非日常な和泉と式守のスクールライフの読み切り小説。
式守は和泉を守れるか?

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人間じゃない式守さん

 男子高校生の和泉(いずみ)が登校している。

 その横をついて歩くのは、桃色長髪の端正な顔立ちをしたクラスメイトの少女で恋人の式守(しきもり)だ。

 先ほどから、式守が背後を気にしていた。

「式守さん、さっきから後ろが気になってるみたいだけど、どうしたの?」

「失礼します、和泉さん!」

「え?」

 式守は和泉を抱いて駆けった。

「どうしたの式守さん!?」

 式守にお姫様抱っこされながら訊ねる和泉。

(間違いない。なにかいる!)

 式守は目に見えない何かから必死に逃げる。

 何者かがビームを放ってくる。

「なんか飛んできた!?」

 驚く和泉を他所に、式守はジャンプでビームをかわした。

「式守さん、もしかして!?」

 和泉も何者かに追われてることに気づく。

 式守の前に、黒づくめの男が現れる。

 黒づくめの男は、和泉にはわからない言語で、「止まれ」と言う。

 退路を失った式守は立ち止まる。

 式守と黒づくめの男の瞳が輝く。

(宇宙人!)

 と、式守は相手の正体を見抜いた。

 式守の背後に、チブル星人の姿が現れる。

 先ほど、二人を追い回していたのはこいつだったのだ。

「う、宇宙人!?」

 と、和泉。

「人間の男よ、私は君を標本にしたい」

「そんなの私が許さないわ」

「女、お前には聞いていない」

 黒づくめの男が和泉に手を伸ばした。

「ごめんなさい」

「ぐえ!」

 式守は和泉の鳩尾(みぞおち)に拳を叩き込んで気絶させると、塀の前に座らせた。

「は!」

 式守がエネルギー光球を放ってチブル星人を粉砕した。

「あなたの方はどんな味?」

 殺意に満ちた表情で黒づくめの男を睨め付ける式守。

 黒づくめの男は怪獣に変身した。

「……!」

 式守は巨人へと変身する。

 ウルトラウーマンガードネス。

 怪獣と対峙するガードネス。

 先に動き出したのは怪獣だった。

 ガードネスは怪獣の攻撃をかわし、反撃に転じる。

「う……」

 (かたわら)で意識を取り戻す和泉。

「ガ、ガードネス!?」

 ガードネスは和泉を見下ろす。

「危ないから逃げて」

 和泉は戦場から離れる。

「ていうか、式守さんどこ!?」

 和泉は逃げながら式守を捜す。

「式守さーん!」

(気になって戦いにくい)

 そう思いながら、怪獣の猛攻を食い止めるガードネス。

 ガードネスは敵の隙を見つけ、腹部を蹴って吹っ飛ばし、スペシウム光線を放った。

 必殺の光線をまともに受けた怪獣はその場で爆裂霧散する。

 ガードネスは式守の姿に戻ると、和泉の元へ急いだ。

「式守さーん!」

「和泉さーん!」

 和泉は式守の方を振り返る。

「式守さん、痛かったよ」

「なにがですか?」

「お腹」

「あー! あれは……」

「まあ、いいや。式守さんが無事で」

「それより、早く学校に行かないと、遅刻しちゃいますよ」

「うん」

 二人は学校に急ぐのだった。

 




ご拝読いただき、誠にありがとうございます。
可愛いだけじゃない式守さんとウルトラシリーズのクロス。
キーワードにウルトラシリーズを入れようとは思ったのですが、それだと「人間じゃない式守さん」の内容がネタバレしてしまう恐れがあったため、わざと入れませんでした。
ちなみに「ガードネス」という名は文字通り「式守」の英単語である「Ceremony(サーマニー) guard(ガード)」から来てます。
「Guard」の「守る」に「ness」をつけてガードネスです。

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