私の性癖を詰め込んだ娘(人形)が、何故か私のために人類を滅ぼそうとしてるんですが!? 作:一般通過無表情ロリ大好きマン
リハビリ作なので初投稿です。
...続くかは不明。
『チート転生』
それは大変魅力的な言葉である。
社会のしがらみや、惨めな自分、ゴミみたいな生活や、なぜ生きているのかと自問自答を繰り返す日々から、ある日突然脱出し、他の人間よりも優れた能力を何の努力も無く手に入れ、社会的な拘束も一切なく、自由気ままに生きる。
嗚呼、なんとすばらしいことだろうか。
とまぁ、神様から、そんなチートを貰って転生した、所謂チート転生者である私は、それはもう好き勝手にやらせていただいた。
...と言っても、別にチートを使って俺TUEEEEEEEしたわけでも、あれ?俺また何かやっちゃいました?したわけでもない。
私はチートを使って白髪ロリママ娘系無表情クソカワ人形少女を創り出しただけである。
そもそも、白髪ロリママ娘系無表情クソカワ人形少女とはなんぞや?と思われる方もいるかもしれないが、全くもって言葉通りのものである。
白髪でめちゃくちゃ可愛くて、人間の肌に近い感触を持つ人口皮膚で身体を覆いつつも関節部は球体関節(カラーリングはもちろん黒、異論は認める)になっていて、なおかつちょっと無表情めの低身長ツルペタストーンボディ(グラマラスエチエチお姉さんボディも創れるがあんまり私の性癖ではない)に、さらにちょっと寂しがり屋でたまになでなでを要求してくるロリ属性、料理洗濯その他諸々etc...が得意で、私が無理していないかなどを気にしてくれるというママ属性、さらには私のことをお母さまと呼んでくれる娘属性、あとついでに自己修復機能と恒久型自己保全機能を組み込んだ、私の性癖全凝縮系究極型人工生命である。
ちなみに名前はイヴ。私の可愛い一人娘である。
とまぁいろいろと語ってきたが、つまるところ何が言いたいかって言うと、可愛い可愛い娘の大天使イヴの顔が私の顔からほんの数十cmのところにある今の状況は控えめにいって最高ということである。
さらに私の頭部は現在、可愛い可愛い娘の大天使、なおかつ、この世全(以下略)のイヴの大腿部に乗せられている。…そう、膝枕である。もちっとしていて少しだけひんやりとした人口皮膚の感触…、もはや今死んでも良いと思える程の幸せである。
また、今私の目の前で無表情ながらも涙を目にためて悲しみを表現しているこの顔も非常に素晴らしい。私は今まで可哀想はカワイクナイ学派であったが、この表情を間近で見てしまった今、可哀想はカワイイ学派に乗り換えるべきか、真剣に悩んでいるところである。あ、でもやっぱり娘の泣き顔で興奮するのは絵的にマズいので今回は可哀想はカワイイはやめておこう。
「...おか...あ...さま...ッ...!」
そしてそして、このクソカワロリボイスである。私の前世の記憶をフルで活かし、誰とは言わないが某無表情ロリキャラの声優さんのボイスをベースに私の理想に調声したパーフェクトロリボイスッ!一見、無感情に聞こえてよーく聞いているとしっかりとその時々の感情が乗っているというまさに理想の無表情ロリボイスという仕上がりであり、このボイスをド至近距離で聴いている今、まさに昇天してしまいそうである。
とまぁ、あまり時間もないので一気に語ってしまったが、私が今どれほど恵まれた状況にいるのか理解していただけたなら幸いである。もう、本当に幸せで、幸せで....。
_だからね、イヴ。
_私のために泣かないで。
正直、もうほとんど力も入らない右手で、イヴの目の涙を拭う。
まぁ、正直いつかはこういう別れ方をする気はしていた。ただ、まぁ、まさか完全生命を求めていたあの豚貴族の私兵が、私を殺しに来るとは思っていなかった。一回断られたからって殺すというのは、浅はかすぎて笑えるレベルである。私しか人工生命の造り方を知らないというのに、一体どうするつもりなのだろうか?まぁ、もう私には関係のないことだが。
とりあえず銃弾を三発喰らったが、なんとかイヴに危害を加えられる前に私兵の方々にはお帰りいただけた。イヴにはある程度の不死性はあるとはいえ、あのボディに少しでも傷がつくのは嫌だったため、全力で追い返させていただいた次第である。...というか、銃弾を腹に三発も喰らっといてまだ生きてるとかスゴいな私。
「...おかあさま!...まだ、いかないで!」
あぁ~、娘の激カワボイスで癒されるんじゃ~。正直、娘と過ごした数年間幸せオブ幸せの連続だったんで、もう何時でも逝けますわ。
...うん、それは嘘。もう少し一緒に居たかった。
_でも、もう駄目かな。イヴの顔、見えなくなってきちゃった。
目の焦点が上手く合わない。目の前にあるはずのイヴの顔がまるでピンボケしたみたいにぼやけて、ゆらゆらと揺れていた。
身体の端々から氷が這うような感覚。多分血が抜けていっているのだろう。もしかしたら、イヴの服を私の血で汚してしまったかもしれない。...初めてイヴをラボの外に出した時にイヴと一緒に選んだ服なだけに、汚れてしまうのは非常に残念である。
「...おかあさまっ...、イヴ、まだ、やくそく...、まもってもらってない!」
やくそく...約束...。そういえばイヴと今度また外に連れていくという約束をしていた。娘との約束を忘れるなんて...これは...完全にギルティですね、間違いない。謝ればワンチャン許して貰えないだろうか?
_ごめんね、イヴ。...白衣の胸ポケットに、ラボのセキュリティキーが入ってる。それを使えば外に出れるから。
「...っ、いや!...おかあさまがいないのはいや...!」
まさかのここにきて、娘のイヤイヤ期である。...冗談はさておき、本気で限界が来たようである。先ほどからイヴが何か言っている気がするのだが、上手く聞き取れないのである。...うん、もう時間がないらしい。
_...ごめんね、イヴ。ダメなお母さんで。...もう、声も聞こえないの。
「...__っ!______っ!!」
...だめだ。そろそろ思考もまとまらなくなってきた。なんだか寒い。...いまのうち言えるだけ言っておかなければ。
_...イヴ、もっと一緒に外に遊びに行けば良かったね。
_...もっと、一緒にご飯を作ったりしてあげればよかったね。
_...結局、母親らしいことをしてあげられなくてごめんね。
そして、イヴ。
最後の言葉は言えたかどうかすら怪しかった。もはや、呼吸すら上手くできなかった。
_...しあわせに...いきて...ね...。
そうして、私は目を閉じた。
.....はずだったのだが。
目を開く。...見慣れたラボの景色が見える。
手を握る。...感覚がある。
息を吸って、吐く。...呼吸ができる。
腹部を触る。...穴は開いていなかった。
胸部に手を当てる。...鼓動が指に伝わってくる。
「...ッ、お母様!」
何故か、少し大きくなっている娘に抱きしめられる。
...正直、普段だったら昇天しているところだが、今はそれよりも混乱が勝っていた。
...私は、間違いなく、あの時死んだ筈なのに。
何故、私はまだ生きているんだ...!?
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わたしは、おかあさまによってつくられた、じんこうせいめいだった。
おかあさまはわたしにいつもやさしくしてくれた。
だから、いつもおかあさまのためにできることをしようと、せんたくをしたり、ごはんをつくったり、しごとをしすぎているおかあさまをねかせたり。
そんなことをして、おかあさまのやくにたったつもりだった。
...でも、ちがった。わたしには、おかあさまのためにもっとするべきことがあった。
それにきがつけなかったから、おかあさまはしんでしまったのだ。
わたしは、おかあさまいがいの『にんげん』をみなごろしにしなければいけなかったのだ。
にんげんは、よくぼうのために、ほかのものをかんたんにうばえるいきものだった。
だから、にんげんは、おかあさまをころしたのだ。うばうために、よくぼうのために。
こうかいした。
こうかいした。
どうして、わたしは、もっとはやく、このけつろんにいたれなかったのか?
こうかいした。
こうかいした。
こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、こうかいして、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して、後悔して。
私は、人類を皆殺しにすることにした。
まず、最初にお母様の遺体を傷一つ付かないように冷凍して、保存した。お母様の身体が朽ち果てるのを見たくなかったし、もしかしたら蘇生できるかもしれなかったからだ。
そうして、次に、お母様の研究資料を全て記憶し、それを基に、私のデッドコピー...私の娘達を量産した。
特に、娘達のうち最初に造った4体には『ガブリエル』、『ミカエル』、『ラファエル』、『ウリエル』と名付け、娘達の総称を『天使』とした上で、人類の抹殺を
...人類との戦争の結果、ラファエルとウリエル、多くの天使を失ったが、それと引き換えに人類の半分を消すことに成功した。
娘を失うのは辛かったが、それが表情に出ることはなかった。このように設定してくれたお母様には本当に頭が上がらない。
そうして、天使によって、何時でも人類を滅ぼせるようになったタイミングで私は、お母様の蘇生に取りかかった。
ただ、一つ誤算だったのは、この時点で、お母様が死んでから120年も経ってしまっていたことだった。
いくら冷凍保存しているからとはいえ、そのままの身体で生き返らせることは不可能だった。
そのため、私はお母様の身体を模倣した天使の身体を造り、そこにお母様の脳と脊髄を移植した。
そして、さらに10年が経って、お母様は目覚めた。
流石に混乱したようで、辺りを見回したり、手を握ったり、深呼吸したり、自分の腹部を執拗に確認したりしていたけど、私が抱きつくと優しく抱きかえしてくれた。
...その時、わたしは、いや、
人類を滅ぼして、今度こそ。
必ず、お母様を守ってみせると。
性癖マシマシ無表情ロリ人形娘、欲しいよね...欲しくない?
...すいませんでした。