そして
一年間失踪しており、まことに申し訳ございませんでしたあああああああ!
達也たち三人と別れた総司は、自分の教室へと登校する。すると総司が入ってくるなり二人ほどが総司に詰め寄る。エリカとレオだ。
「ちょっと総司君!一体どういう事!?達也と深雪が『四葉』だなんて…!」
「そうだぜ、なんで教えてくれなかったんだよ!俺たちはそんなことであいつらを見限ったりなんかしないってのによ!」
「え、知らん」
「「知らん!?!?」」
物凄い剣幕で質問してきた二人だが、総司はなんともないように返答する。そのあっさり具合に二人は目を見開いて驚愕する。
実際、総司にとってはなんともない事なのだ。そもそも元から知っていたというのもあるが、彼にとって四葉はその気になればいつでも潰せるのだ。一応雫たちを人質にすると四葉のスポンサーから脅されているとはいえ、雫たちの実力ならそう簡単にはやられないだろうし、時間を少しでも稼げるなら総司はすぐに間に合う。それになにより、雫だけでなく彼の友人を誰か一人でも傷つけた瞬間に日本は怒り狂った総司によって滅ぶ。自分でもそれを自覚している故彼らが下手な行動をとることはないと高を括っているのだ。
それ故四葉に一切の興味を持っていない総司。代理当主として立てられたが、それは問題を起こした四葉が今度行われる師族会議において自由な発言ができないようにする罰という意味合いが大きい。総司がその仕事を任されたのは、まさしく一番の被害者であるからに他ならないのだが…ともかく、四葉の家内政治は以前四葉真夜が行っているからこそ、彼だって年明けに二人の素性を公表することを初めて知ったのだから。
「まあ気にすることじゃないでしょ。どんな企業も家も、秘密の一つや二つあるしね」
「でも…!」
「はいはい、それ以上は二人に直接言いなさいな」
何も言う気が無さそうな総司(言う気が無いというより言う事が無い)の様子を見た二人は不承不承という様子で席に着く。しかし、その後にエリカが再び口を開く。
「…ほのか、滅茶苦茶落ち込んでたわ」
「そうだろうなあ…んにゃぴ、(どうすればいいか)よくわかんないです」
「アンタねえ、仮にも彼女の親友よ?もっと気にかけてあげなさいよ」
「…多分、大丈夫でしょ。あの子は、そんなに弱い子じゃないよ」
その総司の様子を見た二人は、今度こそ押し黙るしかなかったのだった。
「お前を、殺します☆」
「ダメー!」
その日の昼休み、事情を聴きに来た森崎が、「お前がちゃんと管理してればこんな暴挙を許さなかったのでは」ということで、一旦総司をしばく方向に動いたため、総司はたまらず逃げ出した。そして現在、一高は総司と親しい三年生や七宝琢磨を巻き込んだ鬼ごっこ会場と化していた。なお、まともに説教しようとしているのは五十里や範蔵、森崎ぐらいであり、千代田や桐原等は面白そうだからと乗ってきただけである。
そうして逃げる内に屋上へとたどり着いた総司。そこには人影が一つ。
「…ほのかちゃん」
「総司さん…」
何処か遠い目で景色を眺めていたほのかであった。十中八九達也の事であると思い立った総司が声を掛けようとすると、その前にほのかが口を開いた。
「総司さん、私の為に動いてくれてありがとうございます」
「…やっぱり、好きな人と結ばれないのは悲しいからな」
「はい…だから私、諦めません。協力してくれますよね?総司さん」
「…勿論」
もう決心をしたのか。やっぱり強い子だなあと総司は感心していた。そうやって少しの間見つめあっていた二人だが…突如、ほのかがいたずらっ子みたいな笑顔を浮かべた。
「時間稼ぎしましたよ、皆さん!」
「…え?」
気づいた総司が後ろを振り返ると、さっきまで自分を追っていたメンバーが背後に勢揃いしていた。どうやら早い段階で追手に気づき、総司の意識を惹こうとしていたようだ。
「確保~!」
「お、お助け~!」
総司は即座に捕縛され、長~いお説教を受ける事になってしまったのだった…
一年以上空いたくせにクソほど短いですが、正直忙しくて書けないというのが本音です。未だに忙しいのですが、正月ということである程度の時間ができたため書いてみました。これからもほどほどの速度で書いて行こうと思います。
ただ、この作品は作者の頭がパーになってないとギャグを考え付かないので、基本的になかなか更新がされないと思います…こちらの方はですが()
別小説でキグナスの乙女たち編初めていいですか?
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いいともー!
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駄目だね~駄目よ、駄目なのよ~