~公開意見陳述会~
この日、地上本部・機動六課の隊舎にて戦闘機人の襲撃があった。
多重弾殻弾頭が魔導士ランクの低い魔導士でも使用可能になったため、ガジェットとは以前よりも有利に戦えるようになっていた。
なお、スカリエッティはこの事態に合わせて増産して対応するという方式をとることにした。
そのため、結果は変わらずヴィヴィオが誘拐され、六課の隊舎は崩れ落ちるのであった。
~機動六課 避難隊舎~
俺ははやてと一緒にツヴァイから師匠との交戦時の情報を聞いていた。
「そうか・・・・・」
「なぁ・・・なんか心あたりあるん?」
「レジアスさんに会いに行こうとしてたのかもな・・・」
「おじさんに!?」
「ああ、何を聞きたいのかはわからないが8年前。師匠が亡くなったと報告があった時に何かあったんだろう・・・」
「悪いんだがツヴァイをこちらに派遣できるか?」
「はやてちゃん・・・」
ツヴァイははやてを見上げている。
「何するきなん?」
「師匠と話をつけたい。でも、あちらにもユニゾンデバイスがついてることを考えると一人だと正直厳しい。
特に古代ベルカ式はな・・・・」
戦闘にならなければ嬉しいが間違いなくその可能性は無いだろう。
そこを考えると最低限、互角と言える戦力が必要だ。
「いやまちぃ!?ユニゾンできるかもわからんやろ!?」
「できますよ~」
はやてに隠れて、二人でユニゾンを試してたりする。
何気にはやてに隠し事の多いツヴァイであった。
「はぁ!?はぁ・・・止めても聞かへんやろうしねぇ・・・。
ツヴァイ、しばらく出向や。かざとについとったり。」
「いいのか!?」
「ええに決まってるやろ。ツヴァイもついてくきまんまんやし」
「はやてちゃんありがとうです~~」
ツヴァイははやてに抱き着いていた。
「というか私にこれ反対できんやろ!ダメって言ったら、営巣入り覚悟でついてく気やったろ」
「そんなことないですよ~?」
~ミッドチルダ上空~
あれから数日がたった。
スカリエッティ一味は聖王のゆりかごを機動をしはじめ、
ゆっくりと上昇を始めていた。
機動六課はスカリエッティの捕縛とゆりかごの本格機動の対策に戦っていた。
バリアジャケットを着こんだはやては前線にて、シグナムと共に空戦魔導師を従えゆりかごを外から攻めていた。
「防衛ラインをキープして!」
「はやて。あれを!」
聖王のゆりかごからは、ガジェットドローンが数千機現れさらにどんどん追加されミッドチルダに向かっていた。
「あかん!半数はガジェットドローンの射出を封じて、半数はミッドチルダに!」
「了解です!」
しかし
「うわああああ」
AMFの総数が増えすぎて、周囲の魔力結合に影響がでて制御能力が高くない人たちは少しづつ浮遊魔法が解除され落下が始まっていた。
「これは本格的にまずいわ。。。」
はやては冷や汗が止まらなかった。
~地上本部上空~
俺とツヴァイは、レジアス中将の待つ地上本部の上空にて師匠と炎のユニゾンデバイスの到着を待っていた。
その場に、二人の影が近づいてきた。
「師匠、お久しぶりです」
「風輝か。立派にやっていたようだな。うれしく思うぞ」
「旦那・・・?俺たちはこの先に行くんだよ!邪魔をするな!」
ゼストのこのような態度はあまり見なかったために疑問を持ちつつも前進への行動をやめないアギトであった。
「レジアス中将に会いに行くんですよね?」
「風輝!お前どこまでつかんでいる!」
片手で自分の顔に当てながら
「何も・・・何もつかめなかったですよ。
結構陸のシステム頑張って作ったから自信はあったんですけどね・・・。」
「レジアスはその仕様を知っていたのだろう。
だからこそその穴をついたのだろう。
そういったことはあいつの得意なことだからな」
「そういうことでしょうね・・・俺も行きます。
レジアス中将には聞きたい事がありますので。」
「そうか・・・では行くか」
陸のシステム「は」問題なかったが、そのため徹底的に避けて暗躍をされていた。
~レジアス中将の執務室~
俺たち4人はレジアス中将の元を訪れていた。
「あなたたちは」
「よせオーリス。」
「レジアスなぜだ・・・。
俺は良い。お前の正義のためなら準じる覚悟があった。
どうしてこんなことになってしまった。
俺たちが守りたかった世界は、俺たちが欲しかった力は俺とお前が夢見た正義は」
「ゼスト俺は・・・・・・俺は理想と現実の差に絶望してしまったんだ・・・・その結果がこれさ・・・」
「レジアスさん、俺は・・・俺は足りなかったんでしょうか・・・できる限りのことをやってきました。でも」
「それは・・・」
ざくっ。そのレジアスの胸から爪の先のようなものが飛びでていた。
そして俺と師匠にバインドが張られていた。
「「「レジアス」」おじさん!」
「お役目ご苦労様です。あなたは今後、ドクターの今後にとってお邪魔なのです。」
そうすると、二人にかけられたバインドが割れた。
ゼストがドゥーエに対して、槍を使い殺そうとしたためそれをとめながらドゥーエを気絶させた
「風輝!なぜ止めた!」
「管理局員としては、殺害するわけにはいかないんですよ・・・。
こいつには情報を吐いてもらう必要がありますから」
泣きそうな顔をしながらも槍を止めていた。
「そうか・・・。ぐふっ」
「師匠!?どこか悪いんですか!?」
「気にするな・・・俺はもともと死者だ・・・」
師匠は槍を構えると、俺に向けてきた
「アギト、お前はそっちのユニゾンデバイスを相手しろ。いや、こちらに来ないようにしてくれ」
ツヴァイがレジアスおじさんについてワンワンと泣いているのを見て、少し柔らかい表情をしながらアギトに頼んでいた。
「旦那は!」
「俺は風輝と話がある。剣を向けろ!風輝!」
「な、なんでだよ!師匠!」
師匠は槍をこちらに振るってきた
「どうした!お前の力を見せてみろ!」
俺は剣でしのぎながら
「俺はもうすぐ死ぬ!それは変えられん!だからこそ俺に力を見せろ!」
師匠のその顔を見て。
「分かりました・・・」
「「フルドライブ」」
お互いに高速化し、部屋の真ん中でぶつかり合った。
その余波により部屋が崩れていき。
そのまま空中戦になった。
師匠は肉弾戦主体だが、こちらは肉弾戦は苦手ではあるが・・・
剣激と槍激が激しくぶつかりあっていた。
互いが閃光のような速度になり、外から見ると2つの光がせめぎあっているようにしか見えなかった。
激しいぶつかり合いの果てに、ゼストの槍の先は砕け
「師匠これで終わりです」
「あぁそうだな・・・。
このデバイスに事件の一切の情報が入っている十分に役立てろ。
あとメガーヌの娘も生きている。保護を頼む。」
「ああ、わかったよ・・・」
「最後まで手間をかけてすまないな・・・」
そういうと、強くなった弟子の姿に安心したのか師匠は静かに息を引き取っていった。
「旦那ー旦那ーーー」赤い妖精のような女の子が師匠になきついていた。
「すまないが、お前も拘束させてもらう」
「ミッドチルダ市街地区にガジェットが到達するまで後5km!」
「魔力封鎖のバインドはかけるが、お前は師匠と一緒にいろ。ツヴァイ行くぞ・・・。」
「はい・・・」
そういうと俺とツヴァイはミッドチルダの市街地区の上空に向かっていった。
レジアスの思いは風輝に伝えられることはありませんでした。
レジアスの思い
(10年前)
初めて会ったとき。
海からよくわからないが話を聞きたいというやつが来る。
ゼストが少し面倒を見たら、素質は十分。
さらにゼストに師事したいという。
ならば最低限面倒を見てやろう。
(9年前)
・もともと人・金・物がないと言う普通であれば対処不能な状況であった。
そのため、中央評議会とのやり取りからスカリエッティと共謀すると言う道をとった。
風輝は、少しづつ頭角を見せ始めた。
(8年前)
ゼスト隊壊滅の少し前あたりから少しづついろいろな物を出し始めていた。
風輝はあらゆる手段を使って、人・金・物がない状況を改善し始めたのだ。
そのため、スカリエッティとの共謀のメリットはかなり減っていた。
だがすでにゼストのレリックウェポンの検体化。
ゼスト隊の壊滅。が強い罪悪感になっていた。
さらに陸の問題は解決したわけではなかった。
金・物の問題は風輝によりかなりの改善はした。
また優秀な人間の絶対数は不足したままであった。
孤児院の面々も基本的には決して待遇の良いわけではない陸を選んでくれており、その面々にも感謝をしていた。
また、空や海に行った面々もいたがそれでも陸の状況は心配してくれており、彼らもできる限りの支援はしてくれていた。
しかし高レベルの戦闘能力者は必要だという思いは残り。
戦闘機人・レリックウェポンの研究はそのまま継続をしていた。
ゼストへの罪悪感とすでにここまで来てしまったと言う思いもあり止まれなかった。。
未来では絶対に人が必要になる。
魔力至上主義の海ならば、戦闘機人はあまりうまい人材とは思えないという算段。
その時にたとえ自分がいなくっても風輝がその立場につく。
その時に人の部分が穴埋めできれば、陸の状態は立て直せる。
ならば最後まで走りきり、最後は風輝に捕まる事も覚悟をしていた。