た事で、出てしまった事で、私はがっくりと膝を突く。そんな…じゃあ、私達は一体何の為にこんな事を……。

 

「ふむ…どうやら不幸な勘違いがあったようだね。一先ず君達が何をどう思ってここに来たのか、聞かせてくれないかな?」

「あ、うん。かくばるシキジカで……」

「この企画だからこそのネタだね。説明ありがとう」

 

 速攻で察した様子のズェピアに、ネプテューヌが手早く説明。その間、るーちゃん達はルセットをじーっと見ていて…説明し終わる前には、少し仲良くなっていた。

 

「怪しい噂とはそういう事か。うん、君達の動機は理解したよ。そして理由はどうあれ、他所様に迷惑をかけるというのは頂けない。幸いクロケット団の長とは面識があるから、私から気を付けるよう言っておこう」

「そりゃ、助かるッスけど…そうなると、何とも斜め上の形で解決を見る事になりそうッスね…」

「というか、じゃあアトラス団?…は一体何を……」

「知りたいかい?知りたいのであれば、君達もアトラス団に入ってもらう必要が──」

『あ、いいです』

「…つれないね」

 

 だってまだ旅の途中だし、と私は即答。アイとネプテューヌも即拒否。まあ何にせよ、これで解決…に、なると思う。クロケット団は悪の組織じゃなくて、多分ミスが多いだけの料理集団みたいだし。

 という訳で、私達は帰る事にする。何とも拍子抜けな決着だけど、この場に悪い人はいなかったと思えば後味は悪くな……

 

「おっと、待ち給え。今回の件は勘違いだった。こちらの団員が過剰反応してしまった面もあるし、その点は謝罪しよう。だが一方で、勘違いとはいえ乗り込んで、ここまで賑やかにしてくれた君達にも非があると、私は思うのだがね?」

『あー…っと、それは……』

「…………」

『…ごめんなさい』

 

 全く以って後味は悪くない。むしろ新たな出会いを得る事が出来たし、個人的には良かったと思う。ただ、それはそれとして…最後の最後で、三人揃ってぺこんと謝る事になってしまった私達だった。

 

 

 

 

 謎の組織、クロケット団…ではなくアトラス団での一件を経て、更に経験を積んだ私は、旅を続け…遂に八つ目、最後のジムへと辿り着いた。ここで勝てば、チャンピオンへの道が開ける。即挑戦出来るんじゃなくて、まずポケモンリーグへと向かい、そこも制覇しないといけないとはいえ…最初は遥か先に感じていた頂点に、今はかなり近付いている。

 でもそれはあくまで、道が開けるのはあくまでも、最後のジムを攻略出来た場合。そして今、私は…そのジム挑戦を前にして、窮地に陥っている。

 

「うぅ…どうしようるーちゃん…」

「ちーるぅー?」

 

 困った私が呼び掛ければ、るーちゃんは私の頭の上から長い首を回して私の顔を覗き込んでくる。どうしたの?って感じのるーちゃんの顔は逆さでも可愛いけど、それに和んでる場合じゃない。

 もうジム挑戦の準備は出来てる。ここまでしっかり鍛えてきたし、その点で不安はない。けどまさか、よりにもよって……

 

(何でここのジム、一人じゃ挑戦出来ないルールなのぉ…?)

 

 お一人様は挑戦不可。最後の最後で、まさか一人旅トレーナーお断りなルールにぶち当たった私は、途方に暮れていた。

 一応、何故こんなルールなのかは説明された。トレーナーを試す場であるジムとして、ジムリーダーが挑戦に特殊なルールを敷く場合があるらしい。更にジムの情報、特に攻略する上で求められるものが知れ回ると、実力不足なトレーナーとポケモンでも『ジム攻略の為だけの対策』で突破出来てしまう…つまり、本来のジムの役目が果たされない事態が少なからず発生し得るから、そうならないよう不定期にジムはルールを変える事もあるらしい。だから、この一人じゃ挑戦出来ないルールも完全な理不尽…って訳じゃないのは、私も納得してる。

 けど、とにかくタイミングが悪い。何故私が挑戦するタイミングでそういうルールになってるのかっていうのもそうだし、私と同じような人向けに、挑戦者同士で即席のチームを組んでも良いって事になってるんだけど…これまた何故か、今ここには私しか挑戦者がいない。暫く待ってみたけど、全然来ない。

 

「運がないわねー、挑戦者のおねーさん。普段はもうちょっと挑戦者が来るんだけど」

「すみません。でも、特例でこちらから組む相手を手配するという事は出来ないんです。それをすると、これまでの『自分達で組む相手を募った、連れてきた』という人達に示しがつかないので…」

 

 途方にくれる私へ向けて、二人の女の子が…ジムリーダーのディールちゃんとエストちゃんが話し掛けてくる。目の前にジムリーダーがいる訳だけど、必要な条件を満たしてないから挑戦出来ないし、だから二人も普通に話し掛けてきた。

 

「ほんとにどうしよう…こんな事なら、これまで出会った誰かと一緒に旅をするべきだった……」

「んー…ならいっそ、一対二でやる?同じ特例でも、おねーさん側が不利になる特例だったら、文句は出ないと思うわよ?」

「うぐ…キツ過ぎるけど、ここで突っ立ってるよりは建設的か…?」

 

 わざわざ自分が不利になる条件を受け入れるなんて…とも思うけど、今のままの場合、そもそも挑戦が成立しないし、負けた場合のペナルティがある訳じゃない。勿論即再戦、とはいかないにしても、不利でも何でもとにかく一度挑戦した方が、出直す…って選択肢も選び易くなる。

 ただ、でも…正直言って、勝てる気がしない。一対二である事以外にも、もう一つ不利過ぎる理由がある。

 

「ひゅわーぅ?」

「きゅわーぅ?」

「うん、バトルするよ?すると思うけど、もう少し待ってねシーア」

「そ、今回はこの人と上の子が相手よフィー。でももしかするとまた今度になるかも、ね」

 

 ジムリーダーの二人の脚にそれぞれ擦り寄るポケモン、新雪ポケモンのグレイシアと、結び付きポケモンのニンフィア。間違いなく二人の相棒であろう両者は、どっちもるーちゃん…チルタリスに対して有利を取れる。グレイシアのシーアはるーちゃんの持つ『ドラゴン』と『飛行』のどちらにも有効な氷タイプだし、ニンフィアのフィーが持つフェアリータイプは、ドラゴンタイプ相手に一方的な優位を持つ。…もうこれは、不利なんてものじゃない。一対一でも、どちらかのみが相手でもかなり不利なのに、更に一対二なんて……

 

「いや、無理ぃー!」

「えぇ…?い、いきなりどうしたんですか、そんな某プロボクサーの顔も持つ芸人さんみたいな声を出して…」

「あ、ご、ごめんね…ただちょっと、流石にこの一対二は無理過ぎると思って……」

「まぁ、無茶よね。よりにもよって、イーブイの進化系の中でもチルタリスにとっては不利な2トップが相手な訳だし」

「…イーブイって確か、他にも色んな進化をするポケモンなんだったっけ?」

「そうよ?わたしのフィーもディーちゃんのシーアもわたし達が小さい頃は同じ見た目だったから、進化した時は驚いたわ。目の色が違うわ!いや目の色以外も色々違うでしょ…ってディーちゃんと話したのも覚えてるし」

「そ、そうなんだ…。…というか、小さい頃……?」

『…………』

 

 今も小さいような…と、思わず口にしてしまった私。結果、二人にジト目で見られて、私は誤魔化すように空笑い。

 

「で、結局どうするの?」

「うぅ、ん…るーちゃん、このままだと物凄く辛いバトルになりそうだけど、やれる?やりたい?」

「ちちる?ちー…ちる!」

「そっか。なら…挑もう、不利でも!」

 

 勝てる気はしないけど、るーちゃんはやる気。ならやる意味はある、価値はある。だから私は、挑戦の意思を示し…二人も頷く。

 頭の上からるーちゃんは飛び立ち、シーアとフィーも前に出る。そして私の、最後のジムへの挑戦が……

 

「…あっ」

『……?』

「申し訳ないんだけど、連絡が入っちゃって…いいかな?」

 

……というタイミングで、私の端末が鳴った。二人に許可を貰った私は端末を出して、相手を確認し…ちょっと驚いた。え、カイト博士から…?

 

「よう、イリゼ。元気にしてるか?」

「あ…はい、とても元気です。るーちゃんも、元気一杯です」

「それは良かった。で、だが…そろそろ八つ目のジムに挑戦するところだよな?」

「えと…そろそろというか、連絡がなかったら開始してたところですね」

「あぁ、それなら良かった。一人旅のイリゼには、もしかするとどうにもならないジムかもしれないと思ってな。一人、助っ人を頼んでおいた」

「助っ人?それって……」

 

 突然の連絡に困惑しつつ、私はカイト博士と話す。ちょくちょくこっちから連絡して、旅の進歩状況を伝えてるから、今の私の状態を把握してるのは別に不思議でもないけど…気になるのは、助っ人の存在。

 一体それは誰なのか。一瞬セイツかな?とも思ったけど、セイツなら直接連絡をしてくるだろうし、他だと特に思い付かない。じゃあまさか、私の知らない人?或いは助っ人を頼んだと言いつつ、自分が来るパターン?…なんて私が思考を巡らせている、そんな時だった。

 

「くぁぴぃぃぃぃっ!」

 

 甲高い鳴き声が響くと共に降り立つ影。翼を広げ、勢いそのままに鉤爪を押し付けるようにして着地するポケモン。

 

「…エアームド?どうして、ここに……」

「エアームド…って事は……」

「へぇ…」

 

 鎧鳥ポケモン、エアームド…それが、今現れたポケモンの名前。その存在に私が困惑する中、ジムリーダーの二人は何かに気付いたような顔をして…私は背後から声を掛けられた。

 

「君かな?カイトくん…いや、カイト博士の秘蔵っ子というのは」

「あ、はい。…え、はい?秘蔵っ子?というか、貴方は一体……」

 

 振り返った私の目の前にいたのは、男の人。秘蔵っ子って表現も気になるけど、それ以上に今はこの人が誰なのか気になって…けど彼が答えてくれるより先に、今度は二人が声を発する。

 

「もしかして…挑戦、するんですか?」

「いつもは全然そんな素振り見せないのに、どういう風の吹き回しかしら?」

「友人からの頼みでね。…私はミスミ・ワイト。先程、カイト博士から連絡があったんじゃないかな?」

「…じゃあ、貴方が…?」

 

 無言で頷くワイト君。佇まいからして、ディールちゃんとエストちゃんの反応からして、彼が結構な実力を持っている事は間違いない。

 それに、エアームドの持つ『鋼』というタイプは、るーちゃんとは逆に、シーアとフィーの両方の弱点を突ける。後はるーちゃんとの相性、仲良くやれるかだけど…ふわふわな翼を持つるーちゃんは、鋼鉄の様な翼のエアームドをきらきらした目で見ていた。エアームドも満更でもなさそうだった。…こっちも、問題なさそうだね。

 

「ふふ、良かったわねおねーさん。ワイトは助っ人としては当たり中の当たりよ?…それに、わたしとしても幸運かも。これまで誘っても全然挑戦してくれなかったワイトと、遂にバトル出来るんだもの」

「私はジム攻略に興味があった訳じゃないからね。忙しい君達の邪魔をする事はしたくなかったんだ。…お手柔らかに頼むよ?」

「そうはいきません。イリゼさんが最後のジム挑戦なら、最後にして最大の壁にならなくちゃいけませんし…ワイトさんも、手抜きが出来るような相手じゃありませんから」

 

 なんだか私抜きで進んでいく会話。私のジム挑戦なのに、私が半ば蚊帳の外状態。…けど、だからってそれを内心で嘆いてるだけじゃいけない。二人とワイト君とは知り合いで、二人にとっても価値のあるバトルになるのかもしれないけど…ワイト君はあくまで助っ人、私がチャレンジャー。私は私のジム挑戦として、きちんと私とるーちゃんで勝利を引き寄せ…最後のジム挑戦も、勝つ。

 

「待たせたな、アルメタル。今日は存分に戦ってくれ」

「くぁう!」

「良い返事だ。さて…いけるね?イリゼさん」

「はい。そのつもりです」

「それは良かった。…ああは言ったが、私もいつか二人とはバトルしてみたくてね。だからこれも、巡り合わせという事だ。共に壁越えといこうじゃないか」

 

 私はワイト君と並び立つ。るーちゃんとアルメタルも翼を並べる。そんな私達と正対する形で、ジムリーダーの二人も、シーアとフィーもこちらを見据える。

 勝てばジムの完全制覇。状況としては慣れない二対二。まだ不安もあるけど…それ以上に、意欲が勝っている。そうだ、私は勝つんだ。勝って、更に先へ…高みへ、進む!

 

《ふたごちゃんのディールとエストが 勝負を仕掛けてきた!》

「ちょっと!?確かに双子ではあるけど、肩書きはジムリーダーの方にしてくれない!?」

「というか、今の表示は一体……」

 

……な、なんかいきなりずっこけそうな流れになったけど…と、とにかく私達は二人に挑む…!

 

 

 

 

 ギリギリまで引き付けた、るーちゃんの強みである防御能力を信じた耐久で誘導したシーアとフィーに、アルメタルの強烈な一撃が叩き込まれる。よろけたところでアルメタルと共に、るーちゃんに残りの力を全て振り絞った全力攻撃を指示し……勝負が、決まる。

 

「やった…やったよるーちゃん!何度も追い詰められたけど、私達の勝ちだよ!頑張った、よく頑張ったねるーちゃん!」

「ち、ちる…ちるぅ!ちーるぅぅっ!」

 

 決着が付いた…私達の勝利が決まった瞬間、思わず私は駆け出した。駆け出し、るーちゃんを抱き締める。

 これまでも、いつだって勝利は嬉しかった。だけど、最後のジム挑戦での勝利は……やっぱり、一際嬉しい。

 

「負けた、か…あーあ、負けちゃった。…強かったわね、おねーさん達」

「だね。…おめでとうございます、イリゼさん、るーちゃん」

「ありがとう、二人共!ワイトさんも、ありがとうございます!」

「力になれたのなら何よりだよ。…これから君は、リーグへと向かうんだろう?これからの君の活躍を、楽しみにするとしよう」

「…ワイトさんは、もう行くんですか?」

 

 八つ目の、最後のバッジを受け取って、二人とそれぞれに握手を交わす。その間、アルメタルを労っていたワイト君は、用事は済んだとばかりに立ち去っていく素振りを見せる。

 

「あ…ワイトさんも、バッジを……」

「いいや、遠慮しておくよ。これは彼女のジム挑戦であり、私の挑戦ではないからね。…もし受け取る時があるとすれば、それは…私が私の意思で、君達に挑む時だ」

「それは、またいつか、ちゃんと挑戦しに来るって事かしら?」

 

 投げ掛けられた言葉に、ワイト君は小さく肩を竦める。そうして一足先に去っていき…ディールちゃんとエストちゃん、二人からもエールを貰った私は、ジムを出る。

 

「ふぅー…どうしようかな。取り敢えずるーちゃんを休ませるにしても、このまま今日はここで過ごすか、それとも進むか……」

「ちゃんと休んでおいた方がいいぜ?こっからリーグまでは、まだ険しい道のりが残ってるんだからな」

「そう?じゃあそうして……って、グレイブ君!?」

 

 何気なく返答を受け取った私は、数瞬してから気付いて仰天。いきなり何!?誰!?と思って、声のした方を振り向いて…そこにいたのはグレイブ君だったものだから、更にびっくり。しかも横には、愛月君もいて…え、どういう事…?

 

「あはは…実は、さっき偶然会っちゃって……」

「えぇ…?初めて会って別れた時は、あんなそれっぽい事言ってたのに…?」

「仕方ねーだろ、俺にずっとリーグに居ろってのかよ」

 

 そういう訳じゃないけど、と頬を掻く私。この件には愛月君も苦笑していて…偶然って、怖いね。

 

「まぁ、会っちまった事はもうどうにもならないんだからよ、ここは一つ気持ちを切り替えて…挑戦してみるか?この俺、チャンピオンに」

『へ?』

「悪い話じゃないだろ?俺がどんな戦い方をするか知るチャンスなんだからよ。それに…俺としても、今の二人ならそれなりに楽しいバトルが出来そうだしな」

 

 突然過ぎる、そして意外過ぎるグレイブ君からの提案。また私は驚き、愛月君も目を見開く。

 反射的に、そんな無茶な…と私は言おうとした。けど…元々私は、グレイブ君に、チャンピオン挑む事も、旅の目的の一つにしていた。それに…今の私は、前とは違う。八つのジムを攻略してきたのは、制覇してここにいる今の私は、決して運が良かっただけなんかじゃない。

 

「…いいよ、バトルしようかグレイブ君」

「僕だって、勝つ気でいくよ?」

「へぇ、どっちも良い顔するじゃねぇか。…けど、イリゼはジム戦したばっかりっぽいしな。るーちゃんには一旦休んでもらうとして、その間にどっかバトルにいい場所探すとするか」

 

 にぃ、と笑ったグレイブ君と再集合の時間を決めて、一旦私は二人と別れる。時間までるーちゃんにはのんびりさせてあげて、私も出来る限り休んで…場所を探しに行ったグレイブ君達と合流する。街を出てすぐの草原で、私達は向かい合う。

 

「さぁて、出番だぜスード!」

「ぐぁああぁうッ!」

 

 放られたボールの中から現れると共に、咆哮を上げるグレイブ君のポケモン。スードと呼ばれる、凶悪ポケモンのギャラドス。

 たったそれだけで、ただの咆哮だけでも、どれだけスードが…チャンピオンのポケモンが強いのかを感じさせられる。緊張感が、身体の中を駆け抜ける。

 

「ち、ちる……」

「…大丈夫だよ、るーちゃん。私達だって、今は…強いんだから」

 

 私と同じように緊張しているるーちゃんの頭を撫で、私は言い切る。そう、私達だって今は強い。成長して、強くなったからこそ、ここまで来られたんだから。

 勝てないかもしれない。まだ届かないかもしれない。けど…全力で、喰らい付く…!

 

「こっちは準備万端だ。愛月、イリゼ、どっちからでもいいぜ?」

「なら…私からでもいい?」

 

 一歩前に出た私は愛月君から頷きを受けて、グレイブ君と対峙する。るーちゃんとスードも向かい合い…バトルが、始まる。

 

「るーちゃん、先手必勝!…と、見せ掛けて左に回避!」

「るちるぅ!」

「おっと、初撃は躱されたか。まぁ、チルタリスは自分からガンガン攻めて勝つタイプのポケモンじゃないもんな。…スード、こっちはいつも通り攻めるぞ!」

「ぐるぐぅ!」

 

 仕掛けると見せ掛けて避ける。避けて、しっかりとまず相手の攻撃を、万全の状態からの一発を見る。今グレイブ君が言った通り、るーちゃん…チルタリスは攻撃より防御に長けたポケモンだから、こっちの動きを押し付ける事よりも、相手の動きに一つ一つ対応する事の方が大切になる。そしてその点において、初手は成功で…でも調子の良さは、長くは続かなかった。

 チャンピオンの…スードの攻撃は、苛烈の一言に尽きるものだった。こっちの防御も、そこからのカウンターも纏めて押し潰すような激しさで、何とかそれを耐え切っても、グレイブ君の采配が反撃を許さない。小細工なしの、真っ向からの闘い方で押し、優位を取り、追い詰め…そして、負ける。私も、愛月君も…完全に。

 

「……っ…負けた…」

「ふぃー。二人共、思ったよりやるじゃねぇか。良い意味で予想を裏切られたぜ」

「グレイブ君は、予想通り…凄まじく、強いね」

「当然だ、チャンピオンだからな。けどほんと、二人共強かったぜ?ただ、俺の方がもっと強かっただけって事だ」

 

 これ以上ない程自信満々で、上から目線でグレイブ君は言う。でも、そう言えるだけの立場が、実力がグレイブ君にはある。言っている内容も、その通りだと思うし…収穫はあった。これまたグレイブ君の言った通り、グレイブ君の戦い方も、スードの長所短所も分かった。…だけどやっぱり…いつだって、誰が相手だって…負けるのは、悔しい。

 

「そんじゃ、バトルもしたし俺は帰るとするかな」

「え?…グレイブ君、何か用事があって来たんじゃないの?」

「その用事を済ませたところで愛月と会ったんだよ」

「そうだったんだ…。…まだ、遠いな……」

「俺との実力差か?そりゃ当然だな。…けど、ここから先には、チャンピオンロードがある。実力のないトレーナーにゃ全く歯の立たない場所だが、実力のあるトレーナーなら…今の二人なら、きっと絶好の特訓場所になる。今はまだ、どっちも強いだけのトレーナーだが…抜ける頃にゃ、リーグに挑むのに相応しいレベルになってるだろうさ」

 

 実力という距離に少し表情を曇らせる愛月君…それに、同じように思っていた私に対し、グレイブ君はまた笑みを浮かべる。…期待を、感じさせてくれる笑みを。

 そうしてグレイブ君は帰っていった。今度こそ、頂点で待っていると言い残して。

 

「…グレイブ君も、あれだけの強さになるまで、きっと凄く努力して、数え切れない程沢山の経験を積んできたんだろうね」

「どうかな、グレイブってそういう『普通はそう』って言える事が通用しないし…。…でも、勝ちたいって思いと、ポケモンが大好きって気持ちは、誰にも負けない…それこそ、ポケモンバトルのチャンピオンにぴったりな位強いんだって事は、間違いないと思うな」

「あはは、それはあるかも」

 

 うんうん、と私は頷く。だってグレイブ君、私とのバトルも愛月君とのバトルも勝った後は凄く気分良さそうな顔をして、スードの事も褒めに褒めていたから。あの判断は良かった、あの動きは格好良かった、次はこういう事もやってみようぜ…って、沢山スードと話していたから。チャンピオンの風格…的なのはなかったけど、グレイブ君の強さの秘訣の一つは、勝つ事への思いと、相棒が好きだって気持ちだって事は…間違いない。

 

「…ねぇ、愛月君」

「うん?」

「お互い負けた直後に言うのもアレなんだけど…私とも、バトルしてくれない?」

 

 まだグレイブ君には届かない。まだ強く、もっと強くならなくちゃ、チャンピオンには勝てない。

 でも…勝ちたいのは、グレイブ君にだけじゃない。今ここには、もう一人勝ちたい相手が…リベンジしたい相手がいて…グレイブ君には負けちゃったけど、まだ私の闘志は燃えている。

 

「イリゼ…うん、いいよ。グレイブには勝ちたいけど…イリゼにだって、負けたくないからね」

 

 私の意思を受け取った愛月君は、こくりと首肯で返してくれる。とはいえバトル直後でるーちゃんもケープも消耗状態。だからまた休憩を入れて、それから改めて私達は向かい合う。

 

「るーちゃん、今日こそリベンジを果たすよ!」

「ケープ、前と違ってるーちゃんも進化してるけど…こっちだって前より更に強くなってるって事、イリゼとるーちゃんに見せてあげよう!」

 

 これで愛月君とのバトルは二回目、成立しなかったものも合わせれば三回目。グレイブ君とのバトルはそれぞれ見てるから、手の内はお互い分かってる。……あっ…そうなると、二回目のバトルの後に私が言った、お互いどう成長するかが…ってのが成立しないじゃん…。まぁ、もう仕方のない事だけど…。…こほん。

 

「それじゃあ、いざ…バトル!」

 

 先手を打ってくる愛月君とケープ。防御でそれを受け止めて、切り返す私とるーちゃん。攻撃面と機動力は向こうが上。防御力と姿勢制御能力はこっちが上。さっきのバトルと同じく、相手の攻め手を如何に凌いで、反撃していくかが私の勝ち筋。

 

「くぁあぅ!」

「ちるっ!るっちるぅ!」

 

 素早く鋭いケープの連撃を、しっかりと受け止めて、或いは受け流して隙を見切る。そこを突いた反撃を、ケープは機敏さと愛月君の指示で交わして次の攻撃に繋げていく。

 善戦したけど負けた前回と違って、今回は互角。得手不得手の違うるーちゃんとケープだけど、総合的にはきっと同じ位の強さ。だから勝敗は、トレーナー次第。私と愛月君次第。

 ここで負けたら二連敗…なんて事は頭になかった。ただ私は勝ちたい一心で、るーちゃんとリベンジを果たすんだって思いで、バトルに集中し、戦い抜き……最後の瞬間が、訪れる。

 

「……っ!今だよるーちゃん!エアカッター!」

「不味い…!ケープ、攻撃中止して下がっ……」

 

 追い詰められた、後一発貰えばお終いだって状況からの…そういう状況を利用して踏み込ませてからの、渾身の反撃。広範囲に広がる風の刃が、一気にケープに襲い掛かる。対する愛月君は回避の指示を出したけど、もう間に合わない。間に合わないようにするべく、私はケープを引き付けたんだから。

 るーちゃん程ではないにしても、ケープもかなりダメージを負っていた。加えてケープは攻撃面は強いけど、防御面はあまり良くない。そのケープに、次々と風の刃が直撃し、体力を削っていき……るーちゃんの攻撃が終わると共に、ケープは戦闘不能となった。

 

「……っ、るーちゃん…リベンジ、達成だよっ!」

「ちる…!…ち、ちるぅ……」

 

 感動の面持ちを見せた後、へなへなとるーちゃんは地面に降りる。そんなるーちゃんを、私は思い切り撫でる。ギリギリもギリギリ、一手でも、一瞬でも読み間違えていたら、逆にこっちが負けていたようなバトルだけど…それでも、勝ったのは私達。私達は、リベンジを果たした。

 

「よく頑張ったね、ありがとねケープ。…ごめんね、グレイブとイリゼで二連敗させちゃって」

 

 聞こえてくる愛月君の声は悲しそうで、不甲斐なさそう。だけど、それに対するケープの鳴き声は、前向きな…前に負けて、負けたからこそもっと強くなりたいと思ったあの時の私自身を思い出すようなもので、それに愛月君は強く、しっかりと頷いていた。そして、少し待ってから、私は愛月君に声を掛ける。

 

「バトルを受けてくれてありがとね、愛月君」

「ううん、お礼を言われるような事じゃないよ。…でもまさか、最後にやってくるのが龍の波動じゃなかったなんて……」

「威力や速度は龍の波動の方が上だけど、素早いケープの場合、躱してそのまま肉薄してくる可能性があったからね。逆に範囲に長けるエアカッターなら、ギリギリまで引き付ければ避けられないだろうし、ケープの防御面と消耗具合を考えれば、削り切れるだろうって思ったんだ」

「むむ、イリゼの作戦勝ちって事かぁ…。……だけど、分かってるよねイリゼ」

「え?」

 

 やられたなぁ、と愛月君は肩を落とす。でも落ち込んだ様子を見せたのは一瞬で…すぐに愛月君の顔に、闘志が浮かぶ。

 

「今回は僕達の負けだよ。でも、これで一勝一敗一分け。これで僕とイリゼは、互角だよ」

「…そうだね。だからこのまま…次も勝って、私が勝ち越す」

「ううん、僕が勝ってリベンジと二勝目を果たすんだからね!」

 

 お互いに闘志を、勝ちへの思いをぶつけ合う私達。思えば愛月君は、初めて会った時から大きく変わっている。私がどれだけ他人の事を言えるか分からないけど、初めて会った時の愛月君は、ちょっと気弱そうな男の子で…けれど今の彼は違う。私が知ってる事なんて極一部だけど、それでも一つだけ言える。愛月君は、実力も、精神力も兼ね備えた…ポケモントレーナーだ。

 

「…さてと。じゃあ、バトルはこれにて終了って事で…今日は激戦を何度もしたし、後はゆっくり過ごそうかな。愛月君は?」

「僕も、今日は休んで、それから準備を整える事にするよ。…チャンピオンロードで、もっともっと強くなる為の準備をね」

 

 これまでと同じように、私と愛月君は別れる。私達はそれぞれに休息を取って、準備をする。更に先へ向かう為の、進む為の準備を整える。そうして日が変わり、私とるーちゃんは街を出る。

 

「カイト博士への連絡と、図鑑の情報送信も良し、っと。…るーちゃん、これまでは各地を回って、色んなポケモンに出会いながらジムを制覇していく事が目的だったけど、次の目的はチャンピオンロードの突破だよ。突破して…ポケモンリーグに、行くよ」

「ちちーるっ!ちるるっ!」

「うん、やる気ばっちりだね!よーし、出発!」

 

 今日も元気なるーちゃんを撫でて、私は歩き出す。すぐにるーちゃんは私の頭の上に乗ってきて、そこで心地の良いハミングを奏でる。

 遂にジムを制覇し、リーグへの道のりに至った。ここから先は、近いようで遠い。後一歩なんかじゃ全然ない。…だからこそ、頑張りたい。だからこそ、頑張るんだ。るーちゃんと一緒に、最後まで。

 

 

 

 

 

 

「……っていうか、いつの間にかもう、チルタリスになったるーちゃんが頭に乗っても違和感ないし、全然よろけないや…慣れって、凄いよね…」




今回のパロディ解説

・「〜〜某プロボクサーの顔も持つ芸人さん〜〜」
お笑いトリオ、ロバートの山本博さんの事。「いや、無理ぃー!」と「なんだー?」はロバートのコントにおける鉄板ですね。活字だけだと、あまり雰囲気が出せませんが…。

・「〜〜目の色が違うわ!〜〜」
機動戦士ガンダムSEEDにおける、あるモブキャラの台詞のパロディ。姿すらはっきりしない、本当に声だけの台詞ですが、世界観やストーリーの一端をよく表している台詞ですよね。

・「君かな?カイトくん〜〜というのは」、「〜〜これも、巡り合わせ〜〜共に壁越えといこうじゃないか」
ARMORED CORE Ⅵ FIRES OF RUBICONに登場するキャラの一人、V.Ⅳ ラスティの台詞の一つ(二つ)のパロディ。アルメタルの登場シーンも、スティールヘイズの登場シーンを意識しています。

・「〜〜いけるね?イリゼさん」、「はい、そのつもりです」、「それは良かった〜〜」
ARMORED CORE for Answerに登場するキャラの一人(二人)、オッツダルヴァとCUBEのやり取りのパロディ。…アルメタルが氷技で翼を凍らされて沈んだり、ゴッドバードから光が逆流したりしそうですね。
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