「...ねぇ、お話は終わり?」
煌々と輝く月の夜、幼い声が赤銅色の髪の少年と黒髪の少女に問いかける。
「ん?」
横に墓地が並ぶ人気のない坂道を見上げる少年少女、そこには綺麗な白髪の少女が佇んでいた。
「こんばんはお兄ちゃん。こうして会うのは二度目だね。」
微笑みながら少女は言う。
「初めまして、リン。わたしはイリヤ、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。アインツベルンって言えば、わかるでしょう?」
さながら貴族のように、スカートの裾をつまみ、辞儀をしながら少女は自身の名前を語る。
「アインツベルン...そう、サーヴァントは連れていないのかしら?」
黒髪の少女、遠坂凛には聞き覚えのある名だったのだろう。それ故生まれた疑問を白髪の少女、イリヤに問いかける。
「あら、何を言っているのリン。そこにいるじゃない。」
然も当然であるかのようにイリヤは言う。
「?何を言って「そこを離れろマスター!!」っ!?」
動く間もなく遠坂凛は自身のサーヴァントであるアーチャーに抱えられその場を離れた。
「ほう、さすがの反応速度だな。」
先ほどまで自身の居た場所に居なかったであろう、血のように真っ赤なコートに身を包み、コートと同じような色の帽子を深くかぶりサングラスを怪しく光らせた人影があった。
「なかなか動かんから食ってしまおうと思ったが、クックッ、あぁやはりそこいらの有象無象とは違う、世に名を遺す英雄と呼ばれるものなだけはある。あの状況から己が主を救ったか。」
素晴らしい、と不気味な笑みを浮かべる
「(っここまでの接近に気づけなかった!)「アンタのサーヴァント、なかなか悪趣味じゃない。『ねぇアーチャー、あのサーヴァントのクラスなんだと思う?』」
『...あそこまでの隠密性ならアサシンあたりが妥当だろう。(しかし、どういうことだ?あのようなサーヴァント、今までに見た覚えが...)』
「...シロウ、あなたはこの場を離れたほうがいい。何か、嫌な予感がする。」
「そうね。衛宮くん、逃げるか戦うかはあなたの自由よ。...けど、相手の出方が全く分からない今、逃げたほうが良いとわたしも思うわ。」
赤銅色の髪の少年、衛宮士郎は自身のサーヴァントのセイバーと遠坂凛の警告を耳に、頬に汗が伝いながら相手へと向き直る。
「相談は済んだ?なら、始めちゃっていい?」
楽しそうに体を揺らしながら
「じゃあ、殺すね。やっちゃえ。」
純粋な子供のように
「バーサーカー」
命令を下した。
「クックック...了解、我が主《ヤーマイマスター》。」
こんな文章初めて書いたわ