エピローグですです。
「おかえりなさい」
「ミヤコの枝の改変も無事終えて、他の子達の結果も見届けた……。これであなたがこれまでに作った枝でのやるべきことは終わりね」
「……そう、あなたが作った枝、のね。……私が言いたいこと、何となく察したかしら?」
「翔がこれまでに関わったことで別れた枝は大きく分けて四つ。ミヤコ、ソラ、ハルカ、ノア。あなたはカケルを通してそれらの枝を上手く導いたわ」
「けれど、まだ明かされていない事があるの……。あなたもとっくに気が付いているはずよ」
「ココノエマヤ。あの子だけ、どの枝でもカケルとは他の子の様に親密な関係に至っていない。たまたまなのか、それとも……」
「以前、ノアの枝に行く前に少し話したけれど、あの子が運命にかなり干渉出来るって言ったじゃない?あのことだけれど……どうやら、そう言った特異的な体質とは全く無関係の様ね」
「どうやらあの子は、以前からカケルのことを知っている節があるのよねぇ……いいえ、カケルだけじゃないわ。あの子たちの……えっと、ヴァルハラ・ソサイエティって言うのかしら?そのメンバー全員ね」
「これまでの枝でのあの子の行動を見てみたけれど、これから何が起こるのか知っているとしか思えない動きが幾つも確認出来たわ。一番の極めつけは、カケルがヨイチって子に負けた枝での行動ね」
「神器が壊れたあの日、あの子は既にこちらの世界からアーティファクトが流れることを知っていた。更にイーリスの事もね」
「あなたもおかしいと思ったでしょう?どうしてマヤが最初のあの日にイーリスの目から逃れられたのか」
「イーリスやヨイチの発言からして、アーティファクトと契約したのは確実ね。そして、それを破棄しているわ。どうやら、一度死んでいるらしいけど……一体どうやったのかしら……」
「いいえ、問題はそこじゃないわね。大事なのは、あの子がアーティファクトとの契約を破棄する方法を知っていたってことよ」
「こちらとの扉が繋がったあの日、カケルたちの世界でアーティファクトとの契約を破棄する方法を知る人物なんて存在しない……千年以上前の話よ。伝承すら全然違ったもの、残っているはずがないわ」
「けど、あの子は何故かその方法を知っていて、実際にイーリスの目を欺いた」
「気になっているのは他にもあるのよ?イーリスを倒した枝で、カケルたちを迅速に守り、ヨイチを確保してからの流れも異常ね。そしてあらゆる枝のイーリスを滅する方法もそれとなく私に伝えていたわ」
「今思えば、これまでの枝でもあの子の行動の変化は、カケルの動きに合わせて変化しているのよね……」
「あなたがオーバーロードで伝えた可能性は無いとして……あの世界にアーティファクトが残っていた?いえ、それこそありえないわね。確実に全て回収したのは確か」
「そうなると……あの子自身に何か理由があることになるのだけれども……。分からないわね」
「カケルたちの裏でひっそりと色々動いていたみたいだし、あの子の実家……その人たちもアーティファクトの事を知っていて、彼女に協力をしていたとなると、やっぱりマヤという存在に何か鍵があると見て良さそうね」
「彼女、ノア以上に何か大きなものを抱えてそうね。力の源も未だに解けてないし……」
「というわけで、追加のお願いよ」
「あなたも気になるでしょ?どうして4/17以前から全てを知っていたのか……」
「今回も、その方法はあなたに任せるわ」
「けど、気を付けて。くれぐれも敵対するドジは踏まない様に。負けはなくても勝てないわよ。絶対」
「……これで、向こうの世界にもこちらみたいに魔術が存在していた、なんてオチなら笑えないわね。……冗談よ」
「一番可能性があるのは……、未来が視える……とかかしら?そうね、超能力よ。あら?こちらに魔術があるのよ?あちらに一人くらい居ても特に驚きはしないわ。たまにイレギュラーで生まれたりするものよ」
「まぁいいわ。まずはマヤが話してくれるように信頼を勝ち取るところから始めてはどうかしら。あなたとカケルにならきっと可能よ」
「私は変わらず、ここで吉報を待ってるわ」
「それじゃあ……いってらっしゃい、ナイン」
と、言うことで次の章に移ります!第五章ですねっ。
攻略対象は……まぁ、お察しの通りです。
うーん、ナイン。