中ボス悪役令息くん、度重なるループの末に悪役『令嬢ちゃん』に至る 作:TS幼馴染は必ず勝つ党第809代党首
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1.使用材料および機器
材料 | 人間(生体/雌性)・ 血液
魔導機器 | クドネの剥離子・テテの水琴・シグナミスの見えざる鏡像
2.手順および観察結果
初期処置
被験体(人間・雌性)にテテの水琴を用いて意識を一時的に遮断。夜間、継続的に高濃度の魔力を子宮へ注入。
シグナミスの見えざる鏡像を使用することにより実験責任者の感情を被験者の子宮へ投影、魔族の発生環境を再現。
また、魔族発生の要因として以下の状況を仮定。
暗闇・高濃度の魔力環境および負の感情。
1ヶ月目
経過: 外部魔力注入および感情投影を継続。被験者に外形的な変化、内部的な兆候は見られず。被験者へ栄養剤と偽り血液の経口投与を開始。
2ヶ月目
兆候: 子宮内にごく微細な魔力的な凝集の兆しを確認。被験者の主訴として軽い吐き気や倦怠感など、一般的な体調の変化がみられる。
4ヶ月目
進展: 人間の妊娠初期の兆候に極めて類似した現象を胎内に確認。生命体の形成を強く示唆。
6ヶ月目
緊急処置: 生命反応に極めて類似した波形を確認するが、構成は著しく不安定。
クドネの剥離子を用いて、胎内へ介入。不安定な部位および発生した不必要な組織の分離・剪定を実施。生命維持に成功。
8ヶ月目
形状の定着: 内部生命体が、人間の胎児とほぼ同等の形状へ成長。利便性の向上を目的とし、再度クドネの剝離子を使用。特定の情報体を意図的に調整・固定化。
→戦略的有用性の最大化及び外部連携効率向上のため、現行権力構造における好感度指標に基づき容姿因子を上位階級受容性の高い指標へ調整。
この調整項目は、以降の実験体においても恒久的に適用。
誕生
12ヵ月と11日の後、生命体が誕生。外見的特徴は、人間と森の氏族の形質を受け継いだ混成的な形状を示し人類の新生児と近似。
3.結論および特記事項
1. 生命体の獲得: 計画は成功、人間の胎内環境を魔族の誕生仮説に基づく環境へと人工的に置換し調整を行うことにより、生命体を生成。
2. 繁殖と調整: 実験体00047-5の観察・実験を進めたところ、実験体は通常の人間的生殖行為による繁殖を可能とした。
しかし、安定した誕生のためには、妊娠初期段階における実験者による魔導的な調整(以降「祝福」と称す)が必須。
3. 世代間での欠陥発現:最初の成功例から2世代目までは、大きな問題は確認されず。
が、3世代目において、決定的な欠陥を持った個体が誕生。この個体に対し、「祝福」による調整を試みたが、欠陥の除去・対処は不可能。
4.計画見直しの検討
現行の仮説と手順では、世代を重ねるごとに定期的に「決定的な欠陥」が表面化する危険性あり。投与した血液の成分、感情投影の質、母体とする被験体の選択基準、あるいは「祝福」と称する初期段階の調整について、詳細な再検証を要する。
この「決定的な欠陥」は、混成生命体の生命維持及び存在意義そのものに関わる可能性があり、現行の計画を根底から見直す必要あり。
……本当に?
世界が滅びるまで、煩わしい俗世の事々を肩代わりさせるだけの人形であればいい
ならばすべては瑣事に過ぎない
実験は成功した、これ以上の再検証は不要とする
実験記録 00047-2
【実験終了】実験開始から7ヵ月と4日後
2.実験手順と経過観察(抜粋)
5ヶ月目
進展: 内部生命体が急激な成長を開始。初期の混成形状から、純粋な魔族の原形質に近い形状へと変化する兆候を示す。被験体への魔力負荷が限界域に到達。
7ヶ月目
異常発生: 被験体の全身に拒絶反応が発生、子宮内の魔力環境を維持できなくなる。魔力凝集体の波形が急激に乱高下した後、計測不能域へ突入。
終了
7ヵ月と4日後、子宮内組織の深刻な損傷と魔力崩壊に伴い実験を中止。被験体の生命維持は辛うじて可能であったが、魔力経路に永続的な損傷を確認。 被験体を廃棄処分とする。
3.結論および特記事項(抜粋)
1. 生命体の維持失敗: 人間母体の許容量を超える速度での生命体成長は、母体側の拒絶反応を引き起こし、胎内環境の崩壊を招く。生命体の維持は不可能。
2. 新たな知見: 人間母体は、生成中の生命体の「魔族」への傾倒が一定値を超えた場合、強制的な排除機構が働く可能性が示唆された。これは生命体生成における人間の本質的防御機構と推測。
実験記録 00047-3
【終了】実験開始から12ヵ月と11日後(誕生後処分)
2.実験手順と経過観察(抜粋)
8ヶ月目
形状の定着: 内部生命体が人間の胎児と同等の形状をとるが、この段階での情報体調整(容姿調整)を意図的に見送る。自然発生的な容姿を観察。
誕生
12ヵ月と11日後、生命体が誕生。外見的特徴は人間の形質を強く引き継いでいるが、皮膚表面に複数の「目」のような異形の器官が出現。知性および生命反応は極めて弱いが、魔力濃度は極めて高い。
終了
生命体の利便性、及び研究材料としての有用性が極めて低いと判断し、出生後即刻、処理。
3.結論および特記事項(抜粋)
1. 情報体調整の必要性: 誕生前の情報体調整(容姿調整)を見送った場合、生命体は無秩序な異形化を起こすことが確認された。
2. 研究方針の強化: 今後、利便性と安定性を確保するため、誕生前の情報体調整は必須項目とし、その精度を厳密に管理。