9-nine- ―最高の結末を追い求めて―   作:コクーン√

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主人公→翔視点へ変わります。

九重家へ向かいます。




第15話:こういう時の為に用意していて正解だったね……!

 

「九重の家で……」

 

「経験を……?」

 

「……どゆこと?」

 

三者三様の反応を示す。

 

「はいっ。ご存じの通り、私の実家は武術の道場を開いていますし、練習にうってつけなんですよ!」

 

「えっと、因みになんだが、何を練習するんだ……?」

 

「それはまぁ、何でも?でしょうか?アーティファクトの練習でも良いですし、私や実家の人にお願いして鍛錬をしても良いですし……あ、アーティファクトやユーザーに関しては大丈夫です。離れを使うので人目に付きにくいですから知られたくない事をするには持って来いですよ?」

 

「舞夜ちゃんの家、離れあんの?」

 

「あるよー?他にも別荘的な感じで!秘密の特訓とか一人で頑張りたい時とかに使う人用であちこちに」

 

「うえぇー……金持ちじゃん」

 

「持ってるのは私じゃないけどねっ」

 

「俺達としては助かるが……家の人が良いって言うのか?それ……」

 

「既におじいちゃんや必要な人には了承は取ってますのでご心配なく」

 

「九重のじいさんって言ったら……確か一番偉い人だっけ?」

 

「はい、九重宗一郎って名前の人です。実質おじいちゃんがオッケーって言えば誰も逆らえないので」

 

「……フェスの日の昼に一緒にナインボールに来てた人だよな?」

 

「イエスッ」

 

私の実家に来た時のも見ているが、それを話すと天ちゃんに怪しまれるので別のタイミングのを出して来ましたね。

 

「まずはゴールデンウィーク中にお試しで来てみませんか?皆さんで集まる良い口実になると思うのですが?」

 

「……イーリスは何か企む為に策を張り巡らせている可能性があるのなら、それを打破出来るだけの力を私達も身に付けなければいけない……そういうことかしら?」

 

「ぶっちゃけ、心構え的な物ですけど。何もしないよりはした方が絶対役に立ちますよ。特に新海先輩は」

 

「俺がか?」

 

「そうですよ、仮にゴールデンウィーク中に先輩が私の実家で特訓して何かしら覚えたとしましょう。もし何かが起きてオーバーロードを使って過去に戻ったとしても、その知識と技術は消えませんよ?」

 

「……翔の強化になるってことね」

 

「記憶を持ち越せる先輩への効果が、一番大きいと思います」

 

「ほぉ~、確かににぃには時間を戻してやりなおせるもんね」

 

「と言っても、経験なしの素人の俺が出来るとは思えないけどなぁ……」

 

「経験するとしないとでは天と地の差がありますので!」

 

「そうね、私達はともかく、翔の強化としては悪くないと思う」

 

「にいやんだけ強くてニューゲームが出来るってことでしょっ。やっておいた方がいいんじゃね?」

 

「……まぁそれはそうなんだが」

 

どうしようか迷いながら後頭部を搔いている。

 

「本当に邪魔しても良いのか?実家の人に迷惑になるだろ?」

 

「先輩たちなので大丈夫です!もし文句を言って来る人が居ても私が黙らせますっ!」

 

「舞夜ちゃんが?どうやって……?」

 

「……拳で?」

 

「蛮族かよ」

 

「うそうそ。ちゃんと説得済みだから安心して」

 

「ぁー……まぁ、九重が大丈夫って言うのなら……」

 

「それに、私の実家でしたら有事の際は守りやすいってのもありますし。ですので!行きましょうっ!そして皆さんで合宿とかお泊まりをしましょう!」

 

「……もしかして、それをしたいだけじゃないだろうな?」

 

「……八割くらい?」

 

「ほぼじゃん」

 

「嘘です、十割です」

 

「なおのこと悪いわ」

 

だって、お泊まりしてわいわいしたいじゃん?

 

「取りあえず!今日ヴァルハラ・ソサイエティの皆で集まりましょう!ついでにお昼とか食べましょう!」

 

「分かった分かった」

 

「連絡は私と天ちゃんからしておくので、お二人は外出の身支度を整えてから来て下さいね!場所は……駅前のジョナスンにします」

 

「ああ、おねがい」

 

「よろしく」

 

「ではっ!後ほど!いこ?天ちゃん」

 

「りょー」

 

天ちゃんを連れて玄関へ向かう。

 

「んじゃね!やらしいことすんなよっ!」

 

靴を履き、玄関を開ける前の最後にもう一度揶揄う天ちゃん。

 

「うっせ。気を付けていけよ」

 

「はいよ。ぁ、そうだ。にぃにに彼女出来たって、お母さんに言っとくね?」

 

「や、やめろっ、面白がるから言うなっ!」

 

「うひゃひゃっ、じゃねー!先輩もまたねー!」

 

「お邪魔しましたー!」

 

「ええ、また後でね」

 

玄関が閉まり、マンションの入り口に向かって進む。

 

「それにしても、なんか大変な感じになっちゃったねー……」

 

「だねー……世界の眼は消えちゃうし、先輩らの情事を見ちゃうし……」

 

「いや、二つ目は……いや、大変だったわ……」

 

「取りあえず、グループで連絡しよっか」

 

「だね。みゃーこ先輩来れるかなぁ?」

 

「どだろね?もしかすると自転車飛ばして一番乗りっ!とかあるかもねー」

 

スマホでグループにメッセージを送ってポケットにしまう。

 

「なんかファミレスのこと考えたらお腹空いてきたなー……」

 

「もうお昼近いしね。先に行って席でも取っとく?」

 

「そうしましょ」

 

 

 

 

 

 

「む……、私が最後か。すまん、待たせたな」

 

ファミレスで集合となり、制服姿の高峰先輩が最後に到着する。

 

「いえいえ、急な連絡だったので仕方ないですよ。注文は各自好きにしているので先輩もどうぞ」

 

席に着いた高峰先輩にメニュー表を渡す。既に飲み物や食べ物を適当に注文しているので、割とフリーダムだ。

 

高峰先輩が頼んだ注文が届いたのを確認して、私から話を切り出す。

 

「えっと、グループでも軽く説明したと思うのですが、世界の眼が消えた事でイーリスが何をしてくるかわからなくなりました」

 

「ひとまずは、可能な限りみんなで行動を共にした方が安全だろうという話が出たと同時に私からの提案があります」

 

「舞夜ちゃんのご実家にお邪魔する……でいいのかな?」

 

「九條先輩正解ですっ。舞夜ちゃんポイントを贈呈致しますっ」

 

指ではなまるを描く。

 

「ふふ、もらっちゃった」

 

こちらのボケに優しく笑う。女神かよ……。

 

女神だったわ……。

 

「九重君の実家となると、道場……ということか」

 

「いえ、実家に離れがありますので、そちらを使います。当然使用するのは私達だけなので、色々としやすいと思います」

 

「ほぅ……離れが」

 

「既に実家の許可は頂いていて、好き勝手に使えるのでご心配なく。泊まり込みも出来ますよ?」

 

「一応、気になることは事前に俺から聞いてはいるが、特に問題はないらしい」

 

「フ、人目に付かずに動く場所に適しているわけか……」

 

「ですです。高峰先輩も中々良い経験が出来ると思いますよ?」

 

「と、言うと?」

 

「自分の鍛えた武を試す機会って、欲しくないですか?」

 

挑発するようにニヤリと笑う。

 

「……なるほど。そういうことか」

 

「はい。そういうことです」

 

私に合わせてニヒルに笑う。

 

「九條はどうだ?」

 

「えっと、舞夜ちゃんが大丈夫なら……お邪魔、しちゃおうかな?」

 

「ぜひぜひ!おじいちゃんも九條先輩と会えるのを楽しみにしていますよっ」

 

「そ、そうなの?」

 

「はい、なにやら『同年代の同性の知り合いが居るから安心出来る。それが九條の孫だしな』とか何とか……」

 

「愛されてんなぁ~……」

 

「ふふ、舞夜ちゃんが可愛くて仕方ないんだね」

 

「ふっふー、私の魅力で虜にしちゃいました!」

 

「香坂先輩は?」

 

「わ、わたし、ですか……?え、えっと、は、はいっ、さ、参加……し、したいです」

 

「ほんとですかっ、ありがとうございます!」

 

「み、みんなで、一緒の、ことに取り、組んだり、頑張るのって……憧れが、あ、あったので」

 

あ~……。

 

「あ、あと、っ、お泊まりとか、合宿って……縁が無かったので、た、楽しみ、です」

 

うんうん、ですよね~分かります。

 

「と、言うことです。新海先輩」

 

「後は……与一にも一応連絡は入れておくかぁ……」

 

「彼、来るのかしら?」

 

「来ないだろうな。最近は巻き込まれない様にあからさまに避けてるし」

 

「女の子と一緒にお泊まり出来るかも?って書いたら釣れませんかね?」

 

「……否定は出来ないな」

 

「あはは、まぁ、来たら儲けくらいで考えておきましょう」

 

「そうしとく」

 

「皆さんから賛成も頂いた事ですし、今日から早速行ってみます?あ、勿論用事が無い人だけで大丈夫ですので!」

 

周囲を見るが、特に誰も言ってこない。

 

「九條先輩、バイトは平気ですか?」

 

「うん、今日はお休みもらってるから平気だよ」

 

ゴールデンウィークで日曜に休みとは……。

 

「では!そうですね……食事が終わっていないので、今から一時間後に出ましょうか」

 

「この後体を動かす事になるやもしれん。八分目に抑えておこう」

 

「詳細は実際に着いてから話し合いましょう」

 

「は~い、そんじゃ再開しますか」

 

「だな……っと、飲み物取って来る」

 

「私も行く」

 

わくわくドキドキの強化合宿……になれば良いんだけど。ま、5/20まで皆で集まる口実をファミレス以外にも作る位の考えで大丈夫だよね。

 

 

 

 

 

それから一時間後、昼食を食べ終えてから店を出て、近くまで来て貰っていた迎えに全員乗ってもらった。

 

実家に着いたが、表からではなく裏口で降りてから中へ入る。石で敷かれた道を進み、蔵より更に離れた場所に辿り着く。

 

「ごとうちゃ~く。こちらになりますっ」

 

二階建ての一軒家に近い建物。家の傍にはなんかデカい木が植えられている。名前は知らないけど。

 

「……いや、家の敷地内に家が建ってんじゃん」

 

「ドラマとかで、見た、様な……風景……」

 

「これ程広い屋敷とはな……中々お目にかかれんだろうな」

 

「まぁまぁ、取りあえず中に入りましょう!」

 

入口の鍵を開けて中に入る。一応ここを使うことになったので掃除や手入れはしているので古臭くはないね。

 

「うぉお……内装は旅館みたいだな」

 

「なんか、こだわりがあるみたいで結構凝っているとかなんとか……」

 

靴を脱いで家に上がる。

 

「えっと……基本的に部屋などは自由に使って貰って大丈夫です。勿論二階の部屋も。それと……トイレはここで、お風呂はそこの奥です」

 

「テレビは………置いていないのでご自身のスマホでどうぞ。キッチンは隣にあるので料理とかも可能ですよ~」

 

「……なんか、想像以上にしっかりした場所に来たな」

 

「ええ……殆ど家みたいね」

 

「ここへはさっきの裏口から入れば問題なく来れると思います。あっ、特に許可とかは必要無いのでそのまま来ちゃってください」

 

「良いのか?実家の人に言わなくて……?」

 

「元々、人に見られたくない事などに使う用なので……寧ろ声をかけるのがおかしいって感じです」

 

「なんでそんな場所が用意されてんだか……」

 

困った様な声で天ちゃんが呟く。そりゃ……イケないことにだよ!

 

「何かあった時は、私に言ってもらえれば対応しますので遠慮せず頼っちゃってくださいね!」

 

ひとまず、皆をここに連れて来れたことだし……今日の目標は達成かな?

 

「そこの畳の部屋で適当に寛ぎながら、今後の話でもしましょうか?」

 

後は、如何に皆をここに通わせれるか……だねっ!

 

 

 

 

 

九重に圧されるがままに着いた場所は……なんて言えば良いのか。想像以上に家だった……。

 

玄関を上がってすぐ右の部屋には和式の部屋があり、中央に長めのテーブルが置かれており、それを囲うように座椅子が置かれてた。今はそこに皆で座っている。

 

俺達が座ったのを確認して、席を立って部屋を出ていくと、人数分のお茶を持ってきた。

 

「は~い、お茶でも飲んで下さいな」

 

流れるようにテーブルにお茶を置いて満足そうに頷く。

 

「それでは!お泊まりはいつにしましょうかっ」

 

両手を合わせ、本題に入った……っと思ったが違った。

 

「待て待て、今後についての話じゃないのか?」

 

「おっと、そうでした。先に欲を出してしまいました」

 

おどけるように笑う。場を和ませる為に言ったのか、本心だったのか……後者な気がする。

 

「まぁ、短期間で鍛えるってのは高峰先輩除いて難しいってのが現実です。特に私達女性陣は無理でしょう」

 

さらっと自分も含めてんなぁ……。

 

「だよねー。にぃにはともかく、私達は何かやれんの?」

 

「一応、案はあるよ?」

 

「おっ、マジで?」

 

「聞かせてくれる?」

 

「はい。今後イーリスが何をしてくるか分かりません。それこそ、街を巻き込んで来たり、一般の人を使って悪さを仕掛けてくるかもしれないです」

 

「そういう有事の際に自衛が出来る程度の手段を私が教えます」

 

「自衛を……」

 

「えっと、ちょっと待って下さいね……」

 

後ろを向き、飾られている掛け軸を捲る……すると、裏になにやら掛けられていた。

 

「うおっ、なにそれっ!」

 

「まるでカラクリ屋敷の様だな」

 

九重の行動を見て、皆が驚く。

 

「んー……取りあえずこれでいっか」

 

30センチほどの筒状の棒を手に取ってこちらを向く。

 

「まずはこちらです」

 

棒を持ち、何やら留め具を外すと、縦に伸びる。

 

「これを、こうして……」

 

手慣れた様子で触っていく。

 

「最後に……」

 

棒の先端を引っ張ると、先端の両端からUの字で更に伸びる。

 

「じゃーん!さすまたですっ」

 

そこにあったのは、避難訓練などのテレビで暴漢を取り押さえる為によく見るさすまただった。

 

「これで相手を押せば自衛が出来ます。更に複数人で行えば相手を取り押さえる事も可能ですよ?」

 

両手に持って突き出す動作をする。

 

「なるほどね、これなら私達でも自衛は可能ということね」

 

「ユーザーに対しては効果薄ですが、無いよりかはましかと思います」

 

「へぇー、なんかかっこいぃー」

 

「他にも相手の動きを止める為にネットを射出するのとかありますよー?」

 

掛け軸の裏から色々と取り出す。

 

「と、まぁ、道具を使って対処するって感じですね」

 

「まぁ、妥当っちゃ妥当か」

 

「そうだね、私も運動神経良く無いからそっちの方がまだ出来るかも……」

 

「男性陣は……高峰先輩のお相手は私がしましょうか?」

 

「ほう?彼女らの助けをしなくてもいいのかな?」

 

「勿論、そっちも両立しますよ。その位でしたら可能ですので」

 

「そうか、喜んで受けようではないか」

 

「新海先輩は……ぶっちゃけ何からしようか迷っている感はあります」

 

困った様に首を傾げる。

 

「何をしようと思ってるんだ?」

 

「一つは先輩の幻体を使っての訓練ですかね?確か、幻体の経験って持ち主にフィードバックされるんですよね?」

 

「ああ、そうだな」

 

「なので幻体と先輩本人を別々で行う事が出来ちゃうので、どうしようかなっと」

 

「え、なにそれ。にぃにだけ経験値が二倍ってこと?」

 

「言ってしまえばそうだな」

 

「うっわ、ずるっ!インチキじゃん」

 

「その代わり、経験したダメージや辛さも倍だけどな」

 

「あ、ご愁傷様です……」

 

「一応、幻体の方にして貰うのは大体決まっているのですが、本人には何が良いのかなぁっと」

 

「……なるべく、簡単ので頼む」

 

レナの方もあるのに俺もキツイのは勘弁したい。

 

「うーん、まぁ、考えておきますねっ」

 

「ああ、マジで頼んだ」

 

「ここまでが一般的な話でして、次はアーティファクトについてです」

 

むしろ、これが本題だろうな。

 

「イーリスに対抗する為に、私達もアーティファクトの熟練度をもっと上げるべきだと思います。当然、無闇に使う事はせずに、あくまで使い方の幅を広げる為に使う……って感じで行きたいと考えています」

 

「例えば、私の能力は当初、『対象の動きを止める』と認識していました。ですが、その対象の幅は結構広く、人、物、現象とか目に見えない物に対しても可能でした」

 

確かに、この前空中に使って空を駆けていたしな……あれは死ぬかと思った。

 

「九條先輩の能力も様々な物が対象に出来ると知ったと思いますので、もしかすると、他の人のも見つけていない使い方があるかもしれないので、そこを皆で話し合って試してみる。というのはどうでしょうか?」

 

「ふむ……、新たな可能性を模索するのだな?」

 

「ですね。高頻度で使わなければ暴走の可能性は低いと思うので……」

 

……九重の案には一理ある。このまま使わずにいるのは咄嗟の時に後れを取るかもしれないし、皆で話し合えば新しい方法が見つかるかもしれない。

 

「……翔はどう思う?」

 

「……九重の案に賛成だな。このままイーリスが何かをしてくるまで待っているだけじゃ駄目だ。俺達自身が備えなければいけない」

 

それに、もし何かがあっても俺がやりなおせば大丈夫だ。たぶん、そこも考慮しての提案だろうしな。

 

「わかった。それならみんなで備えましょう。来たる戦いに向けて」

 

希亜の言葉に全員が頷く。

 

「一段落したという事で……いつお泊まりしましょうかっ!」

 

「お前、どんだけしたいんだよ……」

 

「だってお泊まりですよっ!?したいよね?天ちゃん?」

 

「うぇっ!?あたし!?……まぁ、したいけどさー」

 

「香坂先輩もしたいですよね?憧れますよねっ!」

 

「えっ、ぁ……ぇ、えっと……は、はい、憧れ、ます」

 

「高峰先輩も滾りますよねっ!?強化合宿とかテンション上がりますよね?」

 

「フ、そうだな。心躍るものがあるな……」

 

こ、こいつ……言葉巧みに味方を増やしてやがる。

 

「ふっ、これで賛成四票ですね。民主主義の日本において多数決は絶対です……!!」

 

くっくっく……っと怪しい笑みを浮かべている。

 

「九條先輩はどうですか?お泊まり……楽しいとは思いませんか?パジャマパーティーとかしたくないですか?」

 

「うん、そうだね。みんなでお泊まりとかしてみたいね」

 

「ですよねっ!」

 

遂に九條まで味方につける。

 

「静かにしていますが、結城先輩も実は密かに楽しみにしていたりしませんか?ヴァルハラ・ソサイエティの親睦を深める良い機会ですよ?」

 

「……そうね。否定はしない。メンバーの交流を深める良い機会なのは確かね」

 

「……にいみせんぱいはぁ、どう思いますかぁあ?」

 

……なんだ、この茶番は?

 

「別にしたくないとは言って無いだろ。俺も賛成だ。気を張り続けるのも良くないしな」

 

「そう、適度に息抜きは大事」

 

「やった、全員のオッケーが貰えました!後でグループのノートにカレンダーを作っておきますので、大丈夫な日を教えて下さいっ」

 

嬉しそうにガッツポーズを取る。もしかして、こっちの方が本気でメインだったりしないだろうな……?いや、流石にないよな?

 





「さすまたと……捕獲ネットと……スタンガンと……テーザーガンと……」


-ご連絡-
最近、何故か投稿前に誤字を修正していても修正されておらず、そのまま投稿してしまっている現象があることに気付きました。
多機能フォームの方で修正しても、元の投稿ページに反映されていない?感じなのかと考えています……。(普通に見逃しもあります。いつもありがとうございます!)

読んで下さっている人の気分を遮らない様に気を付けます……!
※前話の第14話や他の修正で反映されていなかった誤字に酷いのがありましたので……。

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